スカルマン THE SKULL MAN
エピソード
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~闇の序章~
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仮面が踊る街
一匹狼で野心家のルポライター・御子神隼人は、“骸骨男”による犯行と噂される連続殺人事件を取材しひと山当てるため、久しぶりに故郷の大伴市に帰って来た。戦後日本の経済復興を担い、“影の首都”と呼ばれる同市は、大伴製薬を中心とする大伴コンツェルンが実質的に支配していた。検問の厳しい同市に入る途中、隼人は、カメラマン志望の少女・間宮霧子、飄々とした風体の中年男・立木恭一郎と知り合う。霧子と共にさっそく市内で調査を開始するものの、骸骨男の手がかりはまるで得られない。だが、その夜…隼人は、漆黒の闇の中に現れた髑髏の仮面の怪人に遭遇する!!
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過去から来た男
深夜の工事現場で骸骨男による殺人を目撃した隼人は、事件の容疑者として警察に捕まるが、霧子の機転で、大伴コンツェルン会長の黒潮豪蔵の助けを得、無事に釈放される。黒潮のエリート秘書、神代正樹に連れられて豪壮な黒潮邸を訪れた隼人は、黒潮の娘・真耶を美しい姿を見かけ、なぜか心引かれる。大伴市内で教会と孤児院を経営する旧友の神崎芳生と再会した隼人は、骸骨男にまつわる奇妙な都市伝説について聞き、その謎めいた存在にますます強く興味をひかれる。骸骨男が狙う次なるターゲットは、果たして誰なのか…!?
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深紅の雨は午後に降る
怪人からの殺人予告が、大伴市で舞台公演する女優の鬼塚結衣のもとに届く。人気女優への「死の予告状」にマスコミは騒然となり、隼人と霧子も結衣の身辺への調査を開始する。自身のゴシップネタを種に、雨の中、街外れの古い劇場跡に呼び出される結衣と、付き人の烏丸小夜子。待っていたのは、以前隼人が出会った、大型バイクを駆る謎の美女、真行寺麗奈だった。そしてついに、再び姿を現れした骸骨男。劇場跡にこだまする恐怖の悲鳴と、人ならざる者の雄叫び。宙空を舞う影と影。凄絶な死闘が始まった…!!
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散歩する幽霊
次々と続く、骸骨男による冷酷な犯罪。隼人と霧子は、被害者たちの共通点である新興宗教の白鈴會を追ううちに、深夜に走る“幽霊モノレール”の噂を耳にする。間もなく、モノレールで謎の射殺事件が起き、死体のそばには髑髏のマークが。隼人は、被害者と同じ大伴製薬・生化学研究所に勤める技師、宇佐神明に目をつける。ニーチェの超人思想に魅入られ、一連の事件に裏で関係している気配の宇佐神。彼を追い、幽霊モノレールに自ら乗り込むはめになる隼人。そこに、こつ然と現れる骸骨男。闇を切り裂いて疾走するモノレール車内で、探偵の立木も交え、激しい銃撃戦が展開される!!
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偽りの死角
幽霊モノレール事件以来、隼人は、宇佐神が骸骨男の正体ではないかとにらみ、彼に接近。名曲喫茶で挑発するかのように怪しい言葉を投げかける宇佐神は、後日、社会派ミステリー映画を上映中の映画館で、「ある物」を隼人に託す。一方霧子は、白鈴會の本部を張り込む最中、望遠レンズのファインダー内に、信じられない光景を見る。自らの研究成果である「神の声」の発見を機に、大伴製薬秘書室長の神代正樹に「玉座」の用意を強要する宇佐神。しかし、正樹と待ち合わせた建設中の大伴タワーの中で、彼を待っていた人物は…!?
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死神たちの宴
霧子がファインダーごしに白鈴會本部で目撃したのは、自分が捜し求めていた男、神晃一だった。そのショックから困惑する霧子。一方、大伴市のとある場所で、謎めいた男たちが秘密集会を開き、骸骨男はやはり神楽辰男の亡霊で、自分たちに復讐しているのではないか…?と論じあっていた。雨中のフリーウェイを走っていた隼人と霧子は、バイクに乗った骸骨男が日下市長の車を追い、日下を殺害する現場に遭遇。日下と白鈴會の繋がりを掴んでいた隼人たちは、ついに會本部に忍び込む決意をする。
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人獣使い師
白鈴會に仕える身になっていた神に対し、一緒に反戦運動の仲間たちのもとに帰ろうと必死に説得する霧子。しかし神は、「世界は変わらない」と諦めの言葉を残して去った。一方隼人は、ふとしたことから骸骨男の正体が神であると気づく。神は、骸骨男として自ら犯してきた犯罪を後悔し始めていたが、今さら組織を抜けることは許されない。夜、人獣を引き連れ、次の暗殺の仕事が待つ大伴駅操車場に向かう神。しかしそこには、指示された標的ではなく、あまりにも意外な人物の姿が…!!
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月光に乙女はささやく
神の遺したフィルムから、白鈴會の社に「神楽村」の文字を発見する隼人と霧子。そしてまた一人、骸骨男の犠牲者が出た。大伴市を恐怖が覆う。隼人は、定食屋の出戻り娘で幼なじみの如月奈美と川辺で想い出話をし、おたがいを懐かしむ。調査に出向いたダム湖で、居合わせた立木からの情報提供を受け、隼人たちは「神楽一族」にまつわる謎を知る。夜、黒潮会長の車の前に、亡霊のごとく現れた骸骨男は、ある「警告」を残していくが…!!
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穢れしものに祝福を
如月奈美は、白鈴會の特異な儀式を受けてから、自分の身体に変調を感じていた。夜ごと悪夢に悩まされる奈美。一方、巨大多国籍企業ブレイン・ギア(BG)社より派遣された謎の人物ヴォグートは、黒潮たちと密談していた。隼人奈美の眼前に現れた骸骨男と人獣。襲われる奈美を必死に守ろうとする隼人。しかし、そんな隼人の思いとは裏腹に、奈美は、深い闇の中に無惨に飲み込まれていく…!!
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サーカスは真夜中に嗤う
ヴォグートを傀儡とするブレイン・ギア(BG)社は、対骸骨男用として特殊サイボーグ部隊「SIRKS(サークス)」を大伴市に送り込んできた。戦闘用に高度に改造された、五体の恐るべき戦士たち。一方、殺人犯の汚名を着せられた隼人は、山中に逃亡し、霧子の助けを受ける。大伴市に巣食うさまざまな勢力の思惑が渦巻く中、骸骨男と人獣vs.SIRKSナンバーズによる、壮絶なバトルの火蓋が切って落とされた!!
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闇よ、我が手を取りたまえ
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血の聖夜
十二月二十五日に行われる白鈴會の降臨祭の前夜、大伴市は、反乱軍によって引き起こされたクーデターの争乱に飲み込まれてゆく。銃声と砲撃。大混乱の中、霧子と新條はあすなろ園の子供たちを助けるために必死の脱出を試みていた。サークス01との戦いに勝った骸骨男は、真耶を利用した恐るべき最終計画を阻止すべく、さながら戦場と化した市内をスカルマシンで駆け抜けてゆく。闇夜にそびえ立つ大伴タワー。その最上階で、彼を待っていたものは…!?
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黒い寓話~愛しきものは全て去りゆく
スタッフ
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アニメーション制作
ぽんず -
キャラクターデザイン・総作画監督
柴田淳 -
グラフィックデザイン
草野剛
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コンセプチュアルアート
草彅琢仁 -
シリーズ構成・スカルマン&GROデザイン
出渕裕 -
スカルマン製作委員会
ジェネオンエンタテインメント フジテレビジョン ぽんず 東洋化成 石森エンタテインメント -
セットデザイン
菊地正典 -
デザイン統括
武半慎吾 -
メカニックデザイン
佐山善則 -
原作
石ノ森章太郎 -
撮影監督
福士享 -
特技監督
村木靖 -
監督
もりたけし -
福士享
T2 studio -
編集
重村建吾 -
美術監督
近藤由美子 -
脚本
出渕裕 大野木寛 水上清資 -
色彩設計
中尾総子 -
製作
スカルマン製作委員会 -
音楽
鷺巣詩郎 -
音響監督
鶴岡陽太
キャスト
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スカルマン
土田大 -
宇佐神 明
吉野裕行 -
御子神隼人
保村真
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新條剛
関智一 -
真行寺徹郎
田坂秀樹 -
真行寺麗奈
根谷美智子 -
神代正樹
森川智之 -
神崎芳生
加藤将之 -
立木恭一郎
堀勝之祐 -
間宮霧子
川澄綾子 -
黒潮真耶
折笠富美子 -
黒潮豪蔵
阪脩