軒轅剣・蒼き曜
エピソード
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濫觴之故
旅芸人の殷(イン)と寧(ネイ)は、とても仲の良い姉妹だった。姉は、両腕のない妹をいたわりながら、剣術の踊りを披露しては村々を旅していた。二人は廃村を訪れると、そこで不思議な竹簡を見付ける。竹簡が光を放つと、中から不思議な少女と一振りの剣が現れるのだった。一方、神州大地を統一する太白帝国では、釗(ショウ)という少年が奴隸として働かされていた。独学で機関術を学んでいた釗は、ある夜一人の少女と出会う
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追憶之業
三年前――遊牧民の集落で暮らす姉妹、殷(イン)と寧(ネイ)。そして同じ集落の少年・釗(ショウ)。三人は、仲の良い幼馴染みだった。姉妹は釗のことを兄のように慕っていたが、それがいつか恋心に変わる。いつものように草原で遊んでいた三人は、壊れた機関獣を見付ける。釗は、その未知の機械の仕組みに魅入られるのだった。一方、太白帝国では、首席機関師である墨 衡(ボク・コウ)が、最強兵器・征天(セイテン)の設計を開始していた。
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悲嘆之刀
天書(てんしょ)と呼ばれる竹簡から現れたのは、木甲術で作られた人形・雲(ユン)であった。雲は天書から現れた剣を、伝説の剣・軒轅剣(けんえんけん)と呼ぶ。殷と寧は、雲によって新しい力を得るのであった。一方、皇帝・澄(チョウ)の一言で太白帝国の機関師になった釗(ショウ)は、機関獣の開発にたずさわる事になった。その頃、反抗軍に寝返った墨 衡(ボク・コウ)も、新兵器・黒火の鎧を作ろうとしていた。
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天命之戯
殷と寧は、旅の途中で二人の青年・淵(エン)と參狼(サンロウ)に出会う。彼らは太白帝国に反旗をひるがえす反抗軍の一員であった。彼らは、姉妹にも反抗軍に加わるよう誘う。それは天書と軒轅剣を持つ者の天命だと言う。一方、太白帝国では、昇進した釗が機関獣の設計に没頭し、苦悩していた。そんな釗をねぎらう皇帝・澄は、気晴らしに外の世界を見せようと思い、釗に機関部隊の指揮権を与えて帝国中を旅させる。しかし――
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雄飛之勇
殷と寧は旅の途中、太白帝国の輸送部隊と遭遇する。部隊の後を追って村を訪れると、そこは作物の豊かな農村であった。しかしその村では、太白帝国の役人が私腹を肥やし、重い年貢によって村人を苦しめていた。村人を助けて戦いたいと願う寧。そんな寧を心配する殷。そんな殷のもとに、不思議な女性が現れる。一方、その役人の屋敷に、機関獣の部隊を指揮した釗が訪れる。役人は釗を歓迎するが、不正が暴かれる事を警戒し――
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二人之絆
殷と寧の姉妹に、反抗軍の一員である越之(えつし)と柔(じゅう)が合流した。寧は反抗軍に誘われて戦いに積極的だが、殷は妹の身を心配して反対する。そんな姉の気遣いに反発してしまう寧であった。一方、釗は皇帝・澄に悩みを打ち明ける。三年前の惨劇以来、釗は眠る事ができなくなっていた。そして、一度見たものは忘れる事ができなくなっていた。夜の間、惨劇の記憶に苦しむ釗。そんな釗に、澄は宮殿の秘密通路の案内を始める。
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錯綜之念
殷と寧たちは、新兵器を開発している墨 衡と合流するために、反抗軍の拠点を目指して旅を始める。一方、太白帝国では機関総帥・蒙 忌(もう き)が、独断で新型機関獣の増産を開始していた。釗は、まだ試作品だと増産に反対するが、蒙機関総帥は世界征服のために配備を急ぐと言う。それを聞いた皇帝・澄も、増産を命令するのだった。機関宮を部下にまかせた釗は、前回戦った法術を使う反乱分子を探して、機関遊撃隊で出撃する。
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黒火之鎧
釗はより大きな力を求めはじめる。何でも手に入れられる力を。そして古代葵蠶(キサン)文明の遺跡から見つかった無限の力・黒火の研究に没頭する。何も知らない皇帝・澄は、熱心な釗に関内侯(かんだいこう)への昇級を約束するのだった。一方、寧の身を案じている殷。そんな殷を気づかう淵たちは、皆と義兄弟の契りを交わそうと提案する。一つの家族となり、共に力を合わせて戦おうと。しかし義父の項 楚(こう そ)は快く思わなかった。
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謀略之宮
黒火の鎧の戦闘力に感銘を受けた反抗軍だったが、まだ鎧は未完成で問題があった。目覚めた殷は黒火の影響で、戦っていた時の記憶がなかったのだ。墨 衡は鎧を完成させるべく調整を始める。一方、太白帝国では蒙機関総帥が、突撃隊が全滅した責任で位を降級されていた。皇帝・澄と釗に怒りを向ける蒙機関総帥。その頃、釗は黒火の研究に没頭していた。釗が留守で寂しい寧は、女中の梨香(リコウ)に反発する。そこに謎の敵が現れる。
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詰問之雫
太白帝国との戦いに備えて、黒火の鎧を仕上げる墨 衡。殷も、完成した黒火の鎧を身につけて法術の練習をする。一方、太白帝国に捕らえられた寧と、反乱軍をかくまった罪で逮捕された釗は、皇帝・澄と対面する。互いの想いがすれ違い交錯する。そして、寧と釗は思いも寄らない処分を受ける。その頃、釗の失脚を望む蒙機関総帥は、皇帝の座を狙う龐(パン)夫人と接触していた。そして反乱軍の拠点に向けて討伐隊を差し向ける。
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愛憎之刃
黒火の鎧の戦闘力に沸く反抗軍は、太白帝国に打って出ようと計画を立てる。殷は、寧を救い出そうと決意する。一方、太白帝国では機関要塞・征天(セイテン)の建造が進められていた。寧の身柄を心配する釗は、皇帝・澄に許してもらうために征天の完成を急ぎ、奴隷たちと共に自ら重労働に参加する。しかし、寧は心を失ってしまっていた。澄も心に傷を負い、部屋で一人塞ぎ込んでいた。蒙機関総帥と龐夫人は、その好機を狙い――
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忘却之罪
征天の主砲・黒火砲の試射を行う太白帝国。蒙機関総帥は、その成果に満足する。皇帝・澄も、釗の功績を称えて褒美を与える。しかし澄は、皇帝の職務とは言え、愛する釗を幼馴染みたちと戦わせる事に心を傷めていた。一人悩んでいた澄だが、龐夫人の娘・涓(ケン)と遭遇する。一方で、黒火砲の試射を聞いて、征天の存在に気付く墨 衡。反抗軍は、征天に対抗する策を検討する。殷は、寧と釗に再会するため、戦場へ赴く決意をする。
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天空之要塞
建造中の征天を破壊しようとする反抗軍と、それを撃退しようとする太白帝国との決戦が行われる。事件のすべてを理解した皇帝・澄は、罪の意識にさいなまれていた。釗は、澄への書簡を梨香に預けると、戦場からの避難を促す。龐夫人の失敗を知った蒙機関総帥は、自分の計画が明るみに出る前に作戦を実行に移す。そこは、互いの総力がぶつかり合う戦場。心を失って姉を憎む寧と、妹を救おうとする殷が出会う。そして刃が交わり――。
スタッフ
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キャラクターデザイン
千葉道徳 -
シリーズ構成
高山カツヒコ -
制作
スタジオディーン
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監督
わたなべひろし -
アニメーション制作
スタジオディーン
キャスト
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参狼(サンロウ)
山谷祥生 -
商嶽(ショウガク)
千葉翔也 -
墨衡(ボクコウ)
牛山茂
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慕輿柔(ボヨジュウ)
青木瑠璃子 -
拓跋淵(タクバツエン)
八代拓 -
檀越之(タンエツシ)
東地宏樹 -
欒提熾(ランテイシ)
堀井茶渡 -
百里貞(ヒャクリテイ)
金月真美 -
苻寧(フネイ)
釘宮理恵 -
苻殷(フイン)
水樹奈々 -
蒙忌(モウキ)
白井悠介 -
蒲釗(プショウ)
松岡禎丞 -
雲(ユン)/ナレーション
能登麻美子 -
項楚(コウソ)
津田健次郎 -
龍澄(ロンチョウ)
上坂すみれ -
ナレーション
能登麻美子 -
參狼
山谷祥生 -
墨衡
牛山茂 -
慕輿柔
青木瑠璃子 -
拓拔淵
八代拓 -
檀越之
東地宏樹 -
苻寧
釘宮理恵 -
苻殷
水樹奈々 -
蒲釗
松岡禎丞 -
雲
能登麻美子 -
龍澄
上坂すみれ