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古来、人の世を脅かしてきた異形の存在・荒魂を御刀によって祓う神薙ぎの巫女。制服に帯刀が主な出で立ちの彼女たちは、刀使(とじ)と呼ばれる。正式には警察組織に属する特別祭祀機動隊。御刀の所持を公認された超法規的な国家公務員でありながら、そのほとんどは全国に五ヶ所存在する中高一貫の訓練学校に通う女子生徒たちである。ごく普通の学園生活をおくる彼女たちだが、ひとたび職務となれば、御刀を手にし、様々な超常の力を発揮して人々を守って戦う。この春。全国五校から選りすぐりの刀使たちが集い、各々の技を競う恒例の大会が催されようとしていた。大会に向け、多くの刀使たちが修練に励む中、ひときわ強い思いを秘め、ひとり技を磨く少女がいた。彼女が構えた御刀の切っ先が向くその先は―。
干支神。動物を模した姿を持つ少女「えと娘」の中から選抜された12匹の神の使い。古来より日本を護ってきた聖なる十二支。60年に一度の干支神選抜祭・通称「ETM12」にて勝ち残った強者であり、えと娘たちの憧れの存在である。刻は流れて現代。今年も干支神選抜祭「ETM12」が開催される。日本全土から集まる数多の干支神候補=えと娘たち。その中に、一匹の猫が存在した。その名は、猫のえと娘「にゃ~たん」もっとも干支神に近いといわれながら、ネズミ属に執拗に狙われ、卑劣な罠により破れ続けてきた不遇のえと娘である。干支神になる条件はたったひとつ。十二支全員に勝利すること。しかし、干支神の力は強大であり、この二千年間、十二支全員に勝利したえと娘は存在しない。不遇のえと娘「にゃ~たん」と、普通の高校生「天戸タケル」が出会うとき……物語は始まる!
桜舞う四月。俺-支倉孝平-は、記念すべき10回目の転校を果たした。新しい学舎は修智館学院。かなりの進学校だとか、キリスト教精神に基づく伝統校だとかは割とどうでもよくていちばん大切なのは《全寮制》だってこと。これなら、転勤族の親父に連れ回されることもない。俺はようやく自由を手に入れたのだ。寮の一室で目覚め、友人と登校。充実した授業を受け、帰寮。夜は思い思いの時間を過ごし、就寝。そんな、落ち着いた毎日が待っているはずだったのだが…… 気力体力ともに溢れる副会長、はかなげで清楚な後輩、ミステリアスなクラスメート、常識から大きく外れた寮長、気苦労の絶えない幼なじみ、知り合ったのは個性的すぎる人ばかり。賑やかにならないはずがない。転校ばかりの過去に置き忘れたものも得ることができなかったものもここでなら、取り戻せる気がする。今はまだ、おぼろげな形しか見えないけれど。
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