RIDEBACK -ライドバック-
エピソード
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深紅の鉄馬
世界は変わる。それは劇的なほど、突然に――。 そう尾形琳が感じたのは、足に怪我を負い、バレエの道を絶たれた時だった。そして現在、大学へと進学した彼女は、無骨な鉄馬と劇的な出会いを果たす。偶然それに乗り込んでしまった琳は、かつて舞台の上でも感じた光の中へと飛び込んだ。「ライドバック」。深紅のマシンが、再び世界を変える燭光となるのか。
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珠代上等!?S.L.F~スプレッド・レッグス・フォーム
ライドバック部に誘われ、困惑する琳。そこに舞い込んだのは、部長である珠代からの挑戦状だった。ライドバックでのレース勝負を受ける琳。当日、彼女は初心者とは思えない走りを見せ、周囲を驚嘆させる。だが、珠代はさらにその上をいっていた。華麗なライドテクに翻弄され、コースアウトしてしまう琳。勝敗は決したかに思われた。――しかし。
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そして旗(フラッグ)はふられる
琳の才能を認めた珠代は、ライドバック選手権へとエントリーしてしまう。当日、珠代はトップを独走するが、琳のマシン「バロン」は調子があがらない。菱田は安全装置を外すことで、マシンの限界性能を引き上げるという賭けに出る。フェーゴと同様の状態になり、絶好調の琳。脅威の追い上げで上位へと踊り出る。だがその時、顧問の岡倉が「マシンを止めろ」と声をあげた。その真意とは?
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しょう子、危機一髪
バロンとフェーゴをメンテしてもらうため、町へと出ていくライドバック部の面々。途中で落ち合うはずのしょう子だったが、連絡が途絶えてしまう。彼女は突然のテロに巻き込まれていたのだ。助けようとする琳はフェーゴに跨り、渦中のビル内へと突入。そのまましょう子を救出するも、テロリストと間違えられ、弾丸の雨に晒される。ついに追い詰められた琳。そこに聞こえた男の声が、彼女に甘く囁いた。「飛ばないのか?」、と……。
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謎のライドバック少女
琳の心は惑う――。 事件の余波を受け、騒然としているライドバック部。しばらく活動は休止状態。しょう子も伏せてしまい、さらに珠代のもとに怪しいジャーナリストが迫る。そんな混然とした状況の中で、岡倉は琳に「フェーゴは破棄した」と放言……。だがショックを受ける琳に対し「お前は俺が守る」とも呟くのだった。琳の心は惑う。真意の掴めぬ岡倉の行動に? 非日常的な騒動に? いや、それだけではない。
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電光石火ライド
フリージャーナリストの依田に、「謎のライドバック少女」の件について問い詰められそうになる琳。偶然その時、弟の堅司がライドバックを走らせている姿を見かける。あとを追う彼女が目撃したのは、堅司を襲う白いライドバックの姿だった。自身もライドバックに乗り込み応戦する琳。その前に立ち塞がる何か。あるいは運命とも呼ばれる、何か。
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罪と×(バツ)
白ライドの騒動でGGPに抑留される堅司と琳。堅司は連れ去られ、琳は拘置所に入れられる。祖母の言葉に、反応できないほど憔悴した琳を、かつてTV塔で見た黒い男の悪夢が苛む。巨大な力の前になすすべもない琳は、搬送されていく途上で銃声の音を聞いた。それは彼女を助けようとするひとつの意思によるもの。時を同じく、岡倉は監視しているGGPに対し、「ゴブリンが挨拶に行く」と宣戦を布告する――。
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GET RIDE!選ばれし者
琳を助けた男。それはかつてTV塔テロ事件の時、琳にささやいた声の主、キーファだった。反GGP組織、BMAに所属する彼は、琳を選ばれた者だと言う。「手綱をとれ! 尾形琳――」キーファは琳とともにライドバックに乗り込み、彼女に本当のライドを教え込む。それに応えるようにライドバックの性能を引き出していく琳。鼓動の昂りが最高潮を迎えたその時、GGPはライドバック部隊を使い、BMAへの攻勢に出た。
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陽だまりの庭で
非常事態宣言を発令するGGP。混乱の中、珠代と琳はふたりでライドバックについて語り合う。琳はそこで、ライドバックにはもう乗らないと告げるのだった。だが、琳は偶然見つけてしまう。廃棄されたはずのフェーゴを……。岡倉に頼まれた珠代が、密かに持ってきていたのだ。GGP襲来の時、頬に伝わる熱さより、命を宿した揺らめきに心を奪われていたことを、琳は自覚している。光の共鳴。炎。フェーゴ。それは、彼女の未練。
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Master of the war
バレエを諦めた失意の中、ライドバックに出逢い、友人もできた。だが自分の行動がすべてを奪い去ってしまった。自分でもおかしいほど鉄馬に夢中になれた理由は「光」の存在だった。天才、バレリーナ尾形遊紀が放った光、ファーゴに乗って見た「光」…。届かぬ夢への未練の見せる幻影だったのかもしれない。逃走中の琳の眼前に母と自らが立った舞台、国立第三劇場が迫る。
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曇りのち雨ときどき…
琳は自分の運命を恨んでいた。そしてその運命に対して流されそうになる自分を自覚していた。毎日が変わらなくて、どんなに退屈でもいい。失うよりはよほどいい……。逃げ出す算段を立て、今まさにヘリに乗り込もうとした時、琳は思い出す。あのライドバック部の楽しかった日々のことを。彼女の言葉を。尾形琳がライドバックに乗って駆けるのは、なんのためか。
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光の舞台へ
琳を襲うライドバック部隊。振り切りつつ、どこかへと向かう彼女を部の面々が見守る。フェーゴの本当の魅力の引き出し方を理解しはじめる琳。だが、ライドバック部隊につかまってしまい……。琳の最後の舞台が、今始まる。
スタッフ
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「ライドバック」製作委員会
インターチャネル ジェネオンエンタテインメント マッドハウス -
CGI監督
設楽友久 -
VFXスーパーバイザー
加藤道哉
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アニメーション制作
マッドハウス -
キャラクターデザイン・総作画監督
田﨑聡 -
シリーズ構成・脚本
高屋敷英夫、飯塚健 -
原作
カサハラテツロー -
掲載誌
月刊IKKI(小学館) -
撮影監督
斉藤寛 -
月刊IKKI
小学館 -
監督
高橋敦史 -
編集
瀬山武司 -
美術監督
東地和生 -
色彩設計
橋本賢 -
製作
「ライドバック」製作委員会(マッドハウス、ジェネオンエンタテインメント、インターチャネル) -
音楽
和田貴史 -
音響監督
中嶋聡彦 -
「ライドバック」製作委員会
マッドハウス -
月刊IKKI
小学館
キャスト
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キーファ
森川智之 -
ロマノフ・カレンバーク
三木眞一郎 -
上村しょう子
豊口めぐみ
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伊東深雪
幸田直子 -
佐藤彰
保村真 -
依田恵
小林沙苗 -
内田すずり
松元恵 -
尾形琳
水樹奈々 -
尾形賢司
堀江一眞 -
尾形遊紀
園崎未恵 -
山本力
三宅健太 -
岡倉天司郎
小山力也 -
横山みさを
早水リサ -
河合堂太
陶山章央 -
片岡南風
柴田秀勝 -
片岡珠代
朴璐美 -
片岡龍之介
木内秀信 -
菱田春樹
うえだゆうじ