妖怪人間ベム -HUMANOID MONSTER BEM-
エピソード
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魔の世紀はじまる
謎の巨大なモニュメントが現れ、東洋の東の端にある巨大な湾港都市に世界中から妖怪たちが集まってきていた。長い放浪の旅の末、ベム、ベラ、ベロの妖怪人間たちはこの街にやってきた。期待に胸膨らませるベロは早速友達を作ろうと張り切り街に出る。ベロはお金持ちの娘・キラと知り合い、友達になろうと約束する。そこへ人から人へ乗り移る妖怪・ワームが現れ、ベロはキラを守るためにワームに立ち向かうが…。
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地獄への馬車
キラは、ベロを嫌う母親に改めてベロを紹介して友達の1人として認めてもらおうとプロムナードの光のパレードに招待する。ところが、約束の時間、紅龍楼にあった地獄門が開き、妖怪・デュラハンが地獄から現れた。100億人目の人間を地獄に運び込み、自由になろうとしている死神の使いデュラハンは100億人目の人間に、キラを選んだ。
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満月の牙
長い髪の女性ばかりを狙う妖怪ライカンスロープが現れた。だが、クラスメイトたちが妖怪の存在を信じないため、自らの手で妖怪退治をしようと考えたソラはライカンスロープを追うことにする。そして妖怪退治の途中、ソラは薔薇のアンブレラを差した美しい女性に出会い、ほのかな恋心を抱くが…。
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呪われた翼
巷では、野生化したペットたちが忽然と消え、何者かが人間を襲う事件が続発する。ソラの学校でもその話題で持ちきりだ。そんな折、ソラのクラスメイトのミツキは、傷ついた1匹のオウムを拾う。ミツキは怪我の手当てをし、大切に育て始めるが、そのオウムは同じ言葉を繰り返すだけで、いくらミツキが言葉を教えようとしても無駄だった。だが、そのオウムも妖怪・ハーピーが現れ、忽然と姿を消してしまう。
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小児科病棟
最近、キラの父親・玄白の病院で怪奇現象が続いていた。妖怪インプが、入院している子供たちと遊びたいあまり、子供たちが退院できないように病気の治りを遅くしているのだ。足の怪我で入院したソラは、頻発する怪奇現象は妖怪の仕業だと確信し、捕まえようと1人で病院中を探し回る。ところがソラは、キラと病院を訪ねてきていたベロを犯人だと勘違いしてしまうのだった。
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禁じられた儀式
ソラのクラスの転校生・壁谷健人は、なかなかクラスメイトに心を許さない。そんな健人に、ソラは、帰り道で偶然出会ったキラを紹介する。健人から、妹の話し相手になって欲しいと頼まれたキラは、快く引き受け、ベロからの遊びの誘いを断り、健人の家を訪れる。しかしそれは禁じられた儀式の幕開けだった。健人は、人間の心の弱さにつけ込む妖怪・バンシーと恐ろしい契約を交わしていた。異様な妖気を感じたベラとベロが駆けつけるが…。
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ホムンクルスの涙
西洋館で洗濯をしているベラの元に降り立つ1羽の鳥。それは、かつてベムたちを助け、そして生きる道を説いた錬金術師デモクリトス老師の鳥だった。デモクリトスが最後の力を振り絞り伝えたメッセージ、それはホムンクルスがベムたちを狙っているという警告だった。一方その頃ベロは街で、悲しげな謎の女性・サラと出会う。そこへホムンクルスの操る魔法獣キマイラが出現、ベロは妖怪の姿で果敢に立ち向かうも、拉致されてしまう。
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地下水道の惨劇
フリーカメラマンの紀浩は、女性の失踪事件に関する特ダネを狙っていた。そして、マンホールから地下水道へと乗り込むベムたち3人の姿を目にし、執拗に追いかける。紀浩の1人娘・真琴は、ミツキとの運動会の練習中ベロと出会い、自然と打ち解け、友達になる。同じ頃、ベムとベラは地下水道で被害者を救出、妖怪レッドキャップを追い詰めるが…。
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占い館
多発する女性の行方不明事件を妖怪の仕業と決めつけたソラは、キラを巻き込み、妖怪退治軍団を結成した。調査で訪れた占い館でキラは、謎の占い師に、ベロと仲良くすると両親が不幸になると告げられ、魔除けのペンダントを渡される。その矢先に玄白とうららの身に危機が襲い、失意のキラはベロを拒絶する。一方ベムとベラは、妖怪ヴィルデ・フラウの、嫉妬に満ちた強大な妖気を感じていた。
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ゴブリンの悲劇
世間を騒がす謎の宝石泥棒のニュースに、間近に迫った古代宝石展の現場責任者を任されたソラの父シゲルは気が気でない。貴金属・宝石類のみ盗まれ、犯行現場に残されていたのは、人が通れないほどの小さな穴。事件は妖怪の仕業ではないかと危惧するベム。だがそれは宝石展の関係者・考古学教授の工藤による、妖怪ゴブリンたちを使った企みだった。宝石展会場に偵察に乗り込んだベロは、憔悴したシゲルの様子を見にきたソラと鉢合わせるが…。
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死を招く絵
ある画商がキラの父・玄白の病院を訪れた。病院にいついていたインプはこの画商からただならぬ気配を感じる。インプからの忠告を受けたベロは、絵を選ぶため画廊まで行くキラに同行する。しかし画廊でキラとベロは引き離されてしまう。恐る恐る地下通路を降りて行くキラ。その時地下室では、見たら死ぬと言われる呪われた絵の取り引きが行われていた。ベロは駆けつけたベム、ベラと共に、キラを探して地下室へと乗り込む…。
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魂を吸うギター
ソラの姉・海が夢中なインディーズバンドムナシー674。人気が高まる中、ムナシー674のギタリスト・ジュンはスランプに陥っていた。そんな折ジュンは、街の中古楽器店にある真紅のギターに魅入られる。しかしそのギターは、かつてライバルバンド・BATAN‐Qのギタリスト・ジョージが変死した時に使っていた「魂を吸うギター」だった。ベムたちはストリートライブ中のムナシー674を目撃し、ジュンの弾くギターから妖気を感じるが…。
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地下迷宮のミノタウロス
連続密室失踪事件を調査中の刑事・三上は、残された遺留品から、事件は妖怪の仕業と判断する。しかし警察として妖怪の存在を認める訳もなく、独自に調査を進めることに。一方、三上の息子・裕也は、忙しい父を想い、妖怪退治軍団としてソラと共に事件現場へ調査に赴く。地下迷宮に潜入した2人は、同じく事件を調べていたベロと遭遇。ベロのことを怪しむソラ。その時、洞窟の奥から不気味な咆哮が聞こえてきた。
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黒犬獣闇夜に吠える
母親の涼子と2人暮らしのミツキは、普段夕食を1人で食べることが多く、寂しさを感じていた。そんなある日、ミツキは夕食の買い物の帰り道に人間の心のスキマにつけ入る妖怪ブラックドックの暗黒の瘴気を浴びてしまう。そこにベロが駆けつけるが、暗黒の瘴気を浴びてしまったミツキは次第に自暴自棄になり…。
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眠りを誘う歌声
キラのクラスメイト・守は、気弱な性格が災いし、クラスメイトから馬鹿にされていた。そんなある日、守は妖怪ウィー・ウィリー・ウィンキーと出会い、聴いた人を眠らせることができる歌を知る。ベロは、キラの学校から妖怪の気配を感じ潜入したところ、転入生と間違われてしまう。初めて体験する学校生活に、喜びを隠せないベロ。一方、守は、ウィンキーの力で、自分を馬鹿にした生徒たちを次々と眠らせていく…。
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最終上映
街では老人たちの集団による奇妙な行動が多発していた。ソラの祖父・鉄雄も様子がおかしい。ソラと祖母キヨは心配し、外出する鉄雄を尾行すると、閉館を控えた映画館に辿り着いた。お年寄り以外は入館できないと言われ、ソラは外で待機する。すると、妖怪カリヤッハ・ベーラに集団催眠をかけられ、映画の中の銀行強盗になりきった老人たちが襲いかかってきた。ソラは助けを求めてベロの名を叫ぶ!
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薔薇のアンブレラ
薔薇の傘を差した人間が忽然と姿を消す「恐怖のアンブレラ事件」の話題で街は持ちきりだ。そんなある雨の日、キラはクラスメイトのなつめと美術館へ行く。母親の迎えを待つなつめが手に取った傘が怪しく光る。それはなつめの傘ではなく、真っ赤な薔薇が描かれた恐怖のアンブレラだった。一方ベラは因縁浅からぬ妖怪ローゼ・シュレレの気配を感じていた。そして宿命の対決に終止符を打つべく、美術館へ向かう。
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ベム誕生の秘密
ベムたちと手を組み、人間界を支配しようとする妖怪ダーナオシーが現れた。しかしベムたちは、正義の信念を曲げようとせず戦いを挑む。何としてもベムを味方につけたいダーナオシーは、妖怪サッキュバスを使い、ベムを夢の世界に引きずり込む。そしてベム・ベラ・ベロの出生にまつわる、重大な秘密を知ることに成功する。激しく動揺するベムに、ダーナオシーは手を差し伸べるが…!
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ホラーハウス
ソラとミツキは、新しくオープンしたお化け屋敷に誘うため、キラの家を訪れる。3人は、ベロの正体を知っていたが言えなかったこと、そしてそれでもベロのことを友達だと思っていることを話し合う。そしてお化け屋敷にベロと共に赴く。襲いくるゾンビの群れ。しかしそれはお化け屋敷の仕かけではなく、妖怪ボギーレイヴァンの作り出した正真正銘のゾンビだった。一方、三上刑事の元に謎の男・田無が現れ、妖怪捜査への協力を申し出る。
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死霊との船旅
キラは家族とのナイトクルージングに、ソラとミツキ、そしてベロを誘う。ベロに対するみんなの誤解を解くためだ。突如出現した巨大客船と衝突しクルーザーは沈没してしまうが、ベロの機転により一行は巨大客船に乗り移る。しかしそこは死霊たちの巣窟だった。船に巣食う双子の少女妖怪ニクスとニクシーの妖術で、キラたちは魂を奪い取られてしまう。全ては自分の責任だと感じたベロは、たった1人で戦いを挑むが…。
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彷徨いの鏡
連日に渡り謎の蒸発事件が発生していた。事件の犯人として、ベムたちはニュースに映し出される。しかしそれはダーナオシーの手先・妖怪ドッペルゲンガーが作り出した偽者だった。世間はベムたちに恐怖し、キラもベロからのプレゼントを拒んでしまう。ベムたちは、明らかに自分たちを狙った手口に、今までの妖怪たちとは違う作為を感じていた。そして、手分けして偽者を探していたが、闇の世界へと誘われてしまう…。
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森が動くとき
キラの父玄白の友人・田中市長は、建設会社が推進する森の開発に反対していた。幼い頃、森で妖精オイン・エジェンに命を救われ、それ以来自然を守り続けると決めたからだ。ダーナオシーは、建設会社の激しい金銭欲に目をつけた。そして田中市長に呪いをかけ、その隙に建設会社に森の開発を進ませる。ダーナオシーの動きを察知したベムは、市長への呪いを解く。しかし森を破壊されたオイン・エジェンの凄まじい怒りが爆発した!
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破られた封印
ベムたちは、三上と田無が率いる警察に執拗に追い詰められるが、一同の前に突如、妖怪タルウィス・ティグが現れた。タルウィス・ティグの空間を歪める力で、南海の孤島へ連れて行かれたベムたち。そこでは、魔の世紀の始まりを告げたモニュメントが妖しい光を放っていた。かつて人間の善なる心で封印された、最強・最悪の妖怪グイン・アブ・ニーズ。その封印が、今まさに破られようとしていた。
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妖怪一掃作戦、始まる
警察は、田無が作った新兵器メダリエで妖怪を一網打尽にする作戦を開始した。人間に捕まった罪のない妖怪を助け出すため、ベラはベムの制止を聞かず飛び出すが、それは田無の思う壺だった。街は戒厳令が敷かれ、警察と妖怪の激しい戦いが繰り広げられるが、三上刑事は、以前自分を守るため妖怪タルウィス・ティグと戦ったベロの行動が引っかかっていた。そんな中、田無は凶悪な妖怪スプリガンを味方につけ、三上の抹殺を命じる。
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さらば、妖怪人間
ベムたちに対する警察の包囲網は激しさを増していた。ベムたちを完全な悪と決めつける上層部に反抗した三上刑事は、特殊生物対策室長の任を解かれてしまう。ベムとベラは、自分たちを狙う真の敵を知るため、警察に乗り込み、三上、田無と対峙する。田無から異様な気配を察するベムだが、そこにメダリエを構えた警官隊が駆けつける。一方キラはベロの身を案じ必死で西洋館を探すが、田無の指示を受けた警察に尾行されていた…。
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希望の灯火
ベムたちの死亡を報じるニュースに愕然とするキラたち。しかしソラの家に、警察に捕まった妖怪が帰ってきた。自力で脱出できるはずはない…ということはベムたちは生きている? キラたちは焼け焦げた西洋館を探索し、ベロからのメッセージを発見する。もう一度ベロに会うため、力を合わせるキラ、ソラ、ミツキたち。しかしそこには不敵に笑う田無が待ち構えていた。ベム、ベラ、ベロ、そして子供たちの最後の戦いが、今始まった。
スタッフ
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アニメーション制作
スタジオコメット -
キャラクターデザイン
渋谷一彦 -
シリーズ構成
武上純希
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制作
NAS -
監督
原田浩 -
総作画監督
山崎猛 -
製作
ソニー・ピクチャーズエンタテインメント
キャスト
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ナレーション
鈴木瑞穂 -
ベム
井上和彦 -
ベラ
山像かおり
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ベロ
洞内愛 -
如月美月
茅原実里 -
日向うらら
園崎未恵 -
日向玄白
岩崎征実 -
日向雲英
稲村優奈 -
海堂空
岩橋直哉