プリンセスナイン 如月女子高野球部
エピソード
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わたし早川涼、15歳!
早川涼は卒業を間近に控えた中学3年生の女の子。ある日、草野球チームの助っ人としてマウンドに立った涼は、信じられない豪速球とコントロールでバッターを次々となぎ倒した。実は涼には、ピッチャーとしての驚くべき才能があったのだ。その光景を見つめていた氷室財閥の総帥で、名門如月女子高の理事長を務める氷室桂子は、いよいよある計画に着手する。それが日本高校野球界をも揺るがす一大事件へと発展するとは、涼も周囲の人間たちもまだ知る由もなかった。
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名門女子高に野球部が?
超高校級スラッガー・高杉宏樹と涼の勝負の結末を見届けた桂子は、涼を特待生として招く事にする。彼女の目的は、名門如月女子高に女子のみの硬式野球部を設立し、甲子園での優勝を目指すという途方もないものだった。面接に向かった涼は、そこで宏樹と再会すると共に、氷室理事長の娘で圧倒的な実力の天才テニスプレイヤー・氷室いずみと出会う。
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お父さんが立ったマウンドへ
涼は名門如月女子高への入学が決まった。だが氷室理事長の娘・いずみは、母親が野球部に肩入れする事が面白くない。しかも特待生として面接に来た涼が、家族同然とも言える宏樹と親しくしているのも気になり、「どう、テニスやってみない?」と誘い掛ける。抜群の運動神経の二人のテニス対決が始まった。だが、テニス初心者の涼は、いずみに翻弄される・・・。
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よろしくね、聖良さん
春休みに入り、野球部初の練習が始まった。だが、部員は野球特待生として集められた涼と吉本ヒカルと東ユキのたった3人。しかも監督の木戸は、涼といずみの勝負の時に割り込んできた野次馬で、酒ばかり飲んでいる始末。涼たちはそれでも練習を開始する。一方、部員集めをしていた木戸は、陸上とヤリ投げの中学生記録を持つ森村聖良という少女に目を付けたのだが・・・。
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荒波スイングと、対決!
木戸監督の資料から「荒波スイング」の異名を持つ、堀田小春を発見した涼は、彼女を入部させるべく、木戸と四国に向かう事になった。だが木戸が二日酔いで遅刻したため、涼は1人で四国に向かった。漁師の娘である小春は、父親が病気のため、野球を棄てて家業を継ぐ事を決めていた。しかし、小春をあきらめきれない涼は帰り際に小春に対決を挑んだ・・・。
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このボールを受けとめて
5人となった野球部だが、涼の超高校級のボールを受け取れるキャッチャーが見つからない。マネージャーの寧々はキャッチャー候補を発見したと、一同を校内の柔道部に連れて行く。一方、そこに如月女子高に入学して野球部に入りたいという女の子・渡賀敷陽湖がやって来た。彼女は自称名ソフト選手というが、実は全くの素人だった。
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いずみさん、あなたが欲しい!
涼たち野球部の練習をそっと見つめる少女・加奈子。彼女は女子高野球部の設立に反対する三田校長の娘だったが、野球への思いが断ち切れず、内緒で入部する事になった。これで残るメンバーはあと1人。涼は、理事長の娘で天才テニスプレイヤーとして活躍するいずみに白羽の矢を立てた。天性のスポーツの才能を持つ彼女以外に4番打者はいない。早速彼女のスカウトに向かう涼だったが・・・。
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野球部の運命をかけて
氷室いずみは涼に肩入れする母・桂子と対立していた。しかも桂子が何故か涼の父親の写真を持っていた事も、いずみは許せなかった。野球部と早川涼を如月女子高から葬り去るべく、いずみは野球部のドアを叩く。木戸は、涼といずみの野球対決を提案すした。涼が勝てばいずみは野球部へ入部し、いずみが勝てば野球部を解散し、涼は女子高から出て行く事となる。一週間後の対決に向け、二人の猛練習が始まった。
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勝った者と負けた者と
いずみは宏樹のアドバイスを受け、徹夜の猛特訓をした。そして、対決の場に現れたいずみの姿は、普段の華麗なお嬢様ぶりからは想像もつかない程ボロボロに汚れ、傷ついていた。いずみのそんな姿を見た涼は、ショックを受けつつも勝負を開始。周囲の者たちが見守る中、壮絶な戦いの火ぶたが切られた。そして勝負は、誰もが想像しなかった予想外の結末を迎えた。
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如月ナイン誕生!
いずみとの野球対決を終え、学園に残る事ができた涼。野球部は、マネージャーの寧々まで入れて初の練習試合に臨む。相手は中学生とはいえ野球の名門チームだ。涼たち女子高野球部は、苦戦を強いられる。一方、対決に勝ったいずみだが、テニスの練習中も野球部の事が気にかかり、自然とグラウンドに足が向かっていた。寧々が負傷で、補欠要員の居ない野球部は万事休す。だが、その時、いずみは……。
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私たちは甲子園をめざす!
いずみが入部して9人のメンバーが揃った。だが、女子高野球部の甲子園出場には高校野球協会の規約を変更しなければならない。高校野球協会から門前払いを受けた氷室理事長は、男子と互角に試合ができる事を証明し規約の変更を行わせる、という大胆な作戦に出た。甲子園の常連高校に対戦を申し出た桂子だったが、その対戦は断られてしまう。
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涙の100連発
臨海大付属高校との対戦が決まり、練習に励むナイン。そんな中、涼は、かつて名投手だった父が「魔球」を投げていた事を知り、木戸にその球を教えてくれと頼み込む。しかし、木戸が涼に教えた練習方法は、1人で家庭菜園を耕す事だった。一方、グラウンドでは、真央がスランプに陥りボールをキャッチできずにいた。いずみはそんな真央に……。
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オンナのコ作戦開始!
いよいよ試合の日がやって来た。緊張と不安の中、試合に挑むナインだったが、涼の好投で1回の攻撃を0点に押さえた。そして、いよいよ涼達の攻撃となるが、相手は名門高校のエース、そう簡単に打てる球ではない。1番バッター聖良が打席に入る。実は彼女、試合前に木戸からある作戦を授けられていた。その作戦とは……?
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幻のイナズマボール
6回まで2塁を踏ませない好投を続けていた涼だったが、ついに臨海大付属高校の打線につかまり、2点を取られてしまう。なんとかチェンジにはなったものの、勝負に勝つ事に固執するいずみの一言でチームは崩壊寸前。そんな雰囲気を一掃するかのように放った涼の3塁打。しかし、3塁まで全力疾走した涼の疲労は限界になりつつあった。
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お父さんのスキャンダル
ナインは見事、臨海大付属高校に勝利し、正式に高校球児として認められた。世間の注目も集まり、がぜん張り切る一同だったが、変装がばれた加奈子は三田校長に謹慎させられ、芸能プロにスカウトされた陽湖も練習に身が入らない。そんな中、涼の父・英彦に関する過去の事件がスキャンダルとして報じられてしまう。
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さよなら、野球部
かねてから野球部設立に反対の校長と保護者会は、マスコミの騒ぎを重く見て、野球部の廃部と涼の退学を要求してきた。部員たちはなんとか涼を慰めようとするが、いたたまれなくなった涼は部室を飛び出す。翌朝、皆に迷惑をかけまいと退部届を出した涼は、父の故郷へと向かっていた。だが、そこには思いがけない惨事が待ち受けていた。
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夢…
涼を迎えに施設を訪ねた宏樹は、涼が子供達を助けるために川へ飛び込み、病院に運ばれた事を知って言葉を失った。その知らせを受け、病院に急ぐナインだが、いずみにだけ連絡がつかない。その頃、虚しさを紛らわせるために街を歩いていたいずみだったが、涼の事故を知り、いずみも病院へと急行する。一方、緊急救命室で懸命の治療を受けていた涼だったが・・・。
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加奈子のバースデー・プレゼント
涼と英彦の美談が新聞で取り上げられたため、野球部の廃部と涼の退学を求める声は急速に減っていく。だが、三田校長たちの頑な主張は変わらなかった。保護者総会を明日に控え、加奈子は意を決して父である三田校長に野球部の存続を頼みこんだ。一方、退院した涼は木戸と桂子から事件当時の話を聞き、あらためて野球への情熱を胸に燃やしていた。
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偽れない想い
夏の大会の地区予選を控え、主将に指名された涼は、気持ちを新たにする。一方、気になる存在の宏樹の誕生日が近い事を知り、涼はプレゼントを用意するが、宏樹は大勢の女の子に取り囲まれていた。しかも、幼なじみの宏樹といずみとは親同士が決めた許嫁の間柄であった。意気消沈し、どうにもならないと思っていた涼に、宏樹自身から涼への気持ちが告げられる。
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胸さわぎの強化合宿
地区予選に向けて、ナインは3泊4日の強化合宿に入った。激しい練習を終えたナインたちは、初日の夜、それぞれの恋の話に花を咲かせる。いずみは、偶然にも宏樹の大切にしていた優勝メダルを、恋のライバルともいうべき涼が持っている事を知る。宏樹に確かめる事もできず、いずみは思い詰める余り、力み過ぎて、調子を崩してしまう。
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高杉くんなんて、嫌い!
宏樹はいずみのただならぬ様子を心配し、合宿所を訪ねた。いずみは優勝メダルの事も聞けず平気な振りをするが、別れ際に宏樹が落としたハンカチを見て愕然とする。それは涼が宏樹に贈ったものだったのだ。いずみはそのハンカチを涼の前で使い、自分と宏樹との間に深い絆があると告げる。ショックを受けた涼は、宏樹に自分には他に好きな人がいると□にするが・・・。
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ユキ、ひとりじゃないよ!
涼といずみの確執が続く中、ユキはいつも身に付けているマスコットの「フィーフィーちゃん」を無くしたショックで倒れてしまう。自分の殻に閉じこもってしまったユキを、ナインたちは、元気づけようとするが、皆の声も届かない。途方に暮れるナインは、木戸から、なぜユキがフィーフィーちゃんを心の拠り所にするようになったのかを知らされ、愕然とする。涼たちの懸命の説得にも耳を貸さないユキに、いずみは新たな選手による補充を提案する。地区予選を目前にして、ナインたちはバラバラになって行くが・・・。
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美女と野獣の対決!
地区予選大会における如月女子高の対戦校・堀高商は、ラフプレーを仕掛けてくる事で有名な学校だった。涼の速球で相手打線を押さえ込むものの、ラフプレーとビーンボールにかく乱され、点を取る事ができない。さらに、スタンドに宏樹の姿を見つけた涼は、動揺し暴投の連続。そんな時、木戸はいずみにそっと策を授ける。
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Kiss…
如月女子高は準々決勝まで快進撃を続け、喜びに沸くが、当の涼は何故か虚ろな瞳をしていた。宏樹との事をふっ切ろうとしていたが、宏之助の言葉に、もう一度宏樹と話をしようと考える涼。一方の宏樹も、誠四郎の「早川が本当に好きなのは、君だ」との言葉に動かされ、2人は初めて出会った草野球場で会う約束をする。
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運命の準決勝
如月高校との準決勝の朝、小春のもとに父が倒れたとの知らせが届く。その事を悟られまいと明るく振る舞う小春だったが、動揺を隠し切れない。一方、涼といずみもそれぞれの思いで心ここにあらずという状態だ。木戸は「全てお前達に任せる」と指示するが、投打の柱が揺らいだチームは、絶対のピンチを迎えてしまう。
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輝け!プリンセスナイン
ヒカル達の気迫の出塁で得点のチャンスを迎えたその時、小春のもとに父親からあるFAXが届く。それを見た小春は復活し、見事に最強の荒波スイングでホームランを放った。小春の闘志に触発されたいずみも、執念のバッティングを見せる。最終回、いずみは未だ沈み込む涼に宏樹とのキスの真実を告げ、激しく叱咤する。迷いを拾てて立ち上がった涼は、夢へと続くマウンドに向かって歩き出した。だが、涼は気力も体力も使い果たし、マウンドに立っているのがやっとだった。
スタッフ
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アソシエイトプロデューサー
原屋楯男 -
アニメーション制作
フェニックス・エンタテインメント -
キャラクターデザイン
橋本義美
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キャラクター原案
山下明彦 -
サウンドトラック盤
日本コロムビア -
シリーズ構成
丸山比朗 -
プロデューサー
後藤克彦 -
企画・総合プロデューサー
山木泰人 -
制作プロデューサー
小俣真一 -
効果
倉橋静男 -
原作
伊達憲星 -
撮影監督
安原吉晃 -
演奏
ワルシャワ・フィルハーモニックオーケストラ他 -
監督
望月智充 -
監督補佐
浦田保則 -
編集
西山茂 -
美術監督
加藤浩 -
色彩設計
脇喜代子 -
製作
NHKエンタープライズ21 フェニックス・エンタテインメント -
録音
市川修 -
音楽
天野正道 -
音楽プロデューサー
伊達憲星 -
音響監督
吉田知弘
キャスト
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長谷川のび太
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麻生智久
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三木眞一郎
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千葉進歩
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セバスチャン
麻生智久 -
三田加奈子
笠原留美 -
三田校長
龍田直樹 -
丹波
園部啓一 -
麻生智久
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千葉進歩
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千葉進歩
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進藤こころ
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城山堅
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千葉進歩
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吉本ヒカル
長沢直美 -
善次郎小春の祖父
渡部猛 -
堀田小春
矢島晶子 -
夏目誠四郎
岩永哲哉 -
大道寺真央
進藤こころ -
千葉進歩
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園部啓一
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小島
麻生智久 -
小貫教頭
三木眞一郎 -
早川志乃
島本須美 -
早川涼
長沢美樹 -
早川英彦
井上和彦 -
智子いずみの取り巻き
笠原留美 -
木戸晋作
石井康嗣 -
東ユキ
川澄綾子 -
松
麻生智久 -
柳田秘書
麻生智久 -
桜井
三木眞一郎 -
森村聖良
氷上恭子 -
毛利寧々
川田妙子 -
氷室いずみ
金月真美 -
氷室桂子
榊原良子 -
淀橋監督
園部啓一 -
渡嘉敷陽湖
飯塚雅弓 -
監督#10
河合義雄 -
石丸投手
太田正道 -
美穂いずみの取り巻き
川澄綾子 -
聖良の母
矢島晶子 -
聖良の父
園部啓一 -
臨海理事長
園部啓一 -
記者A#10
千葉進歩 -
記者B#10
園部啓一 -
辰
三木眞一郎 -
重
龍田直樹 -
長沢直美
永澤菜教 -
雄三小春の父
園部啓一 -
高杉宏之助
藤本譲 -
高杉宏樹
子安武人