ポルフィの長い旅
エピソード
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父さんからの手紙
ポルフィとミーナは、ギリシャの小さな村シミトラに住む仲の良い兄妹。父のクリストフォールが自動車修理工場を造るためにアテネへ出稼ぎに出ている中、母のアネークを助けて暮らしている…。
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友達がやってきた
気持ちのよい早朝、畑を手伝いに出かけるミーナ。朝寝坊を起こされたポルフィは、アネークが取り出した懐中時計に心を惹かれる。それは母が父と結婚をした時に、唯一から実家から持ってきた大切なものだった…。
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父さんを迎えに
今日はクリストフォールが帰ってくる日。ポルフィとミーナは待ちきれなくなって、早めにバスターミナルまで迎えに出かけていく。小さな港で漁師の働く姿や行きかう車を眺めながらバスを待っていたが…。
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ミーナの誕生日
ミーナの誕生日の朝。早起きしたポルフィは、誰にも内緒でミーナへのプレゼントを作っている。クリストフォールは村長の車の修理代の代わりに、車を借りてみんなでピクニックに行くことを伝える…。
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ぼくたちのステーション
一家の修理工場の建設が始まった。自分でも修理の勉強をしたくてたまらないポルフィは、授業をさぼり学校を抜け出そうとする。しかしザイミスに見つかってしまい、2人の仲は気まずくなってしまった…。
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イタリアから来た少女
パタゴス大ステーションにイタリアからトラックがやって来た。輸送の仕事をしているジャンニと娘のアレッシアは、米軍基地への引越し荷物を運んでいた。小さな修理工場をアレッシアにバカにされ…。
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ポルフィの欲しいもの
旅立ったアレッシアのことを考えていたポルフィの元に、彼女から手紙が届く。ミーナにからかわれながらも、ポルフィはアレッシアの言葉を読んで聞かせるのだった。村には続々と車が通りかかるが…。
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真夜中の作戦
ポルフィは今日も、村の道を走る車が給油機のない一家のステーションを通り過ぎてしまうことを残念がっていた。そこへ興奮したザイミスがやって来る。ザイミスは弟か妹ができることになり…。
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新しい世界
アポロの鳴き声に目を覚ますと、ポルフィは家のベッドで寝ていた。ポルフィに向かって走ってきた車は、バーンズ大尉のジープだったのだ。夜中に道に飛び出した理由を聞かれ…。
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夏の一日
アメリカ軍の車が修理に立ち寄るようになり、忙しくなったパタゴス大サービスステーション。ポルフィも父を手伝おうとするが、朝寝坊してしまう…。
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ポンプとアイスクリーム
スミスから預かった子供たちの写真を持って、バーンズ大尉がパタゴス家にやって来た。写真を見ながら、米軍基地内で食べたアイスクリームのことを思い出す食いしん坊のポルフィにあきれるミーナ…。
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運命の日
ポルフィの待ちわびていた真っ赤な給油機がいよいよパタゴス大ステーションに運ばれてきた。期待に胸が膨らませながら、クリストフォールは「いつか大きな車でみんなでヨーロッパ中を旅行しよう」と、家族みんなに約束する…。
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失ったもの残ったもの
恐ろしい揺れがようやくおさまり、あたりを見回すと村のあちこちから煙が上がっていた。家族が心配になったポルフィは一目散に家へと駆けて行くが、やっとの思いで辿り着いた家は瓦礫の山となりすっかり変わり果てていた…。
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ぼくはミーナを守る
ザイミスの母ドリーの産んだ赤ん坊は、エルピーダと名づけられた。ポルフィは仕上げておいた天使の人形をザイミスに手渡す。救護所では被災した人々が立ち寄り食糧の配給を受けていた…。
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想い出を抱きしめて
地震からひと月がたった。救護所での生活にも少しずつ慣れてきたが、ミーナはあいかわらずしゃべらないままだった。ある日ポルフィが車の修理をしている間に、ミーナがいなくなってしまう…。
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海の向こうへ
はぐれてしまったミーナを、ポルフィは町中で必死に探し回っていた。混乱しているミーナは街道をひたすら歩いていたが、途中でトラックに乗ったおばさんに拾われ、パトラの港へと行ってしまう…。
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真っ白な旅立ち
イオニア海を望む朝のパトラの港。ミーナの消息をたどってようやく港に着いたものの、ポルフィは途方にくれてしまう。港をうろうろしていると、石段のそばに物乞いの老婆の姿に気づく…。
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さよならギリシャ
ペンキ塗りのアルバイトをやり遂げ、お金を手に入れることができたポルフィは、港へ向かいイタリア行きの切符を購入する。船に乗り合わせた小さな女の子マリカは、ポルフィの肩に止まっているアポロに興味津々…。
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イタリアの港で
イタリアの大地に降り立ったポルフィ。小さな港の広場で、ポルフィはまだ朝食も取っていないことに気づき、何か食べようとそばの屋台に立ち寄った…。
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洞窟の街
リュックを背負い出発を待つポルフィに、レオンは『まずは自分を助けろ、そうすれば神が助けてくれる』と旅立ちの言葉を贈る。内緒でアポロを連れ込んだ最新式の列車は…。
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ドーラとの別れ
洞窟の町に住む老婆ドーラの家に泊めてもらったポルフィ。朝食の良い匂いに起こされたポルフィを、ドーラはかいがいしく世話を焼く…。
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線路はつづくよ
小さな駅のホームで、ポルフィは楽しそうな家族連れや旅行者を寂しさを感じながら眺めていた。やって来た電車に乗ろうとすると、元気な少女がポルフィを押しのけて先に入っていってしまう…。
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ひび割れた人形
電車で乗り合わせたマクシミリアンに連れられて、マクシミリアンの恋人イラーリアの住むマルティーニ農園に泊めてもらったポルフィ…。
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笑顔の帰る場所
ポルフィはイラーリアとレベッカを何とか仲直りさせたいと思い、イラーリアをカリスト屋敷の近くまで引っ張っていくが逃げ出されてしまう…。
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小さな街の小さな友情
なかなかミーナの情報が得られない焦りの気持ちを紛らわせようと、ポルフィは朝早くから一心に農園の仕事を手伝っていた…。
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汽笛がきこえたら
ミーナがカラブリアに向かっているらしいことを知り、名残を惜しむ間もなく農園に別れを告げて列車に飛び乗ったポルフィ…。
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あなたに届けたい
ポルフィとマイケルの励ましで、ジャックはモニカに会うために車で夜の道に飛び出した。3人がマンシーニの屋敷に向かっていた頃…。
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シシリアン・ラプソディ
ポルフィは、ジャックやマイケルたちと一緒に懸命にミーナの行方を探し続けていた。既に地図のほとんどがバツで埋められていたが…。
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手紙
ローマのイタリア軍の空港に、ポルフィの乗った飛行機が降り立った。ゲートの外に出て辺りを見回していたポルフィを呼び止めたのは…。
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ローマの道しるべ
バーンズが話をしてくれたおかげで、ポルフィはローマの下町の宿に泊まることができた。翌朝宿の食堂では…。
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この街のどこかに
ほんの少しの行き違いで、近くにいるのに出会えなかったポルフィとミーナ。ポルフィはこの広いローマに本当にミーナがいるのか分からなくなり、元気を無くしがちになっていた…。
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ミーナとイザベラ
北イタリアの小さな町に移ったミーナたち。無理矢理手伝わされたミーナの失敗で、カルロスのいかさまが見破られてしまったために、一行は慌てて酒場を飛び出した…。
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傷だらけの少年たち
新しく着いた活気のある街で、辺りを見回していたポルフィは車の横でタイヤを蹴っているおじさんを見かける。突然声を掛けてきたポルフィを男の人は始め警戒していたが…。
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天使へのプレゼント
前の街での出来事を思い、足取りも重く元気のないままミーナを探して丘陵地を一人歩くポルフィ。途中すれ違う車に乗せてもらおうとするが、なかなか止まってもらえない…。
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信じるこころ
降りしきる雨の中、ポルフィは森を抜ける夜道を村を目指して歩いていた。その頃別の街の酒場では、今夜もカルロスが賭け事をし、イザベラが占いをする傍らにミーナは一緒に過ごしていた…。
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仮面の素顔
小川のほとりに腰を下ろし、アポロと一緒に食事しながら一休みしているポルフィ。木々の向こうに光るものを見て駆け寄ると、そこには荒れ果てたガソリンスタンドがあった…。
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ふたりで見る景色
バス代を惜しんだおかげで、森の中で夜を迎えたポルフィとアポロ。焚き火にあたっていると、茂みの中からセントバーナード犬がポルフィへと近づいて来た…。
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風に散る
イザベラは、変わらず無表情に過ごすミーナの世話を熱心に焼いている。そんな2人をカルロスはまだ苦く思ったままでいた。一仕事しようと街に出たカルロスの側を…。
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君へと続く道
レオンに貰ったコンパスを手に、ポルフィはフランスの方向の北へ向かってとぼとぼと歩いていた。人気もなくどこまでも続く丘陵の途中で収穫前のオリーブの木を見つけるポルフィ…。
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国境を目指して
田園ののどかな風景に囲まれ、人気のない一本道を歩いているポルフィ。通りかかった納屋を覗いてみると、中にはふかふかの藁がベットのように広がっていた…。
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南フランスの家族
国境を越えるトラックの荷台にこっそり隠れたポルフィは、とうとう待望のフランスの地に辿り着いた。しかし、あたりに広がる真っ白な雪景色に見とれていると…。
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奪われた愛
ある町の工場で、ポルフィは旅を続けるためのお金を貯めるために住み込みで自動車修理の仕事をして働いていた。その日、街の中央を流れる大きな川の中洲にある刑務所では…。
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友よ
大切にしてきた父の形見の工具も盗まれてしまい、打ちひしがれ当てもなく旅を続けるポルフィを慰めてくれるのはギリシャからずっと一緒に付き添ってくれたアポロだけになってしまう…。
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勇気をあげる
アポロを失ったポルフィはブルゴーニュの暗い空の下をとぼとぼと歩いていた。雪の降り始める寒さの中、疲れた足を引きずりながらも街道沿いをパリを目指して前へと進もうとする…。
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路地裏に咲く薔薇
ようやく辿り着いたパリの街。ポルフィは、人々で賑わう華やかな通りに驚きながら道行く人にミーナの行方を尋ねようとするが、都会の人々の反応はとても冷たいものだった…。
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パリのめぐり逢い
泊めてもらったローズのアパートのソファの上で、ポルフィは差し込んでくる朝日に目を覚ました。朝になって仕事から戻ってきて、今から眠ると言うローズ…。
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新しい扉
今日もパリの街をミーナを訪ねて歩き回るポルフィ。ローズにどの辺りに行けばよいかをアドバイスしてもらうと、ポルフィはルーブル美術館を目指すことにする…。
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夢のかけら
料理店の閉店後、床にモップをかけていたポルフィ。カウンターで帳簿をつけていた主人のクサロは難しげな顔をすると、突然ポルフィに右手を突き出してお金を出すように告げる…。
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ランデブー
雨上がりのパリの街。ポルフィは朝からワインを飲み干すローズをお酒は体によくないのだと見咎める。ローズはポルフィを子ども扱いするが、ティファニーの事を尋ねられると…。
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うそ
とうとうミーナの手がかりを掴んだポルフィは、ある映画のポスターの前にローズの手を引っ張りやって来た。それは、ローズのかつてのライバル・ティファニーの映画「天使の歌」のポスターだった…。
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願い
ザイミスとの突然の再会に驚くポルフィ。ザイミスは以前応募していた作文コンクールで見事一番になり、パリ旅行を射止めていたのだ。二人は久しぶりの再会を喜んだが…。
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この瞬間のために
ローズが気持ちを打ち明けたあくる朝、パリの街には静かに雪が降り始めていた。クリスマスイブを迎え、ローズのアパートにも小さなツリーが飾られたが、ポルフィはローズにあげるものが何もなかった…。
スタッフ
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アニメーション制作
日本アニメーション -
キャラクターデザイン
赤堀重雄 -
原作
ポール・ジャック・ボンゾン「シミトラの孤児たち」
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監督
望月智充 -
美術
坂本信人 -
脚本
国井桂 -
音楽
MOKA☆
キャスト
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アネーク
島本須美 -
アメリ
安井絵里 -
アルキス
杉崎亮
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アレッシア
伊瀬茉莉也 -
アンドレ
佐久田修 -
イザベラ
鶴ひろみ -
イラーリア
山田栄子 -
エミリア
岡本麻弥 -
エレナ
國府田マリ子 -
ガスパロ
塚田正昭 -
カルロス
青山穣 -
グイード
田中真弓 -
クサロプロース
屋良有作 -
クリストフォール
井上和彦 -
コリーナ
今野宏美 -
ザイミス
豊永利行 -
サミュエル
真殿光昭 -
ジーナ
柳井久代 -
ジャック
古谷徹 -
ジャンゴ
丸山詠二 -
ジュリアーニ
池田秀一 -
ジョルジュ
進藤尚美 -
ジョン
日比愛子 -
スミス
中村浩太郎 -
セシル
木村亜希子 -
タモン
矢田耕司 -
チロ
小松里歌 -
ディジー
松尾佳子 -
ティファニー
林原めぐみ -
ドーラ
永澤菜教 -
トマス
田中亮一 -
トマス
田中和実 -
トム
壱智村小真 -
ドリー
くじら -
ナタリー
川庄美雪 -
バーンズ
大友龍三郎 -
ハインツ
喜多道枝 -
パスカル
緒方賢一 -
ポルフィ
甲斐田ゆき -
マイケル
折笠愛 -
マクシミリアン
谷山紀章 -
マリアンヌ
冨永みーな -
マリオ
川津泰彦 -
マリッサ/サンドラ
日髙のり子 -
ミーナ
藤村歩 -
モニカ
堀江美都子 -
レオン
桜塚やっくん -
レベッカ
高山みなみ -
ローズ
長沢美樹 -
トマス
田中和実、田中亮一