ノエイン もうひとりの君へ
エピソード
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アオイユキ
北海道・函館。小学六年生のハルカは、幼馴染のユウが母親に中学受験を強要されてストレスを感じていることが気になって仕方がない。そんなハルカを尻目に、友人たちの間では幽霊の目撃談が盛んになっていた。そんな中、ハルカとユウの前に、謎の男・カラスが現れる。巨大な“ウロボロスの環”とともに…。
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イエデ
カラスたちが探していたもの――“龍のトルク”はハルカであった。ハルカを巡って諍いを起こすカラスとその仲間であるアトリ。争いは激しくなり、時間すら止まってしまう。そして、青い光とともにカラスとアトリはハルカの前から姿を消した。翌日、ユウは塾をさぼったことを母親に責められていた。精一杯の反抗心から、寝袋を背負って日の暮れはじめた函館山へ向かうユウ。偶然に出会ったハルカも、ユウの家出に付き合う。
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オワレテ…
家出したハルカとユウは、函館山のロープウェイでアトリに襲われる。二人を助けたのは、カラスだった。もはや、自分たち二人がただならぬ事態に巻き込まれていることを確信するハルカとユウだったが、親はもちろん友達すら信用してくれない。あれだけ大きな事件だったのに、何故か新聞にも載っていなければロープウェイも無傷なのだ。そして、ハルカは再び異変を感じる…。
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トモダチ
ラクリマ時空界に連れ去ろうとする竜騎兵たちからハルカを助けたのは、突如、空間から出現した龍の仮面の男“ノエイン”だった。彼もまたハルカのことを“龍のトルク”と呼んでいた。カラスたちが狙っているのはユウではなく、自分。そのことに気をとられるハルカに、親友のアイは苛立つ。アイが気にしているのは、自分に携帯ストラップをくれたイサミが、ハルカにも同じストラップを渡したことだった。たったひとつの携帯ストラップが、ハルカとアイの間に溝を作ってしまった…。
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ソレカラ…
中学受験へ向けて、ユウは母親に部屋へ閉じ込められてしまう。そんなユウのことを心配するハルカと友人たち。一方、ラクリマ時空から転移してきたカラスたち竜騎兵は、ハルカを巡って対立を深めていく。彼らたちの戦いに、巻き込まれてしまうハルカ。部屋にとじこめられていたユウも、ハルカの身にせまった危険を感じとる。だが、駆けつけたユウが目にしたものは…。
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ナミダノジクウ
ハルカはカラスと共にラクリマ時空界へと転移してしまう。突然目の前から消えたハルカのことを心配するユウに、函館に起きる怪現象を調査してきた内田と郡山が接触する。一方、自由を奪われたハルカは何とか独房を抜け出し、異様な世界であるラクリマ時空界の正体を突き止めようと地上を目指す。そこで、ハルカは思いがけない再会を果たすことになるが…。
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タイセツナヒト
ラクリマ時空界が未来の世界であることを知り、ショックを受けるハルカ。親友のアイが大人に成長した姿のアマミクは、ハルカに、ここは無数にある未来のうちのひとつだと告げる。しかし、アマミクもカラスも“龍のトルク”として連れてこられたハルカが、あまりにも自分たちの知るハルカと似ていることに驚きを隠せない。そんな時、敵対するシャングリラ時空界の遊撃艇がラクリマ時空界に侵攻してきた!
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カクシゴト
カラスとともにラクリマ時空界から自分の世界へ戻ってきたハルカ。ところが、函館の町ではハルカがいなくなってから3時間しか経っていなかった。ハルカがカラスと一緒にいるところに出くわしたユウ。彼は進学のことで母と激しく対立し、ついに家を飛び出す。行くあてのないユウは、ハルカの家へ。久しぶりに幼なじみらしくふざけ合う二人。しかし、ハルカは子供部屋にカラスをかくまっていた。
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トキヲコエテ
ユウの母・美有樹は、ハルカの家へユウを捜しに来る。美有樹は、優秀だった亡き姉の姿をユウに重ねて、有名進学中学の受験をさせようとしているようだ。そのことを理解できないユウ。「じゃあ、聞いてみようよ!」ハルカは、ユウの手をとって美有樹と直接話をしようとする。しかし、美有樹の姉への強い想いが時空を歪め、彼女は過去の世界へと消えてしまう。ハルカは消えた美有樹を連れ戻そうと決意する。
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アラシノヨル
カラスが家にいることを隠していたハルカとユウだったが、アイやミホ、イサミたちに詰め寄られ、カラスのことがばれてしまう。アトリは、“龍のトルク”を消すための作戦として、ユウに襲いかかる。そのピンチを救ったのはフクロウ。そして、フクロウの目的はあくまでもハルカ――“龍のトルク”の捕獲にあった…。
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スレチガイ
東京に戻り、絶対臨界阻止委員会の会議に出席していた内田と郡山は、そこで足止めをくらっていた。内田はハルカの父親が、内田たちの調査しているマジックサークル計画のプロジェクトリーダーだったことに目をつける。一方、中学受験をして東京へ行くと決めたユウの態度にイサミは苛立つ。言い争う二人の姿を、二つの影が優しく見守っていた…。
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タタカイ
ハルカの心配をよそに、カラスとフクロウは死力を尽くした戦いを展開する。懸命にカラスの行方を捜すハルカに、ユウは冷たい態度をとってしまう。カラスとフクロウとの戦いは、ほぼ互角。ようやく彼らの戦いの場にたどりついたハルカは、かつて親友同士だった二人の争いを止めようと叫ぶ。だが、カラスとフクロウの悲痛な戦闘を見守っていたのは、ハルカ一人だけではなかった!
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ネガイ
ハルカは、重傷を負ったカラスを懸命に助けようとする。カラスやフクロウが倒れたのは、自分のせいだと悔やむハルカ。ユウからの連絡を受けて倉庫へ向かっていたイサミ達は、その途中でトビとアトリに出会う。レイズを大量に補充することができれば、カラスを助けられるかもしれないと告げるトビ。ハルカ達は、雪恵の運転する車で、レイズの褶曲ポイントへと向かう。
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キオク
ハルカの家に居候することになったトビ達。ひさびさに明るいムードが漂う中、ユウだけはハルカとカラスの仲の良さにうかない顔。そんなユウにカラスは言う。「強くなれ」と…。一方、ハルカは、階段下に置いてある、今はもう使われていない古い電話のベルを聞く。受話器をとったハルカは、そこで意外な人物の声を聞く。
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シャングリラ
ハルカは、ひさびさに父の拓也と会う。拓也は三ヶ月に一度、ハルカに会いに東京から函館に来ているのだ。拓也と一緒に、家族の思い出がつまった公園に出かけるハルカ。量子ポテンシャルの歪みを数値化するべく函館山にきた内田と郡山は、そこでカラスとトビに接触する。高まる緊張の中、カラスに銃を向ける郡山。同じ頃、家に戻ったハルカの前には現れたのは……。
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クリカエシ
次元の狭間から時空転位したハルカ。その時空はユウが家出しようとしていた頃の近似値の過去の時空。ハルカはその時空に同化しその時を過ごすが、起こる出来事が全て一度経験したことに気づく。しかもそれは少しだけ違っていた。この時空ではハルカの前にカラスは出現しないのであった。
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マヨイ
母親に頼まれ、納戸の整理を手伝っていたユウは、そこで父の買った古いビデオカメラを見つける。ユウは次第にそのカメラに夢中になる。内田と郡山は、篠原のマジックサークル計画が絶対臨界計画阻止委員会のOKを待たずに進行していることに気付く。一方、ハルカの周囲にはシャングリラ人が出現するようになっていた。
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ワルイユメ
自分は本当にこの世界に存在していたのだろうか? 仮面の男・ノエインの謎めいた言葉で不安におちいったハルカは、棚から一本の8ミリビデオのテープを見つける。その中には、幼い頃のハルカの姿が写っているはず。ムキになってビデオを見ようと奔走するハルカ。だがその時、函館市街にノエインと遊撃艇が現れる。
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オモイデ
ハルカは、東京に住んでいた頃の同級生を街角で見かける。しかし、彼女はハルカのことを覚えていなかった。同じ頃、ラクリマ時空界では、クイナがある計画を実行に移そうとしていた。それは、ラクリマ時空そのものを重大な危機にさらすことと引き換えに、龍のトルクを確実に捕獲するための計画だった。
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モウイチド
ハルカは再びラクリマの地へ・・・。だが、時空間の転移はハルカではなく、ユウの身に致命的な影響をもたらしてしまう。同じ頃、ハルカとユウを取り戻すためにカラスたちは時空の転移を行おうと力を合わせていた。その中には、コサギの姿もあった。ユウの危機を救うため、ハルカはある決意をする。
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マボロシ
シャングリラ時空界から抜け出すことのできないハルカ、ユウ、カラスの三人。トビたちもハルカらの存在する時空を特定できずに焦っていた。焦燥感が高まる中、シャングリラ時空界へ乗り込むべく、意外な人物が名乗りを上げた…また、郡山と内田は篠原が強行するマジックサークル計画を阻止するべく、コサギとトビの協力をあおぐのだった。そして、カラスはユウに“自分の知っているハルカ”の15年後の運命を語りはじめた。
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ミライヘ
自分の持つ力で、何とかアイやミホたちをもとの世界へ戻そうと努めるハルカ。しかし、どういうわけか龍のトルクは発動しない。失意のハルカにノエインは語る。「未来には、無限の不幸しかない」と。それを信じようとしないハルカにノエインは、アイやミホ、イサミの“未来の時空”を見せる。その未来は・・・。
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オワリ
ノエインに連れ去られたハルカは、シャングリラの真実を聞かされ、時 空の統合の為に力を貸せと請われるが…。一方、ハルカをノエインから救うためシャングリラの要塞都市を目指すカラスとユウ。その目の前にノエインが二人を阻止するために送り出した遊撃艇が現れる。
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ハジマリ
ハルカを救うべくノエインと対峙するユウ、しかしハルカは既にノエインの元へ引き込まれ、同化を始めようとしていた。その時ユウは…。カラスは遊撃艇との戦いの中、徐々に体力を消費して行く。ユウが発するハルカの危機を感じつつも遊撃艇の攻撃から逃れられない。その時一つの影が飛来し、カラスの目の前に現れた…。
スタッフ
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アニメーション制作
サテライト -
オブジェデザイン
竹谷隆之 -
キャラクターデザイン
岸田隆宏
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コンセプトデザイン
石垣純哉 高倉武史 -
シリーズ構成
大野木寛 赤根和樹 -
副監督
安田賢司 -
原作
サテライト 赤根和樹 -
監督
赤根和樹 -
美術監督
佐藤豪志 -
脚本
佐藤和治 北嶋博明 大野木寛 浅川美也 赤根和樹 -
製作
ノエイン製作委員会 -
音響制作
マジックカプセル -
音響監督
明田川仁
キャスト
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アトリ
鈴村健一 -
イスカ
三宅健太 -
カラス
中井和哉
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クイナ
小山力也 -
コサギ
本田貴子 -
トビ
白石涼子 -
フクロウ
喜安浩平 -
上乃木明日香
岡村明美 -
上野木ハルカ
工藤晴香 -
二条雪恵
中原麻衣 -
内田涼子
大原さやか -
向井ミホ
名塚佳織 -
後藤ユウ
瀧本富士子 -
後藤美有樹
田中敦子 -
藤原イサミ
宮田幸季 -
郡山京司
藤原啓治 -
長谷部アイ
千葉紗子