さらい屋 五葉
エピソード
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形ばかりの
浪人秋津政之助は江戸で用心棒をしていたが、人前に出ると緊張してしまう性格が災いし、せっかく決まった仕事も辞めさせられてしまう。新しい仕事が見つからず、町をぶらつく政之助の前に一人の男が現れる。それは弥一と名乗る、遊び人風のやさ男。弥一は初対面であるにもかかわらず政之助に食事をご馳走する。政之助に頼み事を語る弥一。それは自分を守ってほしいという用心棒の依頼、二つ返事で引き受ける政之助。だが、弥一は人を拐かし大金をせしめる賊「五葉」の一人であった。
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抱かれたい
知らぬとはいえ「五葉」という賊に力を貸してしまい落ち込む政之助。そんな政之助を仲間に引き入れようとする弥一。弥一のことが気になりだした政之助は、ある日後をつけて行く。着いた所は、深川の岡場所であった。政之助は、そこで弥一が桂屋という店で用心棒兼居候をしていると知り、政之助はますます弥一のことがわからなくなってしまう。
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徐々に巻き込んで
政之助は弥一の紹介で米問屋・近江屋の用心棒として働いていた。いつものようにすぐに暇を出される事も無く、マジメに仕事に勤しむ政之助であったが、「五葉」の次の標的は、今まさに政之助が働いている近江屋の主人であった。またも知らない所で、弥一達の計画に巻き込まれ、いつの間にか政之助は「五葉」に欠かせない一人となっていく。
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加減がねぇ
用心棒であったにもかかわらず、拐かしを防げなかった政之助は近江屋から暇を出される。知らなかったとはいえ、拐かしに協力してしまったことに罪悪感を抱く政之助。弥一は拐かしの身代金を受け取けとらない政之助の為に、今度は自分が居候する桂屋での住み込みの用心棒の仕事を紹介する。
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上手くいくさ
政之助は桂屋の用心棒になって早々「江戸患い」という病気にかかり、病気療養のため「五葉」の仕事を手伝っているご隠居と呼ばれる老人の家で世話になっていた。親切に政之助の面倒を見てくれるご隠居に対し、政之助は弥一たちの仲間になることを悩み続けている事を吐露する。ご隠居は政之助にあいまいな気持ちに区切りをつけ、「五葉」から手を引くように諭す。
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幸せと思えよ
ご隠居の家で療養を続ける政之助のことを気にかける弥一。梅造はご隠居の家までの地図を弥一に手渡す。いやいやながらそれを受け取る弥一。その頃、ご隠居の家には徳次郎という男が訪れていた。徳次郎とご隠居は古い友人で、町から離れた場所で暮らすご隠居のため、世間話をしによく立ち寄っているという。ある盗賊が近々江戸で大きい仕事をするという話を聞きつけた徳次郎は、盗賊の頭であったご隠居に、身の周りに気をつけるよう警告する。
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野暮でござった
政之助は体力が回復し、弥一とともに江戸の町へ帰ってきた。久しぶりに町中を歩く政之助だったが、また人とぶつかり問題を起こす。ぶつかった人物は、以前政之助たちとイザコザを起こした浪人たちだった。すごむ浪人たちと神社の境内で木刀による立ち合いをすることになってしまう政之助。対峙する政之助と浪人。それを囲む野次馬たち。人々の視線を受けた政之助は、それに耐え切れず、その場を逃げ出してしまう。
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恩人が二人いる
松吉には一生頭の上がらない恩人が二人いる。そのうちの一人である菊屋の主人は、大きな問題を抱えていた。商売をするために必要な木札を商売敵の大津屋に奪われてしまったのである。そのことを知った松吉は、大津屋へと単身忍び込む。夜陰にまぎれて木札を探す松吉だったが、首下に、刀が突きつけられる。
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お助けに参る
政之助と懇意にしている八木平左衛門という男が、北町奉行所の筆頭与力であることを知る弥一。五葉のことを嗅ぎ付けられることを警戒した弥一は、八木には近付くなと政之助に警告する。そんな政之助の前に突然現れる妹の秋津幸。幸は強引に決められた見合いを嫌がり江戸へ逃げてきたと言う。戻るように説得する政之助だったが、幸は頑なに嫌がり政之助の長屋へと転がり込む。
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汚い野良猫
政之助と懇意にしている八木平左衛門という男が、北町奉行所の筆頭与力であることを知る弥一。五葉のことを嗅ぎ付けられることを警戒した弥一は、八木には近付くなと政之助に警告する。そんな政之助の前に突然現れる妹の秋津幸。幸は強引に決められた見合いを嫌がり江戸へ逃げてきたと言う。戻るように説得する政之助だったが、幸は頑なに嫌がり政之助の長屋へと転がり込む。
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失礼つかまつった
拐かしをする意味がなくなった五葉。しかし弥一はまだ拐かしを続けようとする。弥一の目的を図りかね、困惑する五葉の面々。だが、政之助は、弥一が本当の目的が金では無く、別の所にあると1人だけ気付く。
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もうふらふらですよ
弥一は雪が降り始めた夜、橋の上に立ち、居酒屋で八木が語った話を思い出していた。ぼうっと中空を見つめる弥一。弥一の記憶と、八木の話が繋ぎ合わされ、完成されてゆく忌まわしい弥一の過去。その頃、梅造の店では五葉の面々が集まり、近頃、様子のおかしい弥一を心配していた。
スタッフ
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アニメーション制作
マングローブ -
オノ・ナツメ
月刊IKKI -
キャラクターデザイン
中澤一登
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さらい屋五葉製作委員会
フジテレビ マングローブ ムービック メディアファクトリー 小学館 電通 -
制作
さらい屋五葉製作委員会 -
原作
オノ·ナツメ(月刊IKKI) -
小物設定
常木志伸 -
撮影監督
山田和弘 -
監督・シリーズ構成
望月智充 -
総作画監督
山下喜光 -
編集
長坂智樹 -
美術
渡辺三千恵 -
美術設定
佐藤正浩 -
色彩設計
一瀬美代子 -
近藤由紀夫
MOKA☆ -
音楽
近藤由紀夫 -
オノ·ナツメ
月刊IKKI -
さらい屋五葉製作委員会
電通 -
近藤由紀夫
MOKA☆
キャスト
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おたけ
大浦冬華 -
お絹
高梁碧 -
仏の宗次
宝亀克寿
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八木平左衛門
木下浩之 -
弥一
櫻井孝宏 -
松吉
内田夕夜 -
梅造
高塚正也 -
秋津政之助
浪川大輔