天体のメソッド
エピソード
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円盤の街
田舎町、霧弥湖町。父親と二人暮らしの古宮乃々香は、父の仕事の関係から、七年振りにこの町に帰ってきた。だが、霧弥湖町は昔住んでいた頃とは大きく変わっていた。湖の上に浮かぶ巨大な円盤。乃々香が町を離れたあとに町の上空に飛来したというそれは、ただそこに浮いているだけで害はなく、七年経った今では町のシンボルとなっていた。ただし、その全容はいまだ謎に包まれたまま……。翌日、引っ越しの片付けを押し付けられた乃々香は、いつのまにか家に上がり込んでいた不思議な少女、ノエルと出会う。彼女は乃々香のことを知っているようだが、乃々香自身はよく思い出せない。ただ、なぜか胸を締め付けられる想いが湧き上がってくるのだった。
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ふたりの約束
乃々香は七年前の思い出の少女とそっくりなノエルに戸惑っていた。しかし、それよりも遅刻しそうなことのほうが大問題。八月のうちから学校が始まることをすっかり忘れていたのだ。学校へ向かうバスの中で、以前顔を合わせた椎原こはるが同じ学校だと知り、打ち解ける乃々香。彼女と同じクラスだとわかりほっとひと安心。だが、クラスには、湖で辛辣な言葉を投げかけてきた少女、戸川汐音もいた。言葉の理由をたずねようとする乃々香に取りつく島もない態度の汐音。そして放課後、乃々香たちに突然、水坂柚季という少女が声をかけてくる。彼女は乃々香が霧弥湖町に引っ越してきたことを知ると「二人で町から円盤を追い出そう!」と迫ってきた。
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記憶のありか
ある日、授業の一環として霧弥湖町でのオリエンテーリングが実施された。班のメンバーは乃々香、こはる、柚季、そして汐音。"勝負"に負けたくない柚季は先を急ごうとするものの、他のメンバーとの温度差にカラ回り気味。乃々香は汐音となんとか打ち解けようとするが、当の汐音は相変わらず乃々香のことを徹底的に無視していた。答えてくれない汐音に名前で呼びかけた乃々香だったが「今度名前で呼んだらビンタね」と脅され、あろうことかそれを実践されてしまう。落ち込む乃々香をなぐさめるこはる。こはるは、汐音の乃々香への冷たすぎる態度に違和感を覚え、理由をたずねるのだが……。
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思いのかけら
七年前、みんなで円盤を呼ぼうと言い出したのを思い出した乃々香。自分がしでかしたことを七年間悔やんできた柚季は、思わず乃々香を叩いてしまう。汐音は冷たく言い放つ。「忘れてたら、どうだっていうの? それで、許してもらえると思った?」立ち尽くす乃々香とみんなの態度に戸惑うノエル。翌日、落ち込んでいる乃々香の家にノエルがやってくる。彼女はなぜか「ごめんなさい」と頭を下げ「ノエル、頑張るから、乃々香も元気出して」と乃々香を励ます。一方、こはるは柚季を心配して訪ねていた。そこに偶然出くわしてしまった乃々香を見て、柚季はこはるが自分と乃々香を会わせようとしたと勘違いし、その場を駆け去ってしまう。
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光の花
ギクシャクしたままの柚季と乃々香。乃々香は七年前の秋、みんなで一緒に見ようと約束した花火を打ち上げることができれば、何か変わるのではないかと考える。そして柚季に「一週間後、湖に花火を上げるから!」と告げる。こはるの協力のおかげで、少しずつ準備を進める乃々香だったが、湖の上に円盤があるせいで、町の許可を取りつけることすら難しい。
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本当の友達
湖の花火の一件から一週間後、町の福引に立ち寄った乃々香とノエル。ノエルが一等の温泉宿泊券に興味をしめすも、当たったのは二等の円盤抱き枕だった。しかし、ふたりが立ち去ったあと、汐音が一等の温泉宿泊券を当ててしまう。時を同じくして、柚季は知り合いからもらった温泉宿泊券をどうしようかと考えあぐねていた。改めて乃々香に謝りたい柚季は、彼女を誘いたいのだが、直接は言いにくい。そこでこはるに一芝居打ってもらうことにするのだが……。
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私のなくしたもの
秋も深まり、冬の足音が聞こえ始めた頃、乃々香と柚季、そしてこはるの三人は、郊外へ向かう列車に揺られていた。遠出にはしゃぐ柚季の様子に呆れる一方で、どことなく不安そうな乃々香に気づくこはる。一方その頃、ノエルは、こはるたちが出かける直前に"ケガをさせてしまった"お店のシンボル、キリゴンの立て看板を、なんとか治そうとしていたのだが、さらなる"重傷"にしてしまう。店番をしていた湊太は、そんなノエルを見かねて、治療手術を行うと言い出すが……。
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彼女の信じること
一緒に流星群を見たかった。ノエルから汐音の"伝言"を聞いた乃々香は、文化祭に、とある企画を出展したいと言い出す。ワケもわからず巻き込まれた汐音を連れて、買い出しに出かける乃々香、こはる、柚季、湊太。汐音はそこで、目的がプラネタリウムの制作であり、言い出したのが乃々香であることを知る。失敗したりしながらも着々と進む準備のなか、少しだけ態度を和らげる汐音だったが、みんなが七年前の思い出話をしていると、再び表情を固くして出て行ってしまう。
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さよならの意味
朝、学校へ向かう乃々香の前に、ノエルが現れ、自分も北美祭に行けることになったという。そして汐音も来ると断言。その頃、汐音は父親に、できるだけ早く町を出たいと相談し、早くも引っ越しの準備を進めていた。そのさなかに円盤の本を見つけて、昔の思い出がよみがえる。円盤のことを信じてくれた乃々香やみんな。そして円盤を一緒に呼んだこと……。それぞれがさまざまな想いを抱えながら、北美祭が幕を開けようとしていた。
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願いの行方
突然倒れてしまったノエル。「円盤の見えるところ」という彼女の言葉にしたがい、乃々香は父の車でノエルを霧弥湖町に連れてゆく。意識のないノエルを自分の部屋に寝かせた乃々香は、ずっとノエルが自分を見守ってくれていたことを改めて思い出していた。お見舞いにきてくれたこはる、柚季、湊太に対し、乃々香は意を決して、ノエルが七年前に呼び出した円盤なのだと告げる。
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流星群の夜
汐音の部屋を訪ねた乃々香は、改めて自分の願いを語り、そこには汐音も含まれていると告げる。同じ頃、湊太と柚季は七年前の話をしていた。お互いの円盤への願いが同じであることを知り、それはノエルが叶えてくれたのではないか、と思うふたり。今度はそのノエルの願いを叶えてやるべきではないか。同じことを考えたこはるもまた、彼らの元を訪れていた。
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円盤のない街
霧弥湖の上に広がる澄み渡った青空を見つめ、戸惑う乃々香。いつもそこにあって乃々香達を見守ってきた円盤は、もうどこにもなかった。
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はじまりのそらから
柚季、湊太、こはるの三人も、妙な感覚に戸惑っていた。ぽっかりと欠けているなにか。なくしてしまった大切なもの。知らない女の子の思い出。汐音に背中を押された乃々香は、七年前に円盤を呼ぼうと言い出した想いを打ち明け、再びその言葉を口にする。
スタッフ
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3DCGI
秋元央(T2 studio) -
アニメーション制作
Studio 3Hz -
キャラクターデザイン・総作画監督
秋谷有紀恵
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キャラクター原案:QP
flapper -
プロデュース
インフィニット -
メインアニメーター
長坂慶太 -
伊藤弘
KUSANAGI -
出水田和人
T2 studio -
原作
カレイドシフト -
原案・脚本
久弥直樹 -
大道具
りぱ -
定松剛
サテライト -
小道具
古澤祐紀子 -
撮影監督
出水田和人(T2 studio) -
監督
迫井政行 -
秋元央
T2 studio -
編集
定松剛(サテライト) -
美術監督
伊藤弘(KUSANAGI) -
美術設定
金平和茂(KUSANAGI) -
色彩設計
加藤里恵 -
製作
霧弥湖町観光協会 -
金平和茂
KUSANAGI -
音楽
加藤達也 -
音楽制作
ランティス -
音響制作
マジックカプセル -
音響監督
明田川仁 -
キャラクター原案:QP
flapper -
伊藤弘
KUSANAGI -
出水田和人
T2 studio -
大道具
りぱ -
定松剛
サテライト -
小道具
古澤祐紀子 -
秋元央
T2 studio -
金平和茂
KUSANAGI
キャスト
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ノエル
水瀬いのり -
古宮乃々香
夏川椎菜 -
古宮修一
土田大
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古宮花織
茅野愛衣 -
戸川汐音
小松未可子 -
椎原こはる
佳村はるか -
水坂柚季
豊崎愛生 -
水坂湊太
石川界人 -
水坂湊太幼少期
潘めぐみ -
水坂湊太(幼少期)
潘めぐみ