capeta
エピソード
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リミッターをはずせ!
小学4年生の平勝平太ことカペタは、幼い頃に母を失くして以来、父の茂雄と二人暮 し。仕事が忙しい父に運動会に来て欲しいと言えないカペタは、徒競走でノブが父の声援を受ける様子を見て、ペースを落としてしまう。学校帰り、カペタに「本気を出 していない」と怒るノブ。3人を相手に"本気″の追いかけっこをするカペタは…!? その頃、仕事先でレーシングカートを目にした茂雄は、クルマ好きのカペタを 乗せてやりたいと思い、ある案を思いつく。
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オレのカート!
カペタのために、毎晩遅くまで仕事場に残ってレーシングカートを組み立てている茂雄。だが廃棄場の部品だけではかんじんのエンジンが調達できない。父のことを心配したカペタがモナミと一緒に仕事場に潜入すると、ガレージには「平勝平太」と書かれた自分専用のクルマが…!まだ動かないクルマを押して坂の頂上まで運んだカペタは、勢いをつけてカートに飛び乗った。雨の中、斜面を猛スピードで滑り落ちるカペタとノブの前に急カーブが迫る!
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初めてのサーキット!
イカリ舗装に来てはエンジンが詰まれていないカートに乗るカペタ。エンジンの値段は12万円…。そのことを知ったカペタは、カートに乗りたいかと聞く茂雄に、いつものように笑顔で「だいじょーぶ」と答えるのだった。カペタの本当の思いに気づいた茂雄は入門書をめくる。「日本のカートは発電機などに使われるエンジンを用いたことが始まり」という一文を目にした茂雄は、イカリ舗装の社長にかけ合った。サーキットデビューは成功なるか!?
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フルスロットル!
みんなで作ったカートでサーキットを走るカペタ。だがコーナーに差しかかるとタイヤが横滑りを起こした。このカートは右前輪が浮いていて走れないと聞かされたカペタは、走れるからと言ってコースに戻った。ハンドルが取られない角度、体重のかけ方――。一つずつクリアしていくカペタを見て、茂雄たちの隣いた謎の美女が「アタマええ子やなぁ」とつぶやく。一方のカペタは、前を走る青いヘルメットのカートを抜きたいとアクセルを踏み込んだが…。
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ライバル!
目の前の青いヘルメットのカートを抜きたい!不利な4サイクルエンジンで2サイクルのカートを追うカペタ。アクセルを踏み抜くだけではこのスピードが限界。下りのヘアピンカーブ、コースのイン側から突っ込んで勝負をかけるが…?戦いは終わり、カペタは青いヘルメットの少年ナオミと、その母・奈々子と対面する。握手を求めてきた奈々子の前で、勝敗を決めるのはカートの性能だけなのかと憤るカペタ。それを見たナオミはカペタに向かって…!?
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チーム・カペタ!
情熱あふれるカペタの走りを見た奈々子は、負け知らずで感情を乱すことがない息子のナオミに、カペタをぶつけたいと考えた。イカリ舗装を訪ねた奈々子は、カペタにレースで使用されるものと同型のエンジンを提供すると申し出る。その代わり、自分のチーム・オートハウスレーシングの一員になって欲しいという条件を提示して…。練習でも良いエンジンを使い、良い環境でレースに出場できる。茂雄がうなずきかけた時、カペタが口を開いた。
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エントリー!
チームカペタ始動!クラスのみんながデザインしたヘルメットも完成。フレームのゆがみも直り、カート場での走りは快調だ。迎えたSLレース。練習走行のため前日からサーキット入りしたカペタたちだが、他チームはさらに前日からカートの調整を始めていたのだった。ナオミに会えたカペタが「明日は同じエンジンで戦える」と口にすると、ナオミは鋭い言葉とその走りで"格の違い"を見せ付けた。慣れないKTエンジンを載せ、練習走行が始まる…。
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クラッシュ!
レース用のKTエンジンを載せて練習走行は始まった。アクセルを踏んだとたん、突き飛ばされたような感覚。「びびってちゃダメだ」。アクセルを踏み込んだカペタの前には、オートハウス・ナンバー3のカート。コーナーに近づいても減速しないそのカートを目と足で追った瞬間、カペタはコーナーから大きく飛び出し――!同じエンジンなら負けないと思っていたのに…。自信を失くしたカペタは、深夜までカートの調整を続ける父に話を切り出した。
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コースレコード!
クラッシュでわかった "速いクルマ" を操る難しさ。最後の練習走行に臨むカペタは自分のクルマに語りかけた。「今日、お前はどんな風に走りたい?」。他のカートが強いブレーキングで急激にコーナーを曲がっていく中で、カペタだけがアクセルを抜いてゆっくりと進んでいく…。焦るノブやモナミたち。昨日の段階でのトップとのタイム差は20秒。アクセルを抜くポイントを次々に移動させるカペタは、自分の走りを完成させることができるのか!?
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タイムアタック!
ジュニア・カデットクラスの最終練習走行は、昨年ナオミが出したコースレコードを抜いてのトップタイム!休憩時間、こちらに向かってくるナオミを見つけたカペタは、彼の言葉を待つ。東日本ジュニアで5戦全勝してきたナオミは、自分の記録を抜かれて何と言うのか――?決勝レースのスターティンググリッドを決めるタイムトライアル、カペタは最終コーナーでカートを安定させるため急ぎアクセルを踏んだ。その結果は…!?
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スタート!
ついに決勝。隊列が整うまで周回するローリングスタートにとまどうカペタ。最前列を走るオートハウスのタケシとイサムが、カペタのペースを乱しにかかった。初レースの"14番"をつぶす勝機はスタートにある。絶対に前に出すな――。コースレコードを出したカペタは、奈々子の指示でマークされていたのだった。フラッグが振られ、後ろのクルマ達が一斉にカペタを追い越していく。レースで重要なのは記録よりも前を走ること。初めての"格闘戦"が始まる!
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バトル!
後ろから5番目と最悪のスタートを切ったカペタ。カートに刻まれた傷跡が、レースが熾烈な格闘戦であることを物語る。背後からはカペタを追い抜こうとするクルマが迫る。「オレが走りたい場所を、譲っちゃダメなんだっ!!」。練習の時のように誰にも邪魔されず気持ちよく走るには――。前にいるカートの"隙間″に突っ込んでいくカペタ。タイヤの浮き上がりも省みず激しい追い抜きをかける様子に、奈々子とナオミ、そして観客の目は釘付けになっていく。
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チームオーダー!
次々とライバルを追い抜いたカペタは4位に浮上!だがカート場管理人の熊田は、浮かぬ顔でモナミたちに語った。もし "1位を目指さない" ドライバーがいたとしたら――? 3位に勝ち上がってきたカペタの前に、2位のオートハウス・イサムが立ちはだかった。同じチームのタケシを先に行かせるため、ブロックに徹するイサム。普通のドライバーと違う走りをするカペタのラインを見極めようとするイサムと、前をふさがれたカペタの勝負は…!?
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ウィナー!
ファイナルラップ、イサムとタケシを相手に繰り広げられるデットヒート。そしてチェッカーフラッグは振り下ろされた。泣きじゃくって喜ぶモナミたちとは裏腹にカペタの表情は重い。最後まで気持ちよく走れなかったと落ち込むカペタに、イカリ舗装の社長は“戦いに勝った者が最初になすべきこと”を語る。イサムはカペタとの勝負で走ることの楽しさを実感し、カペタは自分の走りを貫くナオミの姿を見る。さまざまな思いを残したレースは終わりを告げ――。
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ステップアップ!
14歳になったカペタは、アルバイトをしながらカートを続けていた。前年度の成績は全日本ジュニア選手権優勝と順調だ。そんなカペタの元に、全日本カート選手権・ICAクラスへの特別昇格の知らせが届いた。15歳以上のクラスに出場できるということは、1歳上のナオミとの対戦が実現する…!?だがカペタやノブの不安は尽きない。遠征資金もままならず、3年目のフレームで戦わざるを得ない今の体制で、ICAを戦い抜くことはできるのか?
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ペナルティー!
ICA第1戦で感じたフレームの異変…。バイトに励むあまり、授業中に居眠りをしてしまったカペタは、担任の渋谷から土日の補習授業を言い渡された。今はレースより受験だと言う渋谷に、今じゃなきゃダメなんだと必死で訴えるカペタ。すると副担任のまどかが、中間テストで5科目合計300点以上取れたら補習は免除という条件を出してきた。だが今の成績では難しい。テストが気がかりなカペタは、カート場でのバイト中に大きなミスをしてしまう。
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オーバーテイク!
レースもバイトも勉強も"結果″を出す。そう決めたカペタは、モナミやノブの協力で中間テストの勉強に取り組む。担任のまどかと渋谷にも、300点以上取れたらレースを観に来て欲しいと頼むが…。臨んだICA第2戦。3番手につけて順調に走っていたカペタに、後続のカートが追い抜きをかけ、まさかの接触!激しい衝撃を受けたフレームにはさらなるダメージが。コーナーでハンドルを切っても曲がれずブレーキも効かない…!再起はあるのか!?
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スポンサー!
ICAに進み、ますます資金不足に悩まされるようになったチームカペタ。スポンサー集めを思い立ったノブは、近所の真田町商店街の店主たちにかけ合うが…。悔しそうに結果報告をするノブ。だが別の問題が気がかりなカペタは、ついもらしたひと言でノブを怒らせてしまう。そして翌日、イカリ社長にスポンサーの話をすると厳しい答えが返って来た。熱意だけではどうにもならないのか!?八方ふさがりのカペタとノブを、モナミがある場所へ連れて行く。
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フェスティバル!
カペタが雲原カートランドまつりでデモランをすることになった。遠征資金を工面したいノブは、メインイベント「2時間耐久レース」に目をつける。1等賞の賞品はKTエンジン。これを売れば…!耐久レースのドライバーは交代制。カペタをアンカーにすえ、モナミとともに出場することになったノブは、初めて乗るカートに戦々恐々。練習中、モナミに軽々と追い越されていくノブに勝機は!?そしてレース当日、とんでもないトラブルが起こった!
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パートナー!
茂雄が仕事先で倒れた!連絡を受けたカペタに、すぐに病院へ行くよう促すノブ。レースは必ず優勝してみせる。カペタに誓ったノブだが、モナミも病院に向かった今、交代メンバーはいない。高熱と、苦手な押しがけスタートを繰り返した身体の痛みに耐えながらノブは走る。45分、90分…時間の経過とともに疲労は極限に達し、ついにコースアウト――。もうこれ以上走れない。限界を感じたノブは…!?急ぎ病院から戻るカペタは間に合うのか!?
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レーシング・ヒストリー!
サルッキーの元の飼い主・田川上桃太郎が、自分のカートレース初入賞記念パーティーにカペタたちを招待した。大邸宅には動物園まであってびっくり。桃太郎は、カペタに見せたいものがあるとコレクションルームに連れて行く。そこにはモータースポーツの歴史を物語るような本物のマシンがズラリ…!F1に乗ってみないかと勧める桃太郎にカペタがとまどっていると、桃太郎は"勝負″を申し込んできた。ノブやモナミも参戦した大激闘の結果は!?
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プレッシャー!
M4シリーズ第2戦・第1レースもいつものようにトップで走り抜けたナオミ。周囲から賞賛されてもその顔に笑みはない。第2レースでは、トップのナオミに対し、後続の2台が "チームとしての勝ち" を取りにきた。1台が強引にインに突っ込みナオミと接触!その隙にもう1台がナオミを抜きにかかり――。徹夜でレポートをまとめ、スポンサーへ報告に行くナオミの目標は!?菜々子からナオミの今後の話を聞いたカペタは大きな衝撃を受ける。
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ラストチャンス!
最大のライバル・ナオミが、来年からフォーミュラカーレースに移行する!そうなれば資金不足の自分はもう追いつけない…。カペタは決意した。今のカートはあと1戦しか持たない。それならば次のICA第3戦を欠場し、15歳を待ってナオミと同じクラスで"最後の勝負″がしてみたい――。レースを続ける限界を感じていた矢先、モナミがナオミと同じバスに乗り合わせた。「環境を作るのもレースのうち」。ナオミからのメッセージを受け取ったカペタとノブは…!?
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コンディション!
迎えたICA第3戦。カペタは亀裂の入ったフレームで戦わざるを得ない。せめて雨が降れば、カートの性能差を縮めてくれるのだが…。フレームを応急処置して臨んだ練習走行、アタックをかけてコーナーを曲がった瞬間、カートが浮き上がった!跳ね上がり、コントロールが効かなくなるカートを必死で押さえ込みながら走るカペタ。明日のレースへの不安がつのる。スピードを落として走るべきなのか。そう思った瞬間、後続のカートに抜かされ…!
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リバース!
ICA第3戦、決勝当日。カペタとノブは跳ね上がるカートへの対策を考えていた。ここ榛名は、昨年の全日本ジュニアで1位を取った思い出のコース。表彰台の上で奈々子にほめられたことを思い出すカペタ。その頃オートハウスのイサムも昨年の榛名のレースを振り返っていた。予選でカペタに続き2位に入ったイサムに対し、「このレース、もう終わったわ」と言い切った奈々子。イサムを変えたその言葉の意味は!? 新たなライバル・志波リョウも姿を見せ――。
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トラクション!
カートの跳ね上がりに対し、フリー走行中に試行錯誤するカペタとノブ。ノブの案でリア(後輪)を柔らかくしてみたが、走りが安定しない。カペタはシートを後ろにずらし、重心をリアに集めることにした。だが今度は前輪が浮き上がり、ハンドルを切っても曲がらない。始まったタイムアタックでは、内心カペタを意識するイサムとリョウが記録で“本気”を見せつけた。カペタはシートを最後部にしたままスタート。曲がらないカートに対するカペタの答えは!?
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ブルー・フラッグ!
カートに全体重をかけてコーナーを曲がっていたカペタ。タイムアタックの1周だけで右脇腹が腫れ上がり、予選20周、決勝30周への不安がつのる。そんな時、イサムがカペタに声をかけた。カペタに憧れ、今同じ全日本の舞台に立ったと語るイサム。「今度は俺が――」。予選ヒート、カペタはコーナーのたびに後続に抜かされていく。脇腹の痛みに耐えながら走るカペタの背後に現れたのは…!?周回遅れを意味する屈辱のブルーフラッグが振られる。
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チャレンジ!
まさかのリタイア。あれ以上走っても無駄だから降りた、と答えるカペタにぼう然とするノブ。決勝では最後尾スタートになる。もう後がない。妥協はやめて腹をくくる――。カペタが提案してきた新たなセットアップに対し、熊田は危険だと大反対。そんな時、モナミが言ったとおりに雨雲が広がってきた。雨が降ればマシンの性能差は縮まる。雨のレースでは負け知らずのリョウが期待をかける。遅いペースでのレース展開を望むカペタたちもまた空を見上げ…。
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スリック・タイヤ!
雨はついに来なかった。レインではなく晴れ用のスリックタイヤを履かせて臨んだ決勝レース、脇腹の痛みを抱えながらカペタは走る。お金もチームの体力も尽きてチームカペタは終わろうとしている。雨という最後の望みも消えてしまった。カペタは思う。この先レースを続けられる"何か"が俺にあるのなら――。最後尾ながら前のカートに食らいつき、決して離されないカペタ。予選では周回遅れだった彼に何が起きているのか!?そして運命を左右する瞬間が訪れる。
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ハード・レイン!
まさかの大雨。溝のないスリックタイヤを履いた上、バランスの取れないフレームで苦戦するカペタ。タイヤは滑り、アクセルを踏み込むとスピンした。足が震えてアクセルが踏めない。そしてクラッシュした選手がタンカで運ばれていくのを見たカペタは――。他のカートが次々とリタイアする中、最後尾にいたカペタのマシンが順位を上げてきた。コーナーのブレーキングでリアタイヤが浮いているのを見た「Jカート」記者の安達は、カペタに関するある噂を思い出す。
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サイド・バイ・サイド!
滑る路面。他のカートがコーナーで苦戦する中、カペタは独自の走法でペースを上げていた。トップのイサムは焦る。ハンドルを切ったままアクセルを踏めば即スピンという状況。だが背後から突っ込んでくるリョウを見て思わず――。カペタはサインボードに示された自分の順位に驚く。前方にはイサム。体重を右側にかけ、脇腹の痛みをこらえながら左コーナーを曲がったカペタは!?周回遅れに手こずるリョウは、カペタの順位を知って強気の走りに出た。
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ファイナル・ラップ!
1位のリョウと2位のカペタ、レースはこのふたりの勝負に絞られた。ウエットに強いリョウは、絶妙なコントロールでカペタの切り込みを防ぎ、トップを譲らない。そして最終コーナー。カペタがアウトにマシンを振ってリョウを抜き去ろうとしたその時、カペタの進路上に1台の周回遅れが現れた。リョウは幅寄せしてカペタをアウトに側に追い詰める。八方塞がりの状況で、カペタが最後に仕掛けた大勝負とは!?観客のどよめきとともに今、勝敗が決まる――。
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プレゼンテーション!
レースでの無茶がたたり、肋骨を折って入院したカペタ。そこへナオミが見舞いに来た。彼の真意は…!?その頃ノブは、"フォーミュラ・ステラ″レーシングスクール運営事務局に来ていた。カペタをスカラシップ生(奨学生)オーディションに参加させて欲しいと願い出たノブに、事務局の田中はカートとは違うフォーミュラの厳しさを言い渡した。カートは壊れ、資金も底をつき、レース活動が続けられるかの瀬戸際。カペタのレーサーとしての資質が問われる。
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スカウト!
下校途中のモナミが謎の美人に呼び止められた。彼女の目的は?ノブはカペタの病室を訪れる。持ってきたのはレーシングゲームとFSRS(フォーミュラ・ステラ レーシングスクール)の参加申込書。去年ナオミも受けたオーディションでスカラシップ生に受かれば、来夏からナオミと同じ条件でレースに出られる!それでも16歳になるまでは全日本のカートで腕を磨く必要があるのだが…。そんな時、桃太郎がお見舞いに訪れた。カペタとのゲーム対戦を持ちかけたノブ。賭けの対象はもちろん…!?
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パフォーマンス!
モナミがアイドルになるためのレッスンを受け始めた。自己紹介の時にとんでもないことを口にして周囲を唖然とさせるモナミだが、隠れた才能も発揮し始める。そんなモナミにローカルCM出演の仕事が来た。撮影場所はミナモトクリニックで、経営者はオートハウスの奈々子!クライアントが"敵″という事態に、モナミの笑顔は引きつるばかり。すると奈々子は!?ウェディングドレスを着ての撮影では、駆けつけたノブとカペタが見守る中、思わぬハプニングが!
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アイドリング!
「月刊Jカート」で特集を組まれて驚きのカペタ。桃太郎からは全日本第4戦用にとニューマシンが送られてきた!けれど肋骨が治るまで2ヶ月はカートに乗れない。フォーミュラ・ステラのオーディション費用の問題も未解決のままだ。焦るカペタはバイトをこなし、茂雄は夜勤や残業を増やす。ふたりは互いに「無理をするな」と口論に…。井狩社長は、取材を受けた「Jカート」を見ながらカペタの5年間に思いを馳せる。そんな時、倉庫で働いていたカペタが倒れた!
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ニューマシン!
3年落ちのカートで激戦を繰り広げたカペタに注目が集まっている。全日本第4戦当日、カペタをライバル視するリョウとイサムは、フリー走行でタイムを競い合っていた。そんな時、井狩社長の車に乗ったカペタがレース会場に降り立った。カペタが車から出したのは桃太郎のニューマシン!あの平が今日のレースに出る――!?場内は騒然。カペタを意識するリョウはタイムアタックで…!その一部始終を見ていた井狩社長はある決意をし、カペタに切り出した。
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フォーミュラ・ステラ!
フォーミュラ・ステラのレースを見学に来たカペタたちは、カートと段違いの迫力に大興奮!モナミは会場に来ていた岡から、レース終了後、リョウがFステのマシンを借りて練習するのだと聞いて驚く。オーディション参加者の多くは、事前にFステで練習してくるのだという。マシンを借りるツテもないチームカペタはどうする!? そして、ついに3日間に渡るFSRS(フォーミュラ・ステラ レーシングスクール)が始まった。加賀美校長から最初に受講生に言い渡されたのは、"ドライバーのリスク″について――。
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ファースト・ステップ!
FSRS(フォーミュラ・ステラ レーシングスクール)初日。全国から集まった強豪たちを前に、カペタは緊張気味。同じA組メンバーの中には、リョウと元全日本ドライバー泰選手の娘・紀子の姿もあった。フォーミュラのシート合わせが終わると、車の操作をやったことがない人だけ集合と言われ、カペタと事前練習に反対したノブは大パニック!午後からの基本走行も、クラッチがうまく繋がらず発進できない。もしや大減点…!? 1日目が終わった夜、カペタは厳しい顔で立つ紀子に声をかけられた。
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シフト・アップ!
2日目の基本走行。他のメンバーと同様に順調なスタートを切ったカペタは、フォーミュラの操作と楽しさを身体で覚えていく。その夜、カペタは担当講師の新河にレクチャーを受ける。教えたことをたちまち吸収していくカペタに新河は…。そして一人でイメトレ中のカペタは、リョウに声をかけられた。榛名のレースで周回遅れにぶつかって曲がったのはわざとか――?リョウの挑発的な言葉にカペタは!? 迎えた最終日、全てを賭けた模擬レースが始まる!
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ブラインド・コーナー!
フリー走行が終わり、A組のカペタ、リョウ、紀子、大亀、伊佐、ペースセッター・石原のベストタイムが発表された。石原を除くと頭一つ出ているのがリョウ。カペタはなかなか追いつけない。始まった予選タイムアタック、カペタは新河のアドバイスと自らの工夫で周(ラップ)を重ねるごとにタイムを上げていく。上り坂の5コーナー、イメージ通りのターンインを決めたカペタ。リョウの記録を抜くならこの周!だが目の前にスピンした伊佐の車が現われ…絶体絶命!!
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ターニング・ポイント!
激突で大破したマシン。吊り上げられた車を見て、カペタはノブの言葉を思い出す。マシンを壊したら多額の修理費がかかる。そして合格の目はない…。全てが終わった。崩れるように座り込んだカペタを見て、茂雄が田中と新河の元に駆け寄った。戻ってきた茂雄は、カペタに自分の思いの全てをぶつける。可能性はゼロではない――。決勝に臨んだカペタは、前を走る紀子のインに飛び込んだ。「取り返すんだ!」。クラッシュしたばかりの5コーナーが迫る!
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ヒートアップ!
決勝を4番グリッドでスタートしたカペタは、紀子の背後からインに突っ込み追い抜きをかけるが、トライのたびに阻まれる。6周目、紀子は左ミラーに映るカペタ車の角度が違ってきたことに気がついた。8周目に起こったカペタと紀子の大勝負! カペタのドライビングを見ていた新河は…? 周を重ねるごとにタイムを上げていくカペタ。だが2番グリッドスタートで受講生のトップを走る志波には追いつけない。ついにファイナルラップ、志波との差は縮まるのか!?
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ピット・イン!
FSRS (フォーミュラ・ステラ レーシングスクール)終了。スカラシップの最終選考会に呼ばれるのは今回の受講生の中で一人だけ。受講生ファステストラップを叩き出したカペタだが、予選でクラッシュした彼に望みはあるのか? それを聞くためにノブは運営事務局の田中の元を訪れた。選考会に残らなければレース活動は終わる。そんな状況下、雲原カートランド・キッズレース大会で子供たちに指導していたカペタは、オートハウスの奈々子から声をかけられた。奈々子からの勧誘にカペタは――。
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ビクトリー・ロード!
FSRS (フォーミュラ・ステラ レーシングスクール)の最終選考には、カペタだけでなくリョウも残っていた。選考前にフォーミュラマシンで練習しておきたい。だがマシンを貸してくれるあては見つからず…。最後の手段としてノブは新河の元を訪れた。一方、リョウが向かった先は宿敵のナオミ…! 自分を倒したいと言う奴に協力するいわれはない、切って捨てるナオミにリョウは自分の本心を告げた。真田中学では三者面談が行われ、カペタ、ノブ、モナミは、それぞれに見つけた自分の夢を語る。
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オーディション!
FSRS最終選考当日。モナミは歌手のオーディションに臨み、カペタはスカラシップを狙う。タイムアタック形式で始まった最終選考は、カペタとリョウの一騎討ちに。午後からはニュータイヤが支給され、両者ともタイムをぐんぐん上げていく。ところが途中でガクンと落ちた。"タイヤのおいしい状態″が終わってしまったのだ。最終セッションを前にカペタはメカニックにある調整を頼む。そしてリョウも…。ラストに賭けた両者に起こった驚くべき事態――。
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パーフェクト・ウィン!
リョウとカペタは1000分の1秒まで同じタイム。選考は難航していた。一番伸びたのは平。だが厳禁のクラッシュも起こしている。加賀美校長の判断は!? プロに必要な条件について考えるカペタ。そんな彼にプライベートでフォーミュラステラに参戦しているパーセックモータースポーツが声をかけてきた。そしてカートメーカーの担当者も…。成果をかみしめながらカートの全日本選手権最終戦に臨んだカペタ。オーディションを終えたモナミと一緒に新たなスタートを切る!
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ネクスト・ステージ!
パーセックに通い始めたカペタに16歳の誕生日が来た。フォーミュラステラの正規ドライバーとして自分のマシンを与えられ、感激もひとしおのカペタ。ようやく"アイツ"と戦える。初めて同じステージで…!デビュー第一戦になる静岡のサーキットで、カペタはリョウに声をかけられた。「正直、もう少しやれると思っていた…"アイツ" は怪物だ」。練習走行から接戦を繰り広げていたカペタとリョウの背後から、すさまじい勢いで近づいてきたのは――。
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バーサス!
カペタとリョウを瞬く間に追い抜いたナオミ。練習走行とは思えない気迫を見せつけるナオミもまた、カペタとの勝負を待っていたのだった。ナオミに触発されタイムを次々に更新していく選手たち。カペタも飛躍的にタイムを伸ばすがナオミにはまだ遠い。そんな時、ナオミにユーロチームからテスト走行のオファーが来た。招集時間に到着するためには今すぐ日本を発たねばならないが…。始まった予選タイムアタック、動揺したカペタは思わぬミスをする。
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セカンド・ドライバー!
駒沢が気迫でもぎ獲ったポールポジション。だがマシンはクラッシュし、決勝では使えなくなった。「平、駒沢にクルマ譲れ」。パーセックの坪巻の言葉は、新人のカペタが"セカンドドライバー"だということを示していた。上を目指すためには実績が要る。けれど一晩でエンジンを載せ換えただけのスペアカーで結果を出すのは無理に等しい。案の定、練習走行ではマシンがほとんど曲がらず…。決勝直前、カペタはある調整を提案し、その一点に望みをかけた。
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レッドゾーン!
スペアカーで挑んだ決勝。直線で最速になる調整を選んだカペタのマシンはコーナーを曲がりきれずに飛び出した! 砂をかぶったカペタの横を、紀子ともう2台が追い抜いていく。"マシンが一番気持ちいい走り"は何かを考えるカペタ。コーナーに深く突っ込み、フルブレーキング。横滑りしてしまう四輪から何かを見出したカペタは4位の紀子に勝負を仕掛けた。さらには同じチームの駒沢と争うことに…。エースを優先させるチームオーダーは出るのか!?
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チェッカー・フラッグ!
残り4周、3位に浮上したカペタのマシンに異変が起こった。このまま走ればエンジンは焼き付いてしまう。さらにブレーキも効かなくなり…。完走すら危うい状況。だがそれでもやるしかない――! カペタの執念がリョウを捉えた。横一線に並んだカペタとリョウの前に、トップの石原が迫る。壊れる寸前のマシンで臨んだメインストレート、チェッカーフラッグを受けたのは…!? それぞれの道を歩み始めたノブとモナミ。そしてカペタは永遠のライバルと走る!
スタッフ
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アフレコ演出
三ツ矢雄二 -
キャラクターデザイン
興村忠美 -
シリーズ構成
上代務
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ダビング演出/音響効果
遠藤隆 -
制作スタジオ
スタジオコメット -
原作
曽田正人 -
掲載誌
月刊少年マガジン -
月刊少年マガジン
講談社 -
監督
三沢伸 -
音楽
佐橋俊彦 -
音響制作
デルファイサウンド
キャスト
-
カズヨシ
吉田麻子 -
クニミツ
石橋美佳 -
サトル
井関佳子
-
ミカ
左高美紀 -
信の母親
又村奈緒美 -
和田
小嶋一成 -
安藤信
滝原祐太 -
安藤信中学生
喜安浩平 -
平勝平太
安達直人 -
平勝平太中学生
豊永利行 -
平茂雄
小手伸也 -
源奈々子
大輝ゆう -
源奈臣
内藤玲 -
鈴木茂波
宮本侑芽 -
鈴木茂波中学生
菊地美香 -
飛田勇
渡辺慶