フリージ
エピソード
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ラマダン/ああ、我が人生
イスラム文化圏でとても大切にされている「ラマダン」は約1カ月続く「断食」の行です。朝、お日様が昇ってから、夕方お日様が沈むまで、コーヒーさえ口にできません。最初のエピソードは、ラマダンが始まってからまだ数日という設定から始まります。4人の未亡人、ウム・サイード、ウム・アラウィ、ウム・サルーム、ウム・ハマスはいつものサイードの家に集まって、おしゃべりをして、その日の断食の終わりを告げる空砲の合図を待っています。空腹を紛らわせようと、テレビをつけてみますが、宗教的に大切な時期なので、娯楽番組は放送していない。「ああ~、本当に拷問よね。」「何か面白いのないの?」その中チャンネルが止まったのは…「では、新番組のアニメフリージをお送りします!」 他
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雑貨屋戦争/嘘はだめよ
4人が暮らす近所には、雑貨屋はたった1軒。いじわるでがめつい、アッガーの店。しかし「最近できた、ラフィークの店、あんた知らないの?」「アッガーの店のすぐ隣なのよ。」ということで、商売を取られているアッガーはいろんないやがらせをしていますが、効果はいまいち。そこで、アッガーは、ラフィークの不在の時に、違法の花火をラフィークの店に並べて、警察にチクることで、ラフィークは逮捕されてしまいます。しかし数日後…アッガーの店の隣に、大型スーパーが建設される。 他
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帰ってきたダンナ
4人の未亡人の中で、ウム・ハマスはなんと3回結婚歴がある。ある夜、自宅で寝ていると、亡くなった最初の旦那が幽霊として現れた。「あのよ~、現世でのよ~、借金が発覚したせいで、あの世で幸せに暮らせない。お前がその借金を返してくれないと、一生、呪ってやるからな~」とお告げを残し、その後、毎晩枕元にでるようになった。でも、「借金の相手は誰よ?」「それはお前がなんとかして探せ!」4人は、二度とハマスの亡くなったダンナが幽霊で戻らないように、借金の相手を突き止めた。そこでウム・ハマスが驚愕の行動をとる。
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魔女の恋/不吉な女
中東のお化け話によく登場する魔女(死神)のウム・アル・デゥアイス。手が鎌のように鋭利な刃物になっていて、人間からは恐れられている彼女も、「実は結婚したい人がいる」らしい。恋心をいただいているお相手は、同じ魔界に住む「海の魔人・ブ・ダルヤ」。その魔女が、ウム・ハマスのところに現れ、「私があの人と結婚できたら、お礼はたっぷり弾むから」と持ち掛ける。お金大好きハマスはこの話に乗るのだが…。/4人の中で一番うっかりもの、認知症気味のウム・サルーム。今度は病気!?…じゃない。なにか悪霊に取りつかれたかも?「そんなバカな」と否定していたウム・サイードも、自分がいるところで連続しておきる不吉な出来事に、「本当に魔女が自分にとりついたのかも」と半信半疑。「完全に取りつかれてるわね、ウム・サイードは。縁をきるしかないわね」とウム・ハマス。でもやっぱり友達だから、なんとかしようと考える4人。「そうだ、鏡の前に立たせて、鏡の中のサイードに邪悪な霊を移してしまいましょう。」はたして取りつかれたウム・サイードの運命は!?
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砂漠の女王
4人の中で一番の頭脳派アラウィにも苦手な科目があった。それは車の運転。やっとのことで運転免許を取得したウム・アラウィは、さっそく4人全員で、車でツ出発、有名な砂漠 Empty Quarteへキャンピングに繰り出した。長旅の疲れで、ぐっすり寝た翌朝、起きてみると、「車がない!ウム・ハマスもいない!」探し回った3人は、砂漠に落ちているハマスのスリッパを発見。どうやらハマスは誘拐された?砂漠を歩き続けた3人。砂漠の部族の集落を発見。双眼鏡で見ると、ウム・ハマスが大鍋のお湯の中につかっている。ハマスは風呂に入ってる気でいるが、「この女を生贄として、神にささげるのだ。さすれば、我が部族には永遠の幸せが保証される」と長老が宣言し、そこへ部族の女王が登場。ウム・ハマスの運命は!?
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占い、信じる?/グローバルビレッジ
お騒がせのウム・ハマス、今度は「サファイアの指輪が出てこない。あんたに貸したのよ。返してよ!」と3人に詰め寄った。「じゃあ、最近近所に引っ越してきた、霊媒師に占ってもらったら?」ということになり、早速4人は出かけていく。ウム・アラウィは最初から「詐欺よ」と言っていたが、どうやらその通りみたいな感じ。でも、とにかく指輪が出てきてほしいウム・ハマスは占い師に言われた通りに「ラクダのこぶを二つに割った、伝説のワラ」をアッガーの店で買って、家で燃やすが、指輪は出てこない。4人はまた、占い師のもとを訪ねるのだが…。 他
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いたずらっ子、登場/昔はよかった?
おばあちゃん4人組、知り合いの同年代が孫に手を焼いているという話題で盛り上がって、ウム・サイードが「ここに孫がいなくて助かってるわ」と言葉を発したとたん、玄関先には孫のアブードが。どうらや、母親が出産のために入院している間預かることになったらしい。ところが、このアブード君、大変な悪ガキで、4人の婆さんたちをほとほと困らせる。なんとかして、アブードに言うことを聞かせようと4人はやっきになるが、お小遣いで釣ろうとしても、「そんなはした金、今時、子供も喜ばないよ」と、ほとんど効果なし。ウム・ハマスからまんまと大金をせしめたアブードに「こうなったら、最終兵器ね」と、ウム・ハマスは驚愕の最終手段に! 他
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転職は無理/大変身
アメリカ留学中の息子から、「卒業できたから、帰国する」という連絡が入ったウム・ハマス。喜ぶはずが、なにか浮かない顔をしている。「どうしてもっと喜べないの?」「宴会料理とか余興とかの仕事していることがバレたら、カッコ悪いわよ。」そう考えたウム・ハマス、もっと儲かる、かっこいいキャリアに転身しようと、いろんな怪しい仕事に手をだすが、手っ取り早く稼ぎたい気持ちがあだとなって、結局出費がかさむばかり。ウム・アラウイの「やっぱり、一番得意なことで勝負すべきよ」のアドバイスを受けて、ウム・ハマスはお得意の「口先」で勝負する! /実はここ20年、自分の顔を鏡で見ていないウム・ハマスだったが、ひょんなことから鏡を覗いてしまい、死ぬほどショックを受ける。ウム・アラウイから「アンチエイジングは、それなりに時間がかかるのよ」と言われ、ウム・サイードからも「人間は歳をとるの。あきらめなさい」とたしなめられても、そこはウム・ハマス。「いやよ!今すぐに、若さと美貌を取り戻すの!」と言い放ち、美容整形を申し込む。退院したウム・ハマスを見て、みんな口あんぐり。ウム・ハマスはセレブになっていくが、友達は離れて行ってしまう。自分にとって何が大切か気づいたウム・ハマス。そしてとった行動にとは…。
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おとぎ話の中へ/私はキャスター
お勉強大好きのウム・アラウィ、今日はブックフェアで、古いおとぎ話集を買ってきた。皆にそのお話を読み聞かせていると…あら不思議、4人がお話の中に入り込んでしまう。最初のお話は、「千里眼」で敵の進軍を遠くから発見できるお姫様のお話。二つ目のお話は、勇敢な戦士が、王様に恋路を反対されるお話。しかし、ハマスが王様を脅迫して結婚を認めさせてしまう。一方サルームは村の賢者とのやりとりで、いつものボケの連続で、ついに賢者が切れてしまう。最後に「アラジンと魔法のランプ」のお話の中に入りこんだウム・ハマスがこのときとばかりに、ランプの怪人に欲しいものを次々と要求。するとランプの怪人が欲深いウム・ハマスに切れて…。/今日も4人はウム・サイードの家に集まって、コーヒーを飲みながら、おしゃべり。話題は小さい頃の夢になり、ウム・アラウィが、「実はね、若いころは、テレビのキャスターになりたかったの。あたし、キャスターになる資質はあったと思うのよ。」と自信をのぞかせる。「じゃあ、今からでも挑戦してみたら?」という声を聴き、ウム・ハマスがまたまた、勝手に「あたし、テレビ局にコネがあるから」と言い出す。そのいい加減なコネを使い、あとは勢いで乗り込んだところ、なんとあっさり、4人全員がテレビのキャスターに。
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余命10日?/夢の海外旅行
今日もお騒がせのウム・ハマスが勢いよく入ってきた。どうやらずっとお腹をこわしていて、どんな薬を服用しても効かないらしいので、ウム・アラウィの紹介で、大きな病院へいき、医師に診てもらったところ、「余命10日」の宣告を受けてしまう。しかし、その医者はヤブ医者で、でたらめな診断だったということがあとでわかった。だが、当のウム・ハマスは「余命10日」を信じ込んでしまい、急に宗教的に信心深い人間に変身。いままでの貯金を全額寄付して、孤児院を建てたりしていたが、「うまくいかなかった人との人間関係を修復することで、天国にいけるのよ」とのウム・アラウィのアドバイスで、天敵のジャミール婆さん、アッガーのところへ行き、関係を修復しようとする。そうしている間に時は過ぎ、問題の10日目に。/ウム・アラウィが、商店街の福引で、ロンドン往復2名様のチケットに当たったことから、当然のように、お金持ちのウム・アラウィがあと2名分を出さされて、4人でロンドンへ夢の海外旅行に行くことに。飛行機に搭乗したまでは良かったが、飛行機の中でひと悶着。ロンドンに着いたら着いたで、地下鉄でまたひと騒動。有名な蝋人形館、公園でもドタバタ珍道中が繰り広げられる。
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99歳、再婚?/じゃじゃ馬ならし
ウム・ハマスの母は、99歳という触れ込みだが、今回は「あたしゃ求婚されてるんだよ。相手は若い男さ」と告白。そして、その後、ウム・ハマスに母親との結婚の許しを得るために、新郎候補が登場。実は、相当の金持ちだということがわかり、ウム・ハマスは、「なんで、お母ちゃんだけが幸せになるの?なんてあたしじゃないの?」と嘆き、「結婚を強化する条件」として、家族としての契約金、金のネックレス、その他の金品を要求。果たして新郎候補は、その条件をクリアし、ウム・ハマスの母との結婚を許してもらえるのか!?/いつものように4人でウム・サイードの家でコーヒーを飲んでいる。今日は何故かジャミール婆さんが訪ねてきている。「あのね、巡礼の旅に出るの。でね、あたしの娘を何日かここに預かってもらいたいの。一人じゃ物騒でしょ?」「いやよ、子供の世話はこりごり!」とウム・サイードは断るが、ウム・ハマスが「これはジャミール婆さんに仕返しをするためのチャンス」と思い、勝手に引き受けてしまう。到着した娘ジャミーラはとんでもないじゃじゃ馬の現代っ子だった。ジャミーラを無理やり伝統的な女性に変身させようと4人は手を焼くが…。
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あたしは、シンデレラ?/寿司って何?
ウム・ハマスの母親が老人ホームか脱走し、地中トンネルを掘って、別の首長国に行ってしまった?というニュースから始まるが、ウム・ハマスは「迎えになんかいくもんですか」と、鬼ような発言。ウム・サイードもウム・アラウィもあきれてしまう。「だって、皆にはいってなかったけど、あたし子供のころ、酷くいじめられたのよ」と、シンデレラのストーリー展開のような娘時代の秘密が明かされる。ウム・ハマスは若い男の前に履いていたスリッパを落とし…。物語は 一同びっくりの結末に!/ウム・ハマスがいつものように、ぼやいている。「あたしの商売がピンチなのよ~。どうやらお客さんは、伝統料理に飽きてきたみたいなの。」という声を聴いて、ウム・アラウィが得意の検索。結果、「そうよ!お寿司よ!」というこで、4人は翌朝、魚市場へ仕入れに。途中渋滞にはまり、到着が遅れたものの、なんとか、お目当ての魚を仕入れて、帰路に。果たして、ウム・ハマスはお寿司を新メニューに加えられるのか!?
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メイドはいらない?/お金がない!
ウム・サイードの家では、何やら「履歴書」を検討している。ウム・サイードが「自分も歳だし、お手伝いさんが必要なの。マッサージとかもしてほしいし。」そこへ、ウム・ハマスがドアをたたく。「あ、ウム・ハマスに見られちゃわ。急いで、どこからに履歴書をやっちゃって!」と履歴書を隠すが、ウム・サルームの失敗で、ウム・ハマスに計画がバレてしまう。ひと悶着あった後、フィリピン生まれのお手伝いさんを雇い入れることに。このメイドさんをウム・サイードがいたく気に入り、娘のように扱い、自分の家にあるものを次々にあげてしまう。が、疑問をもったウム・アラウィがある方法で、メイドさんの とんでもない本性を暴く!/ウム・サイードは年金で暮らしている。膝が痛いし、お手伝いさんを雇いながらの生活は、年金だけではかなりきつい。そこへ、激しいインフレが社会を襲っている。卵や小麦、石鹸やシャンプーの生活必需品は軒並み値上がり。雑貨屋のアッガーに「あんた便乗値上げよ!」と文句を言っても、どこ吹く風。そんな中、ジャミール婆さんの息子が結婚することになり、料理の値段を安く抑えるために、材料高騰をまだ知らないウム・ハマスをだます。「結局、世の中、お金、お金、お金よ」とウム・サイードは辟易してしまい、ラジオの人生相談番組で、年金生活者の苦労を訴える、一世一代の詩を披露!国民は熱心に耳を傾ける。しかし…まさかの結末が!
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家族の絆/学校へ行こう
今日はウム・アラウィがいない。「彼女、娘さんと孫が泊まりに来てるから、ここへはこれないのよ。」そこへ、ウム・サルームの息子夫婦がやってきて、「お母さんを家族旅行に連れていきたい。」という。一悶着あったが、結局ウム・サルームは2,3日、家族と過ごすことに。ウム・サイードはウム・ハマスに「結局、友達は、家族以下なのかしら」と愚痴をこぼすが、自分も息子のところに泊まりに行こうと電話をかけ、行ってしまう。しかし、行った先の息子の家には、イタズラ・アブードしかいない。どうやら、アブードの世話を押し付けて、息子夫婦は出かけてしまったようだ。「家族の絆って?」と考える4人のおばあちゃんのお話。/ウム・サイードは、息子夫婦に新たな子供が生まれそうで、やきもきしている。そこへ、息子から電話で、今日も陣痛があるものの、いつ生まれるかわからないから、「アブードの小学校へ行って、先生と面談してくれ」ということに。しぶしぶ引き受けたウム・サイードは、いつもの4人で小学校へ。国語の先生に「アブードのアラビア語はなっていない。家でもっと読書をさせなさい」と言われてしまう。さらに理科の先生、社会の先生と会ううちに、ウム・サイードは ある結論に至る。
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ご近所崩壊?/マーガレット
いつものように4人でウム・サイードの家でコーヒーを飲んでいると、天井から、建材のかけらが落ちてきて、ウム・サイードの頭を直撃。「痛い!」「だから引っ越しなさいって言ってるのよ」とウム・アラウイ。「嫌よ、あたしの家はここ!絶対に引っ越さないわ!」と主張するウム・サイード。「でも、顔見知りがどんどんいなくなっていく。そして、どんどん知らない人が近所に増えていく。」とぼやく。事実、ご近所の人たちは、外国から入ってくる労働者に家を貸して、郊外へ引っ越していく。「あたしがなんとかするわよ!」とウム・ハマスが立ち上がるが、インド人労働者に囲まれ、すぐに撤退。結局、ウム・アラウイの発案で、ご町内の問題解決をする行政機関に依頼する事に。 他
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シャンマ登場/刑務所に住みたい!
4人は部屋でパスポート申請用の写真を撮っている。「40年も素顔を人に見せたことないのに」と言っているところへ、写真をとっているファットームの携帯に、パーティのお誘いが。かつて近所に住んでいて、貧しかったシャンマが、今は大富豪と結婚して、町の有力者に成り上がっている。5年に一度の、自分の贅沢な暮らしを自慢するためのパーティーだ。4人も当然出席し、招待客らと、その金持ちぶりに目を見張る。その後、シャンマは金にものを言わせウム・ハマスを家庭教師にやとって、音楽、絵画、等々の教授をさせるのだが・・・事態は思わぬ展開に!/ウム・ハマスは、近所の悪徳霊媒師カシューナに料理を頼まれる。実は、カシューナはウム・ハマスと瓜二つの顔。ウム・ハマスが料理を届けに行った先で、警察が踏み込んできて現場はドタバタに。「どっちがカシューナだ!」結局、ウム・ハマスは詐欺の濡れ衣を着せられ刑務所へ。しかし、刑務所の中は、とても快適な空間だった。ウム・ハマスは「あたし、ここから出たくない」と言い出す。しかし、残った3人はウム・ハマスを刑務所から出すために知恵を絞る!果たしてウム・ハマスの運命は!?
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記憶が戻った!/観光で大儲け?
一日中、コーヒーを飲みながらだべっている4人。すっかり外は暗くなったが、遥かかなたから、隕石が地球に向かってきている。ひとしきりウム・サルームのトンチンカンな会話で盛り上がって、お開きとなり、それぞれ家に帰っていく。と、ウム・サルームに隕石が…直撃!翌朝病院で目覚めると、すっかり頭脳明晰で、過去の記憶が全部戻った状態に。ウム・サルームは、諺の記憶競争でも、ウム・サイードも看破し、英語をしゃべり、一転「いやな奴」に。「前のウム・サルームに戻そう!」と、3人はハチャメチャな計画を立てる。/ウム・サイードのお茶のみに、今日はウム・ハマスは不在。何でも「新商売のための、打ち合わせ」らしい。そのビジネス・ランチの席では、エジプト人の観光業者がウム・ハマスを口説いている。「共同経営者として、入って欲しいんですわ。儲けは保証しまっせ?ごっつい商売でんねん。」それを聞いたウム・ハマス「自分がトップなら話にのる」と言って、簡単に話が進んで行く。あげく、ウム・ハマス観光のバスまで登場。まるでインチキなご近所ツアーに観光客を連れまわし、金をせしめる始末。さて、ウム・ハマス観光の行く末は…!?
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レストランに行こう/婚活商売
今日は何故かウム・アラウィの家で、3人がウム・ハマスが料理を持ってくるのを待っている。「もうお腹ペコペコよ!ウム・ハマスはいつも時間守らないんだから!」そこへ、ウム・ハマス登場。どうやら料理を焦がしてしまったらしい。ということで、ウム・アラウィが、「いいわ、今日はあたしが高級レストランに招待するわ!」となり、4人は高級フレンチレストランへ。予約の番号を忘れたウム・アラウィは、ウム・ハマスといったん家へ帰る。その間、ウム・サイードとウム・サルームは、バーでとんでもない勘違いをして一悶着を繰り広げる。テーブルへ案内された後も、場違いなウム・サイードはハチャメチャな言動を繰り返し、ついには 逆ギレ!激怒する。すると、とんでもない行動に!/突然ウム・ハマスが「免許がとれたのよ!」と上機嫌で入ってきた。なんの免許か聞いてみると「仲人よ。婚活商売を始めるのよ!」とまたまた新商売に手を染めるウム・ハマス。自宅にエステやフィットネス、写真撮影の機材をそろえたまではいいが、「登録が女性ばっかり。男が一人もいないの。」と不満を漏らしていると、玄関に「嫁探しをお願いします」という男性が現れた!
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革命
今月はまだ12日だというのに、ウム・サイードの家の食糧はとぼしくなってきた。年金ももう底をつきそうだ。「あなた、年金落としたの?」「そんなわけないでしょ?アッガーが取り立てに来るのよ。」という話から、いかにアッガーが横暴な商売を40年にもわたってやってきたのかに、4人が憤慨する。「ツケで買うと、値段が2倍になるのよ。」という話をきっかけに、町内の集会を開き、集団でアッガーに抗議にいくが、アッガーはそんなことはどこ吹く風。「なんとか不正を暴く必要があるわ」と立ち上がる4人。壮大な計画を練ってアッガー―に立ち向かう!作戦の結末は…いかに!
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ウム・サイード倒れる/ウム・サイード行方不明
ウム・サイードの家に、近所でも有名な「おせっかい焼き」のオーシャがやってきた。「あなた、最近、冠婚葬祭とかまったく顔を出さないじゃない。それで社会への義務を果たしているつもりなの?」とウム・サイードをなじる。そのお説教にすっかり感化されたウム・サイードは「そういうしきたりを守っていかないとね」と、それまでメールや電話で済ませていた挨拶などに直接出向くようになる。行く先々で相手の状況を間違え、オーシャを怒らせてしまう。「もう一回チャンスを頂戴」と申し出て、入院患者さんの見舞いを手伝うことに。でも、やはり病院でも患者を取り違え、大失敗。オーシャになじられ、廊下をトボトボ歩いていると、ウム・サイードは発作で倒れててしまう。心配する3人をよそに、ウム・サイードは、そのまま危篤状態に! 他
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ラクダを買うぞ
テレビで「クローン技術の最先端」というドキュメンタリーを見ていると、ウム・サイードが「こんなのつまんない、チャンネル変えて」と言い出す。適当にチャンネルを変えると、ラクダレースの番組に出くわす。そこへ、料理の配達からもどったウム・ハマスが入ってきて「そういえば、今日、料理届けた人はさ、二十一億円で競争用のラクダを買ったのよ。たかがラクダよ。」という。さらに「あの商売、絶対に儲かるわよ」とラクダで大儲けをしようと悪知恵を働かせる。あの手この手で、高く売れるラクダを探すのだが、最後にとんでもないドンデン返しが待っていた!
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学芸会/正夢
今日も4人でコーヒーを飲んでいると、ドアをノックする音が。窓からそっと覗くと、得たいの知れない外国人女性の姿が。開けてあげると、案山子のような人形が倒れこんできた。「え?死んでる?」「これ人形よ。」と騒いでいると、下からウム・ハマスの母親が出てきた。そこへウム・ハマスの義理の父親も合流。さらにアブードがやってきて「今度の学芸会の歌のコーチをウム・ハマスに頼みたい」と提案するが、「ごめんね、先約が。」ということで、アブードは「優勝できないじゃん」と落ち込んでしまう。夜、学芸会のチラシを捨ててしまうが、窓の下から投げ返ってきた。その主は、ウム・ハマスの母親だった。どうやらアブードの学芸会のコーチになってくれるらしい。学芸会当日、「母への感謝」というテーマで各クラスが出し物を競い、アブードのクラスは拍手喝采を浴びるが、影のコーチ、ウム・ハマスの母親は静かに立ち去るのだった。 他
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バザー
今日はウム・サイードが何かを一生懸命作っている。近所のバザーで売る、伝統的なアラビアの「お香」の玉だ。そこへ、バザーの事務局をしているウム・アラウィが来て、「そういう煙の出るものは、発がん性があるから、危険物扱いとなって、登録料が高いわよ」と言われ、その発言にウム・サイードが切れて、部屋の中で、ものの投げ合いに発展。「で、ウム・ハマスは何を売るの?」「あたしは果物のジャムよ。近所の果物を買い占めたわよ。」ということで、バザー当日を迎えるが、誰の売り上げもさっぱり。ウム・ハマスは在庫の山と、果物の山を見てうなだれるが、そこへ、謎の一味が現れ「この果物、全部買ってやるよ。」と持ち掛けられる。二つ返事でウム・ハマスは売ってしまうが、そこにはある条件が・・・。どうやら、その裏で、正体不明のボスが何か悪事を企てているようで、4人はその悪事に巻き込まれていくのだが…。
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かなわぬ恋/美術の天才
いつものように、外でお茶を飲みながら、大笑いしていると、「なんと恥さらしな。それでも女か?」と、ちょっと前時代的な説教をするオッサンが現れた。「あの老人、だれ」とウム・ハマス?「あれは、伝説の漁師、サーレム・ビン・ナギドよ」とウム・サイードが言う。「あの人、確か何十年も昏睡状態だったはずよ」それもそのはず、サーレム・ビン・ナギド船長は若かりし頃、一人の「青い服を着た女性」に恋をしたのだが、結納金があまりにも高く、誰も潜ったことのない深さにある、大玉の真珠を取りに行き、海底で気を失ってから、昏睡状態だったのだ。その相手の女性が、なんと、ウム・サルームだった。しかし、目覚めたことを知らないウム・サルームにそれを伝えるべきかどうか、逡巡している間に、ウム・ハマスが船長をけしかけ、真珠とりに駆り立ててしまう。二人の恋は、かなわぬ恋なのか? 他
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砂漠
今日はマーガレットも加わって、ウム・サイードの家でペチャクチャ話している。「ああ、イギリスの郊外の景色が懐かしいわ。」とマーガレット。「この国で言えば、砂漠よ」とウム・アラウイが解説すると「一度行ってみたいわ」「雨が降ったあとが一番綺麗よ」「ちょうど雨ごいの儀式の後だから。」と会話も弾んだ翌日、豪雨になり、町は洪水に見舞われる。マーガレットの強い希望で「郊外」に行くことになった。しかも、マーガレットの自前の気球で!しかし、途中、重量オーバーのせいで急降下。急いで「誰か一人、飛び降りる必要があるわ」ということで、くじ引きをしている間に、ウム・サルームが消えてしまうが、気球自体は無事に目的の砂漠に着地。翌朝、ウム・ハマスの悲鳴が。「見てよ、このゴミの山を!」見ると、都会の人たちがキャンプで放置していったゴミが散乱し、悪臭が漂っている。「ひどいわね。なんとかしなくちゃ」と思案しているとことへ、砂丘の上に、武器のようなものをもった集団が現れる。
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我が家よ、永遠に
ある日、ウム・アラウィが衝撃的な新聞記事を見つける。「この近所の再開発が認可されたんですって。この一帯を全部立ち退かせて、代わりに70階建ての高層マンションができるって書いてあるわ!」。そのデベロッパーのオフィスではまさに立ち退きの作戦会議が開かれていて、あのジャミール婆さんも一枚噛んでいた。「社長、あたしのご褒美、よろしくね。でも、変なおばちゃんが4人いて、そいつらが問題起こしそうですよ。社長自ら交渉してください」と発言。翌日、社長がウム・サイードの家に来訪し、「三億円+最上階の部屋で、家を売ってくれ」とオファーするが、ウム・サイードは激怒。「思い出を、お金と引き換えに差し出せですって?」と社長を追い返す。それとは別に、政府からの立ち退き要請のあった書類を取り出し、3人は、バラバラの場所に引っ越す覚悟をするが、ウム・サイードだけはかたくなに立ち退かない。そして、ある日、強制退去+工事が始まった。
スタッフ
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監督
モハメド・サイード・ハリブ
キャスト
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アシージャ
魏涼子 -
アッガー
岩崎ひろし -
アブード
若月佑美
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ウム・アラウィ
小林さやか -
ウム・サイード
高畑淳子 -
ウム・サルーム
野沢由香里 -
ウム・ハマス
片岡富枝 -
ウム・ハマスの母
片岡富枝 -
ジャミール婆さん
松熊つる松 -
ナレーション
深川和征