藍より青し~縁~
エピソード
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桜春~おうしゅん~
あれから一年…。相変わらず桜庭館ではにぎやかで楽しい共同生活が続いていた。 薫と葵の仲も皆には秘密のまま…。そんなある朝、ちかは以前から葵達に聞いてみたかった質問を口にする。「お姉ちゃんたちってさ、お兄ちゃんのこと好きなの?」
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友垣~ともがき~
ちかは、勉強や部活の水泳部と張り切って高校生活を送っている。同じクラスで水泳部も一緒の“小宮夏樹”“相澤千鶴”、この二人が一番仲の良い友達だ。そんなある日、ちかは生徒手帳に挟んでいた薫とのツーショット写真を夏樹と千鶴に見られてしまい、薫がちかの彼氏だと勘違いされてしまう。桜庭館にちかと薫が一緒に住んでいると知った二人は、“ちかの彼氏を見てみたい” と、日曜日に桜庭館にやってくるのだった。
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庭球~ていきゅう~
『自分と葵が結婚し、二人だけの甘い新婚生活を送っている─』そんな幸せな夢から目覚めた朝、なぜか薫は葵を押し倒していた!「あ、葵ちゃん!?何で俺の布団に!?」驚く薫に、「一緒に薫さまのお布団に入りたくなっちゃって」と恥ずかしそうに答える葵。良いムードにドキドキする二人だったが、隣の部屋からティナや妙子の声が聞こえてきて、照れた葵は部屋を出ていってしまうのだった。そんな中、ちかが学校の球技大会でテニスをやることになり、桜庭館の皆でテニスの練習につきあうことに。 薫は皆とテニスを楽しみながらも、葵と二人の時間を作れないことに悶々とするの だった…。
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怪~もののけ~
ある晩、桜庭館のリビングで酔い潰れて眠っていたティナは、不思議な物音を聞いて目を覚ました。天井裏から聞こえてくる謎の音…。この音は一体…?そしてその音は次の夜も聞こえてきた。すっかりオバケだと思い込んだティナは大パニックに!しかもその“音”を、ちかや葵まで聞こえたというのだ。そこでオカルト大好きの妙子が意を決して立ち上がる。「私にお任せください」「みなさんで(オバケを)退治しましよう!」イャ~ッ!えずいのイャ~~~ッ!と泣叫ぶティナの声も空しく、桜庭館の住人全員でオバケ退治を敢行することになるのだった。
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洋琴~ようきん~
母親から贈られた夏用のワンピースを着て、薫と出掛けたい繭は、「明日、繭とデー トしてください!」と薫にお願いをする。どこか嬉しそうな繭の姿に、薫は断ることが出来ないのだった。そして、翌日─。ワンピースを着ておしゃれをした繭と薫は、西園寺の運転する車で デートに出掛ける。 しかし、繭にとっては生まれて初めてのデート!どうしたらいいのかわからず、たま たま目についた本屋でデートのマニュアル本をチェックするのだった。「せっかくのデートですもの、花菱様に喜んでいただけるようにしないと…」そして、薫が好きだというボーリングやゲームセンターに出掛けるのだが、繭は失敗ばかりで落ち込んでしまう…。
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道程~どうてい~
大学院の課題のレポートを、期日までに仕上げなくては夏休みは無いと教授に言われた薫。毎日、ティナやちか、繭の“○○を一緒にやって”攻撃に負けて、レポートは半分までしか進んでいなかったのだ。いよいよ締め切りが明日に迫り、徹夜で頑張る薫に、桜庭の皆はそれぞれがジュースを作ったりクッキーを焼いたりと薫の為に出来ることをし、応援するのだった。そして、なんとか無事にレポートを提出した夜、桜庭館では「レポート完成記念ぱあてぃ!」が大々的に開かれるのだった。
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避暑~ひしょ~
「行こ~!みんなでどっか行こ~!」ティナの提案で旅行に出かけることになった桜庭館一行。雅と妙子の運転する車にそれぞれ乗りこみ、ペンションに向かう事に。妙子の車に乗った薫・ティナ・ちかは、妙子のあまりの荒技続出の運転に、現地に到着した時には、「生きててよかったよー」と神様に感謝するほどだった。何とか無事にペンションに到着し、河原でバーベキューの準備を始めていると、「ま~花菱様~~~!!」と何故か繭の声が。偶然、繭も避暑に来ていたのだ。かくして、繭も加わりバーベキュー、そして宴会と盛り上がり・・・。
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水魚~すいぎょ~
夏の太陽のもと、毎日ちか・夏樹・千鶴の3人は、水泳部の練習に励んでいた。地区対抗の水泳大会のリレーに3人で出場するこになったのだ。しかし、張り切るちかと夏樹の横で千鶴だけがどんよりと暗い。「あの~泳げない私が、出場してもいいのでしょうか?」そう、水泳部なのに千鶴はあまり泳げなかったのだ。翌日から千鶴の特訓を始めるちかと夏樹だったが、泳げるのと教えるのではかってが違う。そんな時、名乗りをあげたのは… 「そーゆーコトなら、この私、ティナ・フォスターにドーンと任せんしゃーいっ!」ハイスクール時代、水泳の選手で学生記録まで持っているというティナがコーチをかってでたのだ!
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白妙~しろたえ~
ある日、デートに出掛ける薫と葵。たまたま見かけた結婚式に、自分達の未来を重ね合わせたり、通りすぎの仲良く手を繋いだ子供たちの姿に幼い頃の自分達を思い出 したり。「あの頃からずっと、俺のこと、想っててくれたんだね…」そんな薫の言葉に、葵はその頃の自分の気持ちを打ち明ける。ずっと、ひとりの人を想い続けることの不安、 しかしその不安から抜け出せたのは薫への強い想いだったこと、そして薫を好きで居続けることが自分の幸せだということ…葵の言葉を聞いた薫は─。「今夜、泊まっていこうか」葵を強く抱き締めるのだった。
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湯帷子~ゆかたびら~
スパリゾートに遊びにきた桜庭館一行と繭、そして夏樹と千鶴。皆で浴衣に着替え、温泉を満喫するのだった。しかし、女性陣と一緒に温泉に入れない薫は、貸し切りにできる露天風呂を見つけ一人別行動。ゆったり寛いでいると、なぜか人の声が! 誰もいないと勘違いしたティナと葵の二人が入ってきてしまったのだ。出るに出られず、しかたなく岩陰に隠れる薫に、全く気づかないティナと葵。「実は…さ、大家さんに言いたいコトがあって、連れてきたったい」 二人だけで話をしたくて、ティナが葵を誘ったのだった…
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月光~げっこう~
年末にアメリカに帰省するティナは、新しく買ったデジカメで葵や薫達の写真を撮りまくっていた。「帰った時、パパとママに見せてあげるったい」張り切るティナは、葵をセーラー服姿、妙子はナース…と、なぜか皆をコスプレに着替えさせ、夢中になってシャッターを切るのだった。夕方、薫とスーパーへ買い物に出掛けたティナは、その帰りに近くの河原へ薫を誘 う。そこから見える夕暮れが、昔住んでいたアメリカの風景にどこか似ていて好きだというのだ。しかし、淋しくなった時にココに来ていたからあ まりいい想い出がないと言うティナに、薫はいつもと違うものを感じるのだった。「…何かあったのか?」たずねる薫に、答えるティナは・・・・。
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絆~きずな~
月日は流れ、3月。大学の卒業式が間近に迫っても、未だにティナはアメリカから戻って来ない─。皆それぞれが不安に思いながらも、ティナの帰りを待ち続けるのだった…。
スタッフ
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アニメーション制作
J.C.STAFF -
キャラクターデザイン
岩倉和憲 -
シリーズ構成
金巻兼一
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原作
文月晃 -
監督
下田正美 -
総作画監督
中山由美 -
美術監督
東潤一 -
脚本
久保田雅史 金巻兼一 高山カツヒコ -
製作
藍青計画 -
音楽
増田俊郎 -
音響監督
柏倉つとむ
キャスト
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ティナ・フォスター
雪野五月 -
小宮夏樹
こやまきみこ -
桜庭葵
川澄綾子
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水無月ちか
桃井はるこ -
水無月妙子
水橋かおり -
相澤千鶴
能登麻美子 -
神楽崎雅
平松晶子 -
美幸繭
成田紗矢香 -
花菱薫
保志総一朗