となグラ!
エピソード
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30センチの片思い
高校1年生の少女、有坂香月はケーキを作っていた。10年ぶりに再会する幼なじみの兄妹のために。その兄のほうの名は神楽勇治。香月同じく高校1年生。ちょっと強引なところもあるが、香月が昔から好きだった相手だ。10年ぶりに会うその相手は、背も高くなって見違えるような大人っぽさを見せてくれるかもしれない。そして妹のほうは神楽まりえ、中学3年生。昔は泣き虫だったが、今は直っているのだろうか。そんなことに思いを馳せながら、ケーキを完成させた香月は自分の部屋で着替えをはじめた。
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ツンツン香月と誘惑エプロン
再会の騒動から明けて翌朝。香月は目覚ましを止め、ベッドから体を起こした。香月には昨日のことがまるで夢のように思えた、むしろ夢のほうがよかった。しかし、その悪夢はまだ続いていた。いつの間にか、悪夢の元凶である勇治が香月のベッドにもぐりこんでいたのだ!抱き枕代わりになったという勇治は、香月が寝るときにブラをしないという事実を確認完了。それを聞いた香月の怒りの右ストレートよりも早く、まりえの銃弾が勇治を制裁していた!
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キリッと勇治にドッキリ香月
勇治とまりえが香月や初音と同じ笹霞学院高等部に転入することに。まりえは中等部だ。転校初日の朝、香月は、勇治の格好のだらしなさを指摘した。身なりを整えさせ、キリッとした顔でいないと女子にモテないと言う香月。だが、キリッとした表情の勇治を見て香月は密かに驚いていた。その顔は、香月の夢に出てきた、格好いい勇治そのままだったのだ。
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にゃあ~( ゚ω゚)
転入の二日目。朝、香月の下着姿を見て野獣化した勇治が、まりえの仕掛けたネットに捕らえられるといういつもの光景のあと、香月たち4人はまたいっしょに登校するべく、玄関を出た。そこへ、先日の金髪少女が姿を見せる。彼女の名前は磯川ニーナ。話すときの語尾がちょっと変わった、ハーフの少女だ。香月たちに自己紹介するニーナだが、まりえは早くも後ずさっている。しかし結局は同じクラス、学校で顔をあわせることになってしまうのだ。その後、ニーナが嬉しそうに、まりえに校内の案内をするが、まりえにとっては悪夢でしかなかった。
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ゼッコーするからっ!
ちはやと知り合えた勇治は、登校前の朝からご機嫌である。そんな勇治を見て、香月は不機嫌である。勇治のその笑顔の裏に、ちはやにもHな事をするかもしれないからだ。だが、香月の予想に反して、勇治はちはやに撃墜された。正しくは、ちはやの見せるお色気仕草に勇治がノックアウトされてしまったのだ。勇治にベタベタするちはやと、それを必死に止める香月。他の生徒には、一人の男を取り合う修羅場にしか見えなかった。
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お姫様だっこ?
写真撮影の一件で、香月と勇治との間の距離は、ますます遠くなってしまった。今では食事も登校も別々で、顔すら合わせようとしない。特に勇治のほうは、極端に香月を避けているようだった。そんな状況になってしまったことに戸惑うちはや。結局、ちはやも2人にうまく話しかけられないまま、数日が過ぎていた。
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最強☆無敵 マイシスター
初音は、成績優秀で運動神経抜群、さらに料理をはじめとする家事全般が得意で、人当たりがよく、誰からも好かれるという完璧人間。それはいいのだが、勇治のスケベな暴走まで認めている点はなんとか止めさせたい。普段、勇治に対し制裁を加えようとして初音に阻止されているまりえは、そんなことを考えるようになった。なんとか初音の弱点を見つけて、初音の阻止行動を逆に阻止しなければ。そこでまりえは、初音の調査を開始した。
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香月×初音 水泳対決!
前回に引き続き重ねて言うと、初音は運動神経抜群である。それはどんなスポーツにも当てはまる。だが、香月が姉に匹敵する実力をもつスポーツも存在した。それは水泳である。幼いころから水泳が得意だった香月は、中学生時代も学年トップだった。そして高校生になってからも水泳部に所属し練習に励んでいた香月は、今回ついに、初音が保持していた校内記録を打ち破ったのだ。
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もしかして、ヤキモチ?
白熱の水泳大会も終わり、いつものように登校する香月や勇治たち。校門前で初音のファンクラブが出迎えるのもいつものことである。が、今回は違った。ファンクラブは確かに存在するが、それは初音ではなく香月のファンクラブだった。勇治が大会中に撮影した、香月の水着姿にハートを直撃された男子生徒たちが一斉に香月のファンになったのである。彼らから「アイドル」と呼ばれ、戸惑う香月。その一方で勇治は、ファンクラブの存在にいら立ちを感じはじめ、ついには彼らと揉め事を起こしてしまう。
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ビキニだよ?全員集合!
小五郎の提案で海に行くことになった香月たち。メンバーは香月、勇治、初音、まりえ、ニーナ、ちはや、小五郎、町田、芹沢。人数的にもメンツ的にもにぎやかである。そして海といえば、水着のギャルたちである。勇治はそれを何よりの楽しみにしていたが、小五郎が彼らを連れてきた場所は海の穴場スポット。ギャルは一人としていなかった。だが、仲間内にも希望は見い出せる!しかも女子更衣室を覗ける穴があると、小五郎が教えてくれた。勇治は早速、その穴からの視察を試みるが、難なくまりえに撃退されてしまう。醜態をさらした勇治とは裏腹に、覗き穴を教えた張本人である小五郎は「女性として魅力的だから見たくなる」と爽やかに言ってのけ、決して女性陣に悪い印象を与えなかった。
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浴衣と花火と切れた鼻緒
海に引き続き、小五郎と花火大会に行くことになった香月たち。だが、香月と勇治の間には海でのことが原因で微妙な距離が空いていた。気持ちの整理がつかないまま、花火大会会場へと向かう一行。そこでは夜店が並び、縁日のようなにぎわいを見せていた。人ごみをかきわけながら会場をめざす香月たちだが、いつの間にかはぐれてしまい、香月と小五郎、勇治とちはやという組み合わせができてしまう。とはいえ目的地は同じ。会場で合流できることを信じて、香月と小五郎はひとまず夜店を見てまわることにした。
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勇治への手紙と十年前の記憶
いつものように朝がきて、いつものようにパジャマを着替える香月。そこへいつものように、勇治が下着姿の香月を見てしまう。しかし、そこから先はいつもと大きく違っていた。なんと、勇治が香月の下着姿に無反応、いや、無反応どころか慌てて背を向け、香月の部屋を後にするという行動に出た。普段とはまるっきり逆である。後で香月からその話を聞いたちはやは信じられず、勇治に対してさまざまな罠をしかけた。勇治の前で、香月にスカートめくりを敢行したり、炭酸飲料を噴き出させて香月をずぶ濡れにさせ、「透け透けブラ」状態をつくったり。さらにはちはや自身も勇治に下着を披露するが、それらどの罠にも勇治は引っかからず、むしろ紳士的な態度をとる始末。ついに、勇治がHなことをしなくなった! この事実に香月は目を輝かせて喜び、一方のちはやの目は、勇治への疑いで満ちていた。
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ベランダと紙ひこーき
昔の勇治の、本当の姿に気付いた香月。彼女は自分の思い違いを恥じ、後悔の念と罪悪感を重ねていた。しかし、それと同時に決心もしていた。勇治に謝ることが第一だと。とはいえ、もう残り時間は少ない。なぜならば、勇治とまりえが突然、引っ越しをすることになったからだ。世界中を飛び回っている父親を理解していたため、神楽兄妹にしてみればあまり驚くことでもない。だが香月にとっては、偶然の再会から突然の別れという状況に、早々に移ってしまったことは大きな衝撃だった。いつも近くに、いつも隣にいてくれるはずの存在が突然見えなくなってしまう。そうなる前に、勇治に謝らなくては。
スタッフ
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アドバイザー
西村聡 -
アニメーション制作
童夢 -
アニメーション制作協力
メタフィジックピクチャーズ
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キャラクターデザイン・総作画監督
越智信次 -
プロップデザイン
渡辺義弘 -
原作
筧秀隆 -
掲載誌
月刊コミックラッシュ(ジャイブ) -
撮影監督
田辺克司(メタフィジックピクチャーズ) -
月刊コミックラッシュ
ジャイブ -
渡辺三千恵
GREEN -
田辺克司
メタフィジックピクチャーズ -
監督・シリーズ構成
あべたつや -
美術監督・美術設定
渡辺三千恵(GREEN) -
色彩設計
藤川耕輔 -
製作
初恋のベランダ愛好会 -
音楽
菊谷智樹 -
音楽制作
スターチャイルドレコード -
音響制作
マジックカプセル -
音響監督
明田川仁
キャスト
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大河内望巳
江里夏 -
有坂初音
大原さやか -
有坂香月
神田朱未
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町田洸介
川田紳司 -
磯川ニーナ
辻あゆみ -
神楽まりえ
葉月絵理乃 -
神楽勇治
吉野裕行 -
神楽勇治(少年時代)
佐藤利奈 -
神楽勇治少年時代
佐藤利奈 -
結城小五郎
谷山紀章 -
芹沢美宇
伊藤静 -
鈴原ちはや
関山美沙紀