八雲立つ
作品情報
秘祭・神和祭が行われる出雲地方の村を訪れた七地健生は、そこで美しい巫覡(シャーマン)と出会った。その巫覡こそ名家・布椎家の跡継ぎ・闇己だった。本祭の夜、宗主の印である神剣『迦具土』を父より授かった闇己は、神社より奪われた6本の神剣を集め、封印された古代出雲族の怨念を昇華させる使命を与えられた……。
エピソード
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舞台の取材のアルバイトで、出雲地方の村を訪ねた七地。彼は、49年に一度行われるという秘祭・神和祭で、美しい巫覡を見る。女性だと思っていた巫女は、名家・布椎家の跡継ぎ・闇己だった。闇己は、神和祭によって、父に替わって布椎家の宗主を務めることになっていたが、それにはある儀式を通らなければならなかった。
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布椎家の宗主となるため、父・海潮の命を天に還した闇己。父を殺し、我を失った闇己は、自らも悪しき邪念を依り憑かせ、神事を穢した七地を殺そうと山中へ入って行く。その時、結界が破れ、1700年もの間鎮められていた古代出雲族の怨念が、溢れ出した。我を取り戻した闇己は、もう一度結界を張ろうとするが……。