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帝拳高校の番長、前田太尊といったら、泣く子も黙るタフガイ。ケンカにかけてはこの男の右にでるものなし。夢はボクシングの世界チャンピオンという彼も情にもろくてお人よしという人間味あふれているヤツだ。その太尊をおもしろく思わない中田小兵二は南鉄高校の反町に帝拳高校の番長は自分だといい、ケンカを売ってしまった。「小兵二は不治の病で、あと三ヶ月の命しかない。だから最後に高校の番ぐらい張らせてやりたい」というウソにだまされ、小兵二の舎弟の振りをして反町をやっつける太尊。だが、その現場を生活指導の井岡にみられ、太尊は停学をくらってしまう。しかし、ウソに気付いた南鉄高の連中が再び、太尊に戦いを挑んで来た。停学中に事件を起こしたら今度こそ退学処分になってしまう。絶体絶命、前田太尊!!
人ならぬ者たちが、この世の日に陰に跋扈(ばっこ)している。古き一人の詩人が与えた彼らの総称を、“紅世(ぐぜ)の徒(ともがら)”という。自らを称して“渦巻く伽藍(がらん)”、詩人名付けて“紅世”──この世の歩いてゆけない隣 ──から渡り来た彼ら“徒”は、人がこの世に存在するための根源の力、“存在の力”を奪うことで自身を顕現させ、在り得ない不思議を起こす。思いの侭に、力の許す限り、滅びのときまで。彼らに“存在の力”を喰われた人間は、いなかったことになる。これから伸び、繋がり、広がるはずだったものを欠落させた世界の在り様は、歪んだ。“徒”の自由自在な跳梁(ちょうりょう)に伴い、その歪みは加速度的に大きくなっていった。やがて、強大な力を持つ“徒”たる“紅世の王”らの中に、そんな状況への危惧を抱く者が現れ始めた。大きな歪みがいずれ、この世と“紅世”双方に大災厄を齎(もたら)すのではないか、と。そして、一部の“紅世の王”らは同胞を狩るという苦渋の決断を下した。彼らの尖兵、あるいは武器となったのは、“徒”への復讐を願い誓った人間──己が全存在を“王”の器として捧げ、異能の力を得た人間──討滅者“フレイムヘイズ”。その日、日常を浸食した“徒”により全てを失い、自身がトーチという仮初めの存在であると知らされた少年と、「贄殿遮那のフレイムヘイズ」と呼ばれる少女が出会った。これは、“ミステス”坂井悠二と『炎髪灼眼の討ち手』シャナの物語である。
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