吟遊黙示録マイネリーベwieder
エピソード
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序曲
時は1935年。国の未来を担うシュトラールたちを多数輩出している全寮制の名門校「ローゼンシュトルツ学園」では、長期休暇が終わり、新学期が始まろうとしていた。休暇を終えて学園に戻って来たオルフェたちを迎え、壇上に立つ新校長のヴェルナー。突然の校長の交代劇、そしてヴェルナーが告げる学園の改革とは…?
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革命
突然の校長交代に混乱を見せる学園内。ヴェルナーならその真実を知っているのではないかと思ったオルフェは校長室に向かうが、そこで衝撃の理由を聞くことになってしまう。さらにヴェルナーは、現在のシュトラールクラスを解散させて家柄に関係なく才能のある者をシュトラールクラスに入れると言って…。
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勝者
ヴェルナーの改革が始まり、学園内は緊張とあわただしさを見せていた。そんな中、ニコラス、ダニエル、エルムントは実力がありながらも、低い家柄出身のため他の生徒たちと衝突し、学園内に険悪で重苦しい空気が流れ始める。一方、前校長が失踪したことの真実を知るため、国王に謁見を求めていたオルフェたちだったが…。
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焦燥
学園再編試験の終了祝いとして夜会が行われることになった。その頃、アイザックとベルーゼの元にエドの継母であるヘンリエッテがやって来た。日々、力をつけていくエドを疎ましく思った彼女は、ある計画を画策する。そして、エドの元に彼の父であるブラウンシュヴァイク子爵が事故で重体だという急報がもたらされるが…。
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冷雨
ブラウンシュヴァイク子爵の元へ馬を走らせていたエドは、その途中何者かの妨害で崖下に転落してしまった。そんな時、オルフェの元に重体のはずの子爵が現れる。公務のため宮殿にいた際、「ご子息の安全が脅かされている」と書かれた手紙を受け取ったとオルフェに言う子爵。それを知り、エドの身を案じたオルフェは…。
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楽園
カミユがオルフェたちに置手紙を残して学園からいなくなってしまった。ヴェルナーにその経緯を確認するオルフェ。すると、彼は思いつめたカミユが退学届けを出しに来たと話す。そこで、オルフェたちはカミユを連れ戻そうと彼の家に向かう。だが、カミユの家に到着した彼らの前に、カミユの兄であるレオハルトが現れて…。
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起点
エルムントに連れられて、彼の家へと招待されたカミユ。だが、カミユが着いた先はとても貴族の家には見えない庶民的な家だった。そこで、エルムントからシュトラールへの強い意志を聞き、彼の妹であるニーナから「カミユお兄ちゃんも、使長様になるの?」と問いかけられたカミユは、言葉に詰まってしまい…。
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陽光
いつものように弓を使って精神統一をしていたナオジの前にダニエルが現れ、弓での勝負を仕かけて来た。勝負はできないとその場から去ろうとするナオジに、ダニエルは「そうして、いつも逃げるのですね」と言葉を投げかける。そんな中、ルーイがオルフェたちをリヒテンシュタイン家の茶会に招待すると言って…。
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逃亡
シュトラール候補生の再編による混乱もようやくおさまり、学園内には静かな時間が流れていた。だが、その一方で学園の外では不穏な空気が満ち始めていた。そして突如、学園に国王軍の兵士たちが押し寄せて来る。彼らがやって来たのは、ルーイをクーヘン王国に対する謀反の容疑で逮捕するという驚くべき理由だった…。
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錯綜
ルーイの謀反の噂に色めき立つ学園内でアイロスたちはルーイの行方を捜すが、全く見つからなかった。実は、ルーイはダニエルの家に潜んでいたのだ。一方、落ち着かない様子のエドにオルフェは疑問を感じていた。それに対して平静を装うエドだったが、彼はアイザックが自分たちを攻撃したということを隠していて…。
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暗影
自分1人で何とかするというルーイの身勝手さに、オルフェは憤りを覚えていた。だが、ルーイの頑なな態度にオルフェは言葉を失ってしまう。一方、アイザックと接触したエドは、オルフェたちにこの件から身を引いた方が良いのではないかと思いもしない発言をする。その言葉はオルフェを思ってのことだったのだが…。
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対峙
国王と対峙していたベルーゼとアイザック。その頃、エドが隠していたアイザックのことを知ったオルフェは、ルーイの1件の事実を知っているであろうアイザックと話したいと言い出す。そこにカミユとナオジがやって来て、「嫌な予感がする」と言うカミユの言葉を聞いたオルフェたちは、ルーイの元に向かおうとするが…。
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希望
緊張感漂う国王の謁見の間にバルトローメーウス前校長が現れた。バルトローメーウスは、国王の命を受けて各国にいるローゼンシュトルツ学園の卒業生たちに協力を煽り、各国の首脳と秘密裏に交渉する使者として動いていたのだった。そして、ついにベルーゼとヴェルナーの関係が明らかになる…。