神達に拾われた男
エピソード
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スライムたちとリョウマ
システムエンジニアとして働く竹林竜馬は、連日の激務や上司の無理難題をこなし休みもなく心身ともに疲れる日々を送っていた。そんな竜馬は39歳で早死にしてしまうが、天界に召されて創造神ガイン、愛の女神ルルティア、生命の神クフォによって異世界に転生して欲しいとお願いされる。神達に祝福されて異世界で8歳の少年の体に生まれ変わり森の中に住むことになった竜馬は、前世では趣味に時間を費やすことが不可能だった反動か、スライム研究にのめり込み――3年が過ぎいつの間にか1000匹以上と暮らすようになっていた。ある日、森の中で出会った男たちの一人が大怪我をしているのに気付いたリョウマは治癒薬を差し出し、家で休むように勧める。男たちは従魔術師のラインハルト公爵とその護衛たちと名乗り、リョウマのスライムとの生活ぶりに驚く。危険な森で一人暮らしをしているリョウマの戦闘スキル鑑定を申し出るが、その結果にさらに驚くことに…。
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スライムたちと旅立ち
リョウマに助けられたラインハルト公爵は先代当主ラインバッハ、妻エリーゼ、娘のエリアリアたちを連れて、旅の途中に再び森へとやってきた。緊張気味のリョウマにお礼を伝えた彼らは、分裂してさらに増えたスライムが合体した大きくなったビッグスライムとリョウマが契約していることに驚く。ビッグスライムとの契約は不可能とされていたのだ。さらに新種のクリーナースライムに目を輝かせるエリアリア。今回の旅はエリアリアの初めての従魔契約も目的になっていた。森でクリーナースライムへ進化するスライムの契約に成功して喜ぶエリアリアを見て、自分が最初にスライムと契約したことを思い出すリョウマ。ラインバッハに一緒に旅をしないかと誘われ、親切で暖かな人たちに役に立てたことに喜びを覚えていたリョウマは森の外に出て新しい世界へ旅することを決める。1500匹以上に増えていたスライムたちは初級魔法アイテムボックスに乗せて旅立つことに。
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スライムたちと初めての街
公爵家の人々と森を出たリョウマは、この世界に来て初めての街ギムルに着いた。早速、ラインハルトたちと身分証明書のステータスボードを発行するため教会へ。儀式のため洗礼の間で水晶玉に触れた瞬間、強い光に包まれリョウマは再び天界へ。3年ぶりの神たちとの再会に「また死んだ?」と思うリョウマだったが、教会に来れば信託スキルによって精神だけ召喚されて会うことができるらしい。神たちからスライムの可能性をリョウマが切り拓き新種に進化させたこと、これまでの地球からの転移者のこと、公爵家もその末裔であることなどを聞かされる。洗礼の間に戻ったリョウマが手にしたステータスボードには『不幸な人生を乗り越えた者』、『神々の寵児』という称号があった。次に、エリアリアと一緒にテイマーギルドへ登録に行くことに。従魔がスライムではランクが上がらないといわれ、冒険者ギルドにも加入するために戦闘能力試験を受けることになる。
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スライムたちと清掃作業
冒険者ギルドで始めて受けた依頼は獣人族ミーヤのゴミ屋敷掃除。家の上の方にあるゴミ捨て場から地下室にゴミがなだれ込んで誰も引き受けない依頼だった。ミーヤの家に出かけたリョウマは、元凶であるゴミ捨て場のゴミを地下室のゴミと一緒にスカベンジャースライムが処理、地下室をクリーナースライムが清浄、スティキースライムがゴミ捨て場の地盤を固めて地下室の壁の穴をふさぐなど数時間で作業完了した。「ありがとうにゃ」と泣き出すほどミーヤに感謝される。報告に戻ると、その腕を見込まれて共同トイレ掃除を依頼される。役所が賃金を出し渋ったため引き受け手がいなくなってしまったらしい。説明を受けたリョウマは快諾、事情をラインハルトたちに話すと管理費横領の疑いがあると公爵家が調査を始めることに。リョウマとスライムたちは翌日からトイレ清掃を始めた。順調に作業は進んでいたが、疫病を引き起こす病原菌が発生していることが判明する。
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スライムたちとお嬢様の訓練
共同トイレ清掃を徹夜でやり遂げ、かつての徹夜勤務とは違う満足感を得たリョウマは宿に戻って公爵家の人々の温かい出迎えを受ける。翌日、エリアリアと約束した魔法の遊びをするため、公爵家の人々やスライムたちと一緒に郊外に出かけることに。いくつか魔法を組み合わせシャボン玉を飛ばしたり、水で魚を作って空を泳がせたりして見せるリョウマとそれをまねて遊ぶエリアリア、それを見守る人々との楽しい時間。リョウマも攻撃魔法や空間魔法を新たに教えてもらい懸命に練習する…そんな穏やかな一日が過ぎてゆく。翌日、王都の学校入学が決まっているエリアリアの対魔獣実戦訓練を兼ねて、鉱山廃坑に住み着く魔獣の討伐と事前調査に向かう。エリアリアたちが魔獣を討伐しスライムが片づける。順調に討伐が進んでそろそろ終わろうとする時、坑道の奥でキラリと光を反射する何かをリョウマが見つける…それはリョウマがまだ見たことのないスライムだった。
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スライムたちと魔獣討伐
数々の依頼を経てFランクに昇格したリョウマのスライムは、スティッキー、ポイズン、アシッド、クリーナー、スカベンジャー、ヒールなど合計4310匹までに増えていた。廃坑で見つけたばかりのメタルスライムの実験をしていたリョウマの元に魔獣討伐に向かうミーヤたち冒険者一行が迎えに来る。調査の結果、公爵家は廃坑での大規模な魔獣討伐をギルドに依頼したのだ。ミーヤたちをとパーティを組みスライムを連れて坑道に入るリョウマ。魔獣討伐は順調に進み、リョウマたちが昼休みに外へ戻った時、坑道の奥で大規模なゴブリンの群れが発見されたとの情報が届く。アシッドスライムで酸のプールの罠を作り、ヒールスライムで傷ついた冒険者を治すが、予想以上にゴブリンの数が多すぎて、冒険者たちもだんだんと消耗してゆく。そんな時、リョウマは空間魔法で残りのスライムを全部呼び出した。ゴブリンの群れにスライムを立ち向かわせるその方法とは…。
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スライムたちと洗濯屋の開店準備
人々と出会い、森を出てやさしい世界で恵まれた日々を過ごすものの、みんなの好意に甘えっぱなしでは自分がダメになってしまうと思い、リョウマは自立を決意する。ひとまずは、このギムルの街で冒険者として生き、人々と交わりながら鍛錬に励みたいと公爵家の人々に訴える。それから、生活費を稼ぐためにクリーナースライムを使った洗濯屋を始める計画を話したところ、モーガン商会に相談してはどうかと助言を受ける。モーガン商会ではすでにリョウマがスライムと一緒に作った防水布、糸、鉄のインゴットを取り扱っていたが、会頭モーガンはゴブリンの汚れも落とすクリーナースライムに興奮、大きな利益を生み出すことを確信してすぐに開業の協力を申し出る。商業ギルドへの加入を勧められたリョウマは、商業ギルドで店舗用の土地を斡旋してもらい、セルジュからは店を経営できる人間を商会から派遣する提案を受ける。こうして開店準備は着々と進んでいった。
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スライムたちと洗濯屋稼業
洗濯代行業者バンブーフォレストの営業開始の前に、リョウマはいままでお世話になった公爵家、冒険者、ギルド、街の人々をお店に招待して料理をふるまいながらお披露目会を開くことになった。エリアリアたちと料理の仕込み準備をしているリョウマを、モーガン商会からお店に派遣されたカルム、カルラの双子姉弟が訪ねてくる。二人に仕事の手順を説明し始めるが、スライムを使った洗濯屋、11歳の経営者に戸惑った様子を見せる。やがて、パーティが始まった。招待客総勢29名、完成祝いの楽しい会話と時間。人々は、リョウマの立派なお店を褒めたくさんの料理を堪能し、幸せそうな笑顔を見せる。パーティを手伝いながらその様子を見ていた双子姉弟は、最初の戸惑いを正直に伝えながらも、この店で働かせてくださいと改めて申し出る。翌朝、冒険者ギルドに開店を報せにゆき、薬草採取の依頼を受け廃坑を見回って店に帰ったリョウマは、店の様子に驚いてしまう。
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スライムたちと新しい同僚
スライムによる洗濯代行バンブーフォレストは初日から大盛況。2日目もお客さんが詰めかけた。リョウマは新しい店員を雇い入れるため商業ギルドへ。ギルドマスターのグリシエーラが用意した20名ほど面接するが、雇い主が11歳でスライムと一緒に働くことをリョウマから告げられると、足を骨折しているフェイ、その娘リーリンの二人しか残らなかった。二人を住み込みで雇うことを決め、その気配から他の国から来た元殺し屋の素性を隠していたことを見抜くが、店の警備も任せることに。早速二人を連れて店に戻りそのまま働いてもらう。忙しい一日が終わり、ヒールスライムで骨折を治療し警備の分の給料も上乗せするというリョウマの提案に感激するフェイ、用意された家具付きの部屋を見て喜ぶリーリン。翌日も評判を聞いてお客さんが押し寄せる。忙しく働いてくれるみんなのため、昼食のピザを焼きつつ快適に働いてもらえる仕組みをリョウマは考え始める。
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スライムたちと新種のスライム
開店して1週間、洗濯代行バンブーフォレストは順調に軌道に乗った。さらに店員も増やし、リョウマは店をみんなに任せられるようになってきた。時間に余裕の出来たリョウマは廃坑の見回りを再開、セルジュから防水布の追加依頼を受ける。もうすぐ湖に魔獣グレルフロッグが大量発生する。鎧や薬の材料となるグレルフロッグは高値で売れる為多くの冒険者が集まるこの時期は、防水の衣服や胴付長靴を売る絶好の機会だという。防水布を作るため廃坑に向かうリョウマに、エリアリアは一緒に行きたいとお願いする。同時期に湖に現れる綺麗な羽と美しい鳴き声を持つ鳥の魔獣リムールバード、従魔にするためには音楽の演奏が不可欠だが、演奏次第で契約がとても難しいためバイオリンの練習をするのだった。すこし照れるエリアリアの演奏に聞き惚れるリョウマとスライムたち。スライムが分裂したり、進化したり、新種と契約したり、リョウマの穏やかな日々が過ぎてゆく。
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スライムたちと従魔術の練習
リョウマは、エリアリアに誘われお父様とお母様、おじいさまから一緒に従魔術を教えてもらうことになる。ジャミール家は代々従魔術師の家系、ラインバッハやエリーゼが契約している魔獣の数や強さなどを知らされて彼らの桁違いの実力に驚く。契約した魔獣との意思疎通ができる「感覚共有」という新しい魔法を教えてもらった。さらにリョウマはエリアリアと従魔術を練習し、廃坑で防水布を作り、スライムを研究し進化させたり、洗濯屋の仕事をする日々を送る。やがて、グレルフロッグ大量発生の季節がきた。稼ぎ時だと色めき立つ冒険者、ミーヤたちはリョウマが作った胴付長靴が欲しいとモーガン商会に駆け込む。公爵家の人々はエリアリアのため湖に行く日を決めた。湖はグレルフロッグを求めてたくさんのリムールバードに埋め尽くされていた。その中には上位種も混じっているらしい。いよいよエリアリアがリムールバードとの契約を試す時がやってきたのだが…。
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スライムたちと新たなる日々
飛び去ったリムールバードを待つリョウマとエリアリア。この季節が終わればエリアリアは王都の学校へ、リョウマは公爵家と別れて自立することになる…3年後の再会を約束した二人、お別れを意識したもどかしい時間が過ぎてゆく。そんな二人を優しく見守ったり煽ったりする公爵家の人々。ラインハルトだけは父親として微妙な雰囲気だったり。もじもじするエリアリアとなんだか動揺するリョウマだったが、ちょうどそこにリムールバードが戻ってきた。決心したエリアリアは、深呼吸するとバイオリンの演奏を始める。演奏に合わせてリムールバードの群れが右に左に揺れ始める。やがて、一匹が歌いだし、他のリムールバードも歌いだす。瞬く間に合唱のような鳴き声が響いてゆく。やがて数羽のリムールバードが飛んできて、足元に降り立つが…。一方、リョウマも緊張気味にギターを演奏する。二人は契約に成功するが、魔獣鑑定した結果に人々は驚くことに…。
スタッフ
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「神達に拾われた男」製作委員会
東映ビデオ -
3DCGディレクター
杉本達彦 -
Roy
HJノベルス
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アニメーション制作
MAHO FILM -
キャラクターデザイン
出口花穂 -
キャラクター原案
りりんら -
サブキャラクターデザイン
小島えり -
シリーズ構成
筆安一幸 -
シリーズ構成・脚本
筆安一幸 -
プロップデザイン
広瀬良雄 -
メインキャラクターデザイン
出口花穂 -
原作
Roy -
撮影監督
野村雪菜 -
監督
柳瀬雄之 -
総作画監督
出口花穂 -
美術監督
柴田聡 -
脚本
筆安一幸 -
色彩設計
渡辺亜紀 -
製作
「神達に拾われた男」製作委員会 -
音楽
堤博明 -
音楽制作
ランティス -
音響制作
AMGスタジオ -
音響監督
土屋雅紀
キャスト
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ウェルアンナ
広瀬ゆうき -
ウォーガン
稲田徹 -
エリーゼ
早見沙織
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エリアリア
桑原由気 -
カイン
清川元夢 -
クフォ
小市眞琴 -
シリア
福緒唯 -
ミーヤ
高野麻里佳 -
ミゼリア
高田憂希 -
ラインバッハ
子安武人 -
ラインハルト
小野大輔 -
リョウマ
田所あずさ -
ルルティア
井上喜久子 -
田淵
古川慎 -
竹林竜馬
安元洋貴