京四郎と永遠の空
エピソード
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永遠(とわ)の空
学生生活を楽しみながらも、変わらない、変えられない自分にどこか虚しさを感じながら日々を送る-白鳥空(くう)。彼女は時々同じ“夢”を見ていた。自分を迎えに来てくれる王子様の“夢”……。学校の女子は学園祭で行われる:ダンスパーティに胸を躍らせている。ダンスを踊ったパートナーは永遠に結ばれるという伝説があるのだ。だが招待状を渡す相手が決まらず、空は落ちこんでしまう。そんな時、彼女の前に、幾度となく“夢”に見た王子様が現れる。今度は“夢”でなく、“現実”で。「綾小路(あやのこうじ)京四郎」と名乗る彼は、空に夢と同じ言葉を掛ける。「行こう……一緒に」2人の出逢いは一体何を意味するのか!?
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三華月百夜
平凡な生活を送っていた白鳥空の前に、突如として現れた謎の転校生:綾小路京四郎。そして彼にまつわる、不思議な美少女、奇怪な現象、ありえない戦い、消滅した学園…そして奪われたファーストキス。あまりにも突然の大事件に見舞われたにも関わらず、冷静に対処していく京四郎・せつな。“夢”の王子様に似ている京四郎に、つかず離れず連れ添っているせつな。空は目の前の大事件より、彼女の方が気になって仕方がない。思い切ってせつなに京四郎との関係を問いただした。「私は絶対天使…夢想の刻の“せつな”…」「絶対…天使?」絶対天使とは何なのか?京四郎・空・せつな…3人の身にこれから何がおきるのか?!
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舞い踊る螺旋
罪無き生徒たちの命を吸う絶対天使、バドラスとムラクモ。その力をもってすれば、簡単にこの世界を滅ぼす事ができるという…。「絶対天使を止められるのは絶対天使だけだ」京四郎とせつなは、“王子様と王女様”ではなく“王子様と聖剣”だった。そしてミカ・ソウジロウの計画を阻止しようとしている。「君の力を貸して欲しい」といわれた空。こんな私に何ができる?と困惑してしまう。だが同時に京四郎・せつなと共にいる時間を、愛おしく思うようになっていた。
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恋蛍
せつな京四郎・空の危機を守るため、たるろっての攻撃から間一髪守った。だが攻撃の衝撃でできた亀裂に落ちてしまう二人。空が気がつくと隣で京四郎は気を失っていた。亀裂に落ちる際にとっさに空を庇ったのだ。揺さぶっても声をかけても起きない京四郎。思い余ってせつなに助けをもとめるが、たるろってとの戦いでそれどころではない。“自分で何とかするしかない”と決意した空は、涙をぬぐって京四郎を助けようを応急処置を開始する。
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くちづけ洗礼
京四郎は兄:カズヤのために戦っている。華麗で、強くて、でも優しくて、いつでも笑顔をくれる…そしていつでも勝利する兄。そんな兄:カズヤが京四郎の闘う理由であり、永遠の目標であることを知った空は、自分の“王子様”への憧れの気持ちと同じだと感じる。今まで自分とはかけ離れた存在に見えていた京四郎だが、“自分と京四郎二人だけを繋ぐ想い”があったことに親近感を覚え、喜びのあまり“記念日”と称して、京四郎ためにケーキを作り始めるのだったが・・・。
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ゆめはて十字路
かおん達にさらわれた空は、衝撃的な事実を突きつけられる。ミカは京四郎の実の姉であること。京四郎の兄:カズヤは、ミカにとっては“悪魔”であること。・・・そして空自身もまた“絶対天使”であるということを!!あまりにも信じられない事実を前に、ただ呆然と立ち尽くす空。そんな空の体に“絶対天使”であることを証明するするかの如く、マナの粒子が取り巻きはじめる。淡い輝きを放っているマナは、次第にその輝きを空の胸元に収束し、“メギョンギルドのタトゥー”を浮かび上がらせる。残酷なまでに美しい輝きを放ちながら・・・。
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彷徨いの哀歌
大学園祭の準備もいよいよ大詰め。この学園祭のダンスで一緒に踊った二人は永遠に結ばれる――という学園の伝説に憧れていたくうは、思い切って京四郎をダンスに誘おうと手紙を書きはじめる。一方、京四郎は図書館でジンと密談をしていた。ジンは前回東封魔学園にてミカが失敗した“絶対天使融合実験”を京四郎に勧める。ジンの手にはある一冊の絵本があった。表紙には“ドラゴンと対峙する二本の刀を持った王子”が描かれている。“二本の剣”それは“せつな”と“くう”の2人の絶対天使のことなのか――?だが京四郎はジンの言葉に応じず、一人考えこんでていた・・・。
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刻(とき)の目覚め
抑えきれない熱い慕情を、恥じらいを捨てて京四郎にぶつけようとしたくうだが、京四郎に「ふざけるな。馬鹿野郎ッ!」「出て行け」と激怒されてしまう。アパートを飛び出し夜月の映る湖に馬を走らせた。絶対天使を破壊する…それが兄:カズヤの意思であるものの、その意思に従うことをためらっていた……。長い苦悩の末ついに答えを出した京四郎は、くうに自分の思いを伝えようとアパートに戻るが、既にくうはアパートを出ていってしまっていた・・・。ショックを受けたくうは、おぼつない足取りでフラフラ歩く。学園中に放送部の大学園祭カウントダウン番組が聞こえても、誰かが肩にぶつかっても、今の失意のくうには何も聞こえていない状態だった・・・。
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乙女見果てぬ
お互いの気持ちを確かめ合った京四郎とくう、そしてせつな。3人の愛の修羅場の前に、京四郎の亡き兄:カズヤが現われた!!兄弟感動の再会と思いきや京四郎を吹き飛ばし、くうと対峙するカズヤ。夢に見た王子様と何もかもそっくりなカズヤは、くうを強引に連れ去ろうとする。そうはさせまいとくうを守るせつな。カズヤの心理作戦にも一歩も引かない。するとせつなの前に、七色のマナを放つワルテイシアが立ちはだかる。ドンとマナオーラを吹き上げるカズヤとワルテイシア。その圧倒的なパワーにせつな翻弄されてしまう。ついにカズヤがくうを捕らえようとしたその時、険しい表情をした京四郎が立ち上がった!
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天使の牢獄(バスティーユ)
信じていた兄にくうをさらわれ、呆然とする京四郎。そして元々一つだった<心のワルテイシア>と<身体のくう>は、カズヤの手により、一つになり<第4の絶対天使:メギンギョルド>へとめざめてしてしまった。完全体くうは、もう京四郎の事を覚えていない。カズヤはマナ超人:ハロー・カズヤへと変貌を遂げ、残りの絶対天使を手に入れようと京四郎、ミカ、ソウジロウを襲撃。せつな、かおん、たるろってを捕らえた。ミカは倒れたものの、京四郎とソウジロウはかろうじて助かっていた。ボロボロな体をひきずってソウジロウは、たるろってを救出すべくカズヤの塔へ向かう。大好きだった兄:カズヤに裏切られた京四郎は、戸惑いを感じていた。くうを取り戻すには、大好きだった兄:カズヤを倒さなくてはならない・・・。――果たして京四郎の決断は?!
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天使回廊
カズヤの結婚式場で、カズヤVS京四郎・ソウジロウの兄弟3人の戦いが始まった!ソウジロウが説得をするも、カズヤは意に介さない。ミカから引き継いだ武器を使い、不意打ちを狙ったひみこの攻撃もカズヤの前では全く無力だった。京四郎と対峙するワルテイシア。『胸の座』でくうが見つめる。ワルテイシアが瞳を閉じると『魂の座』が発光!ワルテイシアの体が崩れ落ちていくと同時に、『胸の座』『右腕の座』『左腕の座』『双脚の座』が次々と発光していく!カズヤが待ち望む天使誕生の儀式が今はじまる・・・。
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永遠の空
崩壊していく天使の牢獄…バスティーユ。カズヤが捕らえた絶対天使たちが反逆をしたのである。たるろってとソウジロウ、かおんとひみこ、そして白鳥くう-京四郎・・・互いを想う力がカズヤの野望を打ち砕いた。バスティーユから抜け出すことの出来たくうは、京四郎と再会。くうの身体を抱きしめる京四郎、微笑むくう。瓦礫から満身創痍のカズヤが嫉妬の荊を放つものの、酬いることも無く力尽きる。喜びもつかの間、バスティーユの完全崩壊がはじまる!成す術の無い京四郎だったが、くうが「私が、止めます」と言い出す。世界の崩壊を阻止せんと立ち上がるくうに、京四郎が語りかける―「行こう・・・一緒に・・・。」
スタッフ
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「京四郎と永遠の空」製作委員会
AT-X STUDIO MAUSU TNK クロックワークス ジェネオンエンタテインメント 東芝エンタテインメント -
アニメーション制作
TNK -
キャラクターデザイン・総作画監督
藤井まき
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シリーズ構成
植竹須美男 -
デザインワークス
まさひろ山根 -
プロップデザイン
宮豊 -
原作
介錯 -
掲載誌
月刊ドラゴンエイジ(富士見書房) -
撮影監督
沢直人 -
月刊ドラゴンエイジ
富士見書房 -
監督
柳沢テツヤ -
編集
櫻井崇 -
美術監督
飯島鋳治 -
色彩設計
渡辺康子 -
製作
「京四郎と永遠の空」製作委員会(東芝エンタテインメント、クロックワークス、ジェネオンエンタテインメント、AT-X、STUDIO MAUSU、TNK) -
音楽
窪田ミナ -
音響監督
岩浪美和 -
「京四郎と永遠の空」製作委員会
東芝エンタテインメント -
月刊ドラゴンエイジ
富士見書房
キャスト
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かおん
川澄綾子 -
カズヤ
成田剣 -
せつな
松岡由貴
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ソウジロウ
岸祐二 -
たるろって
望月久代 -
ひみこ
下屋則子 -
ミカ
田中敦子 -
ワルテイシア
緒方恵美 -
大神ジン
間島淳司 -
白鳥空
矢作紗友里 -
綾小路京四郎
小西克幸