ヒートガイジェイ
エピソード
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街(まち) -GUY-
「人間の機能もあなどれないものだな」都市国家ジュドに禁制品を持ち込んだ流民を追うダイスケの前に、違法マシーンが立ち塞がる。逃げ場のない裏路地。人を越えるパワーとスピード。降りしきる雨の中、マシーンの足元にダイスケが崩れ落ちた時、その上空から男が現れた。「男がいつまでも地面にはいつくばるものではない」「お前が噂の…」その者の名はジェイ。ヒートガイ・ジェイ!
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炎(ほのお) -WAR-
「エジムンド。すぐに9号線の出口を封鎖してくれ」街のあらゆる場所を舞台にした、2つのファミリーによる抗争劇。その影に埋もれていた幾つかの情報から、ダイスケは1つの事件を察知した。徐々に市街地へ近づいて行く、はるか大昔の遺物。ダイスケとジェイに、襲い掛かる新たな敵・獣人。「そう花火。もうすぐだ、楽しみに待っててよ」クレアの凶行が、ジェイの身体を炎に包む。
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噂(うわさ) -BOMB-
「ジェイを無駄に傷つけないで」ダイスケを庇い左腕に発生したわずかなサージ。その修理のためジェイをラボへ預けダイスケは1人事件現場へと戻る。繰り返される爆破、増え続ける被害者、見えてこない犯行の目的。「プロの仕事かい?」「じゃなきゃ、マニアだ」エジムンドから渡された別件を調べるうちダイスケはそこに連続爆破犯人への足掛かりを見つける。
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獣(けもの) -CHAOS-
うさぎを探す狼男の噂。凶悪犯ばかりが殺される事件。その間に何かを感じたダイスケはスラムで獣の顔を持つ男に出会う。「ヒートガイ、お前を待ちわびていた」人を越える力を持つジェイと対等に渡り合う獣人。マシーンでも人でもない新たな敵。ヤツは、俺をオトリにしてジェイを狙ったのか。再び飛び込んできた獣人の情報にダイスケは行動を起こす。たとえそれが罠だとしても…。
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童(わらべ) -DOLL-
路地に飛び込んだジェイがその行く先に現れたまだ幼い少年に向け突然、拳を振り上げた。「確保する!」逃げる少年、騒ぎ出す住人たち。事件はジュドの政治家たちの耳にも入りジェイの使用を一時的に禁ずる命令が下される。「ジェイを解体すれば、この騒ぎは収まる」「兄貴はマシーンが…恐いんだ」その間隙を突きジェイを襲う敵。「あなたの相棒を助けて」意識を失い掛けたダイスケの背後でジェイの起動音が鳴り響く。
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欲(よく) -MONEY-
「ちまちま儲けて、おもしろいの?」都市国家ジュドを暗部から掌握する組織・ビィータの長であるクレアが考えたゲーム。その掌に乗せられているとも知らず多くの市民たちが先物取引に興じ始める。だが、乗せられたのは市民だけではなかった。無許可で売買された爆発物情報。第13号緑地帯で起きるとされる事件の噂。人々が注目する中、始まった銃撃戦、早過ぎるマスコミの対応。その全てに根拠のない違和感を感じるダイスケ。「崖が見えないバカ共が、もうすぐ転がり落ちて行くよ」乱高下を繰り返す市場で、最後に笑うのは誰だ。
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仇(かたき) -CIRCULATION-
父との唯一の絆であるペンダントにつけられた銀色の弾丸。獣人との戦いでそのペンダントを下水溝へ落してしまい、ダイスケは全ての水が流れ着く場所、ジュドの地下世界へ降りて行く。「それ、探していたんだ、返してくれない?」「私があなたを気に入れば、これをあげてもいいわ」法の下では暮らせない人々が形作った街=アンダーグラウンド。穏やかな時間が流れるその場所で、再び獣人とダイスケたちの戦いが始まる。
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響(ひびき) -BROTHER-
天才音楽家と呼ばれる父。それは、母と幼かった自分を捨てた男。街角でダイスケが助けた青年・キア。その心の奥で生まれた“恨み”はいつしか“復讐”へと姿を変えていた。「あいつから、一番大切なものを奪ってやりたい」天使の調を奏でる天才ピアニスト。父の才能を受け継いだ会ったことのない弟のコンサートが始まる。「いいな、お前のアレンジ」自分と似た境遇のキアにダイスケの思いは届くのだろうか。
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絆(きずな) -TRUST-
たった1人の家族、たった1人の愛すべき人。愛する娘と、愛し始めた男との暮らしを夢にジュドを離れることを選んだ母。だが、モニカはそんな母に訣別の言葉をぶつける。「あんたなんていらない」。幼い瞳に映る寂しさにうたれ、ダイスケは住民データへアクセスする。「ハッカーだ。データが書き換えられている!」偽造パスポート事件と連続誘拐事件が繋がった時、モニカ親子に新たな絆が生まれる。
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弾(たま) -GUNS-
爆発物はおろか、犯人の影さえ見つからない、海賊電波による爆破予告。爆発物の動きから事件を辿ろうと国防軍駐屯地に向かったダイスケは、未だ熱き血をたぎらせる老軍人に出会う。「ホームパーティじゃ、娘の手料理は美味いぞ」「何で、私ん家にいるわけ?」「何じゃ、ワシがキューピットになるまでもなかったか」セントラルタワーに轟音が響く時、キョウコの祖父ユルゲンス元大将の力を借り、ダイスケは50年前の遺物に挑む。
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幻(まぼろし) -MIRAGE-
悪名高い男たちばかりを狙う連続殺人事件。その容疑者として浮び上ったのは女性だった。「ねぇ 記憶がなくなったこと、ない?」「どうした。何でこんな所にいるんだ?」エジムンドは、不審な行動が目立つ元恋人に不安を抱く。事件を追い始めたダイスケの前で繰り返される殺人。重ねられたトリック、悪用される先端技術。「自分を愛せないような人がどうして他人を愛せるの?」「落とし前は、テメエでつけるさ…」優しさと孤独、そして男の生き様に冷たい雨が降る。
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光(ひかり) -VISITOR-
鮮やかな衣装、連なる山車。ジュドの全てが、特別な来訪者を歓迎していた。「天上人が儀式を拒否した?」「あと24時間後にはプラントが止まり…ジュドが死ぬ」都市の生命線=ハイエンドシステムを握る天上人。それは恩恵なのか、支配なのか。「天上人を狩り出すんだ!」行方が分からなくなった1人の天上人を巡り、アンダーグラウンドを炎に変える。ダイスケとクレアの攻防が始まる。
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撃(げき) -ENCOUNTER-
アンダーグラウンドに広がる炎、連れ去られた天上人。「僕はイヤなんだよ、わけの分からないもので生かされているなんてさ!」「生かされているんじゃない、生きてるんだよ」都市機能の要・エネルギープラントの停止まで数時間。作られた5分の闇にダイスケは賭ける。ジェイの前に立ち塞がるパワードスーツ、ダイスケに放たれた凶弾。朝焼けに煙るジュドの街に天使が舞い降りた時、ジュドの運命が決まる!
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魂(たましい) -ARROW-
魔に取りつかれ、仇討ちのため村を出たじい。その魂を救い連れて帰るため、“姫”はジュドに辿り着いた。「この音を聴けば、じいは必ず現れる」“案内役”を命じられたダイスケは姫のじい探しを手伝うことになる。「仇討ちは、魔に取りつかれた者の考えることだ」「わらわは魔に取りつかれはしない」両親を殺された憎しみを捨てるのが人の強さなら、その憎しみを思い続けるのも人の強さなのか。仇が目の前に現れた時、姫の心を乗せた1本の矢が放たれる。
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華(はな) -TARGET-
シュンの胸を赤く染めた、923mからの狙撃。チューブが繋がれた兄をガラス越しに見つめ、ダイスケは、幼い頃に見た兄の姿を思い出していた。「やったのはレオネリファミリーだ」「不確定要素が多過ぎる」確実に犯人へ近づいて行く捜査。そこに見え隠れする何者かの意図。そして、レオネリへの強制捜査が開始される。仕組まれた罠。そのターゲットはシュンなのか、それとも…。ジュドの闇に、裏切りという名の花びらが舞い踊る。
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陸(りく) -SURVIVAL-
「外陸ってさ、変な臭いがするよな」「これが草と土の臭いだ」18年前、父を暗殺した犯人の手掛かりを追い、ダイスケはジュドを離れサバービアの地を訪れた。他者の手を借り生きることを恥とする地で、ダイスケは何を目にし、耳にし、感じるのか…。それは、離れたからこそ解るジュドという都市国家、そして、人の欲望とその全てを操作する人間の存在。闇に隠された過去を知った時、ダイスケを狙うマシーンが現れる。
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裂(わかれ) -INDEPENDENCE-
ジュドで始まった、ファミリーの新たな抗争劇。狙いは、裏金の扉の鍵となるクレアの左目。一方、外陸から帰ったダイスケもまた、ショップへの手掛かりを求め、クレアを探していた。だが、シュンの意向に背いたダイスケにはこれまでの様な力も権限もなかった。「おまえの道などない、私が敷いたレールの上を黙って走っていればいいんだ」「1人でもエチゴを追い詰めてみせるさ」特務課の閉鎖、ジェイの管轄の移管。1人になったダイスケに、光は射すのだろうか。
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心(こころ) -TRUTH-
「獣は一生獣です。人にはなれません」染みついた血。拭えきれない過去。残された唯一の過去、自分が自分であるために追い続けたものが獣の臭いとなって、ボマを包み込む。だが、それは真実なのだろうか…。「ウサギは、どこだ…」「もう、いいだろう。ボマ」降り止まぬ雨の中、ダイスケとボマの2振りの剣が交じわり、“獣使い”が作り出した過去が壊れていく。
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想(おもい) -FAKE-
「ウツ入ってるぜ 気晴らしに俺とデートでもしない?」セクトの倒産による研究室の閉鎖。傷心のアントニアに声を掛けるダイスケ。その夜、マシーンによる殺害事件が発生した。現場に残されたマシーンの“腕”。“腕”を取り返すため警察署に現れる犯人。「よう、ジェイ。今、お前の噂をしていたところだよ」「見た者は消す」乱れ飛ぶ銃弾、破壊される壁。逃げ惑うダイスケたちの行く手に、もう1人のジェイが現れる。
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友(とも) -TEARS-
「今度結婚します」エジムンドのパソコンへ送られたメール。そこには、満面の笑みを讃えるロメオがいた。だが、それが最後だった。1人の刑事が倒れ、残して行った事件を同僚の刑事が追う。「擬装ファイル?」「俺たちじゃどうにもならねぇんだよ」。犯罪から生まれ、闇社会を流れる金。一介の刑事ではどうしようもない巨大な闇。「いいデカは、死んだデカだけさ」降りしきる雨が、男の頬を濡らしていく。
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島(しま) -FORTRESS-
外洋に出た男ばかりが狙われる殺人事件が発生した。奇妙な道具で次々と磔にされる男たち。いったい海で、彼らは何を見たのか。そしてダイスケは男を狙う魔女に出会う。「人間じゃねぇのかよ」「俺は見たよ、りっぱな屋敷をさ…」運河へ、そして海へ逃げる魔女。今は人の行き交うことのない島。そこに隠されているのは“魔女の呪い”か、それとも…。
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父(ちち) -PLAY-
「何があるんだよ! 金より大事なものって?」「それはな、愛だ!!」仕事場所と住居を兼ねた馬車。その全てを失ったモニカにエジムンドが思わず口にした言葉。それは、父を知らないモニカの心を少なからず揺り動かしていた。「一晩だけ、私のお父さんになってくれないかな」ジェイの手を取り、「父さん」と呼び、肩に乗る。それは、モニカにとって初めての体験だった。「行こう、モニカ」
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狂(くるい) -ALTERATION-
「ダイスケに伝えろ、兄貴が危ない…」仕組まれた罠、シュンを狙う襲撃者。犯人の車を間一髪で止めたダイスケは、絡み合った謎の一片をそこに見る。「ダイスケ、お前の側に敵がいるぜ気をつけな!」ジョバンニがシュンを狙う理由。消された将軍の店“東風”。何かが動き始めているのか? そんな中、特務課が爆破され…!
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雪(ゆき) -REVOLUTION-
エチゴに隠しコマンドを仕掛けられていたジェイがダイスケに襲い掛かる。ジェイのAIは必死でこの強制コマンドに抵抗するが、逆らうことはできない。強制コマンドがジェイのAIを完全に凌駕しようとしたその時、背後から現れたボマがジェイを強制スリープさせ、活動を停止させた。軍の青年将校たちのクーデターによって、執政官ら政府の要人たちは殺された。これこそがシュンの画策した計画の始まりだった…。
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漢(おとこ) -GUYS-
クレアはカブキロードで、街を取り戻すための闘いを始める。一方、クーデターにより制圧されたセントラルタワー。ダイスケは仲間たちに助けられながら、単身セントラルタワー内部に潜入する。セントラルタワーでは量産型のジェイと同タイプのマシーンが、ダイスケを待ち受けていた。ジェイとボマの加勢によってマシーンたちの猛攻を振り切ったダイスケは、ついにシュンと対峙する…。
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漢(おとこ) -GUYS-
クーデターにより制圧されたセントラルタワー。ダイスケは仲間たちに助けられながら、単身セントラルタワー内部に潜入する。セントラルタワーでは量産型のジェイと同タイプのマシーンが、ダイスケを待ち受けていた。ジェイとボマの加勢によってマシーンたちの猛攻を振り切ったダイスケは、ついにシュンと対峙する!
スタッフ
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CGIディレクター
千葉高雪 -
CGIプロデューサー
葛西励 -
アニメーション制作
サテライト
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キャラクターデザイン
結城信輝 -
コンセプトデザイン
高寺彰彦 -
シリーズ構成・監督
赤根和樹 -
メインメカデザイン
竹谷隆之 -
メインメカモデリング
井野元英二 -
メカデザイン
高倉武史 -
副監督
山崎たかし -
原作
赤根和樹、サテライト -
美術監督
古宮陽子 -
色彩設計
中山久美子 -
音楽
TRY FORCE -
音楽プロデューサー
井上俊次 -
音楽制作
ランティス -
音響監督
明田川仁
キャスト
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アントニア·ベルッチ
小林沙苗 -
イアン·ナルセ
福山潤 -
キョウコ·ミルシャン
千葉紗子
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クレア·レオネリ
阪口大助 -
ケン·エジムンド
藤原啓治 -
ジェイ
菅生隆之 -
ジャニス
渡辺明乃 -
シュン·アウローラ
三木眞一郎 -
ジョバンニ·ギャロ
三宅健太 -
シンシア
永田亮子 -
ダイスケ·アウローラ
松風雅也 -
トム·ヤンク
大西健晴 -
ノリエガ
小杉十郎太 -
ビビアン
徳永愛 -
フィア·オリヴェイラ
根谷美智子 -
ボマ
櫻井孝宏 -
マウロ
関根信昭 -
ミシェル·ルビンスタイン
小西克幸 -
モニカ·ガブリエル
清水愛 -
ロメオ·ビスコンティ
千葉進歩 -
将軍
宮田光