true tears
エピソード
-
私…涙、あげちゃったから
ある夜、絵本作家に憧れる仲上眞一郎は、高い木の枝の上に天使が座っている絵を描いていた。絵を描くことに没頭する眞一郎の脳裏に、その天使のイメージがいつしか浮かんだ。それは、ふわりとした巻き毛のあどけない少女の姿だった。翌日、学校の裏庭を通り抜けようとした眞一郎は、その天使にそっくりな少女と出会い…。
-
私…何がしたいの…
眞一郎が出会った少女・石動乃絵は、彼に涙を集めていると打ち明けた。その翌日から、彼を見かけると全身で喜びを表現するようになる乃絵。そんな時、心に傷を持つ少女・湯浅比呂美は、2人の関係が気になって乃絵を紹介して欲しいと眞一郎に頼む。眞一郎は、乃絵と友達になることで彼女に笑顔が戻ればいいと思うが…。
-
どうなった?こないだの話
赤い実で執拗に餌付けしようとする乃絵に腹を立てた眞一郎は、彼女を追いかけていた。その途中、彼は見知らぬ男に甘える乃絵の姿を目撃してしまう。そんな時、幼馴染の少女・安藤愛子から乃絵を紹介して欲しいという比呂美の真意をほのめかされた眞一郎は、1人舞い上がってしまうのだが…。
-
はい、ぱちぱちってして
比呂美が想う人は自分ではないと知った眞一郎。それ以来、2人の関係はどこかぎこちなくなってしまった。鬱々とする眞一郎の悩みを取り除こうと健気に振舞う乃絵…。そんな乃絵の涙の秘密とは? そして、愛子の本当の気持ちが明らかになっていく…。
-
おせっかいな男の子ってバカみたい
乃絵の兄・純から妹と付き合ってくれと頼まれた眞一郎は、その代わりにとんでもない交換条件を彼に突き付けた。その条件を純にあっさりと受け入れられてしまった眞一郎だったが、その行為が事態を急変させることになり…。
-
それ…なんの冗談?
三代吉と愛子のあやうくも微妙な関係は、セーター事件によって急激な展開を始めた。そんな中、純の出現に動揺した比呂美は、眞一郎の母からの叱責に激昂する。そして、絶対に隠し通していかねばならない秘密が比呂美にはあったのだ…。
-
ちゃんと言って、ここに書いて
比呂美の話を容易に受け止めることができない眞一郎。彼と悩みを分かち合いたい乃絵は、比呂美と大喧嘩になってしまう。そんな乃絵の真剣さが、眞一郎の心に変化をもたらす。初雪が校庭を白く染めた日、雷轟丸の墓の前で、乃絵は言葉以上の誠意を求める。そして、降りしきる雪の中、眞一郎は愛子の店に向かい…。
-
雪が降っていない街
いくつもの曖昧な感情が絡み合う奇妙な関係が始まった。だが、それが続くことに耐えられなくなる比呂美。そんな彼女に、純はゲームを持ちかける。一方、乃絵が見せてくれる空に導かれるように、眞一郎は絵本を描き続ける。2人で紡ぎ始めた物語はどこへ向かうのか? そして、それぞれの葛藤は新しい段階に発展するのか?
-
なかなか飛べないね…
眞一郎の母の言葉で、ゆるやかに変わり始めた比呂美との関係。そんな中、比呂美の停学処分を巡って、眞一郎は学校で大喧嘩をしていた。体を張ってその喧嘩を止めたのは、意外にも乃絵だった。絵本に描いたことの本質に、眞一郎自身もまだ気づいていない。乃絵だけが、一人でそれを静かに受け止めていて…。
-
全部ちゃんとするから
事態の流れに翻弄され続ける不本意な関係。そんな自分を断ち切ろうと、乃絵や比呂美、そして愛子はそれぞれの選択を決意する。その中、眞一郎の自転車は、全てを吹っ切るかのように疾走する。長い間のわだかまりは確実に溶け出したかに見えた。しかし、彼らを取りまく環境は、複雑に絡み合ったままで…。
-
あなたが好きなのは私じゃない
祭りの準備で賑わう町。眞一郎は絵本を書きあげたものの、乃絵に見せることをためらっていた。一方、乃絵と比呂美は、自分以外の存在が眞一郎の心の中で揺れていることに、やり場のない焦燥感を募らせていた。そんなある日、比呂美の携帯に純から電話がかかってくる。その緊迫した純の声に、比呂美は戸惑いを覚えて…。
-
何も見てない私の瞳から…
最愛の妹が自立しようとする姿を愛おしく見守ってきた純は、抑制のきかない感情に苦悩していた。麦端祭りの当日、松明に照らし出された舞台で力強く飛翔する眞一郎の雄姿を乃絵や比呂美、愛子が見つめる。自分の本当の姿と向き合うことが出来た今、眞一郎は何のために踊るのか? そして、彼は誰のために跳ぶのか…?
-
君の涙を
理解される喜びも、信じられる喜びも、愛される喜びも、人との係わりの中でしか得られない。恋はドラスティックに人の内面を曝け出す。真の自分を知った彼らは、招く結果に関わらず、もう一度大切な人と向き合うことを選ぶ。一度は雪で覆われた大地を春の訪れが開放するように、眞一郎は本当に全部ちゃんとできるのか?
スタッフ
-
3D監督
山崎嘉雅 -
true tears製作委員会
バンダイビジュアル ランティス -
アニメーション制作
P.A.WORKS
-
キャラクターデザイン・総作画監督
関口可奈味 -
キャラクター原案
上田夢人 -
シリーズ構成
岡田麿里 -
原作
La'cryma -
撮影監督
福士享 -
特殊効果
村上正博 -
監督
西村純二 -
編集
植松淳一 -
美術監督
篠原理子 -
色彩設計
井上佳津枝 -
製作
true tears製作委員会(バンダイビジュアル、ランティス) -
音楽
菊地創 -
音楽制作
ランティス -
音響監督
若林和弘 -
true tears製作委員会
ランティス
キャスト
-
あざみ
下田麻美 -
仲上眞一郎
石井真 -
安藤愛子
井口裕香
-
有沢
川野剛稔 -
林
西健亮 -
永森
中西英樹 -
湯浅比呂美
名塚佳織 -
眞一郎の母
高橋理恵子 -
眞一郎の父
藤原啓治 -
真由
洞内愛 -
石動乃絵
高垣彩陽 -
石動純
増田裕生 -
美紀子
渡部恵子 -
酒蔵の少年
土倉有貴 -
野伏三代吉
吉野裕行 -
高岡ルミ
ミルノ純 -
黒部朋与
渡辺智美