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    へうげもの

    へうげもの
    • 作品情報
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    作品情報
    時は戦国乱世。織田信長が今まさに天下を獲らんとするその陰に、茶の湯と物欲に魂を奪われた一人の武将がいた。のちに数奇者として天下に名を轟かせる「古田左介(織部)」である。「出世」と「物」、二つの欲の間で葛藤と悶絶を繰り返す日々の中、時代は大きく揺れ動く。やがて左介は「数奇者」としての天下獲りを心に決め、「へうげもの」への道をひた走る。天才・信長から壮大な世界性を、茶聖・千利休から深遠な精神性を学び、戦国時代を駆け抜けた男/知られざる傑物の物語。

    エピソード

    • 君は物のために死ねるか!?

      君は物のために死ねるか!?

      織田家の家臣で数奇をこよなく愛する古田左介は、主君信長から謀反をおこした松永久秀との交渉を命ぜられる。久秀が所有する大名物『平グモの茶釜』を渡せばすべてを許すというのが条件だ。戦火につつまれた信貴山城におもむいた左介は、武と数奇、それらのはざまに立ちながらもきぜんたる態度をつらぬく久秀の姿を目の当たりにする。だがその交渉はなかばで中断した。

    • 茶室のファンタジー

      茶室のファンタジー

      左介はつかの間の平穏な日々を妻のおせんとすごしていた。義理の兄である中川清秀に茶をふるまい、志野茶碗を愛で、おせんとの仲もむつまじい。が、風雲急を告げるしらせがとどいた。石山本願寺攻めの陣中にあった荒木村重が反乱をおこしたというのだ。中川清秀は荒木の家臣。このままでは妻の実兄と敵同士となってしまう。信長より清秀の説得を命ぜられた左介は、ある秘策をもって命がけの交渉にあたる。

    • 天界への階段

      天界への階段

      織田家三茶頭のひとりである千宗易の出現は左介にとって己の運命を変える大きな出会いであった。翌年の夏、ようやく完成した安土城の天主閣をたずねた左介は、その圧倒的なけんらんさと信長の心意気に心酔。そんな思いもあってか、後日おこなわれた織田家筆頭家臣・明智光秀を前にした宴席において信長への不平を語る明智の家臣たちと対立してしまう。そのとき、場をおさめんと口を開いたのは、ほかならぬ光秀であった。

    • カインド・オブ・ブラック

      カインド・オブ・ブラック

      東の北条と和議を結び、各地を平らげた信長は『御馬揃え』をおこなう。一世一代の晴れ舞台に左介は数奇者の心意気を示さんとのぞみ高い評判を得た。だが信長の実の弟である織田長益の登場によって至福のときは長くは続かなかった。後日、宗易は左介と秀吉を茶にまねく。左介が宗易の弟子である山上宗二と茶の湯談義で火花を散らすいっぽう、宗易は秀吉に対して、恐るべき提案をひそかに持ちかける。

    • 決意のかけひき

      決意のかけひき

      因幡国・鳥取城を攻める羽柴勢に加わっていた左介は、秀吉が近ごろめっきり寡黙になったことを気にしている。その陣中に高山右近がやってきた。キリシタン大名である右近は左介とおなじくかなりの数奇者。ふたりはすべてがそろえば天下をとったに等しいとされる大名物・三種の茶入『三肩衝』について熱く語り合う。おなじころ秘密裏に陣中にきていた宗易は秀吉に決断を迫っていた。稲妻とどろく嵐の中で秀吉はついに心を決める。

    • 武田をぶっとばせ

      武田をぶっとばせ

      安土城に帝専用の御殿『御幸の間』が完成した。信長はみずから家臣からの祝い金と見物料を徴収。信長との謁見をおえた左介は数奇仲間である細川忠興と再会する。いっぽう忠興の父である細川藤孝は宗易との茶事において武人のあるべき姿を強い口調で語り聞かせた。そして二か月後、織田軍による甲州攻めが佳境をむかえる。左介は大大名になるという悲願を胸に福与城を皮切りに、強敵・仁科盛信のいる高遠城へと乗り込む。

    • mt.(マウント)富士スカイライン

      mt.(マウント)富士スカイライン

      甲州攻めも終わりをむかえ、ついに武田は滅びた。信長は家臣に恩賞を分配するものの、満足のいく結果を得られなかった左介は意気消沈。だがそんな思いをいだいたのは左介だけではない。大きく貢献した滝川一益も同様であった。そんなおり光秀のもとに秀吉からの書状がとどく。秀吉もまた信長のやり方に疑問をいだいていた。光秀は主君の真意をたしかめようと、富士のふもとで信長に直接問いただす。すると信長は・・・。

    • 今宵はイートイット

      今宵はイートイット

      安土に徳川家康がやってきた。宗易と光秀から接待役の補佐をたのまれた左介はみずからの数奇を発揮しようと大奮闘するが、やる気ばかりが空まわりしてついには家康を怒らせてしまう。信長は光秀の家康饗応役を解任し備中高松へ向かうよう命じた。出陣のため坂本城にもどった光秀。そこへ家康がたずねてくる。先日の接待の場で取り乱したことを謝罪しにきたのだ。光秀と家康、ふたりのあいだに友情にも似た想いが生まれる。

    • 非情のライセンス

      非情のライセンス

      ゾウに乗った信長がわずかな手勢を連れて上洛を果たした。近習の森蘭丸が警護の弱さを指摘。南蛮家臣の弥助もカルタゴ王滅亡の逸話を語る。しかし信長は聞く耳を持たなかった。そのころ義兄・中川清秀のもとに来ていた左介は、本能寺にいる信長が数々の大名物を公家衆や博多の豪商たちに披露していると聞いて、いてもたってもいられない。時は1582年6月1日――世に云う本能寺の変がすぐ目前に迫っている。

    • 哀しみの天主

      哀しみの天主

      本能寺におけるクーデターが人々を飲み込んでいく。仕掛けられた者のみならず、それを仕掛けた者ですら、動き始めた歴史のうねりを止めることは出来ない。明智の軍勢は謀反を果たすものの、信長の遺がいを発見できず光秀は焦る。いっぽう義兄・中川清秀のもとにいた左介は不吉な予感をおぼえて京へと向かった。そんな左介を待っていたのは無残に破壊された本能寺の焼け跡と、この動乱を生き延びた者たちであった――。

    • 孤立のメッセージ

      孤立のメッセージ

      信長亡き天下が新たなる姿を模索する。細川忠興は父・藤孝に明智討ちを進言し、上洛中の徳川家康も重大な決断を迫られる。そんな中、羽柴秀長は兄・秀吉に天下を獲らせるために動き始めた。謀反を果たした明智光秀は蒲生賢秀・賦秀親子が守っていた安土城に無血で入り、天下のかじ取りに乗り出す。そして左介も自らの今後を左右する提案を、義兄・中川清秀にあきらかにする。うまくゆけば武も数奇も手に入る……のか?

    • ホワイト・キャッスル・ブルース

      ホワイト・キャッスル・ブルース

      羽柴勢に加わることを決意した中川清秀と左介を秀吉は大歓迎する。一方、明智光秀は無事に三河に生還した徳川家康に対して加勢を求め、自らは安土の守備を秀満に任せ、一路、摂津・河内の攻略に向かった。頼りにしていた細川や筒井の加勢はなく、内心、焦燥は濃い。そんな光秀を見送る千宗易は、弟子の山上宗二とともに安土城へと赴く。その天主閣は光秀によって驚くべき姿に変ぼうを遂げていた。

    • スキヤキ

      スキヤキ

      左介の発案による大幟旗をかかげた羽柴勢が明智討伐にむけて動いた。その数の多さに明智光秀はがく然となる――「私は羽柴に謀られていたのだ」その事実に気付くも、もう後戻りはできない。三河の徳川家康は明智に加勢すべく挙兵するが時すでに遅く光秀は山城国・大山崎で羽柴軍と対じした。羽柴勢の中にいる左介は、是が非でも武功を立てるべくスキヤキと大量の茶で気分をもりあげた。そして、戦が始まる。

    • 哀しみのミッドナイト・パープル

      哀しみのミッドナイト・パープル

      山崎の合戦は明智勢の大敗で終結した。進軍中にその一報を受けた徳川家康はそれでもなお光秀の救出を果たそうとするが重臣たちにいさめられる。いっぽう落ちのびた光秀はわずかな家臣と共に一夜の食事に『わび』の神髄を見る。そこへ救いの手がさしのべられた。信長と敵対していた延暦寺より使者がやって来たのだ。光秀は彼らの提案を承諾し一路延暦寺へと向かう。夜空には三日月。わびた月夜のことであった。

    • 時代は変わる

      時代は変わる

      安土城に入った織田信雄は城を守っていた蒲生賦秀と対面する。そこに同席した千宗易はいまは亡き明智光秀によって白く塗られた安土城天主閣を焼き払うべきだと進言。その夜、自らの計略で散った光秀を想いながら宗易は茶を点てる。いっぽう左介は清洲城の秀吉のもとへ参じる。本能寺の変の首謀者が秀吉であるという真実を知っている左介に対して、サルと呼ばれた男の放った驚くべき言葉とは―――?

    • 別離のつぶやき

      別離のつぶやき

      1584年――古田左介は羽柴秀吉の家臣として、また千宗易の弟子として、細川忠興や高山右近・蒲生賦秀らとともに数奇者ぶりに磨きをかけている。戦にたおれた義兄・中川清秀の遺言により、中川家の後見人として茨木十二万石を任せられ、その地位も向上していた。いっぽう徳川勢との長きにわたる戦に嫌気をおぼえた秀吉は、石田三成の反対に耳を貸さず、左介に対して家康との和ぼくを伝えにゆけと命じたのだった。

    • チェンジング・マン

      チェンジング・マン

      古田左介は千宗易と山上宗二をまねき初めての茶会を開いた。場所は茨木城内に左介がもうけた茶室「渋庵」だ。この茶会には左介が秀吉からひそかに借り受けた大名物「初花」を披露するという目的もあった。その秀吉が朝廷から関白の位を授かることになり、左介もまた同様に叙位を賜ることとなる。時は1585年7月、大坂城において関白秀吉と謁した古田左介は新たなる名を自ら選ぶ。従五位下古田織部正重然の誕生である。

    • 世界で一つだけの華

      世界で一つだけの華

      古田織部は秀吉の女房である北政所に謁した。茶々に入れあげる秀吉のアリバイ作りの片棒を担がされたのだ。そこへ加藤清正がやって来た。清正が持参した辻が花を手に入れた織部はその夜、妻のおせんと仲むつまじく過ごす。同じころ大坂城では、茶々が秀吉の寝所を訪ねていた。後日、宗易の茶会の客となった秀吉は、帝との茶会に先立ち、宗易に新たなる居士号を伝える。かくして宗易は千利休になった。

    • ウーマン・フロム・ナゴヤ

      ウーマン・フロム・ナゴヤ

      古田織部は数奇仲間の上田左太郎とともに大坂城内に忍び込んだ。関白秀吉が帝との茶会のさいに用いた黄金の茶室をひと目見よう画策したのだ。いっぽう、重臣・石川数正の寝返りによって窮地に立たされた徳川家康は秀吉の実の妹・朝日をめとることで和ぼくを結ぶ。着々と天下を掌握する秀吉はその本意を石田三成に明かす。秀吉の心の中には、いまだ、自らが手にかけた織田信長という存在があった。

    • わびの大穴

      わびの大穴

      聚楽第に誰にも負けない最強の数奇屋敷を作りたい。そんな欲望のとりことなった古田織部が山科にやってきた。千利休の薦めである。聞けば山科に住むというその老人は、あの千利休に「自分がお会いした中では一番のわび数奇者」と言わしめた人物である。高まる期待と一抹の不安を胸に、織部はその老人のもとを訪ねた。が、いきなり泥水のたまった落とし穴に落ちる。それは天下のわび数奇モンスター・丿貫の最初の攻撃であった。

    • 初恋

      初恋

      家康が上洛を果たした。これで徳川が臣下となったと太閤秀吉は上機嫌である。秀吉は祝いの席で、来年三月に九州平定の出立をおこなうと発言。織部がギョッとなる。織部十作や聚楽第屋敷の普請によって懐具合が心もとないのだ。焦りを胸に秘めつつ織部は家康の大坂城案内役をつとめる。城内を散策する織部と家康は、秀吉の妻・おねと出会う。母性あふれるおねに心ひかれる家康。そして、その想いに気付いた織部は――。

    • 悪魔のささやき

      悪魔のささやき

      天下の名物「楢柴」をお救いするため、織部は秋月種実が居城・古処山城への潜入作戦を開始する。「山の神の申し子」の異名をほこる真田信繁の間者たちの協力もあって無事に城内に忍び込んだものの、お目当ての楢柴が見つからない。焦りをおぼえた織部の耳に何やら聞こえる女たちの声。それは落城を前にして自らの命を絶とうとする種実の娘・竜子であった。ニヤリとほほ笑む織部。どうやら奇策を思いついたらしい。

    • カモナ・マイ・聚楽

      カモナ・マイ・聚楽

      聚楽第の豊臣秀吉屋敷が完成した。秀吉はいまだ九州より戻っていない。鬼のいぬまの何とやら。秀吉の留守をいいことに数奇に通じた織田長益が屋敷に入りその意匠を見物する。いっぽう秀吉は筑前・千代の松原において利休の茶をたんのうする。同席した織部も目を見張るような大胆な野点である。その茶席にて、高山右近の一件により日の本の美を再認識したという秀吉は、利休に対し、空前絶後の大茶会を開くと言い出すのだった。

    • 私を北野に連れてって

      私を北野に連れてって

      独眼竜の異名を持つ奥州の覇者、伊達政宗が、軍師の片倉景綱を相手にボヤく。秀吉が催す北野大茶会に行きたくて仕方がないのである。その大茶会において秀吉は新たな茶頭を決める腹づもりだ。利休を信奉する弟・秀長の思いは複雑である。いっぽう織部は三成とともに丿貫を訪ねた。大茶会に出るようにと丿貫を説得するためだ。しかし丿貫はかたくなに拒む。ならばと三成が刀を抜いた。それをみた織部は――。

    • 一から出直します

      一から出直します

      北野大茶会にひょっこりと現れた丿貫はそのひょうひょうたる茶席によって、かたくこった秀吉の心をあっさりと解きほぐしてしまう。すっかり感じ入った秀吉は、丿貫こそ天下一の茶人であると評そうとするが、駆けつけた織部が待ったをかける。恥をしのんで泣きの土下座。敗者復活戦を望む織部。秀吉はその意をくんで場を収め結論を後日にもちこす。かくして丿貫VS織部の茶の湯対決の始まりだ。果たして勝つのは織部か!丿貫か!

    • 呪われし夜

      呪われし夜

      利休が丿貫のもとを訪ねた。天下一の茶人として認められた以上、関白からの褒章を受け取って欲しいと説得するためだ。かたや丿貫は利休ではなく、その本名である田中与四郎に対して語りかける。かたやスランプに陥った織部は上田左太郎をお供に「物欲し探訪」を開始。「物欲し探訪」とはその名のとおり肚(はら)から欲しくなるブツを探して、古き良きものを訪ねるというものである。

    • アナーキー in 日の本

      アナーキー in 日の本

      お茶々懐妊! 待ちに待った世継ぎができたとあって秀吉の喜びは大きい。そんな浮かれ気分に利休が水を差す。茶頭筆頭の務めを辞めたいと申し出たのだ。その胸中に一糸の乱れもない。 あきらめの境地を会得したのである。かたや織部は来るべき北条との戦に心を傾けつつも長谷川等伯と再会し作陶に思いを巡らせる。そして、大茶湯から一年を経て、織部は利休に招かれる。果たして利休はいかなる腹づもりでこの茶会を開いたのか?

    • 古田織部とファイヤーズ

      古田織部とファイヤーズ

      相模国に流れ着いた山上宗二は北条氏直に謁する。氏直と家臣たちの実直な態度は宗二のかたくなな心をゆっくりとほどいていく。いっぽう京では利休の寄進により大徳寺山門が完成。また方広寺数奇屋においても利休の才能がいかんなく発揮される。対する織部も負けてはならじと陶房へ猛ダッシュ。加藤景延以下集まった陶工たちを前に、新たなる趣向を加味した染付志野茶碗で数奇の天下を獲らんと声高らかに宣言するのだった。

    • 関東サーヴァイヴ

      関東サーヴァイヴ

      「瀬戸物」の完成に固執する織部は北条攻めの中にあっても我が身が第一であった。その戦に同行した利休は出奔した山上宗二と再会する。北条との出会いによって新たな境地を拓いた宗二にかつての不そんな態度は皆無であった。利休は北条方についた宗二を助けるべく秀吉に助命嘆願を決意。かくして秀吉からせん議をうける宗二であったが、同席する石田三成のその手には、以前、宗二がしたためた一冊の書があった。

    • EDOフロンティア

      EDOフロンティア

      徳川家臣・本多忠勝から「へ垂れ大名」とそしられた織部は世田谷城の調略にむけて動き出す。いっぽう徳川家康は海路にて新たな領国となる江戸を眺める。秀吉は家康に謀反の意の有無を問う。その夜、家康は陣所に天海僧正をまねいた。家康は江戸を日の本一の巨大都市にすべく天海の協力を仰いだのだ。そのころ織部は、豊嶋郡の名もなき里に来ていた。なにもない荒れ果てたその地には、まるで並ぶがごとく七本の松があった。

    • 無口で御・免

      無口で御・免

      利休の考案した茶室「天正庵」がまたも秀吉のどぎもを抜く。しかし利休は秀吉に対して無言を貫いた。そんな利休に舞いを強要する秀吉。双方の溝が深さを増していく。そのころ織部は金時山のふもとで東北の覇者、伊達政宗から襲撃を受ける。双方の対立は高山右近の登場によってどうにか収まった。関白の機嫌をそこねた政宗はどう対処すべきかを織部と右近に相談。それに対して織部が驚くべき知恵を授けたのだったナヒヒヒヒヒ!

    • 数奇者のクロスロード

      数奇者のクロスロード

      忍城を水攻めする石田三成は、あと一歩というところで堤防が決壊したため自軍に多くの被害を出した。これに巻き込まれた織部は三成の不備を指摘する。いっぽう石垣山には秀吉の城が完成。それを目にした北条氏直は敗北を認め、戦は終えんを迎える。戦後、織田長益は茶々に招かれた。関白の領地替えに逆らう長益の主・織田信雄を説得するための裏工作である。長益の長年抱いていた茶々への我慢が、ついに限界を超える。

    • 暗黒のTea-王

      暗黒のTea-王

      寄せては返す波が白浜に美しい模様を描いている。相模国由比ヶ浜。おりしも波に沿って走る騎馬の一団があった。その先頭をいくのは千利休と古田織部だ。利休が馬を止めしばし辺りを眺める。打ち寄せる波の景を風炉の灰形にいかせぬものかと思っているのだ。いついかなる時も数奇心を忘れぬ宗匠の生きざまに織部は感服する――だが利休は本能寺の真実を織部に明かす腹づもりであった。

    • 日輪のクライベイビー

      日輪のクライベイビー

      大名物「橋立の茶壺」とまな娘お吟を献上せよ――関白の命令をとうてい飲めぬと憤る利休であったが、娘のお吟はそんな父をもしのぐ強い意志の持ち主であった。いっぽう織部は新たに完成した染付志野茶碗を利休に見せてその真価を仰ぐ。利休の評価は織部という人間の生き方にまで言及する内容であった。そのころ陸奥国では伊達政宗と蒲生氏郷が大激突。そんなおり大坂城に異国の使者がやって来た。

    • 新・ギルティパートナー

      新・ギルティパートナー

      織部は染付志野茶碗を瀬戸屋にて公にひろめた。見せはするが売らずという利休の方法にならったやり口である。茶碗の評判は上々であった。東国では徳川家康が江戸城を築き、肥前では加藤清正が名護屋城の築城にちょっちゅねと汗を流す。新たな美、新たな国が形づくられていく中、病に伏した豊臣秀長のもとに黒田如水の姿があった。如水の言葉に利休の真意を察した秀長であったが、彼にはもう多くの時は残されていなかった。

    • 本命はお前だ

      本命はお前だ

      秀長の死によって豊臣の家中では石田三成が権勢を強めた。関白から利休の処遇をまかされた三成は、大徳寺三門に利休像が安置されていることを不そんとして、古渓宗陳と利休にその責任を問う。織部は茶碗の見立てにうつつを抜かしつつも三門の一件を案じている。関白に見切りをつけた利休は、新たに咲かせる世の花として徳川家康を選んだ。家康を招いての茶会において利休は一命をかけて交渉にのぞむ。

    • 「世界」を割った男

      「世界」を割った男

      織部と右近のアドバイスを受けて、関白をしくじった伊達政宗が一世一代の大パフォーマンスをおこなう。まさに伊達男たるその姿に、往来の中にいたおくになる女はこうこつの表情である。そんな騒ぎの最中、利休の姿を見かけた織部は「わび」とは正反対のおこないを宗匠に見られたことに焦りまくる。その利休は、政宗と京の町衆の面会の席にあった。政宗を前にした商人たちが新たな時代の到来を歓迎する中、利休は「ある決意」を固める。

    • 淀川、黄昏。

      淀川、黄昏。

      関白秀吉と千利休、両者の決裂が大きなうずとなって人々を飲み込んでいく。徳川家康は大義のためにひきょう者になると決意し、古田織部と細川忠興は、自分たちの立場が危うくなるにも関わらず宗匠を淀川で見送った。関白の側室となった利休の娘・お吟もまた一命をかけた使命を果たそうとしている。そんな中にあって、利休だけがひとり、すべての美と人の世の醜さを飲み込んで、ただ静かに微笑している。

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      わびスキーが、お好きでしょ。

      利休切腹のその日、空は鈍色の雲がたれこめ、季節はずれの大粒のひょうが警護の兵に降りそそいだ。そんな天気の急変に呼応したかのごとく、死を前にした利休がひょう変する。暴れに暴れ、暴言を吐く利休はまさに怪物であった。そんな利休の前にようやく介しゃく人が姿を見せる。その男を目にした利休は驚きに絶句した。時は1591年2月28日。わびの美からへうげた美へ。それは血ぬられた男たちの、世に咲く一輪の花を継承する物語―――。

    スタッフ

    • アニメーションプロデューサー

      来本克弘
    • アニメーション制作

      ビィートレイン
    • キャラクターデザイン

      津幡佳明、山下喜光
    • シリーズ構成・脚本

      川崎ヒロユキ
    • モーニング

      講談社
    • 制作

      総合ビジョン
    • 制作・著作

      NHK
    • 制作統括

      柴田裕司
    • 原作

      山田芳裕
    • 掲載誌

      モーニング(講談社)
    • 撮影監督

      堀内美咲
    • 監督

      真下耕一
    • 編集

      黒澤雅之
    • 美術監督

      海野よしみ
    • 色彩設計

      小島真喜子
    • 音楽

      大谷幸、cro-magnon
    • 音響監督

      なかのとおる
    • モーニング

      講談社

    キャスト

    • 千宗易

      田中信夫
    • 古田左介

      大倉孝二
    • 徳川家康

      鶴見辰吾
    • 明智光秀

      田中秀幸
    • 織田信長

      小山力也
    • 羽柴秀吉

      江原正士

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    「もしかして王子… めちゃくちゃ悪役令嬢のことすきなの!?」ある日、社畜OLの主人公は大好きな乙女ゲームの世界に転生してしまう。 それも、悪役令嬢・ディアナとして…! その上、ゲームのヒロインと結ばれるはずのシリウス王子が、 なぜか自分(悪役令嬢)と急接近!? 「王子に嫌われなきゃ!」バッドエンドを回避する為、 王子に色仕掛けをするディアナ。 しかし、王子はそれを嫌悪するどころか、熱を帯びた瞳で見つめてきて…。

    2022年

    風の少女エミリー

    風の少女エミリー

    カナダのプリンス・エドワード島に父とふたりで暮らしていたエミリーは、森の木々や動物たちを友達とし、彼女にだけ見える “風のおばさん”や“妖精”などと共に自然の中の生活を楽しんでいました。しかし、突然、愛する父を失ってしまいます。厳格なエリザベス伯母さんに引き取られ、ニュームーン農場で新しい生活を始めることになったエミリー。彼女は、イルゼやテディ、ペリーという無二の親友に出会い、村や学校を舞台に様々な騒動を巻き起こします。自由な発想をし自分を主張する彼女は、伝統的な価値観を大切にする伯母さんと、ことあるごとに衝突してしまうのです。 新しい生活の中で感じる孤独や不安を、亡き父親への手紙にしたためていくエミリー。文章を書くことが好きな彼女は、いつしか小説家になることに憧れはじめるのですが…。

    2007年

    グイン・サーガ

    グイン・サーガ

    古く雅な王国パロは、辺境の武の国モンゴールの奇襲を受ける。パロの国王と王妃を殺害され、首都クリスタルは陥落。王太子レムスと双子の姉リンダは王宮に隠された古代機械によって、モンゴール軍の手を辛くも逃れたが、そこに待ち受けていたのは鬱蒼と広がる深い森ルード森。さらに追っ手に阻まれた二人の目の前に現れたのが、豹の頭をしたひとりの超戦士の姿であった……。

    2009年

    うーさーのその日暮らし 夢幻編

    うーさーのその日暮らし 夢幻編

    一見ラブリーな外見とそれなりに邪悪な心を併せ持つ、自由気ままな謎の動物“うーさー”と、うーさーと同居する双子の姉妹“りん”と“れん”。その友達や彼女らの相棒的動物がなんとなく登場する、意味があるようでないショートストーリーがまたまた帰ってきた!日々余生にしてその日暮らし、自由気ままな謎の動物“うーさー”の荒ぶりそうで荒ぶらない毎日を、3DCGを用いた映像表現で高い評価を受ける「サンジゲン」が3度目のアニメ化!

    2015年

    劇場版シティーハンター <新宿プライベート・アイズ>

    劇場版シティーハンター &lt;新宿プライベート・アイズ&gt;

    ファンムービーだし、ファンムービーとして100点満点の作品。

    2019年

    ゼロの使い魔 ~双月の騎士~

    ゼロの使い魔 ~双月の騎士~

    異世界ハルケギニアで偶然見つけたゼロ戦に乗って、才人は元いた世界に帰還する方法を探していた。もしかしたら日本に帰れるかもしれないという千載一遇の好機を迎えた才人。しかし、そのチャンスを自らあきらめ、ルイズのピンチを救うためにハルケギニアに留まり、結局もうしばらくルイズの使い魔でいることを選んだ才人。ルイズも、ようやく才人を一人前の使い魔(!?)と認めたようで、今までのように犬呼ばわりしたり、床で寝させたり、鞭で叩いたりはしなくなっていた。しかし、そんな待遇の良さに調子をよくした才人は、せっかくのルイズのはからいをよそに相変わらずあっちにふらふら、こっちにふらふら…。その度にご主人様であるルイズの逆鱗に触れ、結局お仕置きされてしまう才人。そんな、相変わらずの平和な日々が続いていくはずだったのだが…。

    2007年

    竜機伝承

    竜機伝承

    パソコン、PS用とゲームでも発展した『竜機伝承』がDVDアニメーションソフトとして待望の復活!ミュウを巡る熱い戦いをLegend1~3まで一挙に収録しました。この物語は、弱者を守るために決意したセディの成長を体感してください。

    1997年

    『ヒプノシスマイク -Division Rap Battle-』Rhyme Anima

    『ヒプノシスマイク -Division Rap Battle-』Rhyme Anima

    西暦××××年。 第三次世界大戦により世界は人口の3分の1を失った。 人類滅亡を危惧した権力者たちは武力ではなく ディベートによる戦争回避を目指した。 ――しかし愚かな男たちは武器による争いを止めることはなかった。 そして西暦最後の年――……。 既存の世界は女性の手により終わりを迎える。

    2020年

    怪 ~ayakashi~

    怪 ~ayakashi~

    江戸怪奇文学の傑作鶴屋南北の『四谷怪談』、明治の文豪泉鏡花の幻想文学『天守物語』、怪奇日本映画の定番『化猫』。その妖しくも美しく、おぞましくも哀しい世界を、最新のアニメーション技術と本格派クリエーターによる演出で表現。

    2006年

    デート・ア・ライブ

    デート・ア・ライブ

    精霊――異世界より舞い降りし、謎に包まれた存在。かの存在は、空間震と呼ばれる凄惨な災害を伴って出現する。だが、精霊自身が持つ力は、そんな人知を超えた災害さえも比較にならない――。それまで、普通の高校生活を送っていた五河士道は、空間震の中心でひとりの美しい少女に出会う。望まぬ争いを強いられ、欲さぬ破壊を繰り返す彼女こそ、精霊と呼ばれる存在だった。彼女を苦しみから解放する方法。それは、武力をもって殲滅するか、もしくは――デートしてデレさせること!

    2013年

    ケンガンアシュラ

    ケンガンアシュラ

    企業同士が利権をかけて闘技者を戦わせるガチンコ勝負、拳願仕合。十鬼蛇王馬(ときたおうま)は、金のためでも権力のためでもなく、最強の証を求めて戦い続ける。

    2020年

    新世紀GPXサイバーフォーミュラSAGA

    新世紀GPXサイバーフォーミュラSAGA

    アオイの新オーナーに就任した名雲がもたらしたニューマシン「アルザード」が15回大会を席巻する。ガーランドで挑んだハヤトはまともな勝負すらできず自暴自棄に陥るが、新生「νアスラーダ」でアルザードに立ち向かう。だがアルザードには、非人道的な秘密とアスラーダとの因縁が隠されていたのであった。

    1996年

    やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。続

    やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。続

    「青春とは嘘であり、悪である」──こう書いた作文をきっかけに、「奉仕部」に入部させられた比企谷八幡。奉仕部では、息を呑むほどの美少女・雪ノ下雪乃、クラスの上位カーストに属するギャル・由比ヶ浜結衣に出会い、ラブコメに展開──するはずが、八幡の残念な性格がそれを許さない! 八幡の高校生活、いったいどうなる!?

    2015年

    さよなら、ティラノ

    さよなら、ティラノ

    昔むかし大昔、人間たちが生まれるよりも、もっともっと昔のお話です……。そのころ、地球には恐竜という生き物が棲んでいましたが、氷河期が近づいてきて世界は荒廃しようとしていました。独りで旅するプテラノドンの少女プノンは、乱暴なゴルゴサウルスの手下ルッチとゴッチに襲われ、食べられそうになります。空を飛んで逃げればいいのに、なぜか彼女は飛べません……。と、そこにティラノサウルスのティラノが現れました。地上最強の恐竜の出現に驚き、慌てててその場から逃げ出す手下たち。しかしその後ティラノはプノンに目もくれようとせず、木の上になっている不思議な赤い実をむしゃむしゃと食べ始めるのでした。肉食をせず暗闇を怖がるティラノを気に入ったのプノンは、自分が赤い実がたくさんなっている地上唯一の楽園“天国”を探しながら旅していることを話し、一緒に行こうと誘います。一度は断りながらも“天国”へ導く不思議な蝶の後を独りで追いかけていくプノンのことが心配で、一緒に旅することを決めたティラノ。やがて旅の途中、プノンとティラノは母親とはぐれておなかをすかしたトリケラトプスの子どもトプスを助けますが、何と彼は“天国”からやってきたのだと言います。トプスの道案内でようやく“天国”の入り口に辿り着いたプノンとティラノ。しかし、そこで彼らを待ち受けていたものとは……。

    2021年

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