英国一家、日本を食べる
エピソード
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新宿・思い出横丁 Shinjuku Omoide Yokocho
日本料理の魅力にとりつかれ、自分の舌で確かめようと日本にやってきたフード・ライターのマイケルとその家族。さっそく向かったのは、安くておいしいものが見つかると聞いた新宿・思い出横丁だ。薄暗い路地に飲食店が密集する光景に一瞬たじろぐが、甘辛ソース味の焼きそば、長年つぎ足した濃厚なタレの焼き鳥を味わううちに…。
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最高の天ぷら Super High-Grade Tempura
東京で一番という天ぷら店を目指して、手描きの地図をたよりに休日のビジネス街をさまようマイケルたち。迷いながらも漸くたどりついた店で出された天ぷらは、外はカリっとしているのに中はふわっとして、評判に違わぬおいしさだった。この食感はどのように生まれるのか?自らの疑問を解くためマイケルは店の主に質問をぶつけていく!
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日本料理の神髄 The Essence of Japanese Cuisine
マイケルは、日本料理界の重鎮・鬼塚を取材することになった。最初は緊張していたマイケルだったが、その熱心さを鬼塚に気に入られ、彼が審査委員長を務める料理大会の見学に招かれた。「だしの取り方」をはじめ、マイケルはプロの料理人たちの手際の良さに感心するが、鬼塚が下した審査の結果は?
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力士サイズになる料理 Sumo-Sized Food
テレビで相撲を見たアスガーは、巨大な力士たちの姿に驚く。何を食べるとあんなに大きくなれるのか?その疑問を解くために、マイケルたちは相撲部屋を突撃取材する!厳しい朝稽古に続いて、食事の時間がやってきた。マイケルは、食事当番の力士と一緒に台所に立つことを許される。いよいよ、力士たちの秘密が明かされるのか?!
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第五の味覚 The Fifth Taste
パリの料理学校時代の友人ジャンが東京へやってきた。フレンチのシェフをしているジャンは、日本料理に対して懐疑的だった。マイケルが日本料理の特徴である「うま味」成分についていろいろ説明するが、ジャンは一向に聞く耳を持たない。そこで、マイケルはある場所へとジャンを案内する。
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世界一硬い魚 The Hardest Fish in the World
炊き立ての白いご飯の上でくねくね踊るように動くかつお節を見て驚くアスガーとエミル。このかつお節こそ、日本料理の鍵となる“だし”をとるための重要な食材だと説くマイケルだったが、子どもたちはまるで興味なし。しかしマイケルは、そんなことはお構いなく家族を連れて静岡県・焼津へあっという間に瞬間移動!そこで初めてのかつお節の製造工程を見て驚くことに。
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魚屋の魚屋 The Fishmonger's Fishmonger
東京都民1300万人の胃袋を満たす東京中央卸市場・築地市場。水産物については世界最大級の規模を誇り、日々世界各地からやってくる水産物が取引されている。マイケルたちは、この築地市場に、すし屋のアキラに連れられて見学にやってきた。活気に満ちた市場の中で見るもの全てが珍しく、一家の気分は高揚していた。
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本物のワサビ Real Wasabi
うっかり大量のわさびを口にしてしまい、すっかりわさびに参ってしまったアスガーとエミル。辟易している二人をよそにマイケルは本物のわさびを求めて、一大産地である静岡県伊豆半島の天城山のふもとへと行き先も告げず家族を連れてきてしまう。事態を知ったアスガーとエミルは絶叫する!
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道具の楽園かっぱ橋 Kitchen Tool Paradise
本物のわさびに感激したマイケルは、わさび専用のさめ皮のおろし器を手に入れようと家族を連れてかっぱ橋道具街に向かう。リスンから余計な買い物をしないよう釘を刺されたが、めずらしい道具が街じゅうにあふれている様子にマイケルの興奮は上がる一方。しかし、肝心のさめ皮のおろし器がなかなかみつからず…。
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箸の流儀 Chopstick Style
食事の時、なかなか箸を使おうとしないアスガー。その様子を見たマイケルは、家族で日本の食事マナーを習うことにする。厳しい講師の教えのもと、初っ端の箸の持ち方から悪戦苦闘するマイケルたち。特訓の末、箸の持ち方をマスターした一家だったが、箸の使い方にはさらに細かい決まりごとがあって戸惑う。
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カニ、カニ、北海道 Holy Crab!
東京の暮らしにちょっと疲れてきたマイケルたちは、北の大地、北海道へ向かう。札幌に到着早々、観覧車に乗りたがる子どもたちをリスンに任せ、マイケルはひとり繁華街へと向かう。彼のターゲットは札幌名物の味噌ラーメンだった。限界までラーメンを満喫したマイケルは家族と合流しさらにカニを食べるが、お腹がいっぱいなので味見だけと決めていた。しかし・・・。
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北の海藻キング The Seaweed King in the North
ポンコツのレンタカーで北海道の広い大地を函館市南かやべに向かってひた走るマイケルたち。車の長旅に飽き飽きしているアスガーをよそに、マイケルのテンションは最高潮だった。なぜなら、向かう先は交渉に5週間もかけてようやく訪問が実現できた昆布の養殖場だからだ。約束の相手に会えたマイケルだったが、無愛想なその態度にぼう然とする。
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ラーメンキング The Ramen King
深夜のグルメ番組を見てラーメンを無性に食べたくなってしまったマイケルは、ついつい我慢できずコンビニへ駆け込むことに。そこで手に入れたインスタントラーメンでは飽き足らず、あくる日禁断の場所“ラーメンのテーマパーク”に足を踏み入れてしまう。そして出会ったのは自らをラーメンキングと名乗る男だった。ラーメンについて熱弁するキングにすっかり心酔したマイケルは、家族とともに福岡へ飛ぶ!
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京の魔法・豆腐 Tofu,The Magic of Kyoto
“古都”に期待を膨らませてやってきたマイケルたちだったが、降り立った京都の駅の近代的な様子を見て驚くことに。そして、171段もある駅ビルの大階段を見つけ、目を輝かせたアスガーは一人上まで駆けあがるが、家族を見失い急に不安にかられ泣き面になる。そこへ現れたのは優しいほほえみを浮かべた美しい日本女性だった。
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KAISEKI
京都の紅葉を楽しもうと、とある場所へやってきたマイケルたち。しかし時期が早すぎて、木々は部分的に色づき始めたばかり。がっかりするマイケルたちをよそに、エミルが無邪気に木をひっぱり悪ふざけを始めてしまう。すかさず弟を優しく諭すアスガーに感心したマイケルは、二人だけで懐石料理を食べに行こうと息子を誘う。父と二人の食事に期待を膨らませるアスガーだったが・・・。
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日本酒の危機 Japanese Sake Crisis
ビールを飲みながら一家で寿司をつまんでいたマイケルにトシから電話が入る。「まさか寿司を食べながらビールなんて飲んでないだろうな?」とまるでこちらの様子を見透かしたようなトシに焦るマイケルだったが、日本酒のうまさをしるため造り酒屋に行くよう勧められる。向かった先で出された日本酒の味が、自分の知っている日本酒とは全く違うことに衝撃を受ける!
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すしの源に Sushi&Beyond
一家で京都の寺を訪れていたマイケルは、日本料理界の重鎮・鬼塚とばったり再会。昼食にすしを食べようと誘われ、ついていくと出てきたのは京都名物のさばずしだった。握りずしを期待していたアスガーは不満げ。一方、マイケルは、得意になってさばずしのなんたるかを解説し出す。すると鬼塚は、すしの源流とも言われる滋賀のふなずしをマイケルたちの前に出してきた。初のふなずしを前にマイケルは…。
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世界最速のファストフード・大阪 The World's Fastest Fast Food
大阪へとやってきたマイケルたちは、ド派手なネオンやせわしない人々など、京都とはまるで違うエネルギッシュな大阪の空気に圧倒される。土産を買いに行くリスンと別れ、マイケルはアスガーとエミルを連れお好み焼きとたこ焼きを食べようと店を探し始める。どちらを先に食べようか迷っていると、不思議な老婆が現れ、マイケルたちを自分の店へと半ば強引に誘う。着いてみれば、そこはお好み焼きとたこ焼き両方を出す店だった!
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発酵マニアがつくるミソ Mad about Miso
マイケルは、トシに頼んでアポをとってもらったみそ蔵を一家で訪ねる。出迎えてくれたのは、はっぴ姿のイギリス人・ジョニー。マイケルは、ジョニーは自分たちを接遇するための係だとばかり思い込んでいたが、実はみそ蔵の8代目社長と知ってびっくり!マイケルは日本伝統のみそづくりに奮闘する同胞とすっかり意気投合する。
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マイケルの妄想 Michael's Delusion
無性に肉を食べたくなったマイケルは、家族としゃぶしゃぶを食べに。見事な霜降りの和牛の肉を眺めているうち日本の牛は、ビールを飲み、クラシック音楽を聞き、マッサージされて育てられている、という話を思い出す。すると自分の手で牛を揉んでみたいという欲望が抑えられなくなった。一家は牛の産地として有名な、三重県・松阪へ。果たして“牛をモミモミ”というおかしな願いをまともにとりあってくれる牧場は見つかるのか?
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サムライのしょうゆ Samurai Shoyu-Down
四国にやってきたマイケルたち。旅の目的は香川名物の「うどん」…ではなく日本の調味料の代名詞ともいえる「しょうゆ」だった。立派な武家屋敷の老舗しょうゆ蔵で一家を出迎えてくれたのは、武士の末えいだという男。こだわりの製法や新商品の説明をしていたが…。
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長寿のヒケツ The Secret to Long Life
鼻毛に白いものが混じっているのを見つけたマイケルは、忍び寄る老いが急に恐ろしくなってしまう。長生きをして世界中の美味しいものを食べつくしたいと切に願うマイケルは、家族を連れて沖縄へ飛ぶ。伝統的な沖縄料理が長寿にいいらしいという話を聞き、自らの舌でその真偽を確かめるためだった。マイケルが見た長寿のヒケツとは!?
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裸のつきあい The Naked Fellowship
帰国を前に「温泉」にやってきたマイケルたち。最初は戸惑っていたリスンたちも、その解放感に、すっかり温泉が気に入ってしまう。そして旅館の夕食に、北海道で食べそびれてしまったカニが供されてマイケルは幸せの絶頂に達する。そこへ例によって、トシから突然の電話がかかってくるが…。
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日本を食べる Eating Japan
マイケルは、日本での最後の1日を、子どもたちの願いを聞き入れてテーマパークで過ごすことにした。アスガーとエミルは大はしゃぎだったが、マイケルは全く楽しくない。そして、あろうことか子どもたちとの約束を反故にしてアンコウ料理を食べに行こうと言い出してしまう…。果たして感動のフィナーレを迎えることができるのか?そして英国一家は、最後に何を食べるのか?
スタッフ
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アニメーション制作
ファンワークス -
キャラクターデザイン・監督
ラレコ -
プロップデザイン
加藤オズワルド
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制作
NHKエンタープライズ -
制作・著作
NHK -
制作協力
ジーズ・コーポレーション -
劇中イラスト
小林ミキ -
原作
寺西のぶ子 -
寺西のぶ子
翻訳 -
料理監修
藤井美夫 -
美術
白佐木和馬 -
音楽
羽深由理、出羽良彰 -
音響効果
滝野ますみ -
音響監督
千田耕平 -
キャラクターデザイン·監督
ラレコ -
劇中イラスト
小林ミキ -
寺西のぶ子
翻訳
キャスト
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アスガー
広橋涼 -
トシ
滝藤賢一 -
マイケル・ブース
竹本英史
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リスン、エミル
満仲由紀子