花咲ける青少年
エピソード
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イノセントガール
アメリカから日本の中学に転校してきた陸深花鹿は、クラスメートの山手由依と親しくなるなど、学園生活を謳歌していた。しかしある日、不良女子に目を付けられた花鹿は、由依との帰宅中に不良たちに取り囲まれる。花鹿のボディーガードを務める芳賀寅之介がすぐに助けに来るも、花鹿は由依を巻き込まないよう、言われるがまま車に乗り込む。連れて来られた場所で花鹿に迫る危機。その時、花鹿が最も信頼を置く倣立人が現れる。
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廻り愛
父・ハリーからの『夫探し』という提案を承諾した花鹿。そんなある日、ユージィン・ド・ヴォルカンという男性と出会う花鹿は、彼の中にかつて自分が愛した白豹の魂が入り込んでいると感じ、それを確かめるため彼が暮らすアパートを訪ねる。一方、『夫探し』の後見人を引き受けた立人は、ユージィンが夫候補の一人目かと感じるも、違和感を覚え、身辺を調査。その報告が届くのと同じ頃、ユージィンの部屋に銃を持った女性が姿を現す。
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眠れぬ夜
ユージィンと関わっては危険だと判断し、花鹿を部屋に閉じ込める立人。しかし、立人の事がしゃくに障ったユージィンもただでは終わらない。その日の夜、ユージィンは立人の目の前で花鹿を外へと連れ出すのだった。二人が来たのはユージィンの父の別宅。しばし語らい合う二人だが、花鹿は己を大事にしようとしてないユージィンに、自身の想いや考えを伝える。そこへ、先の騒ぎを聞きつけたユージィンの兄たちがやってくる。
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長き夜の明ける日
ユージィンの二十歳の誕生日を家族で祝う日に、ヴォルカン邸を訪れた花鹿。突然の訪問に、ユージィンは声を荒げて「帰れ」と言い放つ。その尋常でない様子に、花鹿が不安を募らせていると、屋敷の執事からユージィンの魂を救って欲しいと頼まれるのだった。別室で待機する花鹿たち。そしてパーティーが始まると、ユージィンは周囲が隠してきた自身の忌まわしき出生の秘密を知っていた事を明かし、父に自分を殺すよう銃を差し出す。
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出会い~再会
立人の叔父・倣慶昌主催のパーティーに招待された花鹿は、普段と違う立人の姿を見て、取り残された感覚に陥る。そんな時、慶昌の妻・ブリジットから、かつて立人とよく会う時に使っていたという温室の鍵を渡される。少し気になり足を運ぶ花鹿だが、そこでレオンという男に声を掛けられ、執拗に迫られる。そこへ、花鹿と同じくらいの碧い眼の少年が姿を現す。花鹿は、初めて会ったその少年にどこか懐かしさを感じる。
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純心
突然命を狙われた花鹿とラギネイ王国の王子・ルマティ。二人は、追っ手から逃れようと逃げ込んだ場所で、その一帯を縄張りとしている組織のリーダー・葉原と出くわす。その頃、屋敷の中に花鹿らの姿がない事に気づいた寅之介たち。一同騒然とする中、ルマティの今回の香港への外遊に違和感を覚えていた立人は、侍従であるクインザから、ルマティが自国の一部の不穏分子に命を狙われている事を聞き出す。
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誰が為の想い
兄・ソマンドの近衛士官を務めるノエイが、自分の命を狙っていた事にショックを受けるルマティ。だが、絶体絶命に陥ったルマティの命を、そのノエイが身を呈して救うのだった。そこに寅之介たちも駆けつけ事件は終息。倣の屋敷へと戻った後、敬愛する兄に裏切られたルマティを想う花鹿は、今回の事件には何か事情があるはずと、一命をとりとめたノエイから話を聞こうとする。
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プロミス
ルマティを元気付けようと、手料理を作り部屋へと運ぶ花鹿。しかし、「ルマティはまだ気分が優れない」とクインザが料理を受け取り、直接会わせて貰えない。その対応に、友達になれたと思ったルマティが自分を避けているのだと感じ、悲しい気持ちになる花鹿。ところが、花鹿が自室へと戻ってくると、そこにはルマティの姿があった。驚く花鹿に、ルマティは「国に帰る」と唐突に別れを告げるのだった。
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変わらないもの
花鹿に会いに日本へ来たユージィン。だが、花鹿はまだ香港から戻っていなかった。そこでユージィンは、花鹿の親友だと聞かされていた由依を訪ねるが、由依の方は突然現れた美しい外国人に驚き困惑する。言葉も通じないユージィンに、由依はやむをえず成り行きで自分の家に連れて行く事に。ところが、由依の家族は突然来訪した美青年に大騒ぎ。そこに追い討ちをかけるように、日本に帰ってきた花鹿・寅之介・立人まで押しかけてくる。
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クロス・デイズ
祖父のフレドの邸宅を訪れた花鹿たち。その頃フレドは50数年前の出来事を思い出していた。新聞記者だったフレドの前に現れた産油国の若き王子マハティ。国際会議出席のためニューヨークを訪れたマハティは、暗殺者に狙われフレドの友人キャスリーンにかくまわれることになる。誇り高く尊大なマハティと庶民肌のキャスリーンはことごとく対立するのだが・・・。
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アイのカタチ
ルマティの写真を見て、突如発作を起こし倒れたフレド。花鹿たちが心配で見守る中、眠るフレドは、うわ言でルマティの祖父である「マハティ」の名を呟く。その言葉に引っかかりを感じる立人。一方の花鹿は、このままフレドが自分の前から居なくなってしまうのではないかと不安に陥り、これまで迷い誰にも告げずにしまい込んでいた悩みを立人に明かす。
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ヒトリ
ハリーの出生の秘密に気づき始めた立人。そんな中、花鹿がアパートを追い出されたユージィンを連れてくる。彼を屋敷において欲しいとせがむ花鹿に立人は渋々了承する。そこへ突然ルマティが姿を現す。聞けば病気の父に代わり政務の為アメリカに来たというのだ。再会に喜ぶ花鹿。そして、部屋で語らう二人の元に、一足先に帰国するクインザが挨拶にくる。しかし、その去り際に発した言葉に、ルマティは胸騒ぎを覚えるのだった。
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太陽の国
反逆罪を負わされ国外追放の身となったルマティ。花鹿はその真相を確かめるため、ユージィンと寅之介と共に一路ラギネイへ向かう。一方、立人はこの事態を予測していたであろうクインザが何故陰謀を阻止しなかったのか疑問を抱くと同時に、不安定な状況となったラギネイに向かった花鹿に不安を募らせる。その頃、今回の騒動に揺れるラギネイ王宮に、バーンズワース財閥と対立するローゼンタールの若き獅子・カールがやってくる。
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ぬくもり
ソマンドの背後に不穏な影を感じたノエイは、マレーシアにある密航ルートを使って国に帰る事をセズンにのみ伝える。しかし、その部屋のドアの陰にはルマティの姿が。一方、ラギネイにいる花鹿は、単身で王族の一人イズマルのパーティーに向かったユージィンの身を案じ、自分に出来る事をしようと決意。だがその矢先、偶然にもカールと乗り合わせたホテルのエレベーターが突然故障し、二人っきりで中に閉じ込められてしまう。
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月下の巫女
イズマルの屋敷で、王族であるとは別に巫女としても強力な権力を持つナジェイラに呼び出されたユージィン。花鹿に興味を持ち、その交友関係にあるユージィンに会って見たかったのだと言うナジェイラに、ユージィンもこれを機と探りを入れようとする。しかし、ナジェイラから発せられる迫力に圧倒されてしまうのだった。一方、アメリカ大使館を訪れた花鹿は、そこでカールの父親がハリーを恨んでいる事を知る。
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プライド
花鹿の待つホテルへ戻ってくるユージィン。彼の無事に安堵する花鹿。そこへ、花鹿宛に一ヵ月後に開かれるソマンドの戴冠式の招待状と、ナジェイラからの手紙が届く。その頃、バーンズワースの屋敷に匿われているルマティは、周囲の目を騙し屋敷を抜け出す。ようやく手にした自由に瞳を輝かすルマティ。しかし、その姿がラギネイに雇われた者たちに見つかってしまう。
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届かぬ想い
ルマティ救出の際に、銃で撃たれ傷を負う立人。作戦は失敗かと思われたが、倣グループの総帥である自分に対し身代金を要求しようと考える連中に、最後の好機を作り出す為の揺さぶりをかける。そしてそれは、彼らの心にほんの少しの迷いを生じさせるのだった。その後ほどなくして、ボートに乗せられる立人たち。立人が冷静に好機を待ち続けるも、ルマティの身柄の引渡しは刻一刻と近づいていた。
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オポジション
ナジェイラからの招待を受け、彼女の屋敷を訪れた花鹿たち。表面上では歓迎するナジェイラに、花鹿は臆することなく堂々と渡り合ってみせる。そんな二人の間に流れる張り詰めた空気に寅之介は気が気でない。さらにナジェイラは、屋敷にカールも招待していた。企業として敵対する花鹿とカールを引き合わせて、反応を楽しもうとするナジェイラ。だが、花鹿は気にもかけず、カール自身から父同士の因縁の全てを聞かせて欲しいと頼む。
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おさえきれない気持ち
突如、花鹿の前に現れたクインザ。それは先の誘拐の一件でルマティが本当に怪我をしていないかを確かめるためだった。そのすがるような瞳に、ルマティのことを何よりも想う心を感じ取る花鹿は、一体何をしようとしているのかとクインザに問う。一方、父・ネルソンからの急な連絡で自宅へと帰ってきたカール。そこで、ネルソンがラギネイをバーンズワースから取り戻すために、ハリーの出生についての調査を進めている事を知る。
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ターニングポイント
花鹿からクインザに会ったことを聞かされたルマティは、一切の詮索をすることなく、その事実だけを静かに受け入れる。しばらくして、庭で一人佇むルマティの元に、ハリーがやってくる。面識の無いハリーに警戒するルマティだが、そのただならぬ雰囲気に魅入られ気づけば耳目を傾けていた。そんなルマティに、ハリーは「国王になりなさい」と告げる。その瞬間、ルマティは自身の父に言われたような感覚を覚えるのだった。
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忘れえぬ日
ソマンド新国王の戴冠式の日を迎え、ラギネイに入国した花鹿たち。一行がホテルに着くと、立人にハリーから連絡が入る。一人で来て欲しいというハリーの呼び出しに向かった立人は、そこで花鹿の「夫探し」の本当の目的を告げられる。予想はしていたものの、花鹿の背負う重い宿命に驚きを隠せない立人。そこへハリーは、さらに立人の心の内をえぐるような厳しい現実を突きつけてくる。
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リポーズ
ソマンド王の誕生から一年ほどが経ったある日、花鹿に会いに、由依がアメリカのバーンズワース邸へと遊びにやってくる。そこで、豪華できらびやかな部屋に通された由依は、まるでお城に住むお姫様のような気分になり大興奮。そして、今度訪れる時には自分だけの王子様と一緒に来てみたいと想像を膨らませる。そんな由依の目の前に、突如ルマティが現れるのだった。
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決別
ラギネイで起きた暴動をニュースで知るルマティ。兄ソマンドの即位後も依然情勢が不安定な祖国に胸を痛める。そんな折、ルマティにインタビューを申し込もうとエディがバーンズワース邸へとやってくる。そこで、花鹿らに税金の高騰や国庫の横領など腐敗の進むラギネイの状況を話すエディ。それをルマティが聞いてしまう。大好きな兄が国民を苦しめ、国を破滅へ導こうとしている現実が、ルマティの胸をさらに締め付けるのだった。
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とまどい
祖国を滅亡の道から救う為、自らが立ち上がる決意をしたルマティ。花鹿はルマティの身を心配するも、その固い意志に、もう止める事は出来ないのだと感じる。そんな花鹿に、ルマティは改めて花鹿への想いを打ち明け、その唇にキスをする。だがその瞬間を、花鹿らを捜しに来た立人が目撃してしまう。胸が痛み、思わず顔を背け去っていく立人。しかしルマティもまた、そんな立人の姿を見てしまい、立人の本当の想いに気づくのだった。
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埋まらぬ欠片
ルマティのインタビュー映像が流れた事により、ラギネイ国内にルマティ支持派が増えていった。しかし、それを鎮圧する特務警察にも動きが見られ、益々政局は不安定に。花鹿は、そんなラギネイに向かったユージィンの身を案じ、何か出来る事はないかとカールの元を訪ねる。すると、さらにそこへカールの姉達が金を要求しにやってくる。理路整然と言葉で追い詰めるカールだったが、姉達は仕返しにカールを暗がりに閉じ込めてしまう。
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傀儡
ソマンド王主催のパーティーへ、王室の内情を探りにきたユージィン。しかし、想像以上にガードは固く、目的のものは得られない。無駄足に終わったかと思われた時、ユージィンの前にナジェイラが姿を現す。一方、立人の生家にいる花鹿は、立人らと話をしている内に、立人がクインザの事を疑っていると感じ、ルマティの為にも自分がラギネイへ行き真実を確かめると言う。それを聞いた立人は、声を荒げて花鹿を引きとめようとする。
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重い鎖
突如、屋敷を訪ねてきたグリュクスヨルド夫人から「ユージィンが誘拐された」と聞く立人。話の裏を取るためにカールと連絡を取り合うのだが、その会話を花鹿に聞かれてしまう。花鹿は、危険を冒してでもルマティとその国の為に行動している皆に対し、自身も何か力になりたいと訴えかける。しかし、それでも立人は頑なに反対。「わかった」と答える花鹿だが、心の中ではある決意をしていた。
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すれ違いの先
花鹿がラギネイへ向かった事を知った立人は、今なら先回りが可能であると、一人ラギネイへと発つ。一方、空港に到着した花鹿は、そこで偶然カールと出会う。花鹿が立人に黙って来たことを聞いたカールは、自らが立人を説得する事を提案し、荷物を取りに行く花鹿と一旦別れ、外へ向かう。するとそこに立人の姿が。さっそく話を切り出すカールだが、その二人の会話をさえぎるかのように、突如爆発音が響くのだった。
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運命の輪の中で
ラギネイに向かった立人と連絡が途絶えた事で、ハリーの元を訪れる寅之介。立人と花鹿がクーデターに巻き込まれた可能性もあり、花鹿の想いを誰よりも先に聞いていた自分が強引にでも引きとめていればと後悔。そこへ、新たな情報が飛び込んで来る。一方、花鹿の情報を求めてアメリカ大使館に来ていたカールの元に、父ネルソンが姿を見せる。その真意をはかりかねるカールに、ネルソンから衝撃の事実が告げられるのだった。
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止まらぬ歩み
ノエイのアジトを突き止めたクインザは、己の理想を実現する為にノエイを利用しようと、特務警察を向かわせる。一方、危機を察したノエイたちはアジトの移動を計画。しかし、思っていたよりも早く王宮からの手入れが。アジトの地下に広がる地下水路を使って脱出を計る一同だが、そこにノエイの姿が無い事に気づく花鹿。最初から自分達を逃がすための囮になるつもりだったと聞き胸を痛めていると、そこへ追っ手が現れる。
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交わらぬ理念
王宮の地下収容所に捕らわれたノエイの前に現れたクインザ。そこで意見をぶつけ合う二人だが、互いにラギネイの未来をルマティに託したいという想いは同じでも、理念が異なり相いれることができない。それを改めて確信したクインザは、革命の機運を高めるためにノエイを処刑し、虚偽の罪を着せようとする。その頃、ラギネイをバーンズワースから取り戻そうとする父と共に王宮へ向かうカール。しかし、その道中に強盗の襲撃に会う。
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嘘と真
ユージィンとノエイを救出するため、ラギネイ王宮に潜入する花鹿と立人、セズンの三人。仕立て屋を装う事でユージィンとの再会を果たすと、立人は花鹿をユージィンに託し、ノエイの捕らえられた牢屋へと向かう。そして、祭司の協力を得て無事ノエイを救い出す立人だったが、花鹿たちとの合流場所に向かう途中、警備兵と出くわし足止めを食らう。一方、立人らの到着を待つ花鹿とユージィンにも危機が迫っていた。
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災いの種
王宮を脱出し、無事アジトへと戻ってきた花鹿たちの元に、ルマティ帰還の知らせが届く。ルマティの身を案じる花鹿は、空港に迎えに行くと言い出すが、花鹿の秘密を知る周囲は猛反対。そして、一番安全であろうアジトに花鹿を残し、立人たちは空港へと向かう。その頃、ラギネイ王宮はすでにクインザの我が物となり、あとはルマティの到着を待つばかり。だが、そこへカールの姉から、花鹿の出生の秘密の書かれた封書が届く。
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凱旋
カールの伝言を受け病院を訪れた立人だが、カールの姉・イザベルから追い立てられる。しかし、そこへ入れ替わるように刺客が。危機を察した立人が戻り難を逃れるが、捕らえた刺客は服毒自殺を遂げる。その行動から王宮の手のものと言う立人の言葉に、狙われたのは自分だと身を震わすイザベルは、クインザに花鹿の秘密を教えた事を告白する。花鹿に迫る危機に急ぎアジトへ向かう立人。しかし、クインザはすでに花鹿と接触していた。
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千年の幕開け
暗殺に失敗し重傷を負ったクインザ。しかし、花鹿と立人が駆けつけた時には既に姿はなかった。一方、国民と軍隊であふれかえる空港にルマティが姿を現す。十万の群集が聞き入る中、ルマティはラギネイを導くために自らが『最後の王』となる事を宣言。さらには、その命を捧げ全うする事を、国民に最大の敬意を表して誓うのだった。それを移動中の車内で聞いていたクインザは、王となるルマティのために最後の行動を起こそうとする。
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永遠に
ソマンドと和解すべく、その元へと向かうルマティの前にクインザが現れる。今回の陰謀の全てを暴露するクインザは、そこに加担した者のリストを提出。自身と道連れに仲間を売ろうとするのだった。クインザの行動に違和感を抱きながらもリストを受け取るルマティ。それを見届けたクインザ。反逆者を演じきったクインザは、新王となるルマティの為に、突如短刀を取り出し自身の首元に当てる。
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愛するがゆえ
新王ルマティの戴冠式直後、曹に呼び出された立人。曹から倣の総帥を辞する事の撤回を求められるも、花鹿を守る為には総帥を引くしかないと意思は固い。しかし、倣の未来を立人に賭けてきた曹は、その夢のために最後の手段に出る。しばらくして、突如立人が帰国した事を知る花鹿。不安を抱きつつもひとまずアメリカへ帰ってくると、そこへ立人と玲莉の婚約発表が・・・。
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刻む言葉
立人の元を訪ねてきたカール。そこには、すっかりしょうすいしきった立人の姿があった。事情を察するカールは、花鹿のために諦めようとしている立人をしったし始める。一方、危篤のマハティの元へと駆けつける花鹿、ハリー、フレド。そこで、マハティから掛けられる言葉に勇気をもらう花鹿は、突如ハリーに勘当してくれと告げるのだった。花鹿には全てを捨ててでもやりたい事があると言う。そして、そんな花鹿の前にユージィンが現れる。
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約束の空
立人を取り戻そうとする花鹿はユージィンの手助けでシンガポールに来ていた。そこへ、ルマティの命を受けたノエイが駆けつける。さらに、カールが立人に会いに行ったという情報も聞いた花鹿は、皆への感謝の想いで胸がいっぱいになるのだった。その頃曹は、符義が新たな倣の総帥に推薦され、また立人が玲莉との婚約を破棄したという情報に驚き、再び立人と対じする。まだ間に合うと言う曹に、立人は動じないばかりか銃を突きつける。
スタッフ
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アニメーション制作
ぴえろ -
キャラクターデザイン
楠本祐子 -
シリーズ構成
池田眞美子
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制作
総合ビジョン -
制作・著作
ぴえろ -
原作
樹なつみ -
掲載誌
月刊LaLa(白泉社) -
撮影監督
松本敦穂 -
月刊LaLa
白泉社 -
監督
今千秋 -
美術監督
笠井美枝 -
音楽
斉藤哲也、佐藤剛 -
音響監督
高桑一
キャスト
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カール·ローゼンタール
福山潤 -
クインザ
子安武人 -
ノエイ
土田大
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バリー
郷田ほづみ -
ユージィン·アレキサンドル·ド·ヴォルカン
小野大輔 -
ルマティ·イヴァン·ダイ·ラギネイ
浪川大輔 -
倣立人(ファン·リーレン)
森川智之 -
倣立人ファン·リーレン
森川智之 -
寅之介
柿原徹也 -
曹(ツァオ)
諏訪部順一 -
曹ツァオ
諏訪部順一 -
花鹿(かじか)·ルイーサ·陸深(くがみ)·バーンズワース
遠藤綾 -
花鹿かじか·ルイーサ·陸深くがみ·バーンズワース
遠藤綾