.hack//Roots
エピソード
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Welcome to "The World"
「The World R:2」に初めてログインしたハセヲは、PK(プレイヤーキラー)に殺されてしまう。そんな彼を左腕に異形のデザインを持つPC(プレイヤーキャラ)オーヴァンが助ける。そして、ハセヲに「キミには資質がある」と言うオーヴァン。その瞬間から多くのプレイヤーがハセヲに接触を始めて…。
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Twilight Brigade
とあるフィールドで、ハセヲはオーヴァンより、彼が作ったギルド<黄昏の旅団>へ入らないかとの誘いを受ける。だが、オーヴァンが何者なのか、<黄昏の旅団>が何をしようとしている集まりなのか掴みきれないハセヲは、その返事を拒む。それから、ハセヲは以前に<黄昏の旅団>にいたという、他のプレイヤーたちと出会う。そして、 オーヴァンがギルドを結成した目的ともいう、あるモノについて情報を得る。それは、今は誰もがその存在を疑う、ゲーム世界での伝説のアイテムだった。
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Join
出所不明の噂がハセヲを困らせていた。見も知らぬプレイヤーたちが次々と現れ、何故かハセヲが「伝説の黒いマルチウェポン」「レアキャラの進化系」その人ではないかと尋ね囃し立てる。だがその時、巨大ギルド<TaN>の幹部である俵屋が現れ、ハセヲを助けた。俵屋の狙いとは…? 2つのギルドの思惑の狭間で、ハセヲが固めた決意とは…。
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Forefeel
ハセヲがギルド<黄昏の旅団>に入ったという情報は、「The World」中に広まっていた。と同時に、ギルド<TaN>に幻のアイテム「キー・オブ・ザ・トワイライト」のオーダーが入り出す。その頃、ハセヲはアルケ・ケルン大瀑布にいた。そこでオーヴァンから謎のアイテムを手渡されたハセヲは、管理者さえ手が出せないエリアへと、志乃と共に歩み出す…。
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Distrust
次々とギルド<黄昏の旅団>に関わりのあるプレイヤーたちがPKされた。不安がメンバーを包む。一方、<TaN>の直毘の元に不思議なアイテムが持ち込まれる。それは、以前のバージョンの「The World」には溢れるほどあったが、今では誰もが持て余してしまう仕様にはないモノ。<黄昏の旅団>の切り崩しを狙う直毘は、そのアイテムを俵屋に預ける。
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Conflict
ハセヲと<TaN>メンバーとの接触は、ハセヲを孤立させただけでなく、<黄昏の旅団>内部に不信感をまき散らした。そして、現実世界の空を流星群が流れるという日。志乃に指定された洞窟を調査し始めた匂坂とタビーに、天井から見たことのない光の粒が降り注ぐ。光が落ちた地面にはノイズが走り、それが仕様にないモノなのは明白だった。「志乃さんにメールだ!」。匂坂の叫びに緊迫感が走る! 果たして匂坂たちは、謎の現象から逃れられるのか?
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Intrigue
<黄昏の旅団>のメンバーを狙うPK。ゲームデータを乱す仕様外の光の粒。それらの存在によってハセヲたちの警戒心は、次第に高まっていた。そんな中、匂坂は秘密裏に渡されていたウィルスコアを俵屋に返す。一方、ギルドに馴染んで来たハセヲと共に、次第にまとまりを見せ始める<黄昏の旅団>。だがオーヴァンを狙い、動いていたのは<TaN>だけではなかった。元<黄昏の旅団>のメンバー・ゴード。彼の元に、ウィルスコアに関する新たな情報が届く。
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Starting
ゲーム管理者も手が出せない異質なエリア・ロストグラウンドでウィルスコアを探索中、突然転送されてしまったハセヲ。これはバグなのか、それとも…。そして、エリア内で発見された、ゲーム仕様にはない巨大な3本の傷跡。ゲームのグラフィックをも改ざんするその“力”は何を示しているのか。一方、独自に情報を集めていたゴードは、新たなウィルスコアの存在を知り、その元へと近づいていた。
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Melle
ロストグラウンド“コシュタ・バウア”で見た5つの塔。そこに異なる5つの光を見たハセヲは、志乃と自分の持つウィルスコアの色が違うことを知り、1つの仮説を立てる。 それを聞いたオーヴァンは遂に決断する。「動く…」と。だが、全てのウィルスコアが揃っているわけではない。その欠けた1つを取り戻すため、匂坂が走る。その頃、<TaN>の直毘、元<黄昏の旅団>のメンバー・ゴードといったPCたちも動き出していた。全ては、オーヴァンと決着を着けるために…。
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Missing
ロストグラウンド“コシュタ・バウア”。オーヴァンはその神殿の上層部へと駆け上がる。その眼下では、<TaN>の裏側を担う“暗部”のPCたちと<黄昏の旅団>との戦いが繰り広げられていた。いくら戦いが押されていても、オーヴァンが「キー・オブ・ザ・トワイライト」を見つけさえすれば…。ゴードやBセットといった元<黄昏の旅団>のメンバーも加わり、意気上がるハセヲたち。だが、そんなハセヲたちを見て、エンダーは謎の微笑みを浮かべる…。
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Discord
コシュタ・バウアでの戦い後、ギルドの裏の存在が露見した<TaN>は、システム管理者による解体処置がとられた。そして、ある噂がゲーム内で流れ出す。<TaN>を倒した<黄昏の旅団>が「キー・オブ・ザ・トワイライト」を手に入れた…と。一方、戦いには勝利した<黄昏の旅団>ではあるが、ギルドマスターであるオーヴァンを巡り、再びメンバーたちの疑心が広まっていく。果たして<TaN>との戦いで得たものとは何だったのか…?
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Break Up
オーヴァンの目的であり、<黄昏の旅団>の存在意義でもあった「キー・オブ・ザ・トワイライト」の探索。それを巡る攻防を経て、オーヴァンが何者なのか、その真実を知らなかったことを改めて思い知るハセヲたち。次第に<黄昏の旅団>のメンバーそれぞれの疑心が絶望に変わっていく。志乃は、その流れを止められるのか?
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Tragedy
<黄昏の旅団>は解散した。やることもなく、ただフィールドに座るハセヲと志乃。それは、匂坂とタビーも同じだった。あるかどうか分からないものを探し回っていた日々。その思い出を忘れるため、匂坂はタビーと新しいギルドを作る。だがその直後、匂坂は「The World」から去ることを決意する。彼らに残ったものは、過去の思い出と虚脱感だけなのか…。と、その時。タウン内にノイズが走った!
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Unreturner
大聖堂で倒れた志乃をハセヲは救うことができなかった。回復アイテムも蘇生アイテムも効かず、消えていった志乃のグラフィックデータ。唯一の手掛かりは、志乃の側にあった台座に刻まれた3本の傷跡だけだった。一方、タビーはフィロから意外な言葉を聞く「あれがトライエッジだとしたら、どうにもならん」。そしてハセヲは、志乃のリアルに起こっている事実を知る。
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Pad
オーヴァンが消えた。匂坂は去った。志乃が倒れた。「The World」で得たほとんどであり、そこにいる理由をタビーは失っていた。仲の良いそのふたりのPC“カシミア”と”ウール“に出会ったのは、そんな時だった。ちょっと前の自分と同じゲーム初心者。何も知らないふたりにタビーは、装備や戦い方を教え始める。それはまるで、自分が志乃や匂坂に教えてもらった時のように。
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Resolution
リアルで意識不明に陥った志乃を助けるため、唯一の手掛かりであり、犯人かもしれないトライエッジに会いたい。ハセヲは、トライエッジと出会い、唯一、生還したフィロに迫る。「今のお前では、無理だ!」。拒んでもなお詰め寄るハセヲに、フィロは呪杖を振るう。爆風と砂煙にさらされながら、幾度となく立ち上がるハセヲ。固い決意を持つふたりの戦いに、タビーの心は痛む。
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Painful Forest
ハンパないモンスターが休みなく現れる。クリアすると飛び級で強くなれる…。根拠のない噂が流れる期間限定イベントに、ハセヲは足を踏み入れていた。噂に違わぬモンスターに苦戦するハセヲ。だがその時、回復系のエフェクトがハセヲを包む。それは“三郎”と名乗る撃剣士からの援護だった。一方その頃、フィロやタビーたちにも、見知らぬPCが近づいていた…。
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Limit
クリアしなければ得られない何かを求め、ハセヲは期間限定イベントを戦っていた。中に入らなければショートメールさえ通じない“痛みの森”。足手まといになるのを恐れたタビーは、ハセヲの身をただ案じるしかない。だが、フィールドの外で、ハセヲを見つめる目があった。そして、ハセヲに再び近づくPC。イベントの終了時間が迫る中、イベントをクリアするPCが現れる!
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Violation
裏の存在が暴露されたことで<TaN>を中傷する声は多い。だが、その表の顔によって、「The World」内のトレードに誰もが納得できる一定の基準があったことも間違いない。<TaN>の解散は、その基準の崩壊=アイテム価格の高騰と同時に、アイテムをリアルマネーで売買する業者の台頭を引き起こしていた。だが、それを良しとしないPCたちがいた。
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Pursuit
未帰還者になってしまった志乃を救いたい。その唯一の手掛かりトライエッジを探すため、ハセヲは最も可能性があると思われるPK・プレイヤーキラーたちを襲い始める。だが、そんなハセヲの気持ちとは裏腹に、「The World」にはトライエッジ失踪の噂が流れていた。高ぶる気を抑えないハセヲに、情報をちらつかせ近づくPCたち。彼らの狙いは、そしてハセヲの決断とは!?
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Defeat
トライエッジを目撃したPCがいる。場所はロストグラウンド。そこで奴は誰かと戦っていたという。それまでの噂とは違い、PCの具体的な容姿が確定されたその噂を信じ、ハセヲは殴られ屋の碧に迫る。全てを力で、ひとりで押し進めようとするハセヲ。そんなハセヲに、何をしてあげられるのか悩むタビー。だがそれは、藤太の一言によって、新たな動きへと変わっていく。
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Bonds
トライエッジが、とあるPCに撃退された…。その目撃談を聞き、リアルの志乃のことは病院に任せようというフィロ。しかし、ハセヲは、トライエッジに会うためPKを続けると譲らず、遂にフィロに背を向けてしまう。その頃、PCの区別なく支援しようとするギルド<肉球団>を作ったタビーは、初心者支援を目的としたギルド<カナード>のメンバーと出会う。
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Trial
ハセヲの監視を続けていたギルド<レイブン>に、新たなメンバーとしてクーンが加わった。そのPCに特別な力を見た<レイブン>のギルドマスター・八咫は、クーンに<レイブン>の目的を話す。その頃、PKを続けるハセヲは、強大な罠に足を踏み入れようとしていた。その情報を掴んだタビーは、<肉球団>のメンバーを引きつれ、罠が仕掛けられたフィールドへ向かう。
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Confront
仕掛けられた罠を切り抜けたハセヲ。だが、その行為からつけられた字(あざな)“死の恐怖”の話題が、ゲーム内に広まっていく。その頃、しばらく姿を消していたオーヴァンがハセヲの眼前に現れる。その姿を追いかけ、遂にアルケケルン大瀑布でオーヴァンと再会するハセヲ。今までの経緯を問いつめるハセヲに、オーヴァンは言う。「今日、ヤツが帰って来る」…と。
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Truth
グレーマ・レーヴ大聖堂でハセヲが消えた。それ以来、ハセヲがログインした姿を見た者はいない。未帰還者にはなってないはずだが、それなら何故? ハセヲを知るPCたちが心配する中、これまでハセヲの行く末を心配していたフィロは、タビーや藤太に会い、あるメッセージを告げる。一方、<肉球団>メンバーとの確執を感じ始めたタビーは、再度自問する。自分が本当にしたいことは何なのか。
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Determination
グレーマ・レーヴ大聖堂での戦いから数日後。ハセヲは「The World」にログインする。だが、そこはハセヲにとって、初めてログインした「The World」とは違っていた。人との出会い、別れ。自分の思い。他人の思い。たった数ヶ月の間に起きた様々な事柄が、「The World」の感じ方を変え、ハセヲ自身を変えていた。そして今、ここにいない人を救うため、ハセヲは新たな一歩を踏み出す。
スタッフ
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アニメーション制作
Bee Train -
キャラクターデザイン
大澤聡 -
キャラクター原案
細川誠一郎
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キャラクター監修
貞本義行 -
コンセプトデザイン
北原サトシ -
シリーズ構成・脚本
川崎美羽 -
制作協力
サイバーコネクトツー -
原作
.hack Conglomerate -
監督
真下耕一 -
美術監督
海野よしみ -
色彩設計
吉田小百合 -
製作
バンダイビジュアル、テレビ東京 -
音楽
ALI PROJECT -
音楽製作
ビクターエンタテインメント -
音響演出
なかのとおる
キャスト
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エンダー
小林沙苗 -
オーヴァン
東地宏樹 -
タビー
豊口めぐみ
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ハセヲ
櫻井孝宏 -
フィロ
滝口順平 -
俵屋
三宅健太 -
匂坂
置鮎龍太郎 -
志乃
名塚佳織 -
直毘
山崎たくみ