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桜舞う出会いの季節。明るさ元気さ前向きさだけは空回るほどあるごく「普通」の少女・戸山香澄は、花咲川女子学園に入学する。キラキラしたい。ドキドキしたい。そういう「何か」を見つけたい!形にならない想いにつき動かされながら、いろいろな部活を体験したり、新しい友達たちとの生活を楽しむ香澄。そんなある日、学校からの帰路で香澄が目にしたのは、低い位置にひっそりと貼られた不思議な星のシールだった。よく見るとあちこちに貼られた星たちに導かれるままに香澄が進んでいくと、やがて古びた質屋「流星堂」に辿り着く。そこで待っていたのは、素直じゃない、ちょっと尊大で毒舌家の少女と……一本の星型の、不思議な形をしたギターとの出会いだった。学年一の成績を誇る秀才でありながら、学校もサボりがちなインドア派。でも誰かとつながりたい気持ちをどこかに隠している蔵の少女、市ヶ谷有咲。ステージで輝く姉・ゆりに憧れながら、引っ込み思案で積極的になれない自分を変えたいと願う少女、牛込りみ。ライブハウスでアルバイトをしながらギターに打ち込む姿はストイックにも映るが、実は天然で自分のテンポを持っているだけの少女、花園たえ。そして香澄と一番に友達になった、優しく友達思いで親孝行で……でも心に消えない何かを抱えている少女、山吹沙綾。「ガールズバンドがやりたい!」「いつか、あのステージに立ちたい!」そんな無邪気な夢にまっすぐ全力で突き進む香澄の熱は、一緒にいる少女たちのことも少しずつ変えていき・・・。彼女たちと、それを取り巻く人々との出会いは、少しずつ香澄自身の夢に形を与えていくのだった。
その日の大室家は、いつになく緊張感に包まれていた。「やだし。だったらもう――姉妹、やめるし」と花子が怒りをにじませると、その言葉を聞いて櫻子は思わず泣きそうになる。「そんなに、そんなに…私のお下がりのパーカーがいやか!?」。ケンカの原因は、櫻子が花子にあげようとした“巨大なニワトリ”柄のパーカーだ。それを見ている撫子にいたってはいつもと変わらないクールな表情。櫻子にパーカーを当てられそうになると華麗に身をかわす2人。誰ももらってくれないパーカーの長所を必死にアピールする櫻子だが、温かいこと以外の良さが見つからない。しまいには2人に、「そのパーカー、失敗したね?」「確かに着てるの1回も見たことないし」と図星を突かれてしまう。あきれる撫子と花子、1人うろたえる櫻子。おそらく今日も大室家は平和である。
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京都・下鴨神社、糺ノ森に暮らす下鴨家。狸界の頭領であった今は亡き父・総一郎の血を継ぐ四兄弟たちは、タカラヅカ命の母を囲んでそれなりに楽しく暮らしていた。総一郎の「阿呆の血」を色濃く継いだ三男・矢三郎を中心に起こった狂乱の一夜。次期「偽右衛門」選出も、叔父・夷川早雲の策略も、そして「金曜倶楽部」との一幕も、すべてが一陣の風と共に京の夜空に飛び去ったあの日から季節は流れ、洛中に心地よい香が溢れる若葉の候。毛玉たちは尻の冷えを気にもせず、うごうごと動き出す。天狗に拐かされ神通力を得た人間の美女・弁天は京を離れ、愛弟子である弁天に恋焦がれる隠居中の大天狗・赤玉先生こと如意ヶ嶽薬師坊は、寂しさと不機嫌を撒き散らしながら相変わらずボロアパートの万年床で、赤玉ポートワインを啜る日々を送っていた。そんな折、赤玉先生の息子であり、壮絶なる親子喧嘩の末、敗北し姿を消した“二代目”が英国紳士となって百年ぶりに帰朝を果たす。大驚失色。驚天動地。吃驚仰天。天狗界、そして狸界を揺るがす大ニュースは瞬く間に洛中洛外へと広がった。京の町を舞台に、人と狸と天狗の思惑が渦巻く毛玉絵巻第二集、ついに開幕!「面白きことは良きことなり」
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