文豪ストレイドッグス
エピソード
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黒の時代
霧深き夜――。織田作之助がバー「ルパン」へ赴くと、先客の太宰治がいた。そこへ、密輸品の買い付け帰りの坂口安吾も合流。悪名高い「ポートマフィア」に属する男たちの、いつもの夜だった。だが、その日を最後に安吾が消息を絶つ。時を同じくして、暗証番号で守られた最高保管庫のひとつが「ミミック」なる組織に襲撃される。ボス・森鴎外から直々の指令を受けた織田作は、安吾捜索に乗り出すが……。
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戻れない場所
織田作がとある洋食店に通うのは、何も好物の混ぜカレーを食べるだけではない。店主に、幼い子供――二年前に起きた抗争で親を失った孤児たちを預けているのである。織田作は、安吾の足跡を求め、彼と初めて出会った施設へと向かう。一方、ミミック兵を生け捕りにすべく仕掛けた罠の成果を確認しに行く太宰。だが、待ち受けていたのは物言わぬ死体。そこには部下の芥川龍之介がいた。
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いつか海の見える部屋で
五大幹部会が招集され、ポートマフィア全戦力をもって犯罪組織ミミックを迎撃することが下される。街では奇襲を受けた武闘派の構成員たちが抗争を繰り広げるが、ミミックの首領・ジイドがあらわれ、芥川を圧倒。助けに入った織田作に、彼はある予言じみた言葉を告げるのだった。そして、また夜が来る――。いつものバーを訪れた太宰と織田作の前に、ミミックの手から救出されながらも、謎の黒い特殊部隊と共に消えた安吾が姿をあらわす。
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文豪ストレイドッグ
安吾の仲介により、ポートマフィアの首領・森鴎外と内務省異能特務課の最高指揮官・種田山頭火長官の会合が行われた。太宰は、ミミック襲来に始まる三組織の抗争に隠された思惑へと辿り着こうとしていた。だが、子供たちを惨殺され夢を失った織田作は彼の説得に耳を貸すことなく、たった一人で敵陣へと乗り込む。宿命の時を迎えた、織田作とジイド。同じ未来予測の異能力を持つ2人の戦いは、やがて奇妙な現象を引き起こしていく……。
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三社鼎立
人を殺めずに生きられる道を信じ、武装探偵社での初仕事に臨む鏡花だったが、お遣い先で一騒動起こしてしまう。うなだれる鏡花を励ます、敦。そのとき、もはや鳴らないはずの携帯電話から何者かが「夜叉白雪」に命令し、敦を斬りつけた。声の主は、ポートマフィアの幹部・尾崎紅葉。可愛がっている鏡花を連れ戻しにきたのだ。国木田たちが救援に駆けつけ、武装探偵社とポートマフィアは睨み合う。だがそこへ、組合(ギルド)の異能力者たちがあらわれ……。
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The strategy of conflict
マーガレット・Mとナサニエル・Hは、組合(ギルド)が拠点とする豪華客船を守っていた。そこへ舞い込んだ一通の手紙。「船と2人の命を消す」と綴られた、ポートマフィアのボス・森鴎外からの予告状だった。続いて船員が、不審な男――梶井基次郎を拘束。2人は梶井を侮るが、やがて彼の持つ真の異能を知ることとなる。そして、沈みゆく船上に次なる刺客の姿が……。さらに鴎外は、とある「手土産」とともに中原中也を武装探偵社へ差し向ける。
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ウィル・オブ・タイクーン
ポートマフィアからリークを受け、郊外に避難していたナオミと春野の誘拐に乗り出す組合(ギルド)のジョン・Sとラヴクラフト。危ういところを、ありふれたモラルを越えた谷崎の愛が救う。一方、敦と太宰は、逃げてくる彼女たちを安全な場所まで護衛するため駅で待っていた。監視されていることに気付いた太宰は、敦から離れて樋口と黒蜥蜴をおびき出す。しかしそこで、最悪な展開を告げられるのだった。鴎外が、忌まわしき「Q」を解き放った、と――。
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頭は間違うことがあっても
敦を連れ去ろうとするフランシス・Fの前に、消息を絶っていた鏡花が立ちふさがる。生まれて初めての思いを胸に“戦う”ことを決めた鏡花は、敦の手を取り走る。だが、ギルドの参謀長官であるルイーザ・Aの作戦に抜かりはなく……。ついに敦は空に浮かぶ異能要塞へと拉致されてしまう。そして、求めていた「人虎」を手中に収め、さらにQを拘束したフランシス・Fは、ヨコハマの街を混乱に陥れる「緊急プラン」の発動を命じるのだった。
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双つの黒
探偵社とポートマフィアの共闘。そんな敦の荒唐無稽な提案が、両組織のトップを密談の場へと動かす。だが、鴎外が一時停戦の求めを呑むことはなかった。福沢は牽制する「今夜だけは邪魔をするな」と。その夜、Qの奪還に向かった太宰を待ち受けていたのは、組合(ギルド)の罠、そして……。太宰と中也。一夜限りの復活を果たす、黒社会最悪と謳われた「双黒」コンビ。それこそが、鴎外の最適解だったのだ。かくして対組合(ギルド)共同戦線、反撃の狼煙が上がる――!
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其の一 ポオと乱歩/其の二 天の海をゆく白鯨のありて
乱歩のもとに届いた「推理ゲームへの誘い」。それは、6年前に敗れた雪辱を果たすべく組合(ギルド)の遠征船に同乗してきたというポオからの挑戦状だった。勝てば「組合(ギルド)の弱点」を教えるという条件で、乱歩は与謝野とともに勝負を受ける。また太宰は、軍警に捕縛された鏡花を救出するため入院中の安吾を見舞う。そして、敦を白鯨(モビー・ディック)に単独潜入させる作戦に出た探偵社であったが……。
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羅生門と虎と最後の大君
白鯨(モビー・ディック)の制御端末を探して敦は船内を走る。だがそこへ、敦への復讐に燃える芥川が立ちふさがるのだった。今にも街が失われようというときに、貴様を殺しに来たと言う芥川に対し、微塵も理解できないと憤る敦だが、2人は分かり合えるはずもなかった。太宰の指示でどうにか逃げおおせたものの、その先で制御端末を守っていたのは――。不運極まる敦が迎えた“最悪な状況”。ヨコハマの空の上、熾烈な戦いがはじまる。
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若し今日この荷物を降ろして善いのなら
己のすべてを賭したフランシス・Fの野望を敦と芥川の協力による一撃が打ち破る。しかし、制御装置を手に安堵したのもつかの間。何者かによって、再び白鯨(モビー・ディック)は地上へ迫っていく。「まだ方法はある」――。もはやこれまでかと諦めかけたそのとき、届いたのは鏡花の声だった。自分の乗る無人航空機を衝突させ、海に落とそうというのだ。たとえ、その身が硬い鎖につながれていようとも……。
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独り歩む
「我が魂をかけて、この完璧なる予定をこなしてみせる!」。超重要案件が鈴生りとなったこの日、彼の意志は固かった。立ちふさがる武装探偵社の面々を払いのけ、相棒・太宰治の策にも弄されず、手帳に記したスケジュールを遂行せんと進む国木田独歩。だが、決して遅れられない列車に乗ったそのとき、黒いフードの男が少女に旅行かばんを手渡す光景が目に入る。頭をよぎる、爆弾魔の噂……。思わずホームへと飛び出した国木田に、番狂わせの一日が襲い掛かる――。
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回向(ECHO)
トロッコで逃げるプシュキンを追う敦と芥川。その前に手ごわい異能力者が現れる。その頃、太宰たちはフョードルを見つけるべく、捜索を続けていた。
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共喰い(其の三)
花袋が残した映像を観て、ある事実に気づく国木田。一方、若い頃と同じように対立する福沢と鴎外だが、そんな2人の前に驚くべき人物が姿を見せる。
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共喰い(其の二)
ポートマフィアとの戦いに加わるか否か、社員たちに選択を迫る乱歩。国木田と敦は、黒幕の居場所をつかんでいるかもしれない花袋のもとを訪ねる。
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共喰い(其の一)
福沢と鴎外に"共喰い"のウイルスが仕掛けられた。犯人の異能力者を捕まえるため、隠れ家に踏み込んだ国木田と敦は、思わぬ相手に行く手を阻まれる。
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仮面ノ暗殺者
武術の達人である福沢諭吉をはじめ、異能者ばかりを狙う事件が発生。そんな事態をポートマフィアが見逃すはずもなく、すぐに犯人を追い詰めるが...。
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フィッツジェラルド・ライジング
内気な少女・ルイーザが訪れたのは、危険な貧民街。ようやく組合(ギルド)のボス・フランシスを見つけ出したものの、彼は絶望に打ちひしがれていた。
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其の一「ヘルリス!」 其の二「父の肖像」
喫茶・うずまきで働くルーシー。彼女は敦への復しゅうのために働き始めたと話す。/乱歩から仕事を押し付けられた敦は、被害者の身元を知って驚く。
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Slap the Stick & Addict
憩いの場である喫茶店・うずまきが何者かに襲撃され、武装探偵社の面々は怒り心頭。一方、国木田は凄腕の情報屋・田山花袋のもとを訪ねるが...。
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咎与うるは神の業
ギルドを出し抜いた盗賊団"死の家の鼠"の頭目・フョードル。ポートマフィアの幹部のひとりであるA(エース)は、彼に一緒に手を組もうと提案する。
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ダイヤはダイヤでしか
アラハバキの謎を追ううちに、蘭堂にたどり着いた中也と太宰。しかし中也は蘭堂の異能に翻弄され、太宰の前には死んだはずの先代ボスが立ちはだかる。
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荒神は今
森派の構成員・蘭堂のもとを訪れるも、ポートマフィアと対立するGSSの襲撃に遭う中也と太宰。蘭堂は2人に、アラハバキと遭遇した際のことを話す。
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太宰、中也、十五歳
ポートマフィアのボス・森鴎外から"先代ボス"が現れたというウワサの調査を依頼された太宰治。彼は敵対する"羊"のリーダー・中原中也に襲われる。
スタッフ
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アニメーション制作
ぽんず -
キャラクターデザイン・総作画監督
新井伸浩 -
シリーズ構成・脚本
榎戸洋司
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プロップデザイン
ヒラタリョウ -
メカニックデザイン
片貝文洋 -
ヤングエース
KADOKAWA -
原作
朝霧カフカ -
掲載誌
ヤングエース -
撮影監督
神林剛 -
漫画
春河35 -
田邊浩子
KUSANAGI -
監督
五十嵐卓哉 -
編集
西山茂 -
美術監督
近藤由美子 -
美術監督補佐
田邊浩子 -
色彩設計
後藤ゆかり -
製作
文豪ストレイドッグス製作委員会 -
音楽
岩崎琢 -
音楽制作
ランティス -
音響制作
グロービジョン -
音響効果
倉橋静男 -
音響監督
若林和弘 -
キャラクターデザイン
新井伸浩 -
サブキャラクターデザイン
ヒラタリョウ -
シリーズ構成
榎戸洋司 -
ヤングエース
KADOKAWA -
田邊浩子
KUSANAGI -
総作画監督
菅野宏紀 -
脚本
榎戸洋司 -
銃器デザイン
片貝文洋
キャスト
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エリス
雨宮天 -
ジイド
三木眞一郎 -
ジョン・S
河西健吾
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ナサニエル・H
新垣樽助 -
ハーマン・M
菅生隆之 -
フョードル・D
石田彰 -
フランシス・F
櫻井孝宏 -
ポオ
森川智之 -
マーガレット・M
名塚佳織 -
マーク・T
吉野裕行 -
ラヴクラフト
武内駿輔 -
ルーシー・M
花澤香菜 -
ルイーザ・A
植田ひかる -
与謝野晶子
嶋村侑 -
中原中也
谷山紀章 -
中島敦
上村祐翔 -
国木田独歩
細谷佳正 -
坂口安吾
福山潤 -
夏目漱石
大塚芳忠 -
夢野久作
工藤晴香 -
太宰治
宮野真守 -
宮沢賢治
花倉洸幸 -
尾崎紅葉
小清水亜美 -
広津柳浪
斧アツシ -
春野綺麗子
美名 -
梶井基次郎
羽多野渉 -
森鴎外
宮本充 -
樋口一葉
瀬戸麻沙美 -
江戸川乱歩
神谷浩史 -
泉鏡花
諸星すみれ -
福沢諭吉
小山力也 -
種田山頭火
立木文彦 -
織田作之助
諏訪部順一 -
芥川龍之介
小野賢章 -
谷崎ナオミ
小見川千明 -
谷崎潤一郎
豊永利行