グリム名作劇場
エピソード
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ブレーメンの音楽隊
荷物運びの年老いたロバがいた。飼い主の夫婦が、もう役に立たないので食べてしまおうと言っているのを聞いて、馬小屋を飛び出す。途中、老いた猟犬に会い、すっかり意気投合。プレーメンで音楽師になるため、2匹して旅に出る。やがて猫とにわとりが仲間に加わった。一行が足を止めた森の中に盗賊たちの隠れ家があり、ちょうど寞会の最中だった。そこで4匹で協力して盗賊たちを追い出してしまう。
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ヘンゼルとグレーテル
ある村では干ばつが続き、食べ物もろくに手に入らない。そのため、幼い兄妹のヘンゼルとグレーテルは、意地悪な継母に森の中に置き去りにされてしまう。道に迷った二人はその森の中でお菓子でできた家を見つける。空腹だった二人はあたりを見回し誰もいないことを確かめるとお菓子の家を食べ始めるが、それは盲目の魔女の家だった。
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かえると王女(前編)
とある国の美しいお姫様が城の近くにある森で遊んでいて、誤って大切な金のマリを深い泉に落として しまう。その泉には悪い魔法使いに蛙にされた王子が住んでおり、王子はこの幼い姫に、自分がマリを 泉の底から取ってくる代わりに、友達になってほしいと頼む。姫はマリを受け取るとさっさと城に帰って しまう。
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かえると王女(後編)
蛙の王子は城まで姫に会いに行く。王様は、約束は守る必要があると言って、王子を晩餐の席に招待し、いやがる姫の隣に座らせる。蛙の王子は姫の部屋に泊まることになったが、逆上した姫は蛙を壁に叩きつける。自分のしたことを悔いる姫の前に人間に戻った王子がいた。
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赤ずきん
赤ずきんは、おかあさんに頼まれ、病気のおばあさんにお菓子とぶどう酒を届けに行く。心配なおかあさんは、くれぐれも森の中で寄り道しないよう注意する。森には悪いオオカミがいるのだ。ずるがしこいそのオオカミは先回りをして、まず先におばあさんを食べてしまう。何も知らずにやってきた赤ずきんはベッドに寝ているおばあさんの耳が大きいので不思議に思う。
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金のがちょう
ある村に4人の親子が住んでいた。ある日、長男が父に代わって仕事に出かけると一寸法師に出会う。何か食べ物をくれないかと言われるが、意地悪な長男は取り合わない。そして長男は森で大ケガをしてしまう。今度は心の優しい次男のハンスが仕事に行くと、また一寸法師が現われた。次男が食べ物を分けてあげると、一寸法師は、この先に行ったところにある大きな木を切れと言って消える。ハンスがその木を切ると中から金のがちょうが現われる。
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長靴をはいた猫(前編)
あるところに3人兄弟がいた。父が亡くなり長男、次男は風車小屋やロバをもらったが、三男は飼っていた猫しかもらえなかった。この猫はひとのいい三男からなけなしの有り金をまきあげると自分の長靴を作った。そして、猫は王様の大好物のウズラや兎を持って城に出入りし、すっかり王様のお気に入りになる。
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長靴をはいた猫(後編)
猫は王様に贈り物をする時はいつも、自分の主人の伯爵から、と言っていたので、王様も猫の主人である三男に会いたがるようになる。偶然にも王様の馬車が通りかかり、王様と姫をあるはずもない伯爵の城に招待することになる。猫は一足先に魔法大王の住む城へ向かった。
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ゆき白とばら紅
小さな森のはずれに住んでいる、ゆき白とばら紅という姉妹のもとに、ある雪の夜、熊がやって来て「寒いので少しの間暖炉にあたらせて下さい」と言う。姉妹と熊は仲良しになり楽しく暮らしだが、雪解けの季節になり、熊は「小人から宝物を守らなければならない」と言って森に帰ってしまった。数日後、姉妹は森で小人のじいさんを助けるが、小人は悪態をついて行ってしまう。それから姉妹は兄王子を探す弟王子と出会う。
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白雪姫 その1
亡くなった妃が残した姫は、それは可愛い女の子。白雪姫と名づけられ、乳母に育てられる。王は新しい妃を迎えるが、その美しきは国中で並ぶ者がいないと噂されるほど。妃は魔法の鏡の前で、いつも自分の美しさを確認していた。成長するにつれて美しくなっていく白雪姫を妃は見逃しておけず、更には憎しみすら感じて姫を殺そうとする。姫は幼なじみのクラウスに助けられ、隣国へ行くことにする。
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白雪姫 その2
刺客に襲われてクラウスとはぐれた白雪姫は、夜の森で狼に囲まれ気絶してしまう。狼は森の奥に住む7人の小人を案内し、姫は小人の妖精達の家に運ばれる。事情を聞き同情した小人達は、白雪姫にしばらくの間、自分達と暮らしてみないかと言う。
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白雪姫 その3
静かな森の奥での7人の小人達との生活が始まってから、毎日が楽しくて仕方がない白雪姫。だが、小人達が不在の時に変装した妃がやって来て、飾り紐で白雪姫の胸を締めて殺そうとする。姫は助かるが、それからは悲しみのあまり部屋に閉じこもって外に出ようとしない。心配した小人達はパーティーを開くことにする。
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白雪姫 その4
王子とクラウスが自分を探す夢を見て元気になった白雪姫。だが、鏡に姫が生きていることを教えられた妃は、老婆に変装してまたもや姫を殺そうとする。毒リンゴを食べて死んでしまった白雪姫。小人達は王子やクラウスと共にその死を歎く 。その時、姫と友達の熊がやって来て棺を揺すり始めた。
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6人のごうけつ
ある国に欲張りでけちな王様と姫がいた。命がけで戦った豪傑な兵士に褒美の一つも与えない。そこで怒った兵士は、森で出会った力持ち、凄腕の猟師、鼻息男、早足男、帽子男 (ハゲ頭から冷たい空気が出てくる)と力を合わせて、国王と姫を懲らしめようとする。
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命の水
とある国に大病で臥せっている王様がいた。王様は二人の王子のうち、優しい弟の王子を後継ぎにと考えていた。そんな時、弟は難病をもたちどころに治してしまう生命の水のことを聞きつけてくる。 なんとか自分が王位につこうと思っている兄がその水を探しに行くが、大入道に森のかなたに吹き飛ばされてしまう。弟は大入道に水のありかを教えてもらい、魔法にかけられた城へやって来る。
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青ひげ
ある村に素直で明るい娘が3人のきこりの兄弟と楽しく暮らしていた。ある日、青いひげを持つ王様の使いが娘を王様の妃に欲しいとやって来る。娘は大喜びで申し出を受け、王様と新しい生活を始めるが、だんだんわがままになり、王が留守のある日、言いつけを破り禁じられていた部屋の扉をあけてしまう。
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ヨリンデとヨリンゲル
ヨリンデとヨリンゲルはとても仲の良い恋人同士。そんな二人をねたんだ魔女は、二人の仲を引き裂くためにヨリンデを小鳥に変えてしまい、愛など忘れてしまえ、とヨリンゲルに言う。森には魔法がかけられヨリンゲルが近づくこともできない。一度は諦めそうになったヨリンゲルだが、小鳥になったヨリンデが歌っていた「赤い花」のことを思い出し森へ向かう。
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野ばら姫
ある城に、それはかわいい姫が生まれた。大喜びの王様は森に住む魔女たちも招いて祝宴を開くことにした。魔女は13人いるのに魔女のための金の皿が12枚しかなく、招待状は12枚しか作られなかった。招かれなかった13番目の魔女は怒って、祝宴の席で姫に15歳の誕生日に死ぬという呪いをかけてしまった。王様の願いを聞いて、12番目の魔女がその呪いが軽くなる魔法をかける。そして、姫は15歳になった。
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ズルダンじいさん
ある農家にズルタンという名の犬がいた。若い頃はとても賢く勇敢だったが、今はもう年を取りヨボヨボ。 こんなズルタンを主人は役立たずと決め込み、殺してしまおうと考えていた。それを知ったズルタンは家を出て、森の狼に相談をしに行く。かつてのライバル狼の協力でズルタン助かるが、些細な誤解から二人は決闘することになる。
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つぐみのひげの王さま
姫の婿選びの日のこと。気位の高過ぎる姫は、やって来た名士たちの外見や財産ばかりを気にかけ、 誰一人選ぼうとしない。怒った王様は姫を、翌日城に来た貧しい音楽師の妻にしてしまう。最初は高慢だった姫も、音楽師と暮らしながら物を売ったり、城で働いたりするうちに自分の愚かさに気付いていく。 そして、音楽師に変装していたつぐみのひげの王様と結婚する。
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悪魔と大魔王
デブ、チビ、ノッポの3人は軍隊を脱走して追われていた。「こんな辛い目に合うなら、悪魔を呼んで逃げた方がマシだ」。チビがそう言ったとたんに悪魔が現われ、3人を地獄に連れて行く。地獄のしきたりでは、悪魔が出す謎なぞに答えられなければ悪魔に魂を奪われる、ということになっていた。悪魔は大魔王に教えられて、人間の欲を利用した謎なぞを出した。
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踊りぬいてボロボロになる靴
ある城の王様には3人の美しい姫がいた。ところが最近この姫たちは、皆が寝静まった頃を見計らってどこかへ踊りに行く夜が続いていた。そのため、靴はボロボロ、朝起きると疲れ果てている始末。困った王様は、姫たちが踊っている場所をつきとめた者には、褒美として姫との結婚を許すというお触れを出すが、成功した者はいなかった。
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シンデレラ(前編)
王子の20歳の誕生日に国中の娘が舞踏会に招待され、その中から妃が選ばれることになった。親を亡くして使用人になったシンデレラは継母に留守番をするよう言われるが、鳩達と木の精が用意をしてくれた衣装を着て城へ行くことができ、偶然庭で出会った男に踊りを教える。名前を聞かれてシンデレラはその場を去るが、その男こそ王子であった。
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シンデレラ(後編)
王子が夢中になっている娘がいることを知った王様は、こっそり相手を見つけて王子を驚かせてやろうとする。使いの者はシンデレラの家にやって来るが、間違えて意地悪な義理の姉妹を連れて行く。 シンデレラも鳩の励ましで城へ行く決心をするが、からくりを知った継母はシンデレラを閉じ込めて、木の精である巨木を切り倒させる。
スタッフ
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キャラクターデザイン
高野登 -
プロデューサー
鍋島進二 -
作画
竹松一生
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作画監督
石川哲也 -
原作
グリム兄弟 -
撮影監督
森田俊昭 -
演出
鈴木孝義 -
美術監督
阿部泰三郎 -
脚本
藤本信行 -
色指定
河野美智代 -
録音監督
藤野貞義 -
鍋島進二
朝日放送 -
音楽
島津秀雄
キャスト
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ナレーション
堀江美都子