銀河英雄伝説 Die Neue These 策謀 第二章
作品情報
最高権力者ラインハルトの善政による改革が国民からも支持されている銀河帝国と、不敗の魔術師ヤンらの活躍も空しく、政府の腐敗による国力低下が著しい自由惑星同盟。両国間の勢力バランスに大きな変化が生じる中、第三の勢力フェザーンの自治領主ルビンスキーは、自由惑星同盟を見限り、大きな陰謀をめぐらせていた。ラインハルトは、幼い銀河帝国皇帝の誘拐と自由惑星同盟への亡命というその企みを知りながらも、自身の野望のため利用しようと考える。ヤンも同盟に最大の危機が迫りつつあることは予感していたが……。そんな中、正式な軍人になったユリアンをフェザーンの駐在武官に任命する命令が届く。
エピソード
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帰還したヤンらの攻撃により、ケンプの率いる帝国軍遠征艦隊は戦闘を継続できないほどの大打撃を受けた。部下からは退却を進言されたが、ケンプはガイエスブルク要塞をイゼルローン要塞へ激突させることを決意。部下たちを撤退させると、自ら巨大な要塞を操縦して、イゼルローン要塞に迫るが……。壮絶な結末となった激戦からしばらく後、門閥貴族派の残党がオーディンへと潜入したという情報がラインハルトのもとに届く。
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ゴールデンバウム王朝皇帝のエルウィン・ヨーゼフ二世が、門閥貴族派の残党ランズベルク伯とシューマッハによって誘拐された。わずか7歳の皇帝を連れた一行は、フェザーンで同志と合流し自由惑星同盟へ亡命。自由惑星同盟政府の支援を受けて、銀河帝国正統政府の樹立を宣言した。誘拐計画を事前に知りながら、あえて見逃していたラインハルトは、計画通り、皇帝救出を大義名分とした自由惑星同盟への進攻を宣言する。
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ラインハルトは、イゼルローン回廊ではなくフェザーン回廊を使った自由惑星同盟への進攻を計画していた。同じ頃、フェザーン駐在武官に着任するために旅立ったユリアンは、立ち寄ったハイネセンでビュコックを訪ね、ヤンの親書を渡す。そこには、ラインハルトの作戦を予測した上で、帝国軍のフェザーン回廊通過を防ぐための策も記されていたが……。そしてついに、ラインハルトによる大規模進攻作戦「神々の黄昏(ラグナロック)」が始まる。