モノクローム・ファクター
エピソード
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銀色の影
平凡で退屈な日常を無気力に過ごしていた高校生、二海堂昶はある日、白銀と名乗る怪しい人物に呼び止められる。彼は自分の存在を人間の闇・影であると話すが、昶はあまりの怪しさにその場を急ぎ立ち去る。その夜、昶はコクチというバケモノに襲われる。 まるで闇の中から生まれてくる様に増えていくコクチ。そのピンチに白銀が現れ、この場を抜け出す為に自分と一つになれと言う。拒否する昶だが、白銀が作った結界から出てしまった事で自らのドッペルゲンガーを失ってしまう。ドッペルゲンガー=影を失くしてしまえば、この世界に存在できない。仕方なく昶は白銀と契約を交わし、影人となることに。。。そして二人の唇が重なったその日から、昶の平凡な日常は世界の光と影のバランスを取り戻す戦いの日々へと変わっていくのだった!
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傷痕の影
自分の影を失ってしまった昶は白銀と契約を交わし影人=シンとなった。光と影のバランスを取り戻す戦いに協力する事になった昶だったが、シンの状態では実体を持たない事を知り、白銀を自分の影にして生活を共にする事に。。そして学校内でコクチが再び襲ってきた! 自分を庇い負傷した白銀を治療する為、昶はマスターがいるというバーに連れて来られた。前回よりも数段手強い相手を前にこの戦いの厳しさを実感した昶は、そこでこの戦いの本当の意味を問い詰める。そしてその2人の様子を眺めている怪しい影が。。
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侵食する影
マスターの店で昶と白銀は親友の賢吾の姉、麻結と会う。何と、麻結には普通の人間には見えないはずの白銀の姿が見えるらしい。無類のイケメン好きの麻結から早々と立ち去る二人。しかし、その夜賢吾の家で再会した麻結の様子がおかしい。心の闇に付け込んだコクチが寄生したのだ!自らの欲望のままに暴走する麻結から、昶はコクチを追い出す事が出来るのか。。
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剣の影
昶がコクチを倒し、世界の光と影のバランスを取り戻す戦いに身を投じている事を知った賢吾はその戦いに参加したいと言ってくる。しかし、昶は相手にしない。そんなある日、授業をサボった罰として綾の部活動を見学する羽目になった昶と賢吾。そこでは剣道部卒業生の月影が厳しい指導を行っていた。そんな折、世間では日本刀で斬りつける辻斬りの犯行が報道される。またコクチの仕業なのか。。
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背中の影
剣道部の先輩に寄生したコクチを退治した綾は自身の能力を開花させ、昶と白銀の仲間に加わった。しかし、仲間にしてもらえない賢吾は不満を露にする。昶はそんな賢吾を冷たくあしらい、2人は不仲に。。ムシャクシャした気持ちを喧嘩にぶつける賢吾は、突如現れた闇の中に取り込まれてしまう。そして闇の中から現れた七夜という少年が賢吾を連れて昶たちの前に現れる!
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薔薇の影
賢吾を綾同様、仲間として認めた昶。そんな折、以前ゲームセンターで不良たちに絡まれていた所を助けた悠の執事がお礼として晩餐会に招待したいとやって来た。悠は大金持ちのセレブ、九条家のお坊ちゃまだったのだ。しかし、悠の屋敷に着いた昶達は荒れ果てた一室を見て驚愕する。住み込みの庭師が突然暴れだしたというのだ。地下牢に捕えられた2人の庭師を伺う3人。賢吾は憐れみの表情で2人を見つめている。そして白銀はこの2人がコクチに寄生されているとささやく。
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美神の影
悠の屋敷でコクチに寄生された庭師を助けた昶たち。悠もその戦いの最中に見えないはずの白銀が見えるようになり隠れた才能を開花させる。仲間には出来ないが、友達にはなれる。開店前のマスターの店「STILL」がすっかり溜まり場となっていた。そこでバーテンとして入ったショウという少年と出会う。眉目秀麗な外見に惚れ惚れする一同。そして、バーの常連である賢吾の姉、麻結がショウの虜に。。ショウも麻結の純粋なこころに惹かれ2人は付き合う事に。しかし、ショウには麻結に打ち明けねばならない真実があった。。
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沙翁の影
演劇祭を間近に控えた学校で、昶は演劇サークルの座長沢口から「ハムレット」を演じて欲しいと頼まれた。ハムレット役の役者が事故で演劇祭に出れなくなったという。しぶしぶ引き受ける昶だが、練習中に不吉な事件ばかりが起こる。昶たちが事件を調べると、犯人は何と、座長の沢口だったのだ。オフィーリア演じる真樹に恋心を抱いた沢口はその相手役に強い嫉妬心を抱くようになったのだ。自分が犯人だと判明し、途方に暮れる沢口の前に七夜が現れた。。
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笑忘亭の影
中伊豆にある悠の別荘の様子がおかしいと知らせを受けた一同は影の力が関係していると感じその場所へ向かう。そこには別荘を建築していた夫婦の娘が来ており、別荘の中の自分の宝物を取り戻したいと言ってきた。夫婦は行方不明、入り口がどこかも不明な建物に白銀は影の力を感じていた。そして、入り口を発見し、迷路のような別荘の中へ侵入すると、そこには七夜が大勢のコクチと共に待ち伏せしていた。。
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虚像の影
暴力事件を起こし活動休止になったアイドル、藤咲ジュンが昶達の通う高校に戻ってきた。一緒に芸能活動をしようと昶を誘っていたジュンは必ず芸能界に戻る決意を語る。しかし、不良の喧嘩に巻き込まれ、手当てをする為に昶達に連れて行かれたバー「STILL」で麻結に絡まれている所を週刊誌に撮られてしまった。。とうとう事務所からも解雇され今までの苦労が水の泡となったジュンはコクチを誘き寄せてしまう。。。
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焦燥する影
昶達に邪魔をされいっこうに影の侵食を進められない七夜。目の前には牡牛の頭の被り物をした男が七夜の失敗を責めている。次は失敗できないと焦る七夜は、最後の作戦に出る。一方、白銀は体調を崩しマスターの治療を受けていた。シンである白銀にとって昶達の世界は居るだけで体力が激減するのだ。度重なる戦いで疲れが溜まった白銀は戦いから暫く退く事に、、しかし、七夜が賢吾と綾を人質に取り、白銀に勝負を持ちかけた!
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消滅する影
綾と賢吾を人質に取られ七夜に苦戦する昶。それを助けに来た病身の白銀が七夜に連れ去られてしまう。昶は白銀にシンとしての能力が中途半端だと言われた事を気にしている。しかし、悠の占星術で白銀の居場所を探し当てた昶は綾たちに元気付けられ、白銀を救出する事に!一方廃工場でワイヤーに吊るされている白銀は七夜の攻撃にぐったりとしていた。。
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光人の影
七夜は悠のボウガンの矢を浴びて消滅した。そして白銀は七夜との戦いの中でシンの能力に目覚めた昶に本当の目的を話しだした。白銀はシンの直結王族であり、昶は光人=レイの直結王族、つまり白銀と対の存在であることを明かす。そして戦いが本格的になってきたことを実感した昶達は仲間を増やすため、廃工場に住み込んでいる洸という人物の元を訪れる。
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危険な影
昶を王と呼び、足元にひざまずく洸。洸はレイであり、直結王族として昶が覚醒するのを待っている。しかし、気負わず、普通の生活を送っていればいいと言われた昶。そして、洸は悠の能力を気にしだす。ある日、彦十郎が昶達の高校にやってきた。どうやら、悠が洸にさらわれたらしい。とりあえず洸のもとへ急ぐ昶達。すると、悠は洸の家におり、自分の意思で洸のもとへ来たことを告げる。そして悠は洸の怪しい仕事を手伝うことに。。。
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仁術の影
学園5不思議の解明を生徒会から依頼された昶達。その全容は、自然現象の悪戯を勘違いして取った生徒のデマばかりだった。5番目の不思議、『木曜日だけ開かずの保健室』を調査した昶と賢吾は木曜日にだけ来る校医、石野鏡の散々な治療に遭い、誰も木曜日にだけ保健室に近づかない訳を立証した。石野鏡は優秀な医者であったが、権力闘争に巻き込まれ今では校医という自分の身の不遇に嘆く。そして自分の医者としての実力を発揮できない不満が爆発した彼は、ルルによってコクチに憑依されてしまう!
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肖像の影
美術部作品展で昶とコクチの戦いを描いた油絵を発見した昶達。その絵を描いた立山紅葉に訳を聞くと、ただ無意識に浮かんできた物を描いたのみだと言う。紅葉に絵のモデルを頼まれた昶は様子を探るべく、その依頼を引き受ける事に。彼のアトリエを訪れると、そこには悠そっくりの肖像が飾られていた。紅葉の曾祖父は九条愼之介の肖像を描いた立山龍三だったのだ。そして悠を見た龍三は慎之介が若返りの研究を完成させたのだと勘違いし、自らも若返りたいと切に願う。。そしてその渇望をルルに付け込まれ、コクチを寄生させてしまう。。
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Wの影
テニス部とボクシング部に試合の助っ人を綾と賢吾に依頼される昶。興味の無い昶は勧誘を無視するが、過去の恥ずかしい秘密をばらされたくなかったら。。。と脅され渋々了承する。帰宅部から突然部活の掛け持ちをする事になった昶。しかし、試合日がテニス部とボクシング部で被ってしまった。昶を取り合う両部長。そこへ、ルルがコクチを連れてやって来た!
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逢瀬の影
四六時中傍に居る白銀に飽き飽きしていた昶はたまには一人になりたいと白銀に冷たい態度を取る。すると次の日、「STILL」まで一緒だった白銀が突然姿を消した。翌朝、昶の部屋にしばらく留守にするという置手紙が置かれていた。平静を装っていても内心気に掛ける昶だが、そうとは知らず綾と洸は賢吾が初デートするという事を知り、昶を連れて尾行する事に。
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楽園の影
悠の別荘がある孤島ハトコ島に作戦会議を兼ねて訪れた一同。悠は今までの戦闘を振り返り自分の祖父九条愼之介がコクチやルルと関わっているのではと推察している事を打ち明ける。しかし、洸と麻結が酔っ払いその日はお開きに。。その翌朝、賢吾が崖下の海岸でボコボコの状態で発見された!麻結は犯人を捜すといい一同のアリバイを聞き出す。しかし、白銀だけ夜何処に行っていたのか判明しない。。
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献身の影
彦十郎の執事仲間、鼎が仕えている更紗という主人に解雇を通達された。鼎の執事としての最後の仕事は更紗の次の執事をオーディションで決める事。彦十郎は幼い頃から更紗に仕えてきた鼎の心情を察し、昶達にそのオーディションに参加してもらい、失敗ばかりして欲しいと頼む。失敗ばかりの昶達を見て完璧な鼎の事を更紗が考え直してくれるという作戦だ。案の定当日の昶達は失敗ばかり。しかし更紗はそれが面白いと言い、全く心変わりしない様子。鼎は心かき乱され、ルルの標的にされてしまう。。
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白馬の影
ある日、仕事を終えた洸が帰宅すると、そこに金髪碧眼の美少年が立っていた。何と、彼はロココ王国の第一王子アンドリューだった。洸はロココ王国を訪れた時に落馬する仕掛けた王子を助け、それ以来国の英雄として切手になる程だった。安全で平和な日本で暫く生活したいというアンドリュー。しかし、彼がロココ王国を抜け出してきた理由は他にあった。
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背信の影
富士山の周囲に五茫星が現れ、以前白銀が封じた筈の闇が各所で開き始めた。暗雲が立ち込め、街の至る所でコクチが襲ってくる。洸は、駈け付けた悠から白銀が闇を閉じる時に手を抜いたのでは、、という憶測を聞く。一方、白銀は開いた闇を閉じようとし、逆にダメージを負い、マスターの手当てを受けていた。昶達は洸と合流し、悠が白銀が敵と内通しているのではないかという憶測を聞く。
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真相の影
ルルから、白銀が影の侵食の手助けをしていた内通者であるとほのめかされた一同。昶は白銀を自分の手で始末すると決意する。しかし、洸が白銀と共に光になって消滅してしまった。。そして悠がルルにさらわれてしまう!昶達は悠を助ける為、悠の屋敷へ侵入する。そこに待っていたのは、牡牛の男であった。そして、とうとう牡牛の男の正体が明かされる!
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王の影
牡牛の男の正体は悠だった。驚く綾と賢吾。しかし昶だけは消滅する直前に白銀に真相を明かされていた。そして洸も白銀に頼まれ一芝居打っていたのだ。驚く悠。しかし、日本を闇に陥れる計画を実行する為地下に潜っていく。昶達は悠の計画を止められるのか!?
スタッフ
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アニメーション制作
A.C.G.T. -
キャラクターデザイン
須賀重行 -
シリーズ構成
河原ゆうじ
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プロデュース
GENCO -
原作
空廼カイリ -
掲載誌
月刊コミックブレイドアヴァルス(マッグガーデン) -
撮影監督
中村昌樹 -
月刊コミックブレイドアヴァルス
マッグガーデン -
監督
紅優 -
編集
後藤正浩 -
美術監督
桑原悟 -
色彩設計
西表美智代 -
製作
プロジェクトモノクローム -
音楽
阿保剛、村上純 -
音楽制作
5pb. -
音響制作
楽音舎 -
音響監督
鶴岡陽太
キャスト
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ルル
田村ゆかり -
七夜
吉野裕行 -
九条悠
斎賀みつき
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二海堂昶
小野大輔 -
我妻秋一(マスター)
羽多野渉 -
我妻秋一マスター
羽多野渉 -
洸
小西克幸 -
浅村賢吾
神谷浩史 -
焔緋
置鮎龍太郎 -
白銀
諏訪部順一 -
鈴野綾
浅野真澄