聖闘士星矢 THE LOST CANVAS 冥王神話 第2章
エピソード
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死の森
アローンを冥王として完全に覚醒させるため、「ロストキャンバス」の制作に専念するようその身を幽閉するパンドラ。その陰で、神話の時代から冥王との因縁を持つペガサスの聖闘士の存在を危惧し、冥王の側近である双子神・タナトスとヒュプノスが動き始めていた。 一方、聖域ではジャミールの長老・ハクレイが教皇の下を訪れる。そして蟹座の黄金聖闘士マニゴルドも教皇の命を受け、テンマの後を追う。 その頃、ハーデス城に向かう途中、滅ぼされた故郷の村に着くテンマだったが、そこに現れたのは妖しさを放つ巨大な森だった。
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もしあの日に帰れたら
死の森に足を踏み入れ、テンマたちとはぐれてしまったユズリハ。その目の前に、死んだはずの弟・トクサの姿が現れる。トクサの呼びかける声に、ユズリハの思いは過去へと向かう…。 その一方、耶人は巨大なムカデに追いつめられていた。薄れゆく意識の中で耶人もまた、少年時代のことを思い出すのだった。 冥闘士ベロニカと対峙し苦戦を強いられるテンマの下に、二人は辿り着けるのか?
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神と駒
ベロニカが操る無数のゾンビに囲まれるテンマたちだが、蟹座の黄金聖闘士・マニゴルドに助けられる。教皇の命を受けテンマの護衛として現れたマニゴルドは、圧倒的な強さでベロニカの体を真っ二つに。それでも死なないベロニカは、森とともにテンマたちを腐らせようとする。 一方、離宮では一連の闘いを双子神ヒュプノスとタナトスがチェスをしながら眺めていた…。
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塵芥
双子神の居場所をつきとめたマニゴルドだが、死の神タナトスの圧倒的な力の前に、為す術なし。そこへ教皇セージがかけつけ、応戦する。 タナトスの攻撃を受けながら、マニゴルドは幼少時代にセージと出会った日のことを思い出す。戦争孤児だったマニゴルドは、かつて人間の命など塵芥だと考えていた…。 ついに本気となるタナトスを前に、果たして勝機はあるのか?
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ただ生きてほしい
マニゴルドに傷つけられたことによって、タナトスがついに本気になった。圧倒的に不利な状況で、しかしセージはひるまない。「絶望などと、簡単に口にするでない」というセージの言葉から、マニゴルドは師との昔のやりとりを思い出し、希望を取り戻す。二人は一縷の勝機にかけて「積尸気冥界波」を放ち、タナトスの魂を肉体から分離させることに成功するが…!
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孤高の剣
ヒュプノスは、夢を司る四人の神々を招集する。その一人、幻夢イケロスは、人馬宮にまで侵入し、その場に居合わせた山羊座のエルシドの攻撃をかいくぐり、未だ意識の戻らないシジフォスの魂を奪い去る。エルシドはシジフォスの魂を奪還すべく、単身、聖域を後にする。 シジフォスの右腕として常にそばにいたエルシドは、シジフォスが目覚めない理由を感じ取っていた…。
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夢の牢獄
エルシドは、シジフォスの魂を奪還するため、夢を司る四神の一人・イケロスに戦いを挑むも、片腕をもぎ取られ崖の下へと落下していく。一方、ハーデス城へと向かっていたテンマは、ユズリハや耶人とはぐれてしまい、なぜか滅んだはずの故郷へとたどり着く。そこには幼いアローンやサーシャの姿が。「今までのことは、すべて夢だったのか?」混乱するテンマだったが…。
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夢の先に
エルシドは、空間を自在につなげて攻撃してくるイケロスに対し、自らの血を舞わせてその動きを読み、イケロスを貫き倒す。 その頃、ペガサス流星拳で夢から覚めたテンマの前に、造形者モルぺウスが立ちはだかる。モルペウスは夢界に咲く芥子の花で次第にテンマの感情を奪っていくが、テンマの耳にアローンの声が聞こえると、テンマの聖衣に変化が表れて…!
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大義の道
イケロスたちと合体したオネイロスの前に、テンマたちは、シジフォスの魂を救うこともかなわず、追い詰められてしまう。だがそこに、シジフォスを救おうと、アテナであるサーシャ自らが夢界へと乗り込んできた。サーシャの邪魔をさせまいと、テンマとエルシドは再びオネイロスに立ち向かう。そしてオネイロスを夢界から地上に追いやることに成功する!
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聖剣
夢界へやってきたサーシャは、シジフォスの夢へ入っていく。シジフォスは夢の中で、自分がサーシャを聖域に連れ去ったことが彼女を不幸にし、さらに聖戦の引き起こしてしまったのではないかという罪悪感に苛まれていた。心を閉ざし闇に落ちかけたシジフォスを、サーシャは命を賭けた説得で救い出す。だが、そのころ地上では、オネイロスとの戦いの中で、エルシドの小宇宙がついに尽きようとしていた…。
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血戦の時
四神が倒されたことで、ヒュプノスの「眠りの結界」は破壊され、遂に聖闘士達は、亡き仲間たちの想いを胸にハーデス城へと進軍する! ハクレイはセージに代わって全聖闘士たちを鼓舞し、自らも眠りの神ヒュプノスを討つべくハーデス城に乗り込んでいく。だがそのころ、夢界でロストキャンバスを描き続けていたアローンは、ヒュプノスによってついに冥王ハーデスとして完全に覚醒してしまう…。
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幾星霜
先代アテナの加護を受けた剣を携えてハーデス城に一人潜入したハクレイは、立ちふさがる冥闘士をなぎ倒しながら進み、ハーデス城を守る結界の中心を発見する。しかし、アテナの剣で結界を破ろうとしたそのとき、ハクレイの前にヒュプノスが立ちはだかる。ハクレイは、前聖戦からの因縁の相手であるヒュプノスとの戦いに決着を付けることができるのか!?
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お前らしくあれ
ハクレイはかつて共に戦った同胞たちの力を借りた積尸気転霊波で、ヒュプノスを封印することに成功する。だが、ハクレイが再び結界を解こうとアテナの剣を振り上げたその瞬間、冥王ハーデスが現れる。テンマや童虎も駆けつけるが、覚醒したハーデスの力はあまりにも強大すぎた。もはや為す術はなく、撤退すらもできない。絶体絶命…。そう思われたそのとき…!
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死の森
聖戦。それは二百数十年ごとに繰り返される女神アテナと冥王ハーデスとの闘い。その兆しが見えはじめた18世紀ヨーロッパの田舎町。そこで暮らすテンマとアローンは、性格は正反対だが、仲のいい親友だった。ある日アローンは、パンドラと名乗る女性に出会う。その日を境に、運命の歯車は大きく動き始める。
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もしあの日に帰れたら
聖域では、冥王軍との新たな聖戦に向けて女神アテナの名のもとに黄金聖闘士たちが集う。その頃テンマは、聖闘士になるため修行に励む中、アローンの妹・サーシャと偶然の再会を果たし、彼女がアテナの化身であることを知る。一方アローンは、遠く離れた親友テンマのことを思いながら、ひとり絶望に打ちひしがれていた。
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神と駒
テンマたち聖闘士は、冥闘士が集結しているというイタリアの町に向かう。そこが故郷の町であることに気づき、アローンの身を案じるテンマ。しかし、火に包まれていた町で姿を現したアローンは、冥王ハーデスとして覚醒していた。親友の豹変にショックを受け、呆然とするテンマに対し、アローンは容赦なく一撃を加える。
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塵芥
「テンマの死」と「兄アローンのハーデスとしての覚醒」を知らされながらも、哀しみを押し殺しアテナとして気丈に振舞うサーシャ。一方、テンマの死体を引き上げた青銅聖闘士・耶人は、突如現れた女戦士ユズリハに連れられ、ジャミールへ向かう。ジャミールの族長ハクレイは耶人に、テンマは完全には死んでいないと告げる。
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ただ生きてほしい
冥王軍三巨頭の一人ミーノスは、聖域に攻め入るべく見えない糸を操り次々に聖闘士を倒していく。だが、聖域を目前にしてミーノスたちの前に出現したのは、毒薔薇の園。そして園の中には魚座の黄金聖闘士アルバフィカの姿が。毒薔薇の香気の効かない冥闘士ニオベを、自らの血を打ち込み倒したアルバフィカだが…。
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孤高の剣
ミーノスの実力に苦戦するアルバフィカは渾身のクリムゾンソーンを放つが、それすらも冥衣によって防がれ、ついにアルバフィカは倒れ伏す。そしてミーノスが次に向かったのは、アルバフィカが守ろうとしていた聖域近郊の村。村は次々に破壊され、アルバフィカを慕っていた少女アガシャも、ミーノスの標的にされてしまう。
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夢の牢獄
不死である冥闘士を倒す方法が、冥界に生える木欒子の実にあると聞き、テンマたちは必死で捜索する。たどり着いた木欒子の前に現れたのは、乙女座の黄金聖闘士アスミタだった。味方か?敵か? 光の無い世界で瞑想の修行を続けてきたアスミタはテンマの戦いの理を否定し、人間の五感を奪い去る「天舞宝輪」を放つ。
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夢の先に
アスミタに渾身の一撃を与えるテンマ。するとテンマの小宇宙の高まりに呼応し、木欒子が実を結ぶ。アスミタは姿を消してしまうが、テンマたちはとりあえずその実を拾い集め、冥界から生還。しかしジャミールにも、新たな冥闘士の魔の手が迫る。彼らの前に立ちはだかったのは、再び現れたアスミタだった。
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大義の道
聖域に進攻しようとした冥闘士たちを圧倒的な力で一蹴する、牡牛座の黄金聖闘士アルデバラン。そこに敵意を剥き出しにした天暴星ベヌウの輝火が降り立ち、戦いを挑む。一進一退の攻防が続くも、アルデバランの言葉に追いつめられた輝火は、炎でアルデバランの動きを縛り、立て続けに大技を放つ。
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聖剣
輝火の猛攻を凌いだアルデバランは、大地を返すほどの「タイタンズノヴァ」で勝負を決める。だがアルデバランは、輝火のことを邪悪ではないと断じ止めを刺さず、傷だらけの輝火は薄暮の空に飛び去った。その後、聖域では突然、恐ろしく巨大な小宇宙とともにアテナの結界が破られる。サーシャの前には冥王ハーデスの姿が!
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血戦の時
ついに聖域へと帰還し、アローンに戦いを挑むテンマだが、返り討ちにあってしまう。その時、教皇が現れ、先代アテナの護符を用いてハーデスの力を弱体化させる「タリスマンケージ」を発動。アテナと小宇宙を合わせて封印の地へと空間を繋ぎ、ハーデスを封印しようと試みる。だがそこにパンドラまでもが駆けつけ…。
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幾星霜
完成したときに地上は滅びるという空一面の絵「ロストキャンバス」。優しかったアローンがハーデスとして人類を滅ぼそうとしていることに苦悩するテンマ。その頃、パンドラはハーデスの覚醒が不完全なことに焦り、原因であるテンマを抹殺すべく刺客を送り込む。超音波によってテンマたちを眠らせた冥闘士たちだが…。
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お前らしくあれ
聖域を去り、一人で戦うことを決意するテンマだったが、教皇の命を受けた蟹座の黄金聖闘士マニゴルドに捕まり、牢に閉じ込められてしまう。一方ハーデス城では、アローンの記憶に遮られて完全に覚醒していないハーデスを空間の歪みに作ったアトリエに幽閉するよう、ヒュプノスとタナトスがパンドラに仕向けていた。
スタッフ
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キャラクターデザイン・総作画監督
岩佐裕子 -
シリーズ構成
菅良幸 -
デザインワークス
森木靖泰
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原作
車田正美 -
掲載誌
週刊少年チャンピオン -
撮影監督
葛山剛士 -
監督
鍋島修 -
編集
長坂智樹 -
美術監督
吉原俊一郎 -
色彩設計
中尾総子 -
製作
秋田書店 -
週刊少年チャンピオン
秋田書店 -
音楽
和田薫 -
音響監督
なかのとおる -
週刊少年チャンピオン
秋田書店
キャスト
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アローン冥王ハーデス
下野紘 -
サーシャ女神アテナ
平野綾 -
テンマ
柿原徹也
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バンドラ
水樹奈々 -
ヒュプノス
坪井智浩 -
ユズリハ
小林沙苗 -
童虎
三宅健太 -
耶人
阿部敦