少年ハリウッド -HOLLY STAGE FOR 49-
エピソード
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僕たちの自意識
かつて、伝説のアイドルユニットと呼ばれた『少年ハリウッド』が活躍していた劇場「ハリウッド東京」。彼らの解散から15年……。劇場に集められた十代の少年達、風見颯、佐伯希星、甘木生馬、富井大樹、舞山春は、自分達がこの先どうなるのかもわからないまま、日々レッスンにはげんでいた。そんなある日、彼らが所属するノエルジャパンエージェンシーのシャチョウから、自己紹介の特訓をするように指示が出る。マネージャーの勅使河原も交え、熱い指導が行なわれるが、心が折れかける者多発。なぜなら、それは世にも恥ずかしい自己紹介だったからだ。しかし、そんなところで、立ち止まっている場合ではないのであった。なんと、シャチョウから、彼らは新生「少年ハリウッド」として活動してゆくことが発表されたのだ。アイドルとして活動することを、心から喜ぶ者もいれば、嬉しそうじゃない者、まだ何が起こっているかピンときていない者、あらゆる感情が渦巻きながら、新生『少年ハリウッド』がいよいよ動き出す!
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嘘が輝く時
新生『少年ハリウッド』の活動が決定した劇場「ハリウッド東京」では、勅使河原とメンバーで大掃除をおこなうことになった。そこで出てくるたくさんのガラクタは、初代「少年ハリウッド」の恐ろしい苦労を物語る残骸であった。自分たちもこのような怖い目にあうのかと、不安がよぎりかけたメンバー達。案の定、シャチョウから、歌でもダンスでもそしてあの自己紹介でもない、意味不明な恥ずかしめにあうこととなる。だが、それはある目的のためなのだった。そんな日々をおくる中、メンバーのひとりである風見颯は、高校の友達から、限定販売のスニーカーを見に行かないかと誘われる。憧れのブランドのスニーカーだったため楽しみに見に行く颯だったが、その帰りにシャチョウに出会い「さっきのあの冴えない、どこにでもいる高校生はお友達?」と言われ、もやもやとした気持ちがわき起こる。
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彼らの未来
アイドルになりきる力を養うために、少年ハリウッドはなぜか客室乗務員をテーマにした舞台『エアボーイズ』を公演することになった。そのレッスンのため、メンバーのミイこと富井大樹は、毎日門限ギリギリまで頑張りつつ帰宅を急いでいる。別れ際、笑顔で元気に手を振って行くその様子に、いつも楽しそうで親からも愛されているのだなと語り合うリーダーのマッキー、そしてカケル。日々続く舞台稽古の合間、マッキーは劇場の守り神であるミミズクのキャットを無理矢理しゃべらせようと必死になる。しゃべる気配がいっさいないキャットに対し「奇跡を起こそうぜ」としつこく話しかけるマッキーのくだらない張り切りに、他のメンバー達はあきれるのだった。マッキーがキャットに対する熱い執着を発露させはじめた一方で、劇場にはある人物が訪ねてくる。それは、初代少年ハリウッドのメンバー、富井実だった。その姿を、特別な眼差しで見つめるミイ。同じ名字を持つこの二人の再会が、少年ハリウッドの過去と未来を繋ぎはじめる。
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人は死ぬ。いつか死ぬ。でも
『エアボーイズ』公演に向けた稽古のさなか、キラの演技を見たシャチョウは「なんか気持ち悪いなあ……」と独り言のように呟く。腹を立てたキラはどういうことかと食ってかかるが、シャチョウはまったく動じない。集客の問題、メンバーのモチベーション、脚本の問題などなど、なかなかすんなりとはいかない稽古ではあったが、舞台セットの準備は着々と進んでいた。そして、それを取り仕切るのは、初代少年ハリウッドのメンバー、広澤大地であった。初代解散後、大道具となっていたダイチはシャチョウに頼まれ、引き受けたのだ。一方、メンバー達は、公演のためのチラシ配りに、勅使河原、キャットとともに日々でかけていた。それにもキラは不満をかかえていたため、ひとり劇場の残り、自主練をしていたところダイチに声をかけられる。最初は面倒だと感じるものの、自然な流れでわりと不自然な「おんのじ」ポーズなるものを伝授される。まさかのおんのじポーズのおかげか、キラが突如覚醒!
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エアボーイズ
新生少年ハリウッドによります公演『エアボーイズ』にお越しいただき、まことにありがとうございます。ハリウッド東京内での、録画、録音、写真撮影等はご遠慮ください。携帯電話の電源は、できましたらお切りいただきますようよろしくお願い申し上げます。間もなく開演いたします。つかの間ではございますが、快適な空の旅をお楽しみ下さい。
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雨の日の居場所
舞台『エアボーイズ』公演後「なんか体に力はいんなくてさ•••」と、カケルに漏らすマッキーは、ある日『ハイパーアロミングデラックス』なるスペシャルアイテムを、ありがちなルートから入手する。そんなものにまで手を出し始めるほどのマッキーの悩みは、キラの触れてはならない部分を刺激し、号泣させる事態に。おろおろとするマッキーを助けようと、間に入るカケルだが、カケルにもキラの涙の本当の理由が最初はわからず困惑。まだまだそう素敵過ぎるわけでもなかったハリウッド東京の空気に、ますます不穏な空気が流れはじめるが、それを救う救世主アイテムが大活躍!?
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人生に人生はかけられない
実は普段からあまり歌に自信がないカケル。ひどい音痴ではないものの、クラスの友達とカラオケに行った際に、冗談で「痛ましい歌声」とダメ出しをされ、ますます自信を失くす。さらには、家で妹にまで「気まずい!」と一方的にキレられ、どうしてよいのかわからなくなってしまった。カケルは劇場でメンバー達にも自らの歌についてどう思うかきいてみるが、この相談が荒治療とも言える思わぬ特訓に発展する。カケルの悩みを解決しようと高まったメンバー達は、ハリウッド東京を飛び出し、一目もはばからず、街中で歌い、叫ぶのだった。そして、あの、世にも恥ずかしい自己紹介が、即興ミュージカル仕立てとなる恐怖の展開で、世界の原宿を少年ハリウッドが驚愕させる!
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永遠の花火
原宿の街中で、即興的に歌い踊ってしまったことが雑誌の記事になってしまった少年ハリウッド。さすがにやり過ぎたことを反省し、シャチョウに謝るメンバーだったが「君たちは実によくやりました」と逆に褒められてしまう。この話題をきっかけに、ハリウッド東京での少年ハリウッドライブを年内に復活させることを決定したシャチョウ。初代もおこなった夏合宿で、メンバーのスキルアップをはかることになる。まだまだアイドルとしての自覚が薄い彼らは、合宿先でまじめにレッスンを行いながらも、眠る前の「秘密の告白タイム」や非常にクラッシックな形の「寝起きどっきり」など、遊びのほうが妙に素でアイドルらしい状態なのだった。
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みっともない輝き
どうやら、少しずつ仕事が増えてきた気配の少年ハリウッド。しかしその増え方のベクトルがどうもおかしい。ことにそれを感じているのはシュンだった。貝塚ファンのために巨大貝塚を作成したり、体力をもがれ続けながら戦わなければならなかったり等、肉体を酷使する仕事が多く、時には顔が出ないものまであるのだ。それを楽しむメンバーもいる中、自分の夢からはほど遠いことばかりをやらされる日々にうんざりし始めていたシュンは、テレビ局である人物に偶然出会う。初代少年ハリウッドのコウこと、大咲香だった。
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ときめきミュージックルーム
本日の『ときめきミュージックルーム』は「初めてのときめき」をテーマに、素敵なお客様をお迎えしています。ミス・モノクロームさん、原宿ガールから高杉ちえりさん、少年ハリウッドのみなさん、柿田川大介さん、そして大咲香さんです。皆様にたくさんのときめきを、お届けしますよ!
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望まれない僕たち
いよいよクリスマスイブの初ライブが近づいてきた、少年ハリウッド。練習に力が入るはずが……メンバー全員どこかナーバスになってしまっている。それぞれ悪気なく正しいと思っていることを口にするがゆえ、逆にチームワークを壊してゆくことに。マッキーはそれをなんとかしようと、試行錯誤し、ステージに宿泊して、少ハリとはまったく関係がない気配であるドアノブがぬめぬめする恐ろしい夢までみているようだったが、その情熱はなかなかメンバーに伝わらない。ぴりぴりムードどころか、ライブ開催すら危うくなってきたハリウッド東京。そんな中、クリスマスシーズンということもあり、カケルは友人、つまりシャチョウの言うところの「冴えない、どこにでもいる高校生」の彼女へのプレゼント選びにつきあうが、原宿の街で、思いがけないものを見かけてしまい、友達を置いて走り去るのだった。しかし、それは友達が冴えないどこにでもいる高校生であることが理由ではもちろんなく、見かけたものが本当に思いがけないものだったからだ。
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ハロー世界
それぞれ思うところはありながら、クリスマス初ライブに向けて、練習を続けるメンバー達。衣装もできあがってきたものの、なかなか気持ちがそろわない。一方で、劇場の守り神、キャットもライブに向け、まさかの動きを見せていた。メンバー、シャチョウ、テッシー、キャット。それぞれの思いは、この世界に伝わるのか!?
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僕たちは、永遠に生まれなおせる
いよいよライブマジカ。メンバー達は、最終の詰めに入っていた。シュンは、ライブまでの日々そのものを生き抜くことへの輝きに気づき、トミーはなぜ自分がアイドルになりたいと強く思っているのかを見つめ直す。そして、キラはある大きな決意を固めていた。一方で、マッキーはまったく人相がかわってしまうという異常事態におちいり、カケルはMCについて悩んでいた。そんな中、メンバー全員が密かに進めていた、ある極秘計画が存在。計画も、ライブも、うまくいくことをメンバー全員が願っていたはずが……本番直前、楽屋にキラが立てこもり「ライブ出たくない!」と絶叫する。
スタッフ
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3D監督
佐藤敦 -
アニメーション制作
ZEXCS -
キャラクターデザイン・総作画監督
土屋圭
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プロップデザイン
大和田彩乃 -
企画協力
小学館 -
原作・シリーズ構成・脚本
橋口いくよ -
撮影監督
本台貴宏 -
監督
黒柳トシマサ -
編集
平木大輔 -
美術監督
平間由香 -
美術設定
緒川マミオ -
色彩設計
佐藤直子 -
製作
ノエルジャパンエージェンシー -
音楽
林哲司 -
音楽制作
スターチャイルドレコード -
音響制作
スタジオマウス -
音響監督
田中亮
キャスト
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シャチョウ柊剛人
浪川大輔 -
伊達竜之介
岸尾だいすけ -
佐伯希星
山下大輝
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勅使河原恭一
新田将司 -
大咲香
鈴木裕斗 -
富井大樹
蒼井翔太 -
富井実
阪口大助 -
広澤大地
保志総一朗 -
早水海馬
鳥海浩輔 -
甘木生馬
柿原徹也 -
舞山春
小野賢章 -
風原乱
浅沼晋太郎 -
風見颯
逢坂良太 -
シャチョウ(柊剛人)
浪川大輔