装神少女まとい
エピソード
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私、神懸かってます
西暦2016年、神奈川県釜谷市に住む中学2年生の皇まといは、両親と一緒に普通に暮らすという、あたりまえの平凡な日常を望んでいた。幼少時に母の皇しおりが行方不明になってからは祖父母に育てられ、父の皇伸吾とも長らく離れて暮らしていたまといは、3か月前からようやく父との同居を始める。 まといの親友である草薙ゆまは、釜谷市にある天万神社の神主の娘で、まといと一緒に神社でバイトをしている。ゆまは、自分の先祖が退魔行をしていたことを知り、退魔行に興味を抱く。そして神社の倉庫から、退魔行のための儀式「神懸かりの儀」について書かれた秘伝書と、儀式に必要な神器(しんき)を持ち出す。 イギリスでは、「ナイツ」と呼ばれる悪性の高次元体による事件が発生し、軍隊によるナイツ討伐が行われていたが、ナイツに対して通常の武装では歯が立たない。ナイツに対抗できる「アンチ・クリード」を擁するヴァチカンの秘密機関「ファティマ」所属のクラルス・トニトルスと上司のカリオテは、ナイツ討伐のために現地へ派遣される。2人はナイツたちの目的を探るため、このドレクという名のナイツを生かして泳がせ、ドレクを追って日本へ向かう。 神奈川県警の刑事である伸吾と部下の手塚秀夫は、釜谷市で連続発生していた怪事件の捜査を担当していた。そこへ、ナイツの事件調査のために来日していた「IATO」のエージェント、春夏・ルシエラが伸吾たちの捜査に加わる。 ルシエラは、独自の調査を元にナイツの目的地が天万神社であると推測し、伸吾を連れて天万神社へ急行する。案の定、ナイツが憑依した暴徒が天万神社を襲っており、学校帰りに一緒に神社に立ち寄ったまといとゆまは、その惨状を目にする。間もなく駆け付けた伸吾とルシエラは暴徒に立ち向かうが、ナイツの超人的な力に手も足も出ない。ゆまは、暴徒を撃退しようと、この時とばかりに神懸かりの儀を行うが、ゆまではなくまといに神と一体化する「纏創(てんそう)」の能力が宿ってしまう。暴徒はまといに襲いかかるが、纏創したまといは応戦し、ナイツを撃破する。このナイツはドレクが操っていた。
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神様、纏いました
ゆまの説得で退魔活動を始めたまといは、ドレクが操るナイツが起こした銀行立てこもり事件の現場へ向かう。先に現場へ進入した伸吾を救うべく、まといは纏創して敵に向かっていくが、戦い方が分からないうえにナイツによって高次元へと連れ去られ、窮地に陥る。そこへクラルスが現れ、圧倒的な力でナイツを倒す。クラルスは、なぜまといが纏創の力を持っているのかを問い質す。
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神様は知らんぷり
ルシエラは、まといの正体を探るべく、家庭教師としてまといとゆまに近づく。クラルスは、護衛と調査のためまといを監視する。 ドレクは霊能者に乗り移ったことでパワーアップし、まといの元へ直接乗り込んでくる。それをクラルスが迎え撃つが、まといたちをかばったせいもあり、劣勢に立つ。纏創したまといの援護でクラルスは盛り返すが、仇敵であるフェゴルが現れ妨害される。
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彼女の覚悟と私の理由
過去にフェゴルによってパートナーを再起不能にされていたクラルスは、激しい憎悪に駆られてフェゴルへ攻撃を仕掛けるが、ダメージのせいもあって危機的な状況に追い込まれる。まといはゆまとクラルスを連れて高次元空間へ逃げ込む。フェゴルから隠れている間、クラルスは自らの覚悟を語るが、まといには戦う理由が見つからない。しかし、クラルスの話を聞くうちに、まといはクラルスを助けるために戦いたいと思うようになる。 クラルスはドレクを倒すが、フェゴルがまといたちを三次元へ引き摺り戻し、強力な攻撃を繰り出そうとする。まといがクラルスを助けたいと強く願うと、「八百万の神」の力が発動してフェゴルの攻撃を抑え込み、その隙にクラルスがフェゴルを倒す。
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特別な普通
宿も取らずにまといの護衛と監視を続けるクラルスを、まといは自宅へ招く。翌日、まといはゆまを呼んで、クラルスを原宿へ遊びに連れて行く。ひとしきり買い物を楽しんだ後で、ゆまはクラルスに、自分に纏創の素質があるかどうかを調べてほしいと頼む。ゆまには既に神が宿っていたが、彼女の祖父である草薙清玄が時期尚早を理由に封印していた。クラルスの神の力を使ってゆまをテストすると、封印が解かれ、ゆまの前に二柱の神が現れる。
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ごめんなさい
まは念願の退魔少女になれたものの、いまだ纏創が出来ずにいた。商店街に悪霊が現れたとの通報で退治に向かった退魔少女たちは、予想外の強敵に苦戦する。その結果、ナイツの攻撃によりビルの倒壊事故が発生してしまう。ようやく纏創に成功したゆまの参戦により、ナイツに逆転勝利する。 クラルスは、素人のまといとゆまをナイツとの戦闘に参加させまいとしていたが、自分の油断が今回の苦戦を招いたと反省し、以後は2人を戦力と認めるようになる。
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海と温泉、ときどき悪霊
夏休みに入ったまといたちは、ルシエラの提案で砂浜と温泉のある天海神社へ遊びに行く。そこで、まといの両親とゆかりのある雨音弥生と出会う。弥生は、しおりがかつてこの神社の巫女であったことを語る。ひとときの休暇を満喫する一行だったが、肝試しの最中にナイツと遭遇する。商店街の事件の際に、伸吾から興味本位で事件に関わるな、と念を押されていたまといは、父に心配をかけたくないと思い、纏創をためらう。手強いナイツに手こずるゆまとクラルスの前へ水龍が現れ、ナイツを撃退する。ここで、弥生が水龍の神を宿した纏創者であることが明かされる。
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ちいさな願い
伸吾から母の思い出を聞き、両親と一緒に暮らすという願いをいっそう強めたまといは、再び現れたナイツから弥生を救い、覚醒した力でナイツを倒す
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ありがとう
ナイツたちのリーダーであるセトは、新たな刺客、サフィラスとルードスを召喚する。 休暇に釜谷公園のフリーマーケットへ来ていたまといと伸吾は、サフィラスの攻撃により釜谷タワーの展望台ごと結界に閉じ込められる。結界の中で思うように力を出せないまといの元に、ゆまとクラルスが救援に駆け付け、外から結界に穴を開けると、まといは八百万の神の力で結界を破壊する。サフィラスはまといたちの攻撃で肉体に致命的なダメージを負い、最後はしおりのお守りの力で消滅する。
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開かれし門
ファティマとIATOは、天空に出現した次元の穴が拡大しているとの情報を得る。清玄は、関係者を天万神社に招集し、この次元の穴の拡大は高次元の頂点である「頂次元」の扉が開きつつある兆候だと説明する。清玄はまといに、頂次元に行くことが可能なのは八百万の神の力を宿したまといだけであること、そしてまといの母しおりも10年前に発生した次元の穴をふさぐために頂次元へ旅立っていたことを告げる。 そのとき、ルードスがファティマの本部を襲撃してアンチ・クリードを全滅させたのち、倒されたサフィラスの仇を打つために天万神社に現れる。完全に覚醒したまといは、ルードスが潜む上位の高次元へ到達し、ルードスを倒す。消滅しかけたルードスの前に、クラルスに倒されたはずのフェゴルと、セトが現れる。フェゴルは、セトが偽物であることを告げる。
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いってきます
伸吾は、退魔少女が絡んだ一連の事件の裏に、手塚が暗躍していたことを突き止める。手塚に憑依したセトの偽物は、手塚本人が何も知らないことを明かし、自身の真の目的を語る。 まといは、しおりが頂次元へ向かったのは大切な家族を守るためであることを知り、自分も大切な人を迎えに行くために頂次元へ向かう覚悟を決める。夏休みの最終日、まといはゆまとクラルスと共に頂次元へ向けて出発する。 頂次元へ向かう途中、フェゴルを始めとするナイツたちの妨害を受けるが、3人でそれらを退け、まといは頂次元へと到達する。そこには扉と一体化したしおりの姿があった。まといの強い願いは全次元の八百万の神々の力を集め、その力は次元世界の構造をも変えてしまう。しおりは解放され、皆で帰還する。任務を終えたクラルスたちは母国へと帰国する。
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普通がいちばん
うして、まといはついに長年の夢である両親との普通の暮らしを手に入れた。ところが、ナイツの残党が見つかったとの連絡が入る。退魔活動はまだ終わっていなかったのだ。 ラストシーンは、退魔活動に出かけるまといとゆまの姿と、まといの「全然普通じゃない」と叫ぶ声で結んでいる。
スタッフ
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3Dディレクター・モデリング
相馬洋 -
アニメーション制作
WHITE FOX -
イメージボード
燈夢
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キャラクターデザイン・総作画監督
戸田麻衣 -
シリーズ構成・脚本
黒田洋介 -
デザインワークス
加藤千恵 -
プロップデザイン
鈴木典孝 -
プロデュース
インフィニット -
まとい製作委員会
KBS京都 NAS インフィニット キュー・テック バンダイビジュアル ムービック メディコス・エンタテインメント ランティス -
攝影監督
染谷和正 -
特効監修
谷口久美子 -
特殊效果
荒畑歩美 -
監督
迫井政行 -
編集
後藤正浩 -
美術監督
高峯義人 -
美術設定
青木薰 -
色彩設計
佐藤美由紀 -
製作
まとい製作委員会 -
設定考証
白土晴一 -
音楽
加藤達也 -
音楽制作
ランティス -
音響スタジオ
HALF H・P STUDIO -
音響監督
山口貴之 -
3Dディレクター
相馬洋 -
キャラクターデザイン
戸田麻衣 -
シリーズ構成
黒田洋介 -
まとい製作委員会
ランティス -
モデリング
相馬洋 -
攝影監督
染谷和正 -
特殊效果
荒畑歩美 -
総作画監督
戸田麻衣 -
脚本
黒田洋介
キャスト
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カリオテ
檜山修之 -
クラルス・トニトルス
戸松遥 -
手塚秀夫
阿部敦
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春夏・ルシエラ
川澄綾子 -
皇まとい
諏訪彩花 -
皇伸吾
東地宏樹 -
草薙ゆま
大空直美 -
草薙拓人
置鮎龍太郎 -
草薙智香
松尾絵那