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    3. 昭和元禄落語心中

    昭和元禄落語心中

    昭和元禄落語心中
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    作品情報
    刑務所の落語慰問会で見た大名人・八雲の「死神」が忘れられず、出所した与太郎が真っ先に向かった先は、寄席だった。拝み倒して八雲の住み込みの弟子となった与太郎だが、八雲の元では小夏という女性が暮らしていた。八雲と小夏には他人が容易に触れられない因縁があるらしく・・・。

    エピソード

    •  

       

      「なんもねぇから、あすこへ行くんだ」。元チンピラの与太郎は、刑務所の慰問で聞いた八代目有楽亭八雲の落語「死神」が忘れられなかった。出所後、真っ先に向かったのは八雲の寄席。八雲に弟子入りを懇願し、どうにか内弟子になるのだが……。一方の八雲は、そこに身を寄せる小夏という女性との深い因縁、そして自身の逃れられない過去と、落語に打ち込む傍らで様々な因果に翻弄されていく。

    •  

       

      八雲が話して聞かせる助六との「約束の噺」。若き日の八雲である菊比古は七代目八雲に弟子入りした日、のちに助六となる少年に出会った。彼は名跡を継ぎたい一心で八雲を尋ねた変わり者だが、持ち前の噺で菊比古と師匠をすっかり引き込んでしまう。初太郎という高座名を授かった彼の性格は型破りで、噺は荒削り。けれども何より落語が好き。しぶしぶ内弟子になった菊比古とは正反対だが、そんな二人の修行の日々が始まるのだった。

    •  

       

      初めての高座で初太郎との実力差を痛感した菊比古。廓噺や艶笑噺を初太郎に勧められるが、目先の前座噺で精一杯。自分にどんな噺が向いているのかおぼつかないままだった。その上、昼間は学校もあり、落語漬けの初太郎との差は開くばかり。それでも彼のおかげで落語がどんどん好きになり、一人の青年らしく交際する相手もできた。しかし押し寄せる戦争の影は、落語も恋も友情もすべてを引き裂こうとしていて……。

    •  

       

      八雲が話して聞かせる助六との「約束の噺」。若き日の八雲である菊比古は七代目八雲に弟子入りした日、のちに助六となる少年に出会った。彼は名跡を継ぎたい一心で八雲を尋ねた変わり者だが、持ち前の噺で菊比古と師匠をすっかり引き込んでしまう。初太郎という高座名を授かった彼の性格は型破りで、噺は荒削り。けれども何より落語が好き。しぶしぶ内弟子になった菊比古とは正反対だが、そんな二人の修行の日々が始まるのだった。

    •  

       

      寄席が終われば酒を浴び、両手に女を抱きかかえ芸の肥やしと上機嫌。遊んでいても仕事は入り、口も八丁手も八丁。菊比古はそんな助六に苛立ちを覚えながらも、順風満帆の彼が少し羨ましかった。自分はというと、鹿芝居の稽古もうまくいかず焦るばかり。自分に落語は向いているのだろうか? 自問自答する菊比古はある日、偶然みよ吉に出くわす。悪戯な表情を浮かべる彼女についていくと……。

    •  

       

      鹿芝居の成功で気分をよくする菊比古。自分の一挙手一投足に皆が心を動かすさまは格別なものだった。似たような経験を戦地の兵隊の前でしたという助六。それ以来、人のために落語をやると決めたというが、そんな彼が菊比古に問いかける。「お前(め)さんは?どうなんだい」。誰のために落語をするのか。自らの居場所のために落語をしてきた菊比古は、一度もそんなことを考えたことがなかった。

    •  

       

      鹿芝居の成功で気分をよくする菊比古。自分の一挙手一投足に皆が心を動かすさまは格別なものだった。似たような経験を戦地の兵隊の前でしたという助六。それ以来、人のために落語をやると決めたというが、そんな彼が菊比古に問いかける。「お前(め)さんは?どうなんだい」。誰のために落語をするのか。自らの居場所のために落語をしてきた菊比古は、一度もそんなことを考えたことがなかった。

    •  

       

      七代目と菊比古の地方巡業は大盛況だった。七代目も菊比古の成長に満足し、いよいよ真打昇進を視野に入れる。頭痛のタネは、助六だ。問題行動ばかりの彼を真打にするのは、ひどく骨が折れるのだという。当の助六はというと、みよ吉から意外な事実を聞かされていた。菊比古はみよ吉に何も話さずに旅立ったというのだ。諦めにも似た悲しい表情を浮かべるみよ吉。その横顔はあまりに美しかった。

    •  

       

      七代目の尽力もあり、菊比古と助六は揃って真打に昇進。披露公演も大盛況を収めるが、助六がまた問題を起こしてしまう。落語協会会長の嫌味に腹を立て、会長の十八番を勝手に披露したのだ。七代目から説教を喰らう助六は、ここぞとばかりに落語への想いを熱弁するのだが……。一方、菊比古はみよ吉に別れ話を切り出そうとしていた。菊比古と助六、二人の運命が大きく動き出す。

    •  

       

      別れの刻はふいにやってくる。落語のつらさも楽しさも一緒に分かち合った助六。自分を本当の子どものように世話してくれたおかみさん。弟子入りを望む者やマスコミは嫌というほどやってくるのに、大切な人たちはどんどん去って行く。やりきれない思いを抱える菊比古に、七代目が聴かせるのは『子別れ』と自身の因果の物語。そう、すべては切っても切れない因果の巡り合わせ……。

    •  

       

      温泉街のそば屋で出会った少女、小夏こそが助六とみよ吉の子どもだった。菊比古は小夏の案内でついに助六と再会するが、その姿はあまりに落ちぶれていた。みよ吉に落語を辞めさせられ、仕事をするでもなくその日暮らし。水商売をしながら助六を支えてきたみよ吉も、愛想を尽かして出て行ったという。菊比古はそんな助六に、たった一言だけ告げる。「東京へ戻って落語をやりなさい」と。

    •  

       

      温泉街の旅館で開かれる小さな落語会。菊比古も小夏も松田も、誰もが高座に上がる助六の姿を待ち望んでいた。一方、助六は落語を愛する客の温かさに触れ、改めて落語と人との繋がりを実感する。菊比古のはからいで七代目八雲の紋付きを羽織り、披露するのは『芝浜』。ついに助六と菊比古の止まっていた時間が動き出すのだが……それはみよ吉にとっても同様だった。

    •  

       

      時代に流されない落語を残していくこと、それが菊比古の仕事。時代に合わせた落語のために自分が変わっていくこと、それが助六の仕事。落語のために生きた二人の「約束の噺」も、いよいよお開き。菊比古も、ついに八雲の名前と向き合うときが来た。移ろいゆく時代、落語も人も大きく変わろうとする中で、菊比古は落語に、落語が結んだ縁にどんな決着を付けるのか。

    • 与太郎放浪篇

      与太郎放浪篇

      「なんもねぇから、あすこへ行くんだ」。元チンピラの与太郎は、刑務所の慰問で聞いた八代目有楽亭八雲の落語「死神」が忘れられなかった。出所後、真っ先に向かったのは八雲の寄席。八雲に弟子入りを懇願し、どうにか内弟子になるのだが……。一方の八雲は、そこに身を寄せる小夏という女性との深い因縁、そして自身の逃れられない過去と、落語に打ち込む傍らで様々な因果に翻弄されていく。

    •  

       

      八雲が話して聞かせる助六との「約束の噺」。若き日の八雲である菊比古は七代目八雲に弟子入りした日、のちに助六となる少年に出会った。彼は名跡を継ぎたい一心で八雲を尋ねた変わり者だが、持ち前の噺で菊比古と師匠をすっかり引き込んでしまう。初太郎という高座名を授かった彼の性格は型破りで、噺は荒削り。けれども何より落語が好き。しぶしぶ内弟子になった菊比古とは正反対だが、そんな二人の修行の日々が始まるのだった。

    •  

       

      初めての高座で初太郎との実力差を痛感した菊比古。廓噺や艶笑噺を初太郎に勧められるが、目先の前座噺で精一杯。自分にどんな噺が向いているのかおぼつかないままだった。その上、昼間は学校もあり、落語漬けの初太郎との差は開くばかり。それでも彼のおかげで落語がどんどん好きになり、一人の青年らしく交際する相手もできた。しかし押し寄せる戦争の影は、落語も恋も友情もすべてを引き裂こうとしていて……。

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      二つ目となった菊比古と初太郎は、師匠の家を出て貧乏二人暮らしを始めた。初太郎は助六を襲名してからというもの、休む暇もないほどの上り調子。臆せず笑いを取りにいく話しぶりには、菊比古も舌を巻くばかりだった。一方の菊比古は助六のぶんまで食い扶持を稼ぎ、ろくに稽古もできない状態。なかなか調子の上がらない菊比古のためにと、師匠はみよ吉という芸者を紹介するのだが……。

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      寄席が終われば酒を浴び、両手に女を抱きかかえ芸の肥やしと上機嫌。遊んでいても仕事は入り、口も八丁手も八丁。菊比古はそんな助六に苛立ちを覚えながらも、順風満帆の彼が少し羨ましかった。自分はというと、鹿芝居の稽古もうまくいかず焦るばかり。自分に落語は向いているのだろうか? 自問自答する菊比古はある日、偶然みよ吉に出くわす。悪戯な表情を浮かべる彼女についていくと……。

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      鹿芝居の成功で気分をよくする菊比古。自分の一挙手一投足に皆が心を動かすさまは格別なものだった。似たような経験を戦地の兵隊の前でしたという助六。それ以来、人のために落語をやると決めたというが、そんな彼が菊比古に問いかける。「お前(め)さんは? どうなんだい」。誰のために落語をするのか。自らの居場所のために落語をしてきた菊比古は、一度もそんなことを考えたことがなかった。

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      自分の落語を見つけ、すっかり売れっ子になった菊比古。みよ吉と逢瀬を重ねても、考えるのは落語のことばかり。寂しがるみよ吉をよそに、落語漬けの充実した日々を送っていた。一方の助六は人気にかこつけてやりたい放題。身の丈以上の噺に手を伸ばしては、大師匠方の不興を買っていた。説教に腹を立てる助六と振り回される菊比古。そんな二人のもとへ、みよ吉がやってきて……。

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      七代目と菊比古の地方巡業は大盛況だった。七代目も菊比古の成長に満足し、いよいよ真打昇進を視野に入れる。頭痛のタネは、助六だ。問題行動ばかりの彼を真打にするのは、ひどく骨が折れるのだという。当の助六はというと、みよ吉から意外な事実を聞かされていた。菊比古はみよ吉に何も話さずに旅立ったというのだ。諦めにも似た悲しい表情を浮かべるみよ吉。その横顔はあまりに美しかった。

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      七代目の尽力もあり、菊比古と助六は揃って真打に昇進。披露公演も大盛況を収めるが、助六がまた問題を起こしてしまう。落語協会会長の嫌味に腹を立て、会長の十八番を勝手に披露したのだ。七代目から説教を喰らう助六は、ここぞとばかりに落語への想いを熱弁するのだが……。一方、菊比古はみよ吉に別れ話を切り出そうとしていた。菊比古と助六、二人の運命が大きく動き出す。

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      別れの刻はふいにやってくる。落語のつらさも楽しさも一緒に分かち合った助六。自分を本当の子どものように世話してくれたおかみさん。弟子入りを望む者やマスコミは嫌というほどやってくるのに、大切な人たちはどんどん去って行く。やりきれない思いを抱える菊比古に、七代目が聴かせるのは『子別れ』と自身の因果の物語。そう、すべては切っても切れない因果の巡り合わせ……。

    •  

       

      温泉街のそば屋で出会った少女、小夏こそが助六とみよ吉の子どもだった。菊比古は小夏の案内でついに助六と再会するが、その姿はあまりに落ちぶれていた。みよ吉に落語を辞めさせられ、仕事をするでもなくその日暮らし。水商売をしながら助六を支えてきたみよ吉も、愛想を尽かして出て行ったという。菊比古はそんな助六に、たった一言だけ告げる。「東京へ戻って落語をやりなさい」と。

    •  

       

      温泉街の旅館で開かれる小さな落語会。菊比古も小夏も松田も、誰もが高座に上がる助六の姿を待ち望んでいた。一方、助六は落語を愛する客の温かさに触れ、改めて落語と人との繋がりを実感する。菊比古のはからいで七代目八雲の紋付きを羽織り、披露するのは『芝浜』。ついに助六と菊比古の止まっていた時間が動き出すのだが……それはみよ吉にとっても同様だった。

    •  

       

      時代に流されない落語を残していくこと、それが菊比古の仕事。時代に合わせた落語のために自分が変わっていくこと、それが助六の仕事。落語のために生きた二人の「約束の噺」も、いよいよお開き。菊比古も、ついに八雲の名前と向き合うときが来た。移ろいゆく時代、落語も人も大きく変わろうとする中で、菊比古は落語に、落語が結んだ縁にどんな決着を付けるのか。

    スタッフ

    • ITAN

      講談社
    • アニメーション制作

      スタジオディーン
    • キャラクターデザイン

      細居美恵子
    • シリーズ構成

      熊谷純
    • 原作

      雲田はるこ
    • 掲載誌

      ITAN(講談社)
    • 撮影監督

      浜尾繁光
    • 監督

      畠山守
    • 色彩設定

      佐野ひとみ
    • 落語監修

      林家しん平
    • 製作

      落語心中協会
    • 音楽

      澁江夏奈
    • 音楽制作

      スターチャイルドレコード
    • 音響監督

      辻谷耕史
    • 音響製作

      ダックスプロダクション
    • ITAN

      講談社
    • 色彩設定

      佐野ひとみ
    • 落語監修

      林家しん平

    キャスト

    • アニさん

      須藤翔
    • アマケン

      山口勝平
    • みよ吉

      林原めぐみ
    • ヤクザ兄貴

      加瀬康之
    • 七代目有楽亭八雲

      家中宏
    • 与太郎

      関智一
    • 助六

      山寺宏一
    • 小夏

      小林ゆう
    • 有楽亭八雲/菊比古

      石田彰
    • 松田

      牛山茂
    • 猫助師匠

      林家しん平
    • 萬月

      遊佐浩二
    • 萬歳

      茶風林

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    Dies irae

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    「諏訪原市」に暮らす、ごく普通の学生藤井蓮は親友の遊佐司狼と殴り合いの決闘を起こし、決別。それでも幼馴染の綾瀬香純や先輩の氷室玲愛と共に元の学園生活にも戻りつつあった。しかし、彼らの住む諏訪原市では人が首を斬り落とされて殺されるという無差別連続通り魔事件が起こり始める。奇妙なことに蓮はその頃から、自分が断頭台で首を刎ねられるという恐ろしい悪夢にうなされ始めていた。だがそれは彼にとって恐怖と苦悶に満ちた戦いの物語の前触れでしかなかった。裏返る日常。暗躍する闇の超人達。街は戦場へ変わり、常識を超えた不条理が蓮を襲う。戦わなければ生き残れない現実の前に、彼は平凡な生活を取り戻せるのか―

    2017年

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