君の膵臓をたべたい
作品情報
彼女は言った。「君の膵臓をたべたい」春。まだ遅咲きの桜が咲いている、4月のこと。他人に興味をもたず、いつもひとりで本を読んでいる高校生の「僕」は、病院の待合室で、一冊の文庫本を拾う。手書きの文字で『共病文庫』と題されたその本は、天真爛漫なクラスの人気者・山内桜良が密かに綴っていた日記帳だった。日記の中身を目にした「僕」に、桜良は自分が膵臓の病気で余命いくばくもないことを告げる。それは、家族と医師以外には病気を隠している彼女にとってただひとり、秘密を共有する相手ができた瞬間だった。最期の日が訪れるまで、なるべくこれまでどおりの日常生活を送りながら、やりたいことをやり、精一杯人生を楽しもうとする桜良。そんな彼女の奔放な行動に振り回され、「僕」の心は少しずつ変化していく。――それは、「僕」の春の思い出。彼女の一生の思い出。
エピソード
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「君の膵臓をたべたい」……主人公である「僕」が病院で偶然拾った1冊の「共病文庫」というタイトルの文庫本。それは「僕」のクラスメイトである山内桜良 (やまうち さくら) が綴っていた秘密の日記帳であり、彼女の余命が膵臓の病気により、もう長くはないことが記されていた。「僕」はその本の中身を興味本位で覗いたことにより、身内以外で唯一桜良の病気を知る人物となる。 「山内桜良の死ぬ前にやりたいこと」に付き合うことにより、「僕」、桜良という正反対の性格の2人が、互いに自分には欠けている部分にそれぞれ憧れを持ち、次第に心を通わせていきながら成長していく。そして「僕」は「人を認める人間に、人を愛する人間になること」を決意。桜良は、恋人や友人を必要としない「僕」が、初めて関わり合いを持ちたい人に選んでくれたことにより「初めて私自身として必要とされている、初めて私が、たった一人の私であると思えた」と感じていく。 しかし、余命を全うすることなく、4週間の入院治療から解放されたその日に桜良は通り魔に刺されて亡くなってしまう。
スタッフ
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3DCG監督
岸これみ -
アニメーション制作
スタジオヴォルン -
キャラクターデザイン・総作画監督
岡勇一
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住野よる
双葉社 -
原作
住野よる -
原作イラスト
loundraw -
撮影監修
斉藤寛 -
撮影監督
小池真由子 -
監督・脚本
牛嶋新一郎 -
編集
神宮司由美 -
美術監督
小川友佳子 -
美術監督補佐
渡辺佳人 -
色彩設計
堀川佳典 -
製作
君の膵臓をたべたい アニメフィルムパートナーズ -
配給
アニプレックス -
音楽
世武裕子 -
音響効果
出雲範子 -
音響監督
はたしょう二 -
アニメーションプロデューサー
三田圭志 -
キャラクターデザイン
岡勇一 -
住野よる
双葉社 -
監督
牛嶋新一郎 -
総作画監督
岡勇一 -
脚本
牛嶋新一郎
キャスト
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「僕」
高杉真宙 -
「僕」の母
田中敦子 -
「僕」の父
三木眞一郎
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ガム君
福島潤 -
山内桜良
Lynn -
恭子
藤井ゆきよ -
桜良の母
和久井映見 -
隆弘
内田雄馬