君に届け
エピソード
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プロローグ
黒沼爽子はその見た目から、みんなに「貞子」と呼ばれ恐れられていた。みんなと打ち解けたい爽子にとって、明るく爽やかで常にみんなの中心にいる風早翔太は憧れの人。その憧れの風早から爽子は、終業式の前日に行う肝試しに参加しよう、と誘われたのであった。
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席替え
大雨の中、ずぶぬれになって登校した爽子に、クラスメイトたちはひどく恐れていた。しかし、あることをきっかけに会話を交わすようになった吉田千鶴と矢野あやね、そして風早に、爽子は優しく接してもらい深く感謝をする。そんな中クラスの席替えを行うことになり、爽子は次こそ隣の席の子と仲良くしようと決意したのだが・・・。
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放課後
爽子は、憧れ続けていた友達との朝の挨拶を現実のものとし、感動に浸っていた。そんな折、担任の代理で副担任の荒井一市(通称:ピン)が登壇してきた。ピンは早速生徒に出席簿作りを命じるのだが、嫌がるクラスメイトたちを見た爽子が手を挙げ・・・。
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噂
千鶴やあやねたちのことを思い、改めて幸せを噛みしめる爽子。しかし、学校中に千鶴とあやねを中傷する噂が流れていた。その噂の出所は、爽子だということを聞いた千鶴とあやねは、ありえないと一笑するのだったが・・・。
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決意
千鶴とあやねの悪い噂が流れたのは、自分のせいだと思った爽子は、これ以上迷惑をかけまいと千鶴やあやね、そして風早からも距離をおこうとする。急に爽子に避けられる千鶴たちは戸惑い、納得ができないでいた。風早は、そんな爽子の気持ちを確かめようとするのであった。
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友達
女子トイレ内で千鶴とあやねの噂をしている同級生たちに、爽子は、それは誤解だと話すのだが、騒ぎは大きくなるばかり。そのまわりで爽子のクラスメイトたちが、噂を流しているのは爽子だと言うのを、風早は強く否定する。そこへ千鶴とあやねがやってきて・・・。
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土曜の夜
千鶴とあやねに誘われ、爽子は2人とともにラーメンを食べにいくことに。向かった先は、クラスメイトの真田龍の家がやっているラーメン屋であった。ラーメンを食べ終わった後、千鶴に連れられ、爽子たちは龍の部屋に上がりこむ。
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自主練
以前とうって変わって、「爽子が笑うと福がくる」とクラスメイトに言われ喜ぶ爽子。頑張って笑うのだが、なかなかうまくいかず・・・。一方、校内は体育祭の準備が始まる。1年D組は体育祭実行委員となった風早の呼びかけで、体育祭の練習を始めることとなる。
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新しい友達
爽子はふとしたことで、同級生のくるみと話すこととなった。爽子の理想とする乙女像そのものであったくるみから、「お人形みたい」と言われ、爽子は大感激。くるみに憧れる爽子は、髪型を変えたいと千鶴たちに相談する。
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協力
くるみと友だちになった(?)爽子は、何度も気さくに声をかけて手を振ってくれるくるみに、ぎこちなく手を振り返す。その様子を見た千鶴とあやねは、少々呆れ顔。そんな爽子は、風早と自然に話すことのできるくるみに自分の悩みを相談するのだが・・・。
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とくべつ?
爽子はくるみに、片想いの相手である風早と付き合いたいから手伝ってほしいと頼まれた。だが爽子は、風早が自分にとって特別な存在だと気づき、協力はできないと自分の意思を伝える。その言葉をきっかけに、くるみの本性が見え出し始める。
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恋愛感情
風早が参加するソフトボールの試合をくるみと共に応援していた爽子は、中学の時から風早のことを想ってきたくるみの気持ちを知った。それに対し、自分は風早のことをまだ何も知らないと思い知った爽子。まずは、自分の気持ちを確かめた方がいいと、くるみにすすめられて・・・。
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恋
爽子と龍が2人っきりで話しているのを見た風早は、いてもたってもいられなくなり、爽子の手を引っ張って走り出した。爽子は風早に引っ張られながら、この瞬間のこの自分の気持ちが“恋”であってほしいと強く願う。そんな爽子に、風早は「龍のこと、好きなの?」と聞いた。
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くるみ
爽子たちの噂を流していたのが、くるみだったと千鶴やあやねから聞いた爽子。しかし、爽子はくるみが流したとは信じられなかった。そんな爽子に対し、くるみは事実だと言い放った。さらに、爽子のことを友達とは思ったことはないと言って・・・。
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ライバル
涙をこぼすくるみにもらい泣きをする爽子。2人は泣きながらも、風早のことを語りだした。素直に風早への思いを話してくれるくるみに、爽子はとても嬉しく感じる。そしてくるみは爽子に、自分がピンのことを好きだ、と風早が誤解してると話し始めた。
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夜噺
夜な夜な、ピンの部屋で小さい親父たちが酒を交わしながら爽子のことを語り始めた・・・
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休日
千鶴とあやねが家に遊びに来るとあって、爽子は朝からとてもウキウキしていた。ケーキを作ったり準備をしていると、いよいよ千鶴たちがやってきた。爽子の部屋で楽しく話しをする3人。そんな爽子たちのもとへ、風早から電話がかかってきた。
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千鶴の恋
千鶴と龍が2人で話す様子を見て、爽子は、2人は両想いなのではないかと想像が膨らんでいた。そんな中、千鶴が龍の誕生日プレゼントを買いに行くということで、爽子はついていき、その帰り道、思い切って千鶴の好きな人を聞いた。
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夢
爽子はあやねとともに、千鶴の家に泊まりに行く日の朝、千鶴は龍から、「明日と明後日はウチに来るな」と言われてしまう。それに腹を立てる千鶴に、あやねのアドバイスで誕生日プレゼントを渡しに行くのだが、そこへ龍の兄・徹が帰ってきて・・・。
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プレゼント
千鶴の片想いの相手である、徹が結婚をすると聞いた千鶴は、ショックを隠せないでいた。それでも渡せなかった龍への誕生日プレゼントを渡すために、龍の家に向かう千鶴。そこへ龍が現れ、徹はもう帰ったと告げ、そして自分の正直な気持ちを千鶴に打ち明かした。
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初雪
千鶴と龍がケンカをした次の日、さっぱりとした気持ちになった千鶴は、爽子とあやねの3人でカラオケに行き、その後龍の家のラーメン屋へ行くことに。その道中、龍とケンカをしたことで、気づくことがあったという千鶴。そんな話をしている千鶴たちの前に、札幌にいるはずの徹が姿を見せた。
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クリスマス
期末テストも終わり、2学期もいよいよ終業式を残すのみとなった。風早の提案で、クリスマス・イブに恋人がいない者みんなで、クリスマスパーティーをすることに。友達と一緒にクリスマスを過ごせることに感動する爽子。しかし、爽子の家では毎年両親とクリスマスを過ごすことが定番で・・・。
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ふたり
今日は2学期の終業式。明日から冬休みに入り、千鶴やあやねたちとも当分会えなくなることを寂しがる爽子だったが、千鶴から、大晦日に一緒に初詣に行こうと誘われる。大晦日は爽子の誕生日。千鶴とあやねが用意した誕生日プレゼントとは・・・。
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誕生日
大晦日の日、神社の近くで待ち合わせをした、爽子らと風早、龍。しかし、千鶴とあやねのはからいで、爽子と風早は2人っきりで初詣をすることに。2人は上手く話せないまま、一緒に神社の甘酒を飲むのだが、そこへ家族と一緒だったジョーが現れる。
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新年
爽子と風早が2人で参拝をしている間、ジョーを捕まえていた千鶴とあやね。それに飽き飽きした龍は、一人で甘酒を飲んで帰ろうとする。龍を怒らせたと思った千鶴は、ジョーをあやねに任せ、龍を追いかけ2人で参拝をすることに。新年を迎えるその時、みんな思い思いの時間を過ごしていた。
スタッフ
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3DCGI
佐藤敦 -
アニメーション制作
Production I.G -
キャラクターデザイン
柴田由香
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シリーズ構成
金春智子 -
別冊マーガレット
集英社 -
助監督
長沼範裕 -
原作
椎名軽穂 -
小物設定
佐藤仁実 -
掲載誌
別冊マーガレット(集英社) -
撮影監督
田中宏侍 -
特殊効果
村上正博 -
監督
鏑木ひろ -
編集
今井大介 -
美術監督
竹田悠介 -
美術設定
成田偉保、加藤朋則 -
色彩設計
広瀬いづみ -
製作著作
集英社 -
音楽
S.E.N.S. Project -
音響監督
山田知明 -
別冊マーガレット
集英社
キャスト
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吉田千鶴
三瓶由布子 -
城ノ内宗一
山中真尋 -
爽子の母
稀代桜子
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爽子の父
松山鷹志 -
真田龍
中村悠一 -
矢野あやね
沢城みゆき -
胡桃沢梅
平野綾 -
荒井一市
小野友樹 -
風早翔太
浪川大輔 -
黒沼爽子
能登麻美子