げんしけん2
エピソード
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新会長のココロザシ
6月、梅雨の真っ只中コミフェス出展の当選通知が笹原のもとに届いた。さっそく部室でコミフェス準備について話していた笹原と斑目は、ふと荻上がノートに書いていた絵に目が止まる。いまだ素直になり切れない様子の荻上に斑目は、荻上にも参加してもらおうと提案する。荻上は、コミフェスに同人誌を出すことに内心では喜んでいたのだが、頼まれたので参加する、というポーズをやはり崩せずにいた。初めてのサークル参加は分からないことだらけなため、笹原と斑目は漫研の高柳に相談しに行く事にした。高柳を訪ねるとコミフェス当選をどこで聞きつけたのか、あの「ハラグーロ」こと原口が現れて・・・・・・
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会議はモメル
コミフェス当選に沸いた日から1ヶ月が経過。印刷所の締め切りも3日後に迫り原稿はどうなったかと言えば・・・。荻上の書いた2ページ以外全く出来ていないという有様であった・・・。そこで現視研の部室で「緊急コミフェス対策原稿ほとんどできてねぇよ会議」が始まった。だが、笹原と久我山の口論が始まり、一向に方向が定まらない。すると、荻上が自分がマンガも描く、と提案する。荻上としては、かなり勇気を出して発言したのだが、そんな様子に笹原は気付けず断ってしまう。果たしてこんな状態でコミフェス参加は出来るのだろうか・・・。
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アツい夏の一日
現視研メンバーそれぞれの頑張りにより、なんとか同人誌は完成した。そして8月15日、ついにコミフェス当日がやって来た。初めてサークル入場をした笹原、高坂、朽木の三人は人影もまばらな会場に感動するのだった。設営を終えると、またしてもハラグーロが現れ、「完売するといいねぇ~」と笹原にとっては呪いの言葉とも取れる一言を残し去っていく。開始直後すぐに1冊目が売れたのだが、その後は一進一退で1時間で20冊という売り上げであった。ハラグーロの呪いの言葉が脳裏をよぎり笹原は嫌な予感を拭い切れなかった・・・。果たして完売は出来るのだろうか・・・。
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デキテンデスカ?
笹原と斑目は部室で大野と田中の関係について話していた。すると斑目と笹原には意外だったのだが「付き合ってないと思いますけど」と女の勘なのか荻上が言う。咲と高坂、朽木もその話題に加わり、微妙な時期だから触れにくいなどと話していると、そこに当の大野と田中が部室に現れる。空気の読めない朽木は話を全然聞いていなかったのか、二人にいきなり「デキてんですか?」と聞いてしまう・・・。田中の煮え切らない様子にイラだっていた大野は、その後も続く朽木の問題発言に怒り、なんと朽木を殴ってしまうのだった・・・。
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マダラメ総ウケ
就職活動に疲れた斑目は部室で笹原とふざけあっていた。「ネクタイなんか田中が作ったヤツだもん、お手製よ」もちろんウソである。そのウソに怒った笹原は斑目のネクタイを引っ張った。と、そこにタイミング良く?(いや、悪く?)荻上が来る。「間違いなく斑目先輩が受けだよね」腐女子スイッチが入ったのか、その光景を見た荻上の妄想はもう止まらない。笹原、斑目に止まらず、朽木、久我山、田中、高坂までも妄想の中に取り込んで行く。一心不乱にノートに「強気攻め」イメージの笹原を書いていた荻上は、咲が来た事に気付かずそのイラストを見られてしまう。が、咲はどうやら誤解をしたらしく、なにやら満面の笑みで・・・。
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趣味のモンダイ
季節は冬になり冬のコミフェスの開催が近づいていた。コミフェスでの予定について現視研メンバーが話し合っていた。すると大野が荻上に「初日は行くんですか?」としらじらしく聞く。荻上のオタクをオープン化させる目的が半分、からかうのが面白いのが半分の発言だったのだが、当の荻上は「行かない」と必死で否定する。もちろん本当に行かないワケは無く、コミフェス初日、お台場には偽装のため髪型と服装を高校時代に戻しメガネまでかけ完全に「地方から上京したオタク娘」に成り切った荻上が居たのであった・・・。
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卒業症候群
斑目、田中、久我山の卒業式が迫っていた。久我山は医療機器のメーカーに就職が決まり、田中は服飾の専門学校に進学。未だ進路が不明なのは斑目だけだった。卒業式の日であっても感慨よりも「くじアン」の話で盛り上がる現視研メンバー達。サークル棟への帰り道、来期はどうするのか斑目に聞かれた笹原は来期は大野に会長を頼みたいとの考えを明かす。始めは辞退する大野だったが、咲の「会長になってコスプレ研究会にしちゃえばいい」の発言で一転してやる気に。そうして来年の現視研の活動は安泰?となったのだが、肝心の斑目の就職は果たして決まったのだろうか・・・。
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こすけん
荻上の元に夏のコミフェス当選通知が届いた。本来ならば喜ぶ所なのだが、荻上の心境は複雑だった。「いまさら」ながらやおいを描き本にする事が恥ずかしかったからである。悩んだ荻上は大野に相談しに行った。大野はコスプレとやおいとジャンルは違えど根底にある恥ずかしさは一緒だと荻上を説得する。が、荻上は「この私の恥ずかしい妄想を・・・形にして世に出すの?・・・」と未だ割り切れない様子。しかし大野の「それがどんな妄想か知りたいし、語り合いたいと思いますよ」という一言で荻上は再びコミフェスに向けて描く事を決意する事が出来たのだった・・・。
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シューカツはいつも雨
季節も初夏となり笹原、咲、高坂もそれぞれ卒業後の進路を決めなくてはならない時期になった。咲はショップを出すため高坂にも会わず忙しく動き回っていた。疲れのせいか咲は「高坂はエロゲーさえあれば自分は不要なのではないか?」という不安を抱いていた・・・。笹原は出版社を志望していたのだが、どうにも面接が上手く行かない。苦戦の一因は自己PRの弱さにあった。現視研では、自分をさらけ出す事も出来る様になっていた笹原だが、やはり他の場所でオタクを前面に出す事は、やはり出来ずにいた・・・。
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オタク・フロムUSA
コミフェス直前の夏休み大野と笹原は、荻上の家を訪れる。荻上が参加するコミフェスの手伝いの打ち合わせをするという名目だった。とは言え決める事など集合時間くらいしか無いため、会話は自然と荻上の原稿の内容に移っていった。大野はあの手この手で見せてもらおうとしたのだが、荻上はコミフェス用の原稿はおろか、他の投稿用原稿も二人に見せようとはしなかった。笹原を意識しているためか、荻上と笹原が互いを意識していると確信した大野は、コミフェスで鈍感な笹原の背中を少しだけ押してみようと企むのであった・・・・・・。
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リアル・ハードコア
コミフェス当日、二人で売り子をする荻上と笹原。お互いを意識してしまっているせいか、どうにもギクシャクしている二人。だが初めて本が売れたうれしさと、他人事なのに自分の事の様にうれしそうな笹原を見ているうちに荻上の緊張も解け、笹原の就活の話や、荻上の将来についての普通に会話が出来る様になっていた。このまま大野の目論見通りに行くかと思われた。しかし荻上の中学時代の同級生が偶然通りかかった後、荻上の様子が一変する。気分が悪くなってしまう荻上。と、その時二人の前にスーが現れて・・・。
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その先にあるもの…
夏が過ぎても笹原の就職は決まっていなかった・・・。連敗に継ぐ連敗で笹原は、なぜそもそも編集を志望したのかさえわからなくなってしまっていた。追い詰められた笹原は出版に限らず別の業界も手当たり次第に受けてみるものの、やはりここでも連敗。半ば自暴自棄になり部室で「就職浪人でもいいかな」とまで言い出してしまう。そんな笹原を見た咲と荻上は笹原には失望した、と辛辣な言葉を投げる。自虐と自嘲で逃げに入ってしまったダメオタク笹原に荻上と咲の言葉は届くのか? それとも・・・。
スタッフ
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アニメーション制作
ARMS -
アニメーション制作協力
亜細亜堂 -
オカザキシュン
4-EVER
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キャラクターデザイン
柳田義明 -
コミフェス準備会
GENCO キッズステーション ショウゲート メディアファクトリー -
シリーズ構成
横手美智子 -
プロデュース
GENCO -
原作
木尾士目 -
掲載誌
月刊アフタヌーン(講談社) -
撮影監督
佐々木和宏 -
月刊アフタヌーン
講談社 -
監督
よしもときんじ -
総作画監督
野口孝行 -
編集
田熊純 -
美術監督
奥井伸 -
美術設定
泉寛 -
脚本
横手美智子、木尾士目 -
製作
コミフェス準備会(メディアファクトリー、ショウゲート、キッズステーション、GENCO) -
音楽
小池雅也、オカザキシュン(4-EVER) -
音楽制作
ランティス -
音響制作
マジックカプセル -
音響監督
明田川仁 -
オカザキシュン
4-EVER -
コミフェス準備会
メディアファクトリー -
月刊アフタヌーン
講談社
キャスト
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アンジェラ・バートン
甲斐田ゆき -
スザンナ・ホプキンス
後藤邑子 -
久我山光紀
乃村健次
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大野加奈子
川澄綾子 -
斑目晴信
檜山修之 -
春日部咲
雪野五月 -
朽木学
石田彰 -
田中総市郎
関智一 -
笹原完士
大山鎬則 -
荻上千佳
水橋かおり -
高坂真琴
斎賀みつき