おすすめ鬱アニメの紹介
おすすめ鬱アニメのあらすじや出演声優、レビューなど詳しくご紹介します。
作品紹介:魔法少女まどか☆マギカ
- 放送期間
2011年1月~4月 - 制作会社
シャフト
〇出演声優
- 鹿目まどか (cv.悠木 碧)
- 暁美ほむら (cv.斎藤千和)
- 巴 マミ (cv.水橋かおり)
- 美樹さやか (cv.喜多村英梨)
- 佐倉杏子 (cv.野中 藍)
〇あらすじ
大好きな家族がいて、親友がいて、時には笑い、時には泣く、そんなどこにでもある日常。市立見滝原中学校に通う、普通の中学二年生・鹿目まどかも、そんな日常の中で暮らす一人。ある日、彼女に不思議な出会いが訪れる。この出会いは偶然なのか、必然なのか、彼女はまだ知らない。それは、彼女の運命を変えてしまうような出会い――それは、新たなる魔法少女物語の始まり――
dアニメストアより
〇感想・レビュー
魔法少女ってこんなに悲しいものなのかと愕然とした作品です。というのも、みんな死んでいくからです。最初にショックだったのは巴マミさんが死亡した時です。マドカ達より先に魔法少女になっていた先輩ですけど、面倒見はいいし包容力があって素敵なお姉さんという感じ。それがこんなにあっけなく・・と驚きました。さらに不幸は続きます。親友のさやかは入院中の幼馴染を助ける為に魔法少女になったのに、まさか親友に寝取られるなんて。しかも肝心のさやかはその為に人間をやめてしまったというのに。さやかは超落ち込んでましたけど、そりゃあ落ち込むわなと同情しました。最後の展開もなかなか悲惨でしたし、鬱アニメといえばコレ!だと思います。
主人公・鹿目まどかは猫のようなかわいらしいマスコットキャラクター・キュウべぇに「君も魔法少女になってよ!」と魔女との戦いに誘われます。先輩魔法少女・巴マミさんのかっこいい戦闘姿にも惹かれ、ここから華々しい魔法少女生活がスタート!…かと思いきや、一転。そこから魔法少女の向かう先、魔女の生まれる理由…様々な残酷な背景が明かされていきます。まどかを魔法少女にさせまいと現れる暁美ほむらも現れ、まどかはどんどん世界に巻き込まれていきます。萌え系のかわいらしい絵からは想像もつかない残酷なストーリー展開で、イッキ見してしまいます!
よくあるふりふりの衣装を着た可愛らしい女の子が「魔女」と呼ばれる怪物と戦う話。たが、三話以降話の流れが変わり、1人の魔法少女の死をきっかけに魔女や魔法少女がどのようにして生まれたのか、それらはどうして生み出されたのかといった真実が明らかになっていくという話です。シナリオの完成度が高く、それでいて可愛いらしい少女たちが恐ろしい目に合うというギャップが衝撃的でした。それでいてエンディングもバッドエンドではないものの決してハッピーエンドではない少々ビターなものとなっているため、見応えがありました。
最初は子ども向けのアニメなのかと思っていましたが、いい意味で裏切られました。メインキャラクターでも普通に死んでしまったりするので、心が追いつきません。でも、そこが今までのアニメとは違って面白いんです。しかも、キャラクターが全員、普通に可愛いのも魅力だと思います。だからこそ、ダークな部分やシリアスな展開が、すごくギャップがあって面白く感じてしまうんです。けっこう昔のアニメですが、今見ても充分に面白く感じました。オタクアニメだと思って敬遠している人がいたら、それは間違いなので、ぜひ騙されたと思って見てみて欲しいです。
ターゲット層が限定された『魔法少女』ヒーロー・ヒロインもののキラキラ作品かと思って見てたら、大人のアニメでした。魔法少女の苦悩とか恐怖とか、魔法少女の見えない部分をなんか色々知ってしまった感がある作品です(笑)作画は「魔法少女」というタイトル通り可愛らしいキャラがたくさん出てきます。かわいいマスコット的なキャラクターも当然います。カワイイと気を抜いて見ていると、痛い目を見るような怖さがあって、とても面白い作品です。『魔法少女 まどかマギカ』の世界観は、本当に良く出来ているなと思います。夜、一人で見ていて怖くて泣きそうになった、初めての魔法少女アニメです。
作品紹介:RE:ゼロから始まる異世界生活
- 放送期間
2016年4月~9月(第1期)
2020年7月~9月(第2期前半クール)
2021年1月~3月(第2期後半クール)
2024年10月~(第3期) - 公式サイト
http://re-zero-anime.jp/tv/ - 制作会社
WHITE FOX
〇出演声優
- ナツキ・スバル (cv.小林裕介)
- エミリア (cv.高橋李依)
- パック (cv.内山夕実)
- レム (cv.水瀬いのり)
- ラム (cv.村川梨衣)
〇あらすじ
無力な少年が手にしたのは、死して時間を巻き戻す”死に戻り”の力。
コンビニからの帰り道、突如として異世界へと召喚されてしまった少年・菜月昴。頼れるものなど何一つない異世界で、無力な少年が手にした唯一の力……それは死して時間を巻き戻す《死に戻り》の力だった。大切な人たちを守るため、そして確かにあったかけがえのない時間を取り戻すため、少年は絶望に抗い、過酷な運命に立ち向かっていく。
公式サイトより
〇感想・レビュー
主人公のナツキスバルは異世界転移時に死に戻りスキルを授かっていたわけですけど、これがなかなかに鬱でした。セーブロードならともかく、毎回死なないと戻れないわけですし。当然死ぬときは痛いですし、スバル悲惨すぎるって感じました。中でもえぐかったのは魔女教の時ですね。何度死に戻っても助かる道は見えませんし、死ぬまでの展開もエグ過ぎました。中でも酷かったのはレム対大罪司教ペテルギウス・ロマネコンティのシーン。思い出しただけでトリハダが立つというか、凄くいや~な気分になるほど。途中でスバルは心が折れかかっていましたけど、そりゃあ弱音も吐きたくなるよなと思いました。
作品紹介:アカメが斬る!
- 放送期間
2014年7月~12月 - 公式サイト
http://akame.tv/ - 制作会社
WHITE FOX
〇出演声優
- アカメ (cv.雨宮 天)
- タツミ (cv.斉藤壮馬)
- マイン (cv.田村ゆかり)
- レオーネ (cv.浅川 悠)
- シェーレ (cv.能登麻美子)
〇あらすじ
人が次第に朽ちゆくように国もいずれは滅びゆくーーーー
千年栄えた帝都すらも今や腐敗し生き地獄人の形の魑魅魍魎が我が物顔で跋扈する
天が裁けぬその悪を闇の中で始末する我等全員、殺し屋稼業ーーーー。
帝歴1024年。帝国の圧政によって苦しむとある村の少年剣士・タツミは、村を救う希望とお守りを胸に、幼馴染みと共に帝都へ出稼ぎに出発する。道中、夜盗の襲撃に遭い散り散りになりながらも、たった1人帝都に辿り着いたタツミを待ち受けていたのは、絶句するほどに腐敗しきった帝都の真の姿だった。
「最近、帝都の重役や富裕層の人間を狙う恐るべき殺し屋集団がいる。」一方でそういった噂を耳にしたタツミは、身をよせた貴族の家で闇夜に潜む彼らの存在に気づく。
殺し屋集団ーーーーーーナイトレイドたちの存在に。
公式サイトより
〇感想・レビュー
最初はただのバトル作品かと思いきや、悲し過ぎる展開が印象に残った作品です。基本的に革命軍と帝国軍のバトルを描いた内容なんですけど、敵味方ガンガン死んでいくんですよね。少し会話した程度の仲間ならいいんですけど、主人公のタツミを可愛がってくれたキャラがどんどん死んでいきます。となれば仲間達を殺す帝国軍憎し!と思いたくなるんですけど、帝国軍にも色々あるんですよね。帝国軍には帝国軍の事情があるわけですし。下手にタツミが帝国軍に潜入してしまった為、そういう人間模様が見えてしまったのが問題でした。帝国軍にも事情があるとわかってしまった為、憎しみや恨みを一方的にぶつけるわけにはいかなくなってしまったわけですから。結局やるせない思いを抱えながら、敵と戦う。なんとも悲しいバトル作品でした。
ある村の少年剣士・タツミが殺し屋集団ナイトレイドにひょんなことから所属することになり、腐敗しきった帝都に戦いを通して抗う物語。なんといっても、敵味方問わず、キャラクターがどんどん死んでいく鬱展開に驚くとともに、テンポの良いストーリー展開に引き込まれていきました。戦闘シーンは迫力があり、帝具はそれぞれに固有能力があるため、奥の手を含めて、こんな使い方もあるのかと発想にも驚きました。個性的で可愛い女性キャラクターも多く出てきて、恋愛要素もあるのもポイント高いです。今までにありそうでなかったアニメだと思いました。
作品紹介:School Days
- 放送期間
2007年7月~9月 - 公式サイト
https://www.marv.jp/special/schooldays-anime/ - 制作会社
ティー・エヌ・ケー
〇出演声優
- 伊藤 誠 (cv.平川大輔)
- 桂 言葉 (cv.岡嶋 妙)
- 西園寺世界 (cv.河原木志穂)
- 清浦刹那 (cv.井本恵子)
- 加藤乙女 (cv.永見はるか)
〇あらすじ
伊藤 誠(いとう まこと)が“桂 言葉(かつら ことのは)”と出合ったのは榊野学園の入学式のとき。言葉は誠の隣のクラスで、同じ沿線から通っていて、毎日同じ時刻の電車に乗り本を読んでいる。気にはなるけど、遠くから眺めているだけ…。ただ、それだけの存在だった。携帯電話のおまじない…「好きな人の写真を待ち受けにして3週間、誰にもバレなかったら恋が成就する」誠はばかばかしいと思いながらも、電車で出会う言葉の姿を携帯電話の待ち受けにする。だが、そんな誠の待ち受け画面に映った言葉の写真を同じクラスで隣の席の“西園寺世界(さいおんじ せかい)”に見られてしまう。おまじないを始めて1日目ではかなく散ってしまった淡い期待だったが、世界が勝手に誠の待ち受けを見てしまったお詫びにと、誠と言葉の仲を応援したいと二人の間を取り持つ事に…。その日から誠の退屈だった日常が大きく動き始める。
dアニメストアより
〇感想・レビュー
鬱アニメを語るなら本作は見ておかないとダメだろう。そう感じさせる程の超鬱アニメでした。原作はセクシー系のゲームというだけあり、お色気青春アニメかな~とお気楽に構えてみていました。でも中盤以降、話は急展開。ヒロインはヤンデレ全開の鬱状態になりますし、ラストはまさかの展開に。こんなひどい結末ってあるのか!と驚きました。思わず最終話は二回見てしまったほど。まあSNSを利用してリアルで繋がりのない女性達と関係を持っていくのならいざしらず、学校内という閉鎖された空間で色んな女性と関係を持ったらこうなるよな。ハーレムはゲームだから許されるわけで、リアルだとこうなって仕方ないわなと感じました。
学園恋愛物語ですが、リアルにあり得る鬱展開が有名な作品です。何より各キャラの心理描写が丁寧に描かれており、じっくり感情移入できる作品です。携帯に3週間好きな人を待ち受けにしてバレなければ恋が叶うと言う青春らしいおまじないをしていた主人公ですが、同じクラスの子に見つかります。勝手に観たお詫びに恋を応援するクラスメートですが実は密かに主人公の事が好きだったと言うはじまりです。その後は主人公が三角関係に発展したり多くの女性と肉体関係を持ったりと、ものすごいうらやましい展開になっていきますが、女性の嫉妬や独占欲、狂気をその後知る事になる鬱アニメです。
作品紹介:新世紀エヴァンゲリオン
- 放送期間
1995年10月~1996年3月 - 公式サイト
https://www.evangelion.co.jp/ - 制作会社
タツノコプロ、GAINAX
〇出演声優
- 碇シンジ (cv.緒方恵美)
- 葛城ミサト (cv.三石琴乃)
- 赤木リツコ (cv.山口由里子)
- 碇ゲンドウ (cv.立木文彦)
- 渚カヲル (cv.石田 彰)
〇あらすじ
西暦2015年。第3新東京市に、さまざまな特殊能力を持つ“使徒”が襲来した。主人公・碇シンジは、人類が“使徒”に対抗する唯一の手段である人型決戦兵器エヴァンゲリオンの操縦者に抜擢されてしまう。今、人類の命運を掛けた戦いの火蓋が切って落とされる。果たして“使徒”の正体とは? 少年たちと人類の運命は?
公式サイトより
〇感想・レビュー
有名アニメではありますけど、私的にはかなりの鬱アニメだと思います。何しろ主人公の碇シンジからして終わっています。当時話題になっていたから頑張ってみましたけど、1~3話までの煮え切らなさにはイライラさせられたものです。シンジは暗いし、ヒロインキャラの綾波レイは無口でしゃべらないし、どうなっているの?と感じました。そんな妙な空気が流れる中、陽キャラ感全開のアスカが参入。これでバランスが取れてきたと思ったら、ムードメーカーだったトウジが悲惨な結末を迎えることに。またアスカの方も使徒から受けた精神攻撃でおかしくなってしまいますし。そして渚カヲルとの決着もなんともいえないものに。作中でシンジくんが何度も精神崩壊起こしそうになってましたけど、そりゃあおかしくもなるわな・・と同情してしまう程でした。
鬱アニメの代表といってもいいくらいのアニメだと思います。まだ少年のシンジたちには、あまりにも可哀想な現実が多くて、見ていて暗い気持ちになってしまうからです。ですが、そんな気持ちの中でも人との繋がりなどいろいろ考えることのできる良作だと思います。アニメの最終回は正直、えっ?どういうこと?と思ってしまいましたが、そこも含めて色々考えさせられるのが、このアニメの面白い所です。いろんな解釈の仕方があるので、見た人にしか味わえない面白さがあると思います。鬱アニメが苦手な人でも比較的見やすいし、1度は見るべき世界に誇れるアニメだと思います。
作品紹介:剣風伝奇ベルセルク
- 放送期間
1997年10月~1998年3月(第1期) - 制作会社
OLM TEAM IGUCHI
〇出演声優
- ガッツ (cv.神奈延年)
- グリフィス (cv.森川智之)
- キャスカ (cv.宮村優子)
- コルカス (cv.西村朋紘)
- ピピン (cv.天田益男)
〇あらすじ
主人公・ガッツの生い立ちから幼年期、そして親友でありのちに終生の敵となるグリフィスとの出会い、さらに蝕とよばれる天地異変を経てガッツが復讐の旅に出るまでのいわゆる「黄金時代」と呼ばれる部分が描かれたもの。
dアニメストアより
〇感想・レビュー
ダークファンタジー系のバトルアニメですけど、展開が鬱過ぎるなって感じる作品でした。対人間の時はそこまで鬱とは感じませんでした。でも人ならざるものと対峙するようになってから、エグさが増していきます。中でも衝撃的だったのは蝕の時でしょう。蝕前にライバルだったグリフィスが拷問を受けている時もそうでした。ただ痛みを与えるだけでなく、手足の腱を切って身動き出来なくしてしまっていたわけですから。脇役ならともかく準主役のグリフィスをここまでするの?と感じたものです。この時点でも鬱全開だったのに、ここからさらにひどくなっていくんですよね。あまりのショックにキャスカは精神崩壊して幼児化してましたけど、そりゃあそうなるわな・・と思う程の鬱展開でした。寝取られ要素もあるので、耐性のない人は注意です。
作品紹介:王様ゲーム
- 放送期間
2017年10月~12月 - 制作会社
セブン
〇出演声優
- 金沢伸明 (cv.宮野真守)
- 安達信吾 (cv.浜添伸也)
- 阿部利幸 (cv.松岡禎丞)
- 石井里美 (cv.辻 美優)
- 井上浩文 (cv.成澤 卓)
〇あらすじ
遠く離れた高校に転校してきた金沢伸明は、前の学校で経験したある出来事が原因で、クラスメイト達と親しくなることを恐れ、心を閉ざしていたが、体育祭でのクラス対抗リレーをきっかけに打ち解けはじめていた。そんな中、クラスメイト全員の携帯に「王様」と名乗るモノからの一通のメールが届く。単なるいたずらだと思って真面目に受け止めないクラスメイト達だったが、その意味を知る伸明だけは、これから始まる「死」のゲームに立ち向かおうと葛藤するのだった…。
dアニメストアより
〇感想・レビュー
小説を読んだ後にアニメを見たのですが、いざ、映像として見たときの王様の理不尽さ、グロさで心が痛くなる展開でした。王様が気になって結局全部見たのですが、終始王様がなぜこんな残酷なことをしたのか、なぜ伸明たちはこのような目に遭う必要があったのかと思ってしまうような展開でした。グロい場面はストーリー的に多いですが、作画もよくグロテスクさを表現していて、個人的には好きでした。主人公の声優も宮野真守さんで、有名な声優さんも出ているので、鬱展開とは少し違うかもしれませんが、私が過去1でハマったアニメなのでぜひ見てください。
作品紹介:東京喰種
- 放送期間
2014年7月~9月(第1期)
2015年1月~3月(第2期)
2018年4月~6月(第3期)
2018年10月~12月(最終章) - 公式サイト
https://www.marv.jp/special/tokyoghoul/first/index.html - 制作会社
studioぴえろ
〇出演声優
- 金木 研 (cv.花江夏樹)
- 霧嶋董香 (cv.雨宮 天)
- 月山 習 (cv.宮野真守)
- 芳村 (cv.菅生隆之)
- 笛口雛実 (cv.諸星すみれ)
〇あらすじ
「この世界は間違っている――」
東京に潜む『絶望』。それは、人々に『死』以上の恐怖を与える怪人――“喰種”(グール)。
彼らはヒトに紛れ、ヒトを狩り、その死肉を喰らう。食物連鎖の頂点に君臨する“喰種”に怯えながら、人間たちはこの『間違った世界』を生きていた。読書好きの大学生・カネキは、行きつけの喫茶店「あんていく」にて、リゼという少女に出会う。年齢や境遇、読書の趣味も同じという事で、急接近する二人だが……
僕は小説の主人公でも何でもない… だけど…もし仮に僕を主役にひとつ作品を書くとすれば ――それはきっと、“悲劇”だ
『赫子』と呼ばれる捕食器官を用いて人間を襲い、その殺傷能力の高さから「化け物」と恐れられる“喰種”だが、彼らが生きる方法は、ヒトを喰う以外に存在しない。カネキは、この歪んだ世界に疑問と葛藤を抱きながら、逃れようのない負の連鎖に巻き込まれていく。
公式サイトより
〇感想・レビュー
あるハプニングから人の肉を食べて生活する喰種と人間のハーフになった主人公金木研が、喰種は悪いものだと決めつける人間と戦う中で、生きる難しさを感じていく流れが、刺さりました。金木研は、人の肉を食べて生活をすることになりますが、人を襲うことは良くないと感じる人間らしさもあり、色々な人が色々な生き方をしているという意味では、鬱になりつつも、現代を生きる教訓になったと感じています。様々な背景を持つ人々が様々な生き方をしている多様性が重んじられている世の中で、一度は見るべき作品だと思います。ぜひ見て見てください。
作品紹介:進撃の巨人
- 放送期間
2013年4月~9月(第1期)
2017年4月~6月(第2期)
2018年7月~10月(第3期 Part.)
2019年4月~7月(第3期 Part.2)
2020年12月~2021年3月(第4期 Part.1)
2022年1月~4月(第4期 Part.2)
2023年3月4日(第4期 完結編 前編)
2023年11月5日(第4期 完結編 後編) - 公式サイト
https://shingeki.tv/final/ - 制作会社
WIT STUDIO(第1~3期)
MAPPA(第4期)
〇出演声優
- エレン・イェーガー (cv.梶 裕貴)
- ミカサ・アッカーマン (cv.石川由依)
- アルミン・アルレルト (cv.井上麻里奈)
- リヴァイ・アッカーマン (cv.神谷浩史)
- ジーク・イェーガー (cv.子安武人)
〇あらすじ
巨人がすべてを支配する世界。巨人の餌と化した人類は高さ50メートルの巨大な壁を築き、壁外への自由と引き換えに侵略を防いでいた…。
まだ見ぬ壁外の世界を夢見る10歳の少年、エレン・イェーガー。エレンは仮初めの平和に満足し外の世界へ出ることを諦めた人々に違和感を覚える。彼らを「家畜」と呼ぶエレン。エレンを「異物」と感じる人々。
だが、壁をも越える超大型巨人の出現により、エレンの「夢」も人々の「平和」も突如として崩れ去ってしまう…。
公式サイトより
〇感想・レビュー
鬱展開といっていいのかわかりませんが,生きる難しさを1番に感じた作品かもしれません。最初は人間対巨人との戦いの中で、巨人の理不尽さに負けずに生きる人間の中で鬱展開になりましたが、作品が進むにつれて、巨人が生まれた背景や人間の中での様々な争いに鬱になっていく展開でした。また、作画もとても綺麗で、迫力のあるものでした。そのうえ、声優さんも梶祐貴さんをはじめとする豪華な方が揃っており、漫画よりもアニメの方が見応えがある作品だと思います。世界的に有名な作品ということもあり、一度は見てみることをお勧めします。
とにかく謎が多くて面白いです。後半になるにつれて、伏線回収もされていくので、そのへんはスカッとします。そして、とにかく巨人のアニメーションがグロくて見応えありです。漫画も読んでいましたが、アニメの方が迫力があると感じました。巨人たちが走る音とか、エレンたちが戦う戦闘シーンとかは、リアルな感じがあるのでオススメです。ストーリー的には、後半にいけばいくほど、壮大で複雑な話になっていきます。登場人物も多いので整理するのは大変ですが、何度も見ているうちに分かってくるので、ぜひ見返して見てほしいです。仲間と思っていた人が敵だったりもするので、そのへんも分かったうえで最初から見返すとより面白く感じます。
作品紹介:PSYCHO-PASS サイコパス
- 放送期間
2012年10月~2013年3月(第1期)
2014年10月~12月(第2期)
2019年10月~12月(第3期) - 公式サイト
https://psycho-pass.com/ - 制作会社
Production I.G、タツノコプロ
〇出演声優
- 常守 朱 (cv.花澤香菜)
- 狡噛慎也 (cv.関 智一)
- 宜野座伸元 (cv.野島健児)
- 六合塚弥生 (cv.伊藤 静)
- 唐之杜志恩 (cv.沢城みゆき)
〇あらすじ
最後に、罪を裁くものは、誰かーーー。
人間のあらゆる心理状態を数値化し管理する巨大監視ネットワーク〈シビュラシステム〉が人々の治安を維持している近未来。あらゆる心理傾向が全て記録・管理される中、個人の魂の判定基準となったこの計測値を人々は「サイコパス(PSYCHO-PASS)」の俗称で呼び習わした。犯罪に関する数値〈犯罪係数〉を測定する銃〈ドミネーター〉を持つ刑事たちは、罪を犯す前の〈潜在犯〉を追う。2012年にスタートしたオリジナルTVアニメーション作品『PSYCHO-PASS サイコパス』。10周年を迎えたシリーズ最新作であり集大成となる本作は、劇場版『PSYCHO-PASS サイコパス Sinners of the System Case.3 恩讐の彼方に__』と第三期TVシリーズ『PSYCHO-PASS サイコパス 3』をつなぐエピソード。これまで〈語られなかった物語〉がつむがれる。常守朱と狡噛慎也、慎導灼と炯・ミハイル・イグナトフをつなぐミッシングリンク。変わりゆく時代の中で、人々が貫く正義とは――。
公式サイトより
〇感想・レビュー
ヒロイン常守あかりが、銃を持ったシーンで、人を打ちたくないと言う気持ちを持つ所が、立派でした。主人公狡噛しんやがまきしまと戦うシーンがかっこよかったです。3期では、主人公しんどうあらたが、父親の事を考えて行く所も、深かったです。エンディングテーマ曲の名前のない怪物も、アニメと音楽が合っていて、良かったです。出てくるキャラクター達のバトルシーンが、迫力がありました。演じられている豪華声優陣が、素晴らしかったです。命に変えても必死で戦って行く所が、印象的でした。バトルシーンの挿入歌も、素敵でした。
近未来的な世界観で、いつかこんな世界がやってくるかも?!とゾッとしつつも有り得えそう…と納得するような気持で見ていました。ストーリー展開はサスペンス的な要素が強く、グロテスクな表現もあります。作画は美しく、ハリウッド映画の冒頭でよくありがちな雰囲気で始まります。洋画にカブレた作品かな?と、ちょっと不安になりましたが、全くチープさは見られず、ヒリヒリとした緊張感が続く作品ですごく良かったです!登場するキャラクターはみんな個性的でドハマりしました!この世界の特殊拳銃「ドミネーター」でさえ強烈なインパクトがあります。ドミネーターと並んでインパクトが強い槙島聖護。1期は何度も見たくなってしまうくらいクセになる大好きな作品です。
時は22世紀人々の精神が科学的に解析可能になった近未来の日本が舞台です。その世界では人々は常に己の心理状態を色で表した色相を気にしながら生きていました。基本的にこれが濁ると犯罪を起こしやすい状態となり、酷くなると犯罪係数と呼ばれる数値が計測され一定以上の係数が出ると拘束されます。このような世界で起こる凶悪犯罪に対処する為主人公が所属する公安局刑事課では執行官と監視官が日々任務にあたるという内容です。独特な世界観と完成されたシナリオで仲間の死やその社会の歪さなどを描いた秀逸な作品です。特に主人公の常守朱の序盤と終盤の成長ぶりには目を見張るものがあります。
人格が数値化できるようになった未来で刑事課に配属された常守朱に手渡されたのは「犯罪係数」という数値によって犯罪者を裁くドミネーター、それを支配・管理するシビュラシステム。ストーリーが進むにつれ、シビュラシステムの正しさに疑問を感じるようになる朱の苦悩は、アニメを見ている視聴者も共感できる部分が多かったです。シビュラシステムは、現代でいう法律みたいなものなので、正しさに疑問を持っても、一個人ではどうしようもないこと。また、戦闘シーンはスタイリッシュでかっこよく、ストーリーも丁寧に作りあげられたものであり、劇場版やOVAも非常に面白かったです。
人類は人工知能に職業やパートナーを振り分けられ、精神状態を定期的に計測され、犯罪を犯す恐れのある者は「潜在犯」という犯罪者予備群として扱われます。自由意志の無い社会で、システム側が精神異常を感知できない特異体質の男がシステムに挑戦を挑みます。この男は自由意志を証明するため、不満を持つ者達に犯罪のコンサルを行います。この男は「槙島聖護」。そして有能な監視官(キャリア組の警察官)でしたが、捜査中に部下を殺されて精神異常を来し潜在犯になった「狡噛慎也」。狡噛は部下を殺された過去にとらわれ、猟犬として犯罪者を裁き続けていましたが、新人の常守朱と現場をこなす内に刑事としてのプライドを取り戻します。そんな中、狡噛の部下を死に追いやった槙島が姿を表しますが、彼は特異体質で犯罪者として裁けません。狡噛は仇討ちか、刑事を続けるかを選ばなければなりません。
作品紹介:地獄少女
- 放送期間
2005年10月~2006年4月(第1期)
2006年10月~2007年4月(第2期)
2008年10月~2009年4月(第3期)
2017年7月~9月(第4期) - 公式サイト
https://www.jigokushoujo.com/archive/(1~3期公式サイト)
https://www.jigokushoujo.com/(4期公式サイト) - 制作会社
スタジオディーン
〇出演声優
- 閻魔あい (cv.能登麻美子)
- 一目 連 (cv.松風雅也)
- 骨女 (cv.本田貴子)
- 輪入道 (cv.菅生隆之)
- きくり (cv.酒井香奈子)
〇あらすじ
世間では、ある都市伝説めいた噂が流れていた。「午前零時にだけアクセス出来るウェブサイト『地獄通信』に晴らせぬ怨みを書き込むと、地獄少女が現れて憎い相手を地獄に流してくれる」。しかし、その噂は真実だった。
怨みを持った者が「地獄通信」に書き込んだ直後、依頼者の前にセーラー服を着た長い黒髪に赤い瞳をした地獄少女・閻魔あいが現れる。あいは依頼主に契約の証である藁人形を渡し、「人形の首にかかる赤い糸を解けば、契約は成立し、憎い相手は地獄へ流される」という。ただし、「その代償として自分自身も、死後は地獄で永遠に苦しむことになる」と告げるのであった。
依頼者は、その糸を解いて怨みを晴らすのか、それとも思い直して踏み留まるのか、葛藤の中で決断を迫られる。契約が執行される際には、閻魔あいに付き従う「三藁」の一目連、骨女、輪入道らが現世での罰を与え、最後に地獄少女により「地獄流し」が行われる。
Wikipediaより
〇感想・レビュー
1期で、一人の少女が、学校で集めたお金を持っていた時、それをクラスで気取り屋の少女がお金を盗み出したシーンが、凄かったです。その少女に嫌がらせをさせるシーンが、最低でした。ヒロインめんまあいが、水につかっている時、家からおばあちゃんがななじゅばんを置いていくよと言い、それを聞いたあいが、ありがとうおばあちゃんと言い、着物に着替えるシーンも、印象的でした。あいが、嫌な人間たちに向かって、いっぺん死んでみると言い、着物の花で、人を飲み込むシーンも、迫力が、ありました。おばさんの家で少女の愛犬が殺されてしまったシーンも可愛そうに見えました。
漫画から見始めた作品ですが、漫画よりもずっと作風が怖いと感じたアニメです。この作品は真夜中の12時にしかアクセスできないサイトに殺したい相手の名前を入れると地獄に落とすことができるといった作品です。1話完結型なので、様々な登場人物が出てくるのですが、どの内容も小学生向けの作品(漫画は少女向けです)とは思えないほど内容が重く、大人になって見ると、凄く胸が苦しくなる話ばかりです。特に私は主人公のきくりが好きなのですが、アニメ版だと幼い容姿と声なのでそれがより一層アニメの怖さを引き立てる作品です。
作品紹介:ひぐらしのなく頃に
- 放送期間
2006年4月~9月(無印)
2007年7月~12月(解)
2020年10月~2021年3月(業)
2021年7月~9月(卒) - 公式サイト
http://www.oyashirosama.com/web/top/(無印版公式サイト)
http://www.oyashirosama.com/web/kai/character/index.htm(解版公式サイト)
https://higurashianime.com/index_gou.html(業版公式サイト)
https://higurashianime.com/index.html(卒版公式サイト) - 制作会社
Studio DEEN(無印・解)
パッショーネ(業・卒)
〇出演声優
- 前原圭一 (cv.保志総一朗)
- 竜宮レナ (cv.中原麻衣)
- 園崎魅音 (cv.ゆきのさつき)
- 北条沙都子 (cv.かないみか)
- 古手梨花 (cv.田村ゆかり)
〇あらすじ
昭和58年、のどかな山村・雛見沢村。この地に都会から転校生・前原圭一が引っ越してきます。彼は新しい環境にすぐなじみ、多くの友人と打ち解けていきました。
雛見沢は毎年6月に行われる夏祭り、「綿流し」が有名な村。この「綿流し」には奇妙でおぞましいうわさがささやかれていました。それは毎年「綿流し」の日になると、必ず1人が死んで1人が消えるというもの。偶然にもここ4年連続で発生している一連の事件は、「オヤシロの祟り」と呼ばれていました。
うわさを知った圭一は仲間たちに詳しく聞こうとしますが、彼らはみな口をつむぐばかり。何が正しくて何が嘘なのか、彼は次第に疑心暗鬼に陥ってしまいます。そうしてやってきた昭和58年の「綿流し」、ついに5年目の犠牲者が出てしまいました。
祟りは果たして本当なのか、彼を中心に雛見沢の秘密が明らかになっていきます。
『ひぐらしのなく頃に』を徹底解説!難解ストーリーの結末は【ネタバレあり】より引用
〇感想・レビュー
主人公けんいちが、田舎の学校で少女たちと出会って友達になって行くシーンが、良かったです。祭りの夜、親友のりかが、巫女姿になったシーンが、可愛かったです。夕方、少女が捨てられていた人形が欲しいと言い、けんいちが、拾ってあげるシーンも、かっこよかったです。かなことりかが高校に進学したシーンで、二人の仲が破れてしまったシーンも驚きでした。かなことりかが、シャンデリアの下敷きになったシーンも迫力が、ありました。youの歌もアニメとイメージが違うのにいい曲に見えました。人を殺すシーンが残酷でした。
ミステリーホラーの分類に入るであろう作品ですが、ループものなのでそれぞれの編で起こる内容によっては鬱展開もある作品です。特に鬼隠し編は最たるものです。全編通して薄気味悪い村の秘密が描かれているのですが、和やかな日常が崩壊していく展開が描かれます。その不可思議な出来事に抗う為に努力しますが、その努力が実は無駄だったなんて展開もあり、どうしても狂気じみた展開しかならない所が面白く視聴者の精神をえぐってくれます。展開はそれぞれの話で変わりますが、必ず誰かが死んだり救えない状況に追い込まれますので、覚悟は必要です。
序盤の伏線の張り方が見事で、後半になって伏線回収がどんどんできていく所に爽快感を覚えました。初めは、どういう意味なんだろうと理由のわからないシーンが多いんですが、諦めずに最後まで見てほしいアニメです。内容的にはサイコパスがいたり、ちょっとグロいシーンが多かったりと見るのが大変でした。たぶん、そういう系が好きな人じゃないと楽しめないかもしれません。私は大人になってから見たので良かったですが、学生時代に見ていたらトラウマになっていたかもと思うレベルです。ただ、登場人物は可愛い子も多くて、そのギャップは面白く感じました。
転校してきた主人公・けんいちが人形を探しに行く場面が良かったです。りかの巫女姿がとてもかわいらしかったです。また、さとこが叔父から虐待を受けている場面は、とてもかわいそうに見えました。人を殺すシーンは残酷で、ショッキングでした。りかがさとこに「一緒に高校に入りたい」と言い、二人で受験を受けたシーンでは、入学後に二人の間にすれ違いが生じるところが印象的でした。さらに、りかの前にさとこが現れ、天井からシャンデリアが落ちてくるシーンは、迫力がありました。挿入歌「YOU」もアニメとよくマッチしていて、素晴らしかったです。声優陣も豪華で、非常に良かったです。
作品紹介:グッドナイト・ワールド
- 放送期間
2023年10月~ - 公式サイト
https://gnw-anime.com/ - 制作会社
NAZ
〇出演声優
- 有間太一郎 (cv.廣瀬大介)
- 有間明日真 (cv.島﨑信長)
- 有間小次郎 (cv.大塚明夫)
- 有間 雅 (cv.遠藤 綾)
- 有間 綾 (cv.水瀬いのり)
〇あらすじ
このクソみたいな世界で繋がる、家族の物語。
ネットゲーム「プラネット」において最強と呼ばれる4人組がいた。4人組の名前は“赤羽一家”。彼らはネットゲーム上の疑似家族だった。
互いには知らないが、彼らの正体は現実世界で崩壊した本物の家族である。
引きこもりの長男、優等生の次男、我が子から尊敬されない父親、家庭を顧みない母親。彼らは家族のぬくもりを知らない。ネットゲーム上の家族が仮初めのぬくもりである事も知らない。そして互いが本当の家族である事も知らない。
赤羽一家を中心としてネットゲーム『プラネット』の中で繰り広げられる、モンスターとのバトル、ギルド同士の戦い、そして最終標的“黒い鳥”をめぐる権謀術数。
物語は現実世界を、そして現実の家族を巻き込んで大きく動き出す―― 。
公式サイトより
〇感想・レビュー
この物語はゲームの中で偽装家族を演じる家族をメインとした作品です。私は最初は漫画から読み始めて、その後はアニメを見始めたのですが、作画が大変良くて、曲もカッコ良くて好きです。この作品はゲーム内の世界と現実世界が描かれており、その世界に生きる主人公の葛藤や成長が描かれています。そして主にシリアスメインの作品で、中盤では鬱展開が待っているので、見るのが辛い場面もあるのですが、内容が面白いので続きが凄く気になるおすすめ作品です。
作品紹介:BANANA FISH
- 放送期間
2018年7月~12月 - 公式サイト
https://bananafish.tv/ - 制作会社
MAPPA
〇出演声優
- アッシュ・リンクス (cv.内田雄馬)
- 奥村英二 (cv.野島健児)
- マックス・ロボ (cv.平田広明)
- ディノ・F・ゴルツィネ (cv.石塚運昇)
- ショーター・ウォン (cv.古川 慎)
〇あらすじ
ニューヨーク。並外れて整った容姿と、卓越した戦闘力を持つ少年・アッシュ。ストリートギャングを束ねる彼は手下に殺された男が死ぬ間際に“バナナフィッシュ”という謎の言葉を発するのを聞く。時を同じくして、カメラマンの助手として取材にやってきた日本人の少年・奥村英二と出会う。二人はともに“バナナフィッシュ”の謎を追い求めることに──。
公式サイトより
〇感想・レビュー
漫画だと1980年代の時代を描かれているのですが、アニメだと現代風に描かれているので、とても見やすい作風となっています。簡単に説明すると日本人大学生の主人公である英二はカメラマンのアシスタントとしてアメリカに来たいたのですが、そこで偶然出会ったストリートキッズのボスであるアッシュに出会い、性格も生きている環境も全く違う二人が「バナナフィッシュ」という謎の名前を巡ってマフィアや国家の陰謀に巻き込まれる話です。笑える部分ももちろんあるのですが、鬱な展開が多く、最終回を見た時は数週間落ち込んでいました。
作品紹介:蒼穹のファフナー
- 放送期間
2004年7月~12月(第1期)
2015年1月~4月(第2期第1クール)
2015年10月~12月(第2期第2クール) - 公式サイト
http://fafner-exodus.jp/ - 制作会社
XEBEC(第1期)
XEBECzwei(第2期)
〇出演声優
- 皆城総士 (cv.喜安浩平)
- 真壁一騎 (cv.石井 真)
- 遠見真矢 (cv.松本まりか)
- 小楯 保 (cv.高瀬右光)
- 日野弓子 (cv.ゆかな)
〇あらすじ
“あなたは、そこにいますか?”
西暦2150年。遠い宇宙から来たシリコン型生命体・フェストゥムとの戦いは、新たな局面を迎えていた。
第一次蒼穹作戦で砕かれた北極ミールは、その欠片を世界中にまき散らした。それらはやがて、独立したミールとして、個別の活動を始めた。大半のミールは人類への憎しみを抱き、戦いを挑んできたが、一部のフェストゥムは人類との共生を選択した。
同じ思想を持つ者は、人類のなかにも存在した。彼らは人間であり、フェストゥムでもあった。その存在が戦局を混乱させ、より多くの憎しみを生んだ。戦いはもう、人類対フェストゥムという単純な構図では語れなくなっていた。
そんななか、竜宮島だけは戦いの表舞台から姿を消し、沈黙を守っていた。2年前の来主 操との邂逅で、島はミールと対話する手段を手に入れた。それは島に、可能性をもたらした。アルヴィスの子たちは、戦いの準備を整えながら、敵を理解する術を模索していた。
公式サイトより
〇感想・レビュー
宇宙から来た謎の敵フェストゥムと戦う少年少女たちを描いた作品です。正体も分からない敵と戦うコズミックホラー要素を持ちつつ、今まで自分が生きてきた町が信じられなくなるという2つの側面のホラー要素が強く、戦うと死に近づくという設定も非常に鬱々としています。非常に残酷な世界観であり、戦う内にいなくなるキャラも存在します。それらとちゃんと向き合いつつ、自分の存在をしっかり認識していく展開が悲しいながらも熱い作品です。OP歌の仕掛けが作品をよく表しており、序盤と終盤で歌詞の意味が変わってくるのも見事です。暖かさと鬱々しさを求めている方にオススメです。
作品紹介:機動戦艦ナデシコ 劇場版機動戦艦ナデシコ-The prince of darkness-
- 放送期間
1998年8月8日 - 制作会社
XEBEC
〇出演声優
- ホシノ・ルリ (cv.南央美)
- テンカワ・アキト (cv.上田祐司)
- ミスマル・ユリカ (cv.桑島法子)
- マキビ・ハリ (cv.日高のり子)
- 高杉三郎太 (cv.三木眞一郎)
〇あらすじ
西暦2201年。ボソンジャンプ航行の鍵となる古代遺跡が、地球と木星の政治体制転覆を企む「火星の後継者」の手に落ちた。人類の歴史最大規模のクーデターに対し、発進する新・機動戦艦ナデシコ。しかし、艦長ホシノ・ルリ達の前に現れたのは、一度はルリの育ての親となったテンカワ・アキトの復讐鬼と化した姿だった。
公式サイトより
〇感想・レビュー
木星から侵略する謎の敵木星トカゲとそれと戦う戦艦ナデシコのメンバーたちを描いた作品です。基本的にギャグテイストで明るい雰囲気で進行しますが、要所要所でキャラの死や木星トカゲの真実などで鬱々とした展開が出されます。とにかく緩急の激しい作品であり、スッっと飲み込めるにも関わらず気づくと心にダメージを負っています。そして劇場版では特につらい展開が続きます。アニメ本編で守ったものが歪められていくような展開は非常に心が苦しく、失った物、変わらない物と向き合う展開が非常に響きます。緩急の激しい作品を求めている方にオススメです。
作品紹介:結城友奈は勇者である
- 放送期間
2014年10月~12月(第1期)
2017年10月~2018年1月(第2期)
2021年10月~12月(第3期) - 公式サイト
https://yuyuyu.tv/season1/ - 制作会社
Studio五組
〇出演声優
- 結城友奈 (cv.照井春佳)
- 東郷美森 (cv.三森すずこ)
- 犬吠埼風 (cv.内山夕実)
- 犬吠埼樹 (cv.黒沢ともよ)
〇あらすじ
結城友奈、13歳。勇者部に入ります。
結城友奈は朝起きて、支度して、学校へ行き、授業を受けて、部活して、友達と遊んで…。そんな普通の日常を過ごしている中学2年生。
あえて特殊な点をあげるなら、彼女の所属する部活は「勇者部」。その活動内容とは?不思議な存在、バーテックスとは?
神世紀300年、少女たちの物語ーー。
公式サイトより
〇感想・レビュー
通称ゆゆゆシリーズと呼ばれている作品です。世界をつかさどる神樹を守るため、謎の敵バーテックスと戦う中学生の少女たちが戦う作品です。魔法少女テイストめいた作品であり、主人公となる少女たちは「勇者部」という人助けを目的とした部活動をしており、非常に優しく魅力的なキャラクターです。しかし敵と戦うにつれ、特にパワーアップである満開を使うと身体機能がどんどん失われていくというつらい内容になっており、それでも戦いを続けるのか逃げ出そうとするかといった葛藤が描かれており非常に心にきます。明るい少女たちがどういう決断をし、どういう結末を迎えるのかが気になる方にオススメのアニメです。
一見普通の女子中学生の主人公”結城友奈”ですが、彼女は勇者部という部活に所属しています。未知のウイルスから人類を守ってくれている神樹と、神樹を破壊しようとするバーテックスという謎の存在に、結城友奈含む勇者部のメンバーは巻き込まれていきます。不思議な力を用いてバーテックスと戦う「勇者」となったメンバーでしたが、「満開」という必殺技を使うことで代償を払うことになります。この代償の設定がかなり鬱であります。耳が聞こえなくなったり、声が出なくなったり、足が不自由になったりと、かなり救いようのない設定です。自らの身体機能と引き換えに人類を守ろうとする姿に、感動と気味の悪さを覚えました。最終的にはハッピーエンドですので、満足感のある鬱アニメが観たい方におすすめです。
作品紹介:メイドインアビス
- 放送期間
2017年7月~9月(第1期)
2022年7月~9月(第2期) - 公式サイト
http://miabyss.com/ - 制作会社
キネマシトラス
〇出演声優
- リコ (cv.富田美憂)
- レグ (cv.伊瀬茉莉也)
- ナナチ (cv.井澤詩織)
- オーゼン (cv.大原さやか)
- マルルク (cv.豊崎愛生)
〇あらすじ
隅々まで探索されつくした世界に、唯一残された秘境の大穴『アビス』。どこまで続くとも知れない深く巨大なその縦穴には、奇々怪々な生物たちが生息し、今の人類では作りえない貴重な遺物が眠っている。「アビス」の不可思議に満ちた姿は人々を魅了し、冒険へと駆り立てた。そうして幾度も大穴に挑戦する冒険者たちは、次第に『探窟家』と呼ばれるようになっていった。アビスの縁に築かれた街『オース』に暮らす孤児のリコは、いつか母のような偉大な探窟家になり、アビスの謎を解き明かすことを夢見ていた。そんなある日、リコはアビスを探窟中に、少年の姿をしたロボットを拾い・・・?
公式サイトより
〇感想・レビュー
開拓・探索されつくした世界で、唯一の未開の地「秘境の大穴・アビス」が舞台です。アビスは、未知の遺物や高価なお宝が眠っている反面、非常に身体に負荷のかかる過酷な環境です。そんなアビスに主人公のリコや、相棒のレグが挑む作品となっています。かわいらしいイラストをしていますが、話の内容や描写がかなりえげつないという、非常にギャップのあるお話です。救いのない後味の悪いエピソードや、グロテスクな描写がかなり多いので、人によってはリタイアしてしまう方もいらっしゃるかもしれません。ですが、それらを補って余りある世界観やストーリーの完成度がありますので、満足感の高い作品でオススメです。
誰もがこの絵柄でこんな展開になるとは思わないだろう作品です。謎の巨大竪穴アビスを探検する探窟家を目指すリコと、不思議なロボ少年のレグの冒険を楽しめます。ただこのアビスはただの縦穴ではなく浮上すると特有の呪いを受けると言うアビスの呪いがあるのです。それを知った上で未知を解明する探検に挑戦する作品なのですが、その呪いの成れの果てがエグいのです。ナナチと言う少女にアビスで出会う辺りから、アビスの呪いや生態系の恐怖、それに他の探窟家の異常性が描かれていくので、可愛い絵柄なだけに非常に精神にくる描写が視聴者に待ち受けているでしょう。謎を解明していくワクワク感も味わえるので、一気に観てしまう事でしょう。
いつか母のような探検家になることを夢みる少女・リコは、探索しつくされた世界で唯一謎がのこる大穴・「アビス」に挑みます。人間の見た目をしたロボット・レグに出会い、奇妙な生物と出会い別れを繰り返しながらアビスを探索していくリコ。鬱回といえば、なんといってもやはりナナチ回です。ナナチは親友のミーティとともに研究者・ボンドルドの実験台にされ、ミーティは恐ろしい怪物の姿になってしまいます。そのえげつない残酷さとグロさ・鬱展開は、かわいらしいロリ系の作画だからこそより引き立ちます…!
作品紹介:宝石の国
- 放送期間
2017年10月~12月 - 公式サイト
http://www.land-of-the-lustrous.com/ - 制作会社
オレンジ
〇出演声優
- フォスフォフィライト (cv.黒沢ともよ)
- シンシャ (cv.小松未可子)
- ダイヤモンド (cv.茅野愛衣)
- ボルツ (cv.佐倉綾音)
- モルガナイト (cv.田村睦心)
〇あらすじ
これは、成長の物語ー
宝石たちの中で最年少のフォスフォフィライトは、硬度三半とひときわ脆く、靭性も弱くて戦闘に向かない。また、他の仕事の適性もない。そのくせ口だけは一丁前という、まさに正真正銘の落ちこぼれだった。そんなフォスに、三百歳を目前にしてやっと初めての仕事が与えられる。それは、博物誌編纂という仕事。地味な仕事に不満なフォスだったが、彼はその目で世界を見、様々なことを経験する中で、しだいに大きなうねりに飲み込まれてゆく。そしてついに、彼は望まぬかたちで、欲しかった“強さ”を手にするのだが──。
これは、友情の物語ー
フォス以上の特異体質をもつのが、シンシャ。ただそこにいるだけで体から毒液を撒き散らしてしまうシンシャは、周りに迷惑を掛けまいと、独り夜に引きこもり心を閉ざしていた。ある日、月人に攫われそうになったところをシンシャに助けられたフォスは、「次は自分が君を救ってみせる」と約束する。博物誌の編纂に奔走しながら、シンシャが明るい世界に出てこられるよう、彼向けの仕事を探そうとするフォス。果たしてフォスの想いはシンシャに届くのか? そして、二人の約束が果たされる日は来るのか──?
これは、戦いの物語ー
月から飛来する謎の敵“月人”。彼らは宝石たちを装飾品にしようと、特に美しい宝石を好み、一人また一人と宝石を攫っていくが、その正体は不明。しかも攫われた宝石は加工されて武器となり、宝石たちを苦しめる。さらに月人はどんどん改良され、強力になってゆく。次々と現れる月人に、二十八体の宝石たちは勝利することができるのか? 彼らの真の目的とは何なのか? この終わりのない戦いに、終止符は打たれるのか?
公式サイトより
〇感想・レビュー
実在する宝石が、人の姿をした生物となって暮らしている世界のお話です。それぞれの宝石の硬度や特性が反映されているキャラクターたちが、宝石たちをさらいにくる謎の存在”月人”と対峙していきます。主人公は”フォスフォフィライト”というあまり硬度が高くない無垢な宝石なのですが、このフォスフォフィライトの変貌がおぞましく、鬱な展開へと進んでいきます。戦闘で負った傷を修復するたびに、記憶や自我を失い姿が変貌していく過程は、視聴者からすればかなりキツイものがあります。また、フォスフォフィライトの信念や行動も、全く報われないという後味の悪さがあります。
人類がはるか昔に滅んだ世界が舞台で繰り広げられる宝石たちの物語。タイトルにもあるようにこの世界の登場人物はみな宝石であり、それゆえ各々の硬度が違うため割れやすいものや割れにくいものに別れていきます。また、基本的に宝石たちは不老不死であるが唯一の例外として月人と呼ばれる存在に連れて行かれた場合二度と帰ってくることはありません。このように本来は不死である宝石も死に近いことが起こり得るため、個性豊かなキャラクターたちがあっさりと連れて行かれた時はショックを受けました。また、本作は3dcgによって描かれていますがそれが宝石らしさをより際立たせているアニメとなっていました。
作品紹介:ぼくらの
- 放送期間
2007年4月~9月 - 公式サイト
https://www.gonzo.co.jp/archives/bokurano/index01.html - 制作会社
GONZO
〇出演声優
- ウシロ(宇白順) (cv.皆川純子)
- カナ(宇白可奈) (cv.阿澄佳奈)
- カンジ(吉川寛治) (cv.野島健児)
- マチ(町洋子) (cv.三瓶由布子)
- アンコ(往住愛子) (cv.牧野由依)
〇あらすじ
「終焉」アニメ版で迎えるもうひとつの結末。
夏休み――自然学校にやってきた15人の少年少女。そこで、小学生の宇白可奈を除く14人の中学1年生は、ココペリと名乗る謎の人物と突然、契約を結ぶ。
その契約は戦いに負けたり、勝負がつかず48時間経過すると、地球は破壊され、全人類のみならず地上の全生物が死滅する。操縦者は、事前に契約した者の中から選ばれた1名がなる。操縦は一人で行い、勝手に変更する事は許されない。ロボットは人の生命力で動く。一戦闘する代わりに、操縦者の命を奪う。
世界の滅亡か ぼくらの死か。
公式サイトより
〇感想・レビュー
ぼくらのは鬱アニメの代表作とも言える程の有名な作品です。少年少女が偶然ロボットに乗って世界の為に戦う話です。そのロボットに乗って戦う際には代表者1名がランダムに選ばれるのですが、戦うと必ず死ぬと言う話です。戦わないと当然死ぬので選択肢がほぼない状況を、大人ではなく少年少女が受け止めるなんとも言えないやるせなさが終始漂う傑作です。死と言う誰もいづれは自身に起きるけど、考えない様にしているテーマを、今すぐ結論を求められる少年少女達の命に対する葛藤を楽しむ作品です。覚悟を決めていく姿に涙なくして視聴し続けられません。
15人の子供たちが、地球を攻撃しにくる巨大ロボットに毎日1人ずつ応戦していく物語です。選ばれるのはランダムで、応戦用のロボットに乗り込んだら最後、敵に勝てても搭乗した子どもは死んでしまいます。ココペリという一見かわいらしい(その実は残酷な)マスコットキャラクターに導かれ、訳のわからないまま1人、また1人と命を落としていきます。次の搭乗を予告された子どもは、死を前に心の闇に向かい合う姿が描かれるのですが、その残酷さとまさに「鬱」と言えるエピソードの数々と、絵の繊細なタッチとのギャップが怖すぎてたまりません…!
異色のロボットアニメです。少年達がロボット「ジ・アース」に乗り込み戦う話・・というと典型的なロボットアニメかと思うが、戦うには条件があり・・という話です。ロボットが戦う話というより、パイロットである少年・少女達の背景が中心と言ってもいいほど内面に深く切り込んだ内容となっています。原作版とはラストが変更されており、ラストはそこまで重くはないものの「出口が見えない」「救われない」感じは鬱アニメそのものです。この頃のアニメは救われない形の重々しいものが多い(まどまぎ等)が「ぼくらの」も同系統のものなので、この年代のアニメが好きな人にお勧めです。
アニメ「ぼくらの」は、少年少女たちが巨大ロボット「ジアース」に搭乗し、地球の存亡を賭けた戦いに挑む物語です。一見、SFロボットアニメのように見えますが、実際は人間の本質や倫理を深く探求する作品であり、視聴者に強い印象を残します。鬱展開の主な要因は、敵と戦う度にパイロットが命を落とすという厳しいルールです。この設定により、13人の少年少女たちがそれぞれの命をかけて戦う中で、彼らの過去や人生観、家族との関係が深く描かれます。彼らが抱える個々の葛藤や心の傷が明らかになる度に、視聴者は避けられない死の運命に対する苦痛や無力感を味わいます。この重いテーマにより、物語は単なるエンターテインメントを超え、生と死の狭間での選択や自己犠牲についての深い問いかけを行っています。
作品紹介:東京マグニチュード8.0
- 放送期間
2009年7月~9月 - 公式サイト
https://tokyo-m8.com/index.shtml - 制作会社
ボンズ×キネマシトラス
〇出演声優
- 小野沢未来 (cv.花村怜美)
- 小野沢悠貴 (cv.小林由美子)
- 日下部真理 (cv.甲斐田裕子)
- 小野沢誠司 (cv.中博史)
- 小野沢雅美 (cv.井上喜久子)
〇あらすじ
夏休み、東京を襲った大地震、すべてが一変した世界。絶望に立ち尽くす姉弟と、一人娘を案じるシングルマザー。大切な家族の待つ我が家へー 3人は歩き始めた。
夏休みに入ったばかりのお台場。中学1年生の未来は、弟の悠貴に付き合わされロボット展を見に来ていた。はしゃぐ弟を横目に、反抗期真っ盛りの未来は退屈そうにケータイをいじっている。「毎日毎日ヤなことばっかり…。いっそのこと、こんな世界、壊れちゃえばいいのに」そう思った瞬間、突然地面が激しく揺れた。
東京を襲った、マグニチュード8.0の海溝型大地震。
連絡橋は崩れ落ち、東京タワーは倒壊―。一瞬にしてすべてが変わった東京。未来は悠貴の手をひき、お台場で出会ったバイク便ライダー・真理の力を借りながら世田谷にある自宅へ向かう。
果たして3人は無事に家に帰ることができるのか―。
公式サイトより
〇感想・レビュー
日本では誰もが共感したり、もし自分に起こったらと感情移入しちゃう大地震に被災した後の話です。中学1年の主人公は弟と被災し、世田谷にある実家に力を合わせて目指すのですが、様々な壁が2人を阻むと言う話です。しかしこのアニメの鬱展開は最後にあります。それを知った後には必ずアニメを最初から観る事になるでしょう。それほど作りこまれているのですが、鬱展開もですが何よりも家族の絆こそがこのアニメのテーマだと思います。最終回は涙を流す事は必須なので、ハンカチと水分補給は忘れずに観る事が推奨されます。
作品紹介:無限のリヴァイアス
- 放送期間
1999年10月~2000年3月 - 公式サイト
https://www.sunrise-inc.co.jp/ryvius/ - 制作会社
サンライズ
〇出演声優
- 相葉昴治 (cv.白鳥 哲)
- 相葉祐希 (cv.保志総一朗)
- 尾瀬イクミ (cv.関 智一)
- 蓬仙あおい (cv.桑島法子)
- 和泉こずえ (cv.丹下 桜)
〇あらすじ
22世紀初頭。人類はその居住地域を太陽系全体へと広げ、各惑星圏は経済的に独立した地域として繁栄していた。だが、ある時、突如として太陽を中心に発生したプラズマの嵐によって、太陽系の半分は魔の海 ”ゲドゥルト・フェノーメン”(ゲドゥルトの海)に呑み込まれ、人類の多くが死滅した…。それから約80年後、復興を成し遂げた人類は、太陽系全ての星へ進出していたが、ゲドゥルトの海は膨張を続けており、それに対する解決策はまだ見つけられないでいた…。西暦2225年、航宙資格教程の訓練用ステーション”リーベ・デルタ”で16歳の少年、相葉昴治は弟の祐希や幼なじみのあおいたち仲間たちと教習を受けていた。ある日、”リーベ・デルタ”がエネルギー補給のためゲドゥルトの海に降下した。その時事件は起きた。突然、”リーベ・デルタ”が制御を失い、ゲドゥルトの海へ沈没し始めたのだ!生死に追いつめられたアイヴァとその仲間の少年たちは、脱出を図ろうと奔走していたとき、見たこともない可潜艦”リヴァイアス号”を発見した…。
公式サイトより
〇感想・レビュー
心をえぐる程の作品ではなく、じわじわと心を蝕まれる感覚を味わえる鬱アニメの傑作です。学生だけで宇宙を漂流する事になるのですが、その宇宙船には最新鋭の秘密があると言う設定ですが、楽しむのは学生たちが閉鎖空間でどの様になっていくのかの展開です。極限状態に置かれると人はどの様な行動にでるのかを、本当にリアルに描かれており、当然パニックや絶望展開が待ち受けているので心にくるものがあります。人間の心の闇だけでなく、複雑に混ざり合う政治や人間模様の表現が逸脱で、ストーリーに没頭できる作品です。20年以上前のアニメですが、今観ても古いと感じる事はないでしょう。人の心の闇は今も昔も変わりません。
作品紹介:鋼の錬金術師
- 放送期間
2003年10月~2004年10月 - 公式サイト
https://www.hagaren.jp/ - 制作会社
ボンズ
〇出演声優
- エドワード・エルリック (cv.朴璐美)
- ヴァトー・ファルマン (cv.室園丈裕)
- アルフォンス・エルリック (cv.釘宮理恵)
- ショウ・タッカー (cv.永井誠)
- ピナコ・ロックベル (cv.麻生美代子)
〇あらすじ
エドワードとその弟アルフォンスは、幼き日に亡くなった母親を思うあまり、死んだ人間を蘇らせるという錬金術最大の禁忌、人体錬成を行ってしまう。しかし錬成は失敗し、エドワードは左足を、アルフォンスは体全てを失う。
己の右腕と引き替えに、かろうじて弟の魂を錬成し、鎧に定着させることに成功したが、その代償はあまりにも大きすぎるものであった。
エドワードはアルフォンスと共に、失った全てを取り戻すため、絶大な力をもつ「賢者の石」を探す旅に出る。
右腕と左足を鋼の義肢「機械鎧(オートメイル)」に変えた彼を、人は「鋼の錬金術師」と呼ぶ—。
公式サイトより
〇感想・レビュー
同名の原作のアニメ化作品は2つあり、2003年に放送されたものと2009年に放送されたものがあります。2003年版の方は原作からストーリーが大幅に変更されており、人体錬成の禁忌についてより掘り下げている内容となっています。原作よりも暗い雰囲気で進行し、特に罪というテーマ性が強いです。人を作ろうとした罪、人を殺した罪と向き合い、どういう答えを出すかは必見です。マスタング大佐やスカーのキャラ性は別物と言ってよく、原作読破済みの視聴者でも驚きを持って見れる作品となっています。原作よりもダークファンタジー系の作品となっており、そういう作品が見たい方にオススメです。
作品紹介:ノーゲーム・ノーライフ ゼロ
- 放送期間
2017年7月15日 - 公式サイト
http://ngnl.jp/ - 制作会社
マッドハウス
〇出演声優
- リク (cv.松岡禎丞)
- シュヴィ (cv.茅野愛衣)
- コローネ・ドーラ (cv.日笠陽子)
- ジブリール (cv.田村ゆかり)
- ノンナ・ツェル (cv.井口裕香)
〇あらすじ
願ったのは、共に生きることーー。
それは一切の争いが禁じられ、全てがゲームで決まる《盤上の世界(ディス・ボード)》が創造されるはるか以前の出来事。
世界を統べる唯一神の座をめぐり、終わりの見えない大戦が続いていた時代。天を裂き、地を割り、星さえも破壊し尽くさんとする凄惨な戦争は、戦う力を持たない人間たちに理不尽な死を撒き散らしていた。
強大な力を持つ様々な種族に追いやられ、存亡の危機に瀕する人間を率いる若きリーダーの名はリク。一人でも多くの人間が明日を迎えるために心を砕き、擦り減らす日々が続くある日、リクは打ち捨てられた森霊種(エルフ)の都で機械仕掛けの少女・シュヴィと出会う。
機械には持ち得ぬ心に興味を持ってしまったことでエラーを起こしてしまい、仲間たちから廃棄されてしまったシュヴィは、エラーを修正するため、リクに《人間の心》を教えてほしいと頼むのだが……。
これは六千年以上もの昔に紡がれた《最も新しい神話》へと至る《最も古き神話》。記録にも記憶にも残らない、誰にも語られることのない物語が今、幕を開ける——。
公式サイトより
〇感想・レビュー
テレビシリーズのノーゲーム・ノーライフの前日譚を描いた作品です。本編の世界がどうやって作られたかという話を展開しており、テレビシリーズを見ていなくても十分に楽しめます。他種族が戦争しあう世界で最も弱小な人間が必死に生き延び戦争の勝利をかすめ取るまでの話がしっかりと描かれており、頭脳戦で他種族を出し抜いていく様子が非常に面白いです。一方で主人公のリク、ヒロインのシュヴィの恋愛模様は非常に悲しく、お互いに自分を犠牲にしても勝とうとする姿は涙なしには見れません。ハッピーエンドでありつつ、悲しい結末が好きな方にオススメです。
作品紹介:Vivy -Fluorite Eye’s Song-
- 放送期間
2021年4月~6月 - 公式サイト
https://vivy-portal.com/ - 制作会社
WIT STUDIO
〇出演声優
- Vivy (cv.種﨑敦美)
- マツモト (cv.福山 潤)
- エステラ (cv.日笠陽子)
- グレイス (cv.明坂聡美)
- オフィーリア (cv.日高里菜)
〇あらすじ
“ニーアランド”、それは夢と希望と科学が混在したAI複合テーマパーク。史上初の自律人型AIとして生み出され、施設のAIキャストとして活動するヴィヴィは日々、歌うためにステージに立ち続ける。しかし、その人気は今ひとつだった。
――「歌でみんなを幸せにすること」。自らに与えられたその使命を果たすため、いつか心を込めた歌を歌い、園内にあるメインステージに立つことを目標に歌い続けるヴィヴィ。
ある日、そんなヴィヴィの元に、マツモトと名乗るAIが現れる。
マツモトは自らを100年後の未来からきたAIと話し、その使命は「ヴィヴィと共に歴史を修正し、100年後に起こるAIと人間との戦争を止めること」だと明かす。
果たして、異なる使命を持つ2体のAIの出会いは、どんな未来を描き直すのか。
これは<私>が<私>を滅ぼす物語――AIの『歌姫』ヴィヴィの、百年の旅が始まる。
WIT STUDIO×長月達平×梅原英司エンターテイメントの名手たちが、引き寄せあった絆で紡ぐSFヒューマンドラマ、ここに開演。
公式サイトより
〇感想・レビュー
AIが一般化した世界、突如AIが暴走し人々を殺し始めた世界で歌姫型AIのヴィヴィが何を選択するのか、歌うとは何か心とは何かを問い続ける物語です。歌で人を幸せにする使命を与えられたヴィヴィと謎の立方体のメカマツモトと過去に戻りシンギュラリティを解消していく珍道中は面白い一方、AIと人との関わりに触れ、ヴィヴィが悩み苦しむ姿は非常に考えさせられます。最後にヴィヴィがどのような決断をするのかは必見です。歌をテーマとしており、挿入歌などの演出も見どころの一つです。SFで悲しい話を求めている人にオススメです。
作品紹介:モノノ怪
- 放送期間
2007年7月~9月 - 制作会社
東映アニメーション
〇出演声優
- 薬売り (cv.櫻井孝宏)
〇あらすじ
「真(まこと)」「理(ことわり)」「形(かたち)」を見極め、モノノ怪を斬ることのできる退魔の剣を持つ、謎の男「薬売り」。真とは事の有様、理とは心の有様。そして、ものの形を為すのは、人の因果と縁(えにし)。剣に導かれてか、己の意思か、薬売りの行く手には必ずモノノ怪が剣が抜き放たれ、あまたの妖異と対峙するとき、浮かぶこの世のあはれとは・・・?人の心とアヤカシが生み出す凄絶なる惨劇を、薬売りの男と退魔の剣が断つ!
dアニメストアより
〇感想・レビュー
和風ながらポップでモダンな作画、独特な演出が素晴らしいです。「日本の怪談」の有名エピソードがオムニバス形式で語られていきますが、そこだけが普通で、モノノ怪の世界観で語られる『怪談』は、一瞬、何を見ているのか分からなくなる位新鮮でした。これほどいい意味で裏切られたアニメはないかもしれません。「薬売り」さんの怪しげな魅力もこの作品に絶対欠かせません!映像の斬新さだけではなく、『怪談』ならではの世の無情、ジメジメとした恨めしさもしっかりと描かれているのでめちゃめちゃおススメ!大絶賛の作品です!
https://www.youtube.com/watch?v=zvIHMBpkmug
作品紹介:バビロン
- 放送期間
2019年10月~2020年1月 - 公式サイト
https://babylon-anime.com/ - 制作会社
REVOROOT
〇出演声優
- 正崎 善 (cv.中村悠一)
- 九字院偲 (cv.櫻井孝宏)
- 文緒厚彦 (cv.小野賢章)
- 瀬黒陽麻 (cv.M・A・O)
- 守永泰孝 (cv.堀内賢雄)
〇あらすじ
東京への一極集中緩和を目的として、東京都西部に新設された『新域』。その実態は、新法の試験運用を実施する「国家の実験場」としての役割を有し、政令指定都市を上回る権限が付与され、「第2の東京」と位置付けられていた。
Wikipediaより
〇感想・レビュー
正義感のあふれる検事の主人公です。とある脱税の検挙からとある事件に巻き込まれていきます。最初は怪しくもセクシーな謎の女性の登場でジメッとしたミステリーの世界観に飲み込まれます。しかし話が進むにつれて登場人物がどんどん命を落としていきます。しかも犯人と思われる人物は直接的に手を下すわけでなく、被害者たちと会話をしただけで命を自らたっていくという展開に主人公はなすすべがないです。犯人もなんのためにそんなことをするのか動機らしいものもなく、ただ人が死んでいくのを楽しんでいる様子で犯行の理由も、犯行の実行の仕方も、解決策もわからなないなかどんどん追い詰められる主人公が見ものです。
作品紹介:86―エイティシックス―
- 放送期間
2021年4月~6月(第1期)
2021年10月~2022年3月(第2期) - 公式サイト
https://anime-86.com/ - 制作会社
A-1 Pictures
〇出演声優
- シンエイ・ノウゼン (cv.千葉翔也)
- ヴラディレーナ・ミリーゼ (cv.長谷川育美)
- ライデン・シュガ (cv.山下誠一郎)
- セオト・リッカ (cv.藤原夏海)
- アンジュ・エマ (cv.早見沙織)
〇あらすじ
星歴2148年。サンマグノリア共和国は隣国ギアーデ帝国が投入した完全自律型無人兵器「レギオン」の侵攻に対し、同様の無人兵器「ジャガーノート」を投入。流血無き戦場を作り上げる事で脅威を退けていた。しかし、その実態は多数派民族である白系種以外を人間と見做さない狂気の差別思想から生み出された「有人搭乗式無人機」であり、搭乗させられた少数派民族は共和国85行政区の外へ追いやられた人型の家畜、「エイティシックス」と蔑まれながら絶死の戦場を戦い続けていた。そんな中、白系種でありながら軍内で差別政策撤廃の活動を行う士官ヴラディレーナ・ミリーゼは、管制担当者に多数の退役者や自殺者を出し「死神」と呼ばれるエイティシックスが居る部隊の管制を任され、自国が目を背け続けていたレギオンの真実を知る事になる。
Wikipediaより
〇感想・レビュー
ロボット兵器の出現で、もう兵隊が命を落とすことはないという軍事国家でじつは戦っているのは、自国民と認識されていない若者たちがロボットに乗り込み戦っているという設定からの鬱展開。しかも長年の戦いの末、今戦っているのは若者やこどもたち。戦いで勝利をすれば国民になれるという条件下で人を集めているが、現状は生き残るものはほとんどいなくて、兵士たちに希望はないです。そんな中やっと生き残れて、普通にすごしてよいと言われたのに、結局戦場でしか生きるすべがなくて、死んでいった仲間に申し訳なくて戦地に戻る決意をする登場人物たちが悲しすぎて涙なしには見れないです。
作品紹介:ノラガミ ARAGOTO
- 放送期間
2015年10月~12月 - 公式サイト
https://noragami-anime.net/ - 制作会社
ボンズ
〇出演声優
- 夜ト (cv.神谷浩史)
- 壱岐ひより (cv.内田真礼)
- 雪音 (cv.梶 裕貴)
- 毘沙門 (cv.沢城みゆき)
- 兆麻 (cv.福山 潤)
〇あらすじ
黒いジャージにスカーフ姿の“夜ト”は、祀られる社の一つもない貧乏でマイナーな神様。自分の社を築くべく、賽銭〈5円〉で人助けをする、自称“デリバリーゴッド”である。交通事故に遭いそうになった夜トを助けようとしたことがきっかけで、“半妖(魂が抜けやすい体質)”となった良家の令嬢・壱岐ひより、さらに、夜トに拾われ、神様が使う道具“神器”となった少年“雪音”と共に、人間に害を与える“妖”と戦いを繰り広げながらも、その三人の絆は深まっていった。一方で、七福神の一柱(ひとり)で最強武神である“毘沙門”から命を執拗に狙われ続けている夜ト。ふたりの間に秘められた過去、そして、因縁の対決の行方は…
公式サイトより
〇感想・レビュー
第一期目から暗い話がちらほらあったけれど、第二期はもっとダークな展開になります。神の使いたちは元は人間であったため心の不安定さがあって、それが心を蝕んでいき、その蝕んだ心が他の使いを蝕んで、ついには主である神の体を感染症のように蝕んでいきます。しかも神は生まれ変わってやり直しがきくことが判明して、なにかあっても代わりがいるから大丈夫ですよという使いたちの本心が怖かったです。使いたちは神を敬っている、神は使いたちを助けてやりたい、養ってやりたいと思っているのに根本的に違いすぎてわかりあえない様が少しずつしかし、確実にどんどん自体を悪化させていって、ジメジメした展開が良いです。
作品紹介:ギルガメッシュ
- 放送期間
2003年10月~2004年3月 - 制作会社
ジャパンヴィステック、グループ・タック
〇出演声優
- 円竜也 (cv.浪川大輔)
- 円紀世子 (cv.中村千絵)
- 伯爵夫人 (cv.斎賀みつき)
- 藤崎イサム (cv.伊藤健太郎)
- 御室風子 (cv.小林沙苗)
〇あらすじ
197X年、円竜也とその姉・紀代子はおじの研究所に呼び出される。そこにはクローン技術により作り出された10人の擬瑠亀主(ギルガメッシュ)がいた。彼らは悪魔族の一味である円盤族(UFO族)に科学技術で対抗するべく、研究に研究を重ねていた。
研究所の場所を知った円盤族らは研究所を襲い、竜也やギルガメッシュを殺そうとするが、竜也はその祖父にあたる円鬼堂(エンキドゥ)に救われる。鬼堂は円竜也ら円家と、ギルガメッシュたちは同じ祖先、宇宙人である事実を打ち明ける。円竜也ら超能力を使える者達とギルガメッシュたちは一致団結して円盤族に対抗していく。
Wikipediaより
〇感想・レビュー
タイトル・原作は石ノ森章太郎の同名漫画であるが、アニメ版は大きく内容が変更されています。モチーフこそ石ノ森章太郎の漫画から来ているものの、鬱要素・ダークな要素はアニメ版の方が強いです。2003年作ということでまだ2000年問題が騒がれていた年から数年しか経っていないこともあり、テクノロジーに対する不信感・恐怖感が見て取れる内容となっています。これを書いている現在もテクノロジーの発展は目覚しい一方で、AIに対する脅威と言ったような社会的な不安が多く見て取れます。本作品はクローン技術や高度な文明によって引き起こされた科学的な事故といったテクノロジーの持つ「怖さ」のようなものが多く見て取れるのだが、それらは普遍的なものでありいま現在このアニメをみてもまったく色あせている感じはしないです。
作品紹介:シグルイ
- 放送期間
2007年7月~10月 - 制作会社
マッドハウス
〇出演声優
- 藤木源之助 (cv.浪川大輔)
- 伊良子清玄 (cv.佐々木望)
- 岩本三重 (cv.桑島法子)
- いく (cv.篠原恵美)
- 岩本虎眼 (cv.加藤精三)
〇あらすじ
時は江戸時代初頭、天下太平の世の中。駿河大納言・徳川忠長の命により、通常は木剣によって行われるべき御前試合が、真剣をもって行われようとしていた。この御前試合で対決する、藤木源之助と伊良子清玄。藤木は片腕を失い、伊良子は盲目であった。この二人は、不世出の剣士とうたわれた岩本虎眼の道場でのかつての同門。異様な構えを取る伊良子…。二人が出会い、頭角を現し、虎眼道場の跡継ぎとして目指す武士道の頂点。しかしその頂点に立てるものは一人しかいない。この二人の葛藤を縦軸に、数奇な運命を横軸に、織り上げた運命の物語。
公式サイトより
〇感想・レビュー
(良い意味で)こんなものよく放送できたなというアニメです。地上派での放送ではなかったため自由度が高かったと思われます。グロテスクな描写が多いものの、どこか美しさを感じました。強さをひたすらに求める剣豪、武家社会における不条理さを美化せずによく書けていました。常識的な人間が一人も出てこないのには理由があるのでしょう。極限まで強さを追い求めると人は人ではなくなってしまう、人間性を失ってしまうのです。劇中に登場する「この日産まれし怪物は一匹、いな二匹・・」というセリフに代表されるように。残念なのはアニメは途中で終わってしまいそのまま続編が作られていない点です。評価も高いアニメで原作も素晴らしく、原作はとうの昔に完結済なのになぜか二期が作られていません。望む声が多ければその内つくられる気がするので是非見ていただきたいです。
作品紹介:ハッピーシュガーライフ
- 放送期間
2018年7月~9月 - 公式サイト
https://archive.genco.co.jp/happysugarlife/ - 制作会社
Ezo’la
〇出演声優
- 松坂さとう (cv.花澤香菜)
- 神戸しお (cv.久野美咲)
- 神戸あさひ (cv.花守ゆみり)
- 三星太陽 (cv.花江夏樹)
- 飛騨しょうこ (cv.洲崎 綾)
〇あらすじ
誰も愛したことがなかった少女・松坂さとう。そんなさとうが初めて愛した少女・神戸しお。寄り添う二人の少女、甘く幸せな生活。それを脅かすものを――松坂さとうは許さない。愛のためなら脅迫も監禁も殺人さえも。甘くて痛い、真実の純愛サイコホラー。
公式サイトより
〇感想・レビュー
主人公の女子高生”さとう”と少女”しおちゃん”の生活を描いたほのぼのアニメ。かと思いきやとんでもないヤンデレなさとうちゃんがとにかくしおちゃんを可愛がって、守り抜こうとするお話です。精神的にやばいやつがゴロゴロ出てくるアニメで、絵柄の可愛らしさの反面ぞっとするようなキャラが多く、日常にこんなことが潜んでいる可能性を考えるとおそろしくなってきます。でも心のどこかでさとうちゃんとしおちゃんの二人の生活が壊れてしまわないように応援してしまう部分もあり、すごく複雑な気持ちで見続けるアニメです。サイコホラーが好きな人には絶対はまる、可愛くも恐ろしいアニメ。
作品紹介:ID:INVADED
- 放送期間
2020年1月~3月 - 公式サイト
https://id-invaded-anime.com/ - 制作会社
NAZ
〇出演声優
- 名探偵・酒井戸 / 鳴瓢秋人 (cv.津田健次郎)
- 百貴船太郎 (cv.細谷佳正)
- 富久田保津 (cv.竹内良太)
- 本堂町小春 (cv.M・A・O)
- 白岳仙之介 (cv.近藤 隆)
〇あらすじ
監督・あおきえい×脚本・舞城王太郎が創り出すオリジナルSFミステリーComing in 2020
殺意を感知するシステム「ミヅハノメ」を用いて、犯罪事件を捜査する組織、通称「蔵」。
そして、「ミヅハノメ」のパイロットとして犯人の深層心理「殺意の世界(イド)」に入り、事件を推理する名探偵・酒井戸。
頻発する凶悪かつ謎多き事件と、そこに見え隠れする連続殺人鬼メイカー「ジョンウォーカー」の影を追っていく。
公式サイトより
〇感想・レビュー
津田健次郎さんが主役の声優さんをつとめるアニメです。連続殺人犯の残留思念からイドという世界に主人公がもぐり探偵となって殺人犯の招待を暴いていく話なのですが、主人公は元警察官ですが、家族を殺した殺人犯を殺し、その他の連続殺人犯をも殺してしまっているため捕まっている状態で、イドの世界では若く利発でしっかりした印象の主人公が現実世界へ戻ると歳も重ねており、暗く、鬱々とした雰囲気に戻ります。その現実とイドの世界のギャップが見ていて面白くもあり、悲しくもなる部分です。基本的には連続殺人犯を作りあげている帽子の男の正体を暴いていくことが目的ですが、イドに関する秘密や、主人公の苦悩がリアルに描かれており、涙なくしては見られない良作です。
作品紹介:がっこうぐらし!
- 放送期間
2015年7月~9月 - 公式サイト
https://gakkougurashi.com/ - 制作会社
Lerche
〇出演声優
- 丈槍由紀 (cv.水瀬いのり)
- 恵飛須沢胡桃 (cv.小澤亜李)
- 若狭悠里 (cv.M・A・O)
- 直樹美紀 (cv.高橋李依)
- 佐倉 慈 (cv.茅野愛衣)
〇あらすじ
学校に寝泊まりする”学園生活部”の4名、ムードメーカーのゆき、シャベルを愛する(?)くるみ、皆をまとめるりーさん、しっかり者の後輩みーくん。おっとりとした顧問のめぐねえに見守られながら、朝ごはんに乾パンを食べたり、屋上の菜園でプチトマトを収穫したり、部屋から逃げ出した犬”太郎丸”を追って学校中を走りまわったり……時に大変なこともあるけれど、それ以上に楽しさがあふれている、みんなと一緒に暮らす日々彼女たち”学園生活部”は、今日も元気いっぱい活動中!「わたしたちは ここにいます」
公式サイトより
〇感想・レビュー
アニメでも漫画でも衝撃の第一話とネットでも話題になった「がっこうぐらし!」アニメの1話目はただただ楽しそうに学校での日々を送っている主人公”ゆき”の姿が描かれますが、最後のシーンでゾンビがはびこっているカットが入り、EDでは廃校と化した学校が写るという演出がよかったです。ゾンビがたくさんいる状況から自分の心を守るために、普段通りの学校だと思いこんでいるゆきちゃんの姿も痛々しいですが、まわりの女の子たちもそのゆきちゃんを守るために話を合わせ明るくふるまう中でどうにか正常な精神を保てているというなんともギリギリのラインで成り立っている状況・・・かわいくどうにか皆元気に生き残って欲しいと願いながら見るアニメです。
作品紹介:未来日記
- 放送期間
2011年10月~2012年4月 - 公式サイト
http://www.future-diary.tv/ - 制作会社
asread.
〇出演声優
- 天野雪輝 (cv.富樫美鈴)
- 我妻由乃 (cv.村田知沙)
- 火山高夫 (cv.土門 仁)
- 来須圭悟 (cv.田中正彦)
- 豊穣礼佑 (cv.真田アサミ)
〇あらすじ
「刺せないよ、そういう”未来”だもの―――」未来予知能力者12人によるサバイバルゲーム勃発!
「未来の出来事が書かれた携帯日記=未来日記」の所有者間で繰り広げられる殺人ゲームに巻き込まれてしまった中学生・天野雪輝が主人公のサスペンス・アクション。内向的で冷めている雪輝の成長、雪輝を盲目的に愛する最強のヒロイン・我妻由乃の動向、そして個性的な12人の未来日記所有者によるバトルなどが見所。
公式サイトより
〇感想・レビュー
未来の出来事が書かれた携帯日記=未来日記を所持する来予知能力者12人によるサバイバルゲーム!内向的で冷めている中学生・天野雪輝が成長していく姿と雪輝を愛する最強のヒロイン・我妻由乃の動向、そして個性的な12人の未来日記所有者によるバトルなどが見所です。未来日記はそれぞれ能力が異なり、戦い方も様々で、日記所有者がそれぞれ抱えている暗い過去は、同情してしまうほど闇が深いものが多かったです。また、最初は敵だった人が味方になったり、逆に味方だった人が敵になったりとストーリーについていくのがやっとでした。そして、最後の結末もかなり衝撃的でした。
後半になるにつれて、どんどん話が複雑になっていくんですが、全体的に面白いです。未来日記を所有している人たちでバトルになっていくんですが、その様子も面白く見れました。登場人物一人ひとりのキャラも濃いので、見ていて応援したくなるキャラクターも出てくると思います。個人的には、ヒロインの由乃ちゃんがオススメです。ちょっと猟奇的な部分もあるのですが、後にその理由も分かってきます。ドラマ化もされてましたが、やっぱりアニメの方が詳しくキャラも描かれているのでより面白かったです。また、アニメのオープニング曲の空想メソロギヰも大好きでした。
作品紹介:機動戦士ガンダム鉄血のオルフェンズ
- 放送期間
2015年10月~2016年3月(第1期)
2016年10月~2017年4月(第2期) - 公式サイト
https://g-tekketsu.com/ - 制作会社
サンライズ
〇出演声優
- 三日月・オーガス (cv.河西健吾)
- オルガ・イツカ (cv.細谷佳正)
- ビスケット・グリフォン (cv.花江夏樹)
- ユージン・セブンスターク (cv.梅原裕一郎)
- 昭弘・アルトランド (cv.内匠靖明)
〇あらすじ
無人機動兵器モビルアーマー (MA)の暴走に端を発した大戦争、厄祭戦が終結してから約300年後のP.D.(Post Disaster)323。地球圏は、大戦の英雄アグニカ・カイエルと同志である7つの家門セブンスターズが創設した治安維持組織ギャラルホルンの監視のもとで、4つの経済圏による分割統治に移行していた。しかし長きにわたる平和はギャラルホルンを腐敗させ、その余波は地球から遠く離れた火星にも差別や貧困というかたちで蔓延していき、過酷な労働に就く孤児たちや、人身売買されるヒューマンデブリを生み出す要因となっていた。
公式サイトより
〇感想・レビュー
使い捨ての少年兵達が、既得権益を有する大人(ギャラルホルン)達に反旗を翻します。タイトルの通り、孤児達の物語です。主人公はオルガや三日月といった使い捨てにされていた民間警備会社の少年兵達で、相手は超巨大な勢力です。言ってみれば暴走族と警察位に力が違います。始めから負けが見えている闘いなのですが、理不尽さに立ち上がらざるを得ない姿に胸が締め付けられます。これは現代のアメリカン・ニューシネマです。負ける(死ぬ)事は分かっている、それでも一矢報いるという彼らの心意気に触れる度、涙が止まらなくなるのです。
作品紹介:Fate/Zero
- 放送期間
2011年10月~12月(第1期)
2012年4月~6月(第2期) - 公式サイト
https://www.fate-zero.jp/ - 制作会社
ufotable
〇出演声優
- 衛宮切嗣 (cv.小山力也)
- セイバー (cv.川澄綾子)
- アイリスフィール (cv.大原さやか)
- 遠坂時臣 (cv.速水 奨)
- 言峰綺礼 (cv.中田譲治)
〇あらすじ
これは始まりに至る物語―――
奇跡を叶える『聖杯』の力を追い求め、七人の魔術師が七人の英霊を召喚し、最後の一人になるまで戦いを繰り広げる究極の決闘劇……聖杯戦争。
三度、決着を先送りにされたその闘争に、今また4度目の火蓋が切って落とされる。それぞれに勝利への悲願を託し、冬木と呼ばれる戦場へと馳せ参じる魔術師たち。だがその中でただ独り、己の戦いに意味を見出せない男がいた。
彼の名は――言峰綺礼。運命の導きを解せぬまま、綺礼は迷い、問い続ける。なぜ令呪がこの自分に授けられたのか、と。だが戦いの運命は、やがて綺礼を一人の宿敵と巡り合わせることになる。
それが――衛宮切嗣。誰よりも苛烈に、誰よりも容赦なく、奇跡の聖杯を求め欲する男だった。
大人気ゲーム『Fate/stay night』では断片的に語られるのみだった、10年前に起こった「第四次聖杯戦争」の真実。士郎の養父が、凛の父が、そして若き日の言峰綺礼が繰り広げた戦いの真相が、いま明らかになる!
公式サイトより
〇感想・レビュー
この作品はどんな願いも叶える聖杯を巡り、魔術師達が過去の英霊を召喚し、死闘を繰り広げます。主人公の衛宮切嗣は正義のヒーローを目指す少年でしたが、数々の闘いの中で「大きな災いを避けるために、より小さな災いを選択し続ける事」が世界を良くするとの考えに至り、目的の為には手段を選ばないマキャベリストに成り果てています。この闘いで使役されるのは過去の英霊なので、切嗣の召喚した英霊も誇り高く、切嗣の闘い方に反発します。そして、結局はお互いに分かり合えないまま闘いは終盤に至ります。誰よりも正義と平和を求めた男は、誰よりも卑劣に闘い勝ち残ります。彼は果たして世界平和を実現できるのか、おすすめ作品であり、見どころです。
作品紹介:Another
- 放送期間
2012年1月~3月 - 制作会社
P.A.WORKS
〇出演声優
- 榊原恒一 (cv.阿部 敦)
- 見崎 鳴 (cv.高森奈津美)
- 赤沢泉美 (cv.米澤 円)
- 勅使河原直哉 (cv.前野智昭)
- 望月優矢 (cv.山本和臣)
〇あらすじ
死者は、誰――? その学校のそのクラスには、誰にも話してはならない“秘密”がある――1998年、春。 夜見山北中学に転校してきた 榊原恒一(15歳)は、何かに怯えているようなクラスの雰囲気に違和感を覚える。不思議な存在感を放つ美少女、見崎鳴に惹かれ、接触を試みる恒一だが、いっそう謎は深まるばかり。そんな中、予想もしなかった惨事が!・・・・・・この“世界”ではいったい、何が起こっているのか・・・? “新本格ミステリ”ムーブメントの旗手・綾辻行人がおくる、いまだかつてない学園ミステリ&ホラー「Another」驚天動地の学園本格ミステリホラーがついにTVアニメ化!キャラクター原案は「涼宮ハルヒの憂鬱」などの大ヒット作品を手掛ける【いとう のいぢ】が担当!監督:水島努、キャラクターデザイン:石井百合子、そして…アニメ制作:P.A.WORKS大ヒットを連発しているスタッフ&スタジオが、超豪華チームを結成し、ホラーアニメの決定版に挑む。
dアニメストアより
〇感想・レビュー
26年前の事故がきっかけで起こっていくサスペンスミステリーなんですが、とっても面白いです。アニメなんだけど、ストーリーと設定がめちゃくちゃ凝っています。三年三組の悲劇がなかなか終わらないから、またシーズン2とか作ってくれないかなと期待しているアニメです。けっこう死んでしまうグロテスクなシーンが多いので、見ていて気持ちが沈んでしまうこともあるけど、でも死んでいく謎を解きたくて最後まで怖いもの見たさで見てしまいました。結局、謎は解けるけども三年三組の呪いは解けないまま終わってしまうので、その奇妙さもまた良かったです。
転校してきた主人公・榊原が、眼帯をつけたヒロイン・見崎鳴と出会ったシーンで、彼女が「気を付けて、もう始まっているかもしれない」と言ったセリフがとても印象的でした。鳴の家にたくさんの人形が置かれているところも、すごく不気味で印象的でした。さらに、鳴の左右で瞳の色が違うところも驚きました。一人の少女が階段から転落して亡くなってしまうシーンは、非常に衝撃的でした。また、担任の先生がクラスに来て、生徒たちの前で自分にナイフを刺して自殺するシーンは、特に残酷に見えました。主題歌も素晴らしかったです。合宿での火事のシーンも迫力があり、殺される描写が特に残酷に感じられました。
作品紹介:GUNSLINGER GIRL
- 放送期間
2003年10月~2004年2月 - 公式サイト
https://www.marv.jp/special/gs/gunslingergirl/ - 制作会社
マッドハウス
〇出演声優
- ヘンリエッタ (cv.阿久津加菜)
- ピノッキオ (cv.岸尾だいすけ)
- リコ (cv.塩野アンリ)
- トリエラ (cv.榎本温子)
- クラエス (cv.水野理紗)
〇あらすじ
モンタルチーノで任務についていた義体のトリエラは、極右テロ組織である五共和国派の天才暗殺者ピノッキオらと相見えるが、戦闘の最中に不覚にも気絶させられてしまう。ピノッキオとの戦いに敗れ、義体としてのアイデンティティを失い悩むトリエラ。一方、ピノッキオは五共和国派のテロリスト、フランカ・フランコと行動を共にするなかで、次第に人としての感情が芽生えていくのだった。戦うことでしか己の存在意義を見出せないトリエラとピノッキオ。まるで合わせ鏡のような二人は、互いの存在を意識しながら、戦いという大きな渦の中に巻き込まれていく……。
義体や担当官など社会福祉公社の側の人間、そして敵対する五共和国派側、それぞれの過去や想いが複雑に糸のように絡み合う群像劇は、否応なく悲しきクライマックスの舞台へと向かっていく。
公式サイトより
〇感想・レビュー
身よりを無くしたり重い怪我をおった少女たちを改造・洗脳し、テロリストたちを戦わせるという重いストーリーです。少女たちはそれぞれペアとなる男性に思慕を抱くよう教育されており、自分を犠牲にしてもそのペアを護ろうとするなど歪な愛情劇が繰り広げられます。決して胸糞の悪い作品と言うわけではなく、この歪んだ環境ではまともな思考を持った大人が真っ先につぶれていったり、中盤以降は攻守逆転したかのような主従関係の入れ替わりが非常に楽しめる作品です。1期と2期でかなり雰囲気が違うことで有名なので、とりあえず見る時は1期がオススメです。
作品紹介:ブラック・ブレット
- 放送期間
2014年4月~7月 - 公式サイト
https://www.black-bullet.net/ - 制作会社
キネマシトラス、オレンジ
〇出演声優
- 里見蓮太郎 (cv.梶 裕貴)
- 藍原延珠 (cv.日高里菜)
- 天童木更 (cv.堀江由衣)
- ティナ・スプラウト (cv.黒沢ともよ)
- 蛭子影胤 (cv.小山力也)
〇あらすじ
突如、現れた異形の寄生生物「ガストレア」。赤く輝く目と圧倒的な力、そして桁外れの再生能力を持つ彼らの進行に、人類はなす術もなく大敗を喫する。国土の大半を失った現在、人類は彼らが唯一弱点とする金属「バラニウム」で作ったモノリスで囲われた、狭い「エリア」の中で、ガストレアの脅威に怯え、隠れながら生きることを余儀なくされていた。そんな中、生き残りをかけた人類のささやかな抵抗として組織されたのが、ガストレアへの対抗手段を持ったスペシャリスト集団「民間警備会社」――通称、民警。そのひとつ、天童民間警備会社に所属する高校生・里見蓮太郎は、相棒の少女・藍原 延珠と共に、東京を壊滅に追い込まんとする、危険なたくらみに巻き込まれていく――
dアニメストアより
〇感想・レビュー
ウイルス性寄生生物ガストレアと戦う主人公とペアの少女の物語です。ガストレアと戦えるのはガストレアウイルスに感染した少年少女だけであり、戦えば戦うほどウイルスの寝食率が上がり化け物に近づいていくという設定であり、ペアの少女もそのような危険と隣り合わせで戦います。主人公と少女のバディ物でもあり、戦闘の間には微笑ましい描写などもあり、緩急のある作品です。アニメ化作品のためアニメだけで完結するわけでもなく、原作小説の更新も停止しており結末を見れない作品ではありますが、後味の悪いアポカリプスのような世界観が好きな方にはオススメです。
作品紹介:キノの旅
- 放送期間
2003年4月~7月(第1期)
2017年10月~12月(第2期) - 公式サイト
https://www.kinonotabi-anime.com/ - 制作会社
A.C.G.T、Lerche
〇出演声優
- キノ (cv.悠木 碧)
- エルメス (cv.斉藤壮馬)
- シズ (cv.梅原裕一郎)
- 陸 (cv.松田健一郎)
- ティー (cv.佐倉綾音)
〇あらすじ
世界は美しくなんかない。そしてそれ故に、美しい。
主人公の人間キノと言葉を話す二輪車エルメスは、世界をあちこち旅している。
世界のあちこちには個性豊かな国があり、人々は自分たちなりの法や常識をもって暮らしていて、キノとエルメスはそんな国々を訪れ、基本的に3日間だけ滞在し、また次の国へと旅立っていくのだ。
そんなキノとエルメスの旅の話は、時に優しく、時に哀しく、時に滑稽で、時に胸に突き刺さる。そして、珠玉の物語たちは、一言では言い表せない鮮烈な光景を私たちに見せてくれるのだ。
“美しくなんかない。そしてそれ故に、美しい”世界を。
この不変的な魅力は多くの人々を惹きつけてやまず、シリーズ累計820万部を記録。ファンの根強い応援を受け、2017年に再TVアニメ化とコミカライズ2作が始動した。さらに大きく広がる「キノの旅」ワールドに、ぜひご期待ください。
公式サイトより
〇感想・レビュー
主人公キノと喋るバイクモトラドが旅をし様々な国と出会うという物語です。この作品自体は鬱アニメというものではありませんが、国によってはその文化や習慣の違いから悲劇的な結末を迎えたり、納得できない終わりを迎えるなど様々な展開があるのが魅力です。主人公はあくまで旅人であり、その国の観察者として淡々と物語が進むため、あっさりとしつつもなんとも言えない後味の悪い話などもあるのが特徴です。何度かアニメ化していますが、基本的に1話完結型なため新旧どちらのアニメのどの話から見ても特に問題はない作品です。
作品紹介:ONE PIECE FILM RED
- 放送期間
2022年8月6日 - 公式サイト
https://www.onepiece-film.jp/ - 制作会社
東映アニメーション
〇出演声優
- モンキー・D・ルフィ (cv.田中真弓)
- ロロノア・ゾロ (cv.中井和哉)
- ナミ (cv.岡村明美)
- ウソップ (cv.山口勝平)
- サンジ (cv.平田広明)
〇あらすじ
世界で最も愛されている歌手、ウタ。素性を隠したまま発信するその歌声は”別次元”と評されていた。そんな彼女が初めて公の前に姿を現すライブが開催される。色めき立つ海賊たち、目を光らせる海軍、そして何も知らずにただ彼女の歌声を楽しみにきたルフィ率いる麦わらの一味、ありとあらゆるウタファンが会場を埋め尽くす中、今まさに全世界待望の歌声が響き渡ろうとしていた。物語は、彼女が”シャンクスの娘”という衝撃の事実から動き出すーー。「世界を歌で幸せにしたい」とただ願い、ステージに立つウタ。ウタの過去を知る謎の人物・ゴードン、そして垣間見えるシャンクスの影。音楽の島・エレジアで再会したルフィとウタの出会いは12年前のフーシャ村へと遡る。
公式サイトより
〇感想・レビュー
言わずと知れたジャンプ作品ワンピースの劇場版アニメです。歌姫ウタを主軸としたストーリーであり、ルフィそしてシャンクスが重要にかかわってくるストーリーです。鬱ポイントが重要なネタバレになるので語りにくいですが、ウタの悲しい過去、悲痛な決意、そして最後の結末までがなんとも悲しいストーリーとなっていてオススメです。ウタの歌唱担当としてAdoを起用するなど劇中歌にも非常に力が入っており、戦闘描写なども派手で気持ちよく、様々なキャラクターが活躍し飽きない作りとなっています。ワンピースを見たことがない人でも見やすい内容です。
作品紹介:シドニアの騎士
- 放送期間
2014年4月~6月(第1期)
2015年4月~6月(第2期) - 制作会社
ポリゴン・ピクチュアズ
〇出演声優
- 谷風長道 (cv.逢坂良太)
- 星白 閑 (cv.洲崎 綾)
- 科戸瀬イザナ (cv.豊崎愛生)
- 岐神海苔夫 (cv.櫻井孝宏)
- 緑川 纈 (cv.金元寿子)
〇あらすじ
対話不能の異生物・奇居子に破壊された太陽系。かろうじて生き残った人類の一部は、小惑星を船体とした巨大なる宇宙船シドニアで繁殖しながら宇宙を旅する道を選んだ。それから約1000年の時を経たシドニア出航紀元1009年。最下層部でひっそりと育てられた少年・谷風長道が、祖父の死を期に街へ出る。長道は人型巨大装甲・衛人の操縦士訓練学校に入学することになり、そこで初めて祖父以外の人間と触れあっていく。長道が初めて異性と意識する少女、星白閑。長道の初めての友人となった男でも女でもない人間、科戸瀬イザナ。長道の活躍に苛立ちを覚える少年、岐神海苔夫。様々な訓練生たちと学校生活を送る中、ついに長道たちに初任務が下される。それは決して困難な任務ではないはずだった。しかし長道たちの前に突如、奇居子が出現。100年ぶりとなる脅威との遭遇に、人類は、長道は、何を選択するのか?人類の存亡をかけた戦いが今、始まる――。
dアニメストアより
〇感想・レビュー
巨大宇宙移民船シドニアを舞台に、人類の敵ガウナと戦うSFロボアクションアニメです。武器や資源に余裕がなく、死体すら再利用するシビアなSFの世界観が面白いです。そのような状況で限られた武器でガウナと戦う緊迫感のあるストーリーが見どころです。勝利を重ねても仲間がどんどん減っていったり、重苦しい雰囲気をまといながらも前を向いている主人公が魅力的です。オールCG作品であり、特にキャラクターの造形が非常に独特な作品ではありますが、観るとわりとなれますし、特にロボの戦闘はCGをフル活用した派手でスピーディーなものでオススメです。
作品紹介:宇宙の騎士テッカマンブレード
- 放送期間
1992年2月~1993年2月 - 公式サイト
https://tatsunoko.co.jp/works/tekkaman-blade/ - 制作会社
タツノコプロ
〇出演声優
- Dボウイ (cv.森川智之)
- ノアル (cv.松本保典)
- アキ (cv.林原めぐみ)
- ミリー (cv.横山智佐)
- フリーマン (cv.鈴置洋孝)
〇あらすじ
連合地球暦192年。地球は謎の異星生命体ラダムの襲撃を受け、滅亡の危機に瀕していた。ある日、外宇宙開発機構の特殊チーム・スペースナイツのノアルとアキは、重傷を負った正体不明の青年を保護する。記憶を失い自分の名前すら忘れたと言うその青年は、Dボウイと名付けられた。その青年こそが唯一ラダムに対抗しうる力を持つ、宇宙を駆ける超人テッカマンブレードであった。しかし、ラダム側にもテッカマンが存在し、人類の新たな敵として現われる。人類を守るために戦う唯一のテッカマンと、人類の敵である複数のテッカマンとの地球存亡をかけた運命の戦いが始まる。
dアニメストアより
〇感想・レビュー
異星生命体ラダムと戦う記憶喪失の男D・ボゥイの物語です。主人公D・ボゥイはラダムの力を持つテッカマンブレードに変身し、かつての家族や友人たちと戦い続けるという悲痛なストーリーであり、D・ボゥイは変身を続けるほど自身の身体も崩壊していくという非常に重いストーリーです。主人公の悲惨な人生を象徴するようなOPが非常に印象的で、戦い続けた果ての結末は見どころです。かなり古めのアニメであり、作画の出来不出来の落差も非常に大きいですが、熱い所は非常に熱く、悲しい話であり、悲劇を求めている方にオススメです。
作品紹介:STEINS;GATE
- 放送期間
2011年4月~9月(第1期)
2018年4月~9月(第2期) - 公式サイト
http://steinsgate.tv/index.html - 制作会社
WHITE FOX
〇出演声優
- 岡部倫太郎 (cv.宮野真守)
- 椎名まゆり (cv.花澤香菜)
- 橋田 至 (cv.関 智一)
- 牧瀬紅莉栖 (cv.今井麻美)
- 桐生萌郁 (cv.後藤沙緒里)
〇あらすじ
舞台は2010年夏の秋葉原。
厨二病から抜け出せない大学生である岡部倫太郎は、「未来ガジェット研究所」を立ち上げ、用途不明の発明品を日々生み出していた。だが、ある日、偶然にも過去へとメールが送れる「タイムマシン」を作り出す。
世紀の発明と興奮を抑えきれずに、興味本位で過去への干渉を繰り返す。その結果、世界を巻き込む大きな悲劇が、岡部たちに訪れることになるのだが…悲劇を回避するために、岡部の孤独な戦いが始まる。
果たして彼は、運命を乗り越えることができるのか!?
公式サイトより
〇感想・レビュー
主人公の岡部倫太郎は、大学生にな絶賛中二病であり、未来ガジェット研究所というサークルを立ち上げ、個性的なメンバーと何の役に立つのか分からない発明をしていました。その発明の中で電話レンジ(仮)というほぼ普通のレンジが実は偶然にも過去に干渉できてしまう装置であることがわかります。岡部たちは興味本位で過去に干渉するが、それが彼にとって忘れたくとも忘れられない夏となります。過去を改変するというのは、今を壊す事です。それは良い方向にも悪い方向にもなり得ます。人の手に余る技術を得た時それは何を生み出すのか?一週目の一話はつまらないと思うかもしれないが、断言しよう二週目の一話はとてつもなく、面白くなります。
作品紹介:ソードアート・オンライン
- 放送期間
2012年7月~12月(第1期)
2014年7月~12月(第2期)
2018年10月~2019年3月(第3期前半2クール)
2019年10月~12月(第3期後半第1クール)
2020年7月~9月(第3期後半第2クール) - 公式サイト
https://www.swordart-online.net/ - 制作会社
A-1 Pictures
〇出演声優
- キリト (cv.松岡禎丞)
- アスナ (cv.戸松 遥)
- リーファ (cv.竹達彩奈)
- ユイ (cv.伊藤かな恵)
- シリカ (cv.日高里菜)
〇あらすじ
2022年。人類はついに完全なる仮想空間を実現した。VRMMORPG(仮想大規模オンラインロールプレイングゲーム)「ソードアート・オンライン」のプレイヤーの一人であるキリト。SAOの世界を満喫していた彼は、ログインした他の1万人のプレイヤーと共にゲームマスターから恐るべき託宣を聞かされる。それは、ゲームをクリアすることだけが、この世界から脱出する唯一の方法であること。そして、このゲーム内でゲームオーバーは、現実世界での“死”を意味すること。それが、このゲームの恐るべき全貌であった。キリトは、いち早くこのMMOの“真実”を受け入れ、パーティーを組まないソロプレイヤーとして、終わりの見えない死闘に身を投じていく……。
dアニメストアより
〇感想・レビュー
西暦2022年全ての五感を仮想世界に送り込み、まるで仮想世界が現実のようになるフルダイブ技術が使用されたオンラインゲーム、ソードアートオンラインが舞台です。1万人のプレイヤーは突如としてゲーム制作者である茅場晶彦によって、突如として、デスゲームに変えられてしまいます。脱出する条件は最後のボスを倒すことです。主人公であるキリトはこの世界で生き延び最後のボスを倒してデスゲームを脱出するために戦う物語。デスゲームである以上人が死なないなんていうことは起こりません。それでも前を向き進み続ける彼らの物語を見る価値があります。
作品紹介:ダンジョン飯
- 放送期間
2024年1月~6月 - 公式サイト
https://delicious-in-dungeon.com/ - 制作会社
TRIGGER
〇出演声優
- ライオス (cv.熊谷健太郎)
- マルシル (cv.千本木彩花)
- チルチャック (cv.泊 明日菜)
- センシ (cv.中 博史)
- イヅツミ (cv.神戸光歩)
〇あらすじ
ダンジョン飯。それは、“食う”か“食われる”か―――
ダンジョン深奥で、レッドドラゴンに妹が喰われた!命からがら地上へ生還した冒険者のライオス。再びダンジョンへ挑もうとするも、お金や食糧は迷宮の奥底……。妹が消化されてしまうかもしれない危機的な状況の中、ライオスは決意する。「食糧は、迷宮内で自給自足する!」スライム、バジリスク、ミミック、そしてドラゴン!襲い来る魔物たちを食べながらダンジョン踏破を目指せ、冒険者よ!
公式サイトより
〇感想・レビュー
名前でほのぼのとしたグルメアニメかと思うかもしれませんが、最初に主人公たちのパーティーが全滅しかけており、主人公の妹が主人公たちを逃がす代償としてダンジョンに取り残され、ドラゴンに食べられる所から始まります。ダンジョンでは死んだとしても生き返ることができるため、主人公達は魔物の肉や怪しい果実を食べてでも妹を助けにダンジョンを潜るお話である。このアニメにおける飯とは生きるために必要な行為であり、そこには、美味しく食べようとするための知恵や技術が詰め込まれており、とても考えさせられる。ダンジョンでは、うまくいくこともあるが、うまくいかないこともあるそれをどう切り抜けるのか?見る価値はあるアニメだと思う。
作品紹介:最終兵器彼女
- 放送期間
2002年7月~10月 - 公式サイト
https://www.gonzo.co.jp/works/saikano/ - 制作会社
GONZO DIGIMATION
〇出演声優
- シュウジ (cv.石母田史朗)
- ちせ (cv.折笠富美子)
- テツ (cv.三木眞一郎)
- ふゆみ (cv.伊藤美紀)
〇あらすじ
シュウジとちせは、北海道の田舎町に住む高校3年生。のろまで内気なちせは、前から憧れていた陸上部のシュウジにやっとの思いで告白。付き合うことに。気弱で「ごめんなさい」が口癖のちせ、それをつい邪険に扱っては1人で後悔するシュウジ。2人はどうやって付き合っていけばよいのかわからず、結局、交換日記を書くという、今時可愛らしいことから付き合いをスタートする。
ある日、突然、札幌が空爆される。空を見上げるシュウジの前で、国籍不明の爆撃機が爆弾の雨を降らす。それを迎え撃ち次々と撃墜する戦闘機の影に、不思議な胸騒ぎを覚えて駆け出したシュウジの前に降り立ったのは、身体から羽根と武器を生やした、ちせの姿だった。とてつもない破壊力を持つ最終兵器に改造され、一向に明らかにならない戦争に駆り出されていくちせ。シュウジはただ、ちせを見守ることしか出来なかった。これはそんな2人の地球最後のラブストーリー。
多くのファンからアニメーション化を切望されながらも、原作者・高橋しん氏の強い要望もあり、連載終了まで映像化を許諾しないと言われていた本作が連載終了を待って遂にアニメ化。監督には「GUNDAM08MS小隊 ミラーズ・リポート」「装甲騎兵ボトムズ」などの加瀬充子、シリーズ構成/脚本には映画版「陰陽師」「天然少女 萬」「FULL METAL 極道」などの江良 至を起用。「この星で、一番最後のラブストーリー」にご期待ください。
公式サイトより
〇感想・レビュー
アニメ「最終兵器彼女」は、一見普通の高校生カップル、シュウジとちせの恋愛物語を超え、戦争の悲劇と人間の無力さを描いた作品です。ちせが「最終兵器」に改造され、戦争の道具として過酷な運命に巻き込まれることで、物語は陰鬱な展開を迎えます。この設定が、二人の関係に避けられない陰影を落とし、視聴者に深い絶望感をもたらします。鬱展開の要因は、人間関係や日常の美しさが戦争によって無情に壊される点です。登場人物たちはそれぞれの愛や希望を見出そうとするものの、戦争の現実がそれを許さず、度重なる悲劇に見舞われます。ラストにかけて、失われた平和と愛の消失が一層強調され、視聴者に深い感傷と余韻を残します。この作品は、愛と破壊の狭間で人間の本質を問いかける深い物語です。
作品紹介:新世界より
- 放送期間
2012年10月~2013年3月 - 制作会社
A-1 Pictures
〇出演声優
- 渡辺早季 (cv.種田梨沙)
- 朝比奈 覚 (cv.東條加那子)
- 秋月真理亜 (cv.花澤香菜)
- 伊東 守 (cv.工藤晴香)
- 青沼 瞬 (cv.藤堂真衣)
〇あらすじ
1000年後の日本。人類は「呪力」と呼ばれる超能力を身に着けていた。
注連縄に囲まれた自然豊かな集落「神栖66町」では、人々はバケネズミと呼ばれる生物を使役し、平和な生活を送っていた。その町に生まれた12歳の少女・渡辺早季は、同級生たちと町の外へ出かけ、先史文明が遺した図書館の自走型端末「ミノシロモドキ」と出会う。そこから彼女たちは、1000年前の文明が崩壊した理由と、現在に至るまでの歴史を知ってしまう。
禁断の知識を得て、早季たちを取り巻く仮初めの平和は少しずつ歪んでいく。
Wikipediaより
〇感想・レビュー
アニメ「新世界より」は、神秘的な未来社会で展開されるダークファンタジーであり、視聴者に深い衝撃をもたらす作品です。物語は、超能力「呪力」を持つ子供たちの成長を描く一方で、その社会の隠された闇や倫理的な問題を浮き彫りにします。特殊な力を持つ故に、彼らは過酷な試練に直面し、数々の謎と秘密が徐々に明らかになります。鬱展開の主な原因は、登場人物たちが直面する運命の重さと、人間の本質に関わる暗いテーマです。社会の秩序を保つための極端な管理体制や、種族間の対立が描かれ、一見理想的かに見える世界が、実は脆く危ういものであることが露呈します。また、仲間との信頼や愛が試されることで、友情や絆の儚さが強調されます。複雑な人間ドラマと深いテーマにより、視聴者は大きな喪失感と感慨を抱く作品です。
作品紹介:エルフェンリート
- 放送期間
2005年4月~6月 - 公式サイト
https://www.at-x.com/program/detail/1729 - 制作会社
ARMS
〇出演声優
- コウタ (cv.鈴木千尋)
- にゅう/ルーシー (cv.小林沙苗)
- ユカ (cv.能登麻美子)
- マユ (cv.萩原えみこ)
- ナナ (cv.松岡由貴)
〇あらすじ
二角奇人(ディクロニウス)は、人間の突然変異体・・・・・・頭から生えた角を持ち、第6感とも言える特殊な能力と手を持っていた。人類を淘汰する可能性をも秘めた彼らミュータントたちは、その危険な能力のため、国家施設に隔離、研究されていた。しかし、偶発的事故により、ディクロニウスの少女ルーシーは拘束を破り、警備員らを殺戮、研究所を逃げ出す。が、その途中で記憶喪失となってしまう。過去と記憶を無くしたルーシーは、鎌倉・由比が浜に流れ着くが、その浜辺でコウタとユカに出会い、「にゅう」と名付けられ、コウタの住む楓荘に居候することになる・・・・・・。
公式サイトより
〇感想・レビュー
最初は平成のギャルゲーを思い出させるような絵柄ですが、実際に見てみると、とにかくグロテスクなアニメです。作者は主人公と改造人間の一人との物語を描いていますが、正直なところ、結末がよくわかりません。オープニングも非常に暗い曲で、聴くだけで少し鬱々とした気分になります。この作品を知っている人は少ない印象です。オープニングの不気味さと作画が全く合っておらず、生々しい傷口の描写などで可愛いキャラクターが崩壊するシーンもあります。似たような漫画では、さらにホラー感の強い作画が見られることもあります。特に、女の子のピンクの髪と赤い目が不気味さを一層引き立てています。
絵がピンクの髪の萌えきゃらっぽくて、ストーリーはあんまりかなーと思いつつ、見たら面白くてハマったアニメです。研究施設で育った超能力ミュータントの女の子が、施設を破壊して逃げるところからスタート。人に恐れられそうなキャラクターなのですが記憶喪失になり、純粋な女の子として普通の社会で生きてゆこうとするところが切なかったです。その中でもミュータントの子たちが普通の人と違うというところで差別や偏見、いじめの問題なども盛り込まれており、辛いアニメなんだけど普通の人間の暮らしをしていく中で幸せを見つけて行く姿とかが微笑ましくもあり心を打たれる作品でした!
作品紹介:コープスパーティー
- 放送期間
2013年7月 - 公式サイト
https://corpse.jp/ - 制作会社
アスリード
〇出演声優
- ルーシー (cv.小林沙苗)
- ナナ (cv.松岡由貴)
- マリコ (cv.川上とも子)
- 3番 (cv.高橋美佳子)
〇あらすじ
廃校監禁ホラーアドベンチャーゲーム『コープスパーティー』が遂にOVA化! その手で掴み取るのは、希望か絶望か―
PCゲームで人気を博し、2010年よりPSPソフトとして3作が発売された人気ホラーアドベンチャーゲーム『コープスパーティー』シリーズ。その1作目である『コープスパーティー ブラッドカバー リピーティッドフィアー』をベースに、全4話からなる新たなストーリーを描く。
amazonより
〇感想・レビュー
ゲームを原作としたアニメで、シリーズというよりはOVAのみでアニメ化された作品です。学校の階段を思わせる雰囲気ですが、異世界に飛ばされてからは、救いのない物語が始まります。友達が廃校で次々に幽霊に殺され、その殺され方もスプラッターホラー顔負けの残酷さです。また、その幽霊たちは当時殺されたままの姿で登場し、その見た目も非常にショッキングで、今の地上波ではとても放送できない内容です。登場人物たちはチームワークで元の世界に戻ろうとしますが、豹変した仲間に命を狙われる展開もあります。そして、最後のラストシーンは誰も予想できないほどの、非常に憂鬱な結末を迎えます。
作品紹介:無能なナナ
- 放送期間
2020年10月~12月 - 公式サイト
https://munounanana.com/ - 制作会社
ブリッジ
〇出演声優
- 柊 ナナ (cv.大久保瑠美)
- 中島ナナオ (cv.下野 紘)
- 小野寺キョウヤ (cv.中村悠一)
- 犬飼ミチル (cv.中原麻衣)
- 渋沢ヨウヘイ (cv.増田俊樹)
〇あらすじ
「わたし、人の心が読めます!でも、ちょっと空気は読めません!よろしくお願いします!」
孤島にある奇妙な学園。生徒、中島ナナオの前にあらわれたのは、転校生の柊ナナ。ここは、さまざまな能力を持つ少年少女が集う施設。炎や氷をあやつる者。自在に宙を飛べる者。空気を刃にして攻撃できる者——。生徒たちは、「人類の敵」と呼ばれる怪物と戦うために訓練を受けているのだ。だが、島にはいくつもの秘密が隠され、おそるべき罠が牙をむく。続発する怪事件。学園にひそむ殺人鬼。一人、また一人と姿を消してゆく同級生。予想を裏切る展開。知力、能力の限りを尽くした頭脳戦。そして友情。熱いドラマにいろどられた、「人類の敵」との死闘が、いま、始まる!
公式サイトより
〇感想・レビュー
最初は異能系のほのぼのアニメかと思わせる展開ですが、1話のラストシーンから一気に物語のイメージが急変します。主人公のナナがメインで活躍するこの物語は、「人類の敵」を倒すために特殊能力を持った子供たちが島で訓練しながら生活するというものです。しかし、その「人類の敵」が実は…(ネタバレを避けるため詳細は伏せますが)生徒が一人一人消えていきます。特に、ナナに鬱陶しく付きまとうお人好しの友達が登場します。ナナは最初、彼を避けていたものの、最終回では予想外の展開が待っています。鬱展開もありますが、少し感動して泣ける場面もあります。原作ではさらに衝撃的な展開があるので、読んでみても良いかもしれません。
作品紹介:ワンダーエッグ・プライオリティ
- 放送期間
2021年1月~3月、6月 - 公式サイト
https://wonder-egg-priority.com/ - 制作会社
CloverWorks
〇出演声優
- 大戸アイ (cv.相川奏多)
- 青沼ねいる (cv.楠木ともり)
- 川井リカ (cv.斉藤朱夏)
- 沢木桃恵 (cv.矢野妃菜喜)
- アカ (cv.内田夕夜)
〇あらすじ
脚本家・野島伸司がアニメの世界で紡ぎだす、悩みもがく少女たちの物語――。14歳の少女・大戸アイは、深夜の散歩の途中で出会った謎の声に導かれ、「エッグ」を手に入れる。「未来を変えたいなら」「今はただ選択しろ」「さぁ、自分を信じて――」「エッグを割れ――」「エッグ」を割った先で、アイを待つものとは……。
dアニメストアより
〇感想・レビュー
深夜に放送されていたテレビアニメで、亡くなった友達の為に少女たちが夢の世界の中で怪物と戦うのが大筋のストーリー。いじめや自殺、不登校など暗いテーマが盛り込まれていて、初めて見たときとても胸が苦しくなりました。だけどその中で友情や絆を深めて、少女たちが戦いながら強くなっていく様にとても心が打たれ、熱くなるストーリー展開で、次の放送が楽しみでしょうがなかったです。脚本が、ドラマ高校教師や未成年の主張を手掛けた野島伸司さんで、その時代の社会問題を取り入れる脚本家なので、さすがだなぁーと思いました!
作品紹介:今、そこにいる僕
- 放送期間
1999年10月~2000年1月 - 制作会社
AIC
〇出演声優
- シュウ (cv.岡村明美)
- ララ・ルゥ (cv.名塚佳織)
- サラ (cv.仲尾あづさ)
- ナブカ (cv.今井由香)
- ブゥ (cv.小西寛子)
〇あらすじ
平凡な日々を生きるシュウは不思議な色の瞳を持つ少女、ララ・ルゥに出会う。仲良くなった二人の前に奇怪な機械が現れ、ふたりは50億年後の未来へタイムスリップしてしまう。そこは戦争が日常となっているすさみきった世界だった。
dアニメストアより
〇感想・レビュー
ある日本の平凡な少年が、たまたま出会った少女を助けようとするとパラレルワールドに連れて行かれ、そこは数十億年後の未来で、しかも人類は水を巡って戦争を繰り広げているという壮絶な世界。そこで少年は少年兵として働かされたり、暴力、レイプ、戦争などめちゃくちゃ重いテーマがのしかかって、すごく陰鬱なアニメです。だけど少年の純粋な気持ちや、このアニメを見終わったあとは考えさせられるものがたくさんあって、今の世界でも通じるものがあったりして、放送当時は賛否両論だったらしいですが、誰もが見るべきアニメだと思う心に染みるアニメ(自分の中では名作)でした。
作品紹介:笑ゥせぇるすまん
- 放送期間
1989年10月~1992年9月(第1期)
2017年4月~6月(第2期) - 公式サイト
http://warau-new.jp/ - 制作会社
シンエイ動画
〇出演声優
- 喪黒福造 (cv.大平透)
〇あらすじ
謎のセールスマン「喪黒福造」が扱う品物は、人間の心。日常に追われ、虚しさやいらだちを抱える人の「心のスキマ」を埋めるのが彼の仕事。いえ、代金は必要ありません。ただし、約束はくれぐれもお守りください。さもないと…。藤子不二雄(A)原作、ブラックユーモアたっぷりの大人の寓話をアニメ化。1989年からTBS『ギミア・ぶれいく』内にて放送した本作は、人間のもろい本質を切り取ったシニカルな内容とインパクトあるキャラクターで、一大ブームを築きました。アニメといえばお子さま向け、とお思いのあなた、時にはとびっきり辛口のカクテルはいかがでしょう? 悪酔いなさいませんよう…オーッホッホッホ。
dアニメストアより
〇感想・レビュー
藤子不二雄先生の代表作の1つで、ブラックユーモアたっぷりの漫画が原作の1話完結のオムニバス形式アニメです。主人公の謎のセールスマン喪黒福造が悩める現代人を救いつつ、その中で約束を破ったり自分勝手な行動をとってしまう者に代償として罰を与えていくのですが、全体的な画面が陰鬱な色合いなのと、喪黒福造自体がそもそも鬱まみれのサイコパスなキャラクターでどの話も薄気味悪さ満点です。子どもの頃は最早ホラーだと思って見ていたほどですが、成長してより内容が分かるようになると、その都度喪黒福造に助けられる登場人物が理解はできなくないけど何故約束を守らないのか、どうしてそういう行動に出てしまうのか!と毎回画面越しに唸りながら見て行く様になりました。鬱々しいけれど分かりみも強く今でも好きなアニメです。
作品紹介:パーフェクトブルー
- 放送期間
1998年2月28日 - 制作会社
マッドハウス
〇出演声優
- 未麻 (cv.岩男潤子)
- ルミ (cv.松本梨香)
- 田所 (cv.辻 親八)
- 内田 (cv.大倉正章)
- 雪子 (cv.古川恵実子)
〇あらすじ
人気絶頂のアイドルグループを突如脱退し女優への転身をはかった霧越未麻。ところが、彼女の思惑とは裏腹に過激なグラビアやTVドラマへの仕事が舞い込んでくる。周囲の急激な変化に困惑する未麻。そんな折り、彼女の仕事の関係者が犠牲者となった殺人事件が多発する。そして、ファンからは「裏切り者」のメッセージが…。追い詰められた彼女の前に今度は“もうひとりの未麻”が現れる。自分は狂ってしまったのか?これは夢なのだろうか?連続殺人犯は自分なのか?次第に現実と虚構の区別がつかなくなっていく未麻。果たして彼女の見た“もう一人の自分”の正体とは一体…。
公式サイトより
〇感想・レビュー
カテゴリとしてはミステリーホラーだと思うのですが、これも見終わった後に胸がスッキリしない、なにかモヤっとする陰鬱さがあるアニメ映画だと感じます。アイドルグループから女優に転身するという、夢を追って日々努力していく主人公に共感したり、じわじわ精神を蝕むストーカーに対して共に気味の悪さを感じたり、最後の最後まで心かき乱される作品でした。ストーリーの最終段階ではほんとに「何で!?」の一言しかありませんでしたし、人間不信に陥るかと思うくらいに闇に突き落とされた感覚でした。犯人探しとハラハラ感が好きですが、私にとっては見終わった後何でも良いから無心で笑えるバラエティーを欲するようなアニメ映画です。
作品紹介:聲の形
- 放送期間
2016年9月 - 公式サイト
https://koenokatachi-movie.com/ - 制作会社
京都アニメーション
〇出演声優
- 石田将也 (cv.入野自由)
- 西宮硝子 (cv.早見沙織)
- 西宮結紘 (cv.悠木 碧)
- 長束友宏 (cv.小野賢章)
- 植野直花 (cv.金子有希)
〇あらすじ
”退屈すること”を何よりも嫌う少年、石田将也。
ガキ大将だった小学生の彼は、転校生の少女、西宮硝子への無邪気な好奇心を持つ。彼女が来たことを期に、少年は退屈から解放された日々を手に入れた。しかし、硝子とのある出来事がきっかけで将也は周囲から孤立してしまう。
やがて五年の時を経て、別々の場所で高校生へと成長したふたり。”ある出来事”以来、固く心を閉ざしていた将也は硝子の元を訪れる。これはひとりの少年が、少女を、周りの人たちを、そして自分を受け入れようとする物語ーー。
公式サイトより
〇感想・レビュー
友人に勧められて見たのですが、最初はただの高校生の恋物語だと思っていたら、最初から鬱全開でした。陰鬱というより、嫌な気分になる、という意味での鬱ですね。ヒロインのキャラクター的な明るさと映像の明るさのお陰で多少持ち堪え見進められましたが、要所要所で涙が止まりませんでした。各キャラクターの抱える問題とそれに対する向き合い方、主人公の2人だけではなく、サブキャラにも感情移入したり、色々考えさせられるアニメ映画でした。この映画は今まで3度くらい観たのですが、2度目3度目でまた見方というか、どうして彼らはこうなのか、理解度が深まったり、やっぱり好きになれない、など確信があったりしたので、是非2回は観てほしい映画です。
作品紹介:約束のネバーランド
- 放送期間
2019年1月~3月(第1期)
2021年1月~3月(第2期) - 公式サイト
https://neverland-anime.com/1st/(1期公式サイト)
https://neverland-anime.com/(2期公式サイト) - 制作会社
CloverWorks
〇出演声優
- エマ (cv.諸星すみれ)
- レイ (cv.伊瀬茉莉也)
- ノーマン (cv.内田真礼)
- ドン (cv.植木慎英)
- アンナ (cv.茅野愛衣)
〇あらすじ
母と慕う彼女は親ではない。共に暮らす彼らは兄弟ではない。
グレイス=フィールドハウスは、親の居ない子どもたちが住むところ。血の繋がりはなくても、ママと38人の兄弟が幸せな毎日をすごす、かけがえのない家。
しかし、彼らの日常はある日突然終わりを告げた……
突然終わりを告げた、グレイス=フィールドハウスの幸せな日常。
ハウスは農園。子どもたちは、鬼に飼われる食用人間。大好きだったママは、子どもたちの監視役。
「これ以上、家族が死ぬのは嫌だ…!」
そう願ったエマ達は、日常に潜んでいたあらゆる意図を解き明かしていく。鬼VS子ども、命をかけた脱獄計画が始まるーー
公式サイトより
〇感想・レビュー
最初のシーンの夜に孤児院の子供が里親の元へ旅立つ場面で、ヒロインのエマが大切にしていたぬいぐるみを渡しに行くシーンがありました。その時、殺されてしまった子供の姿を目にしたシーンがとても衝撃的でした。エマが脱出するためにみんなに訓練をさせる場面も、とてもかっこよかったです。「ママ」が非常に恐ろしく見えたのも印象的でした。また、ノーマンと再会するシーンも特に心に残っています。ノーマン役を演じた人気声優の内田真礼さんの声が、まさに少年そのもので、とても上手でした。登場する声優陣もみんな豪華で素晴らしかったです。少し怖いシーンもありますが、全体的にとても面白かったです。
作品紹介:ハチミツとクローバー
- 放送期間
2005年4月~9月(第1期)
2006年6月~9月(第2期) - 公式サイト
https://hachikuro.net/index2.html - 制作会社
J.C.STAFF
〇出演声優
- 竹本祐太 (cv.神谷浩史)
- 花本はぐみ (cv.工藤晴香)
- 森田 忍 (cv.うえだゆうじ)
- 山田あゆみ (cv.高橋美佳子)
- 真山 巧 (cv.杉田智和)
- 花本修司 (cv.藤原啓治)
- 原田理花 (cv.大原さやか)
〇あらすじ
おんぼろアパートで貧乏ながらも楽しい生活を送る美大生、竹本、真山、森田。
ある日3人は、彼らが通う浜田山美大の教員・花本から、彼の従兄弟の娘で少女のように小さく可憐な女の子・はぐみを紹介される。あどけないはぐみを見て、竹本と森田は一瞬にして恋に落ちてしまう。周囲がもどかしくなるほど分かりやすく不器用な竹本と、難解すぎるアプローチで周囲を戸惑わせる森田。正反対の二人の愛情表現が交錯するなか、森田はもちろん、竹本もはぐみさえもお互いの気持ちに気づかないまま時は流れていく。
一方、真山は、交通事故で亡くした夫の影をいつまでも追い求める建築デザイナー・理花への想いを強めていく。自分に対して真っ直ぐな想いを送り続ける同級生・山田の気持ちに気づきながら・・・。
理花の心の穴を埋めたいと願う真山、真山の愛が重い理花、大好きな真山を振り向かせることができない山田。
2つの三角関係を中心に、それぞれが恋と夢に思い悩む。
優しさが少しずつすれ違う、切なく、もどかしく、ちょっとおかしくて、そしてどこか懐かしい、キラキラした「片思いのお話」がゆっくりと動き出すーー。
ハチミツとクローバーより引用
〇感想・レビュー
美大生の青春・恋愛模様と描いた、羽海野チカさんよる少女漫画のアニメ化です。素直かつ真面目だけど不器用で建築科に属する竹本祐太、芸術に関してあらゆる分野で天性の才能を持つものの臆病でコミュニケーションが苦手な花本はぐみ、誰もうらやむ美人で陶芸の才能を持つ山田あゆみ、一見クルーだが面倒見の良い建築科で竹本の先輩の真山巧、彫刻・日本画と様々なことに興味を持ち破天荒で天才肌の森田忍。この5人を軸とした浅春群像劇で、それぞれの想いがすれ違う切ない恋愛模様に中盤までキュンとさせられるのですが、ラストが鬱展開です。「こんな終わり方ある!?」と悪い意味で予想外の結末でした。
作品紹介:響け!ユーフォニアム
- 放送期間
2015年4月~7月(第1期)
2016年10月~12月(第2期)
2024年4月~6月(第3期) - 公式サイト
https://tv.anime-eupho.com/ - 制作会社
京都アニメーション
〇出演声優
- 黄前久美子 (cv.黒沢ともよ)
- 加藤葉月 (cv.朝井彩加)
- 川島緑輝 (cv.豊田萌絵)
- 高坂麗奈 (cv.安済知佳)
- 田中あすか (cv.寿 美菜子)
〇あらすじ
高校1年生の春。中学時代に吹奏楽部だった黄前久美子は、クラスメイトの加藤葉月、川島緑輝とともに吹奏楽部の見学に行く。そこで久美子は、かつての同級生・高坂麗奈の姿を見かける。葉月と緑輝は吹奏楽部への入部を決めたようだったが、まだ踏み切れない久美子。思い出すのは、中学の吹奏楽コンクールでの麗奈との出来事だった。
dアニメストアより
〇感想・レビュー
原作は宝島社の宝島社文庫から刊行されている小説です。制作会社は京都アニメーションで作画・演出・音楽とすべてが良く名作アニメです。京都の宇治市を舞台に、吹奏楽へ青春を傾ける高校生たちの部活モノです。メインとなるのは主人公の黄前久美子。小学校からユーフォニアムを吹き続けている経験者ですが、中学時代の最後のコンクール全国大会行きを逃したこと、そしてそれを(本当は「そんなもんだよね」)と本気で打ち込んでいなかったことを引きずっています。もう一人のキーパーソンは、久美子と同じ中学出身の高坂麗奈です。麗奈はすべてをトランペットに捧げてきた天才。青春群像的な部分と、この二人の、ある種、百合的展開がこのアニメの見どころなのですが、クライマックスの3期で原作からのとんでもない改変が入りました。久美子と麗奈を見守ってきた視聴者にとっては衝撃でかなりの鬱展開です。
作品紹介:ピンポン
- 放送期間
2014年4月~6月 - 公式サイト
https://www.pingpong-anime.tv/ - 制作会社
タツノコプロ
〇出演声優
- ペコ/星野 裕 (cv.片山福十郎)
- スマイル/月本 誠 (cv.内山昂輝)
- ドラゴン/風間 竜一 (cv.咲野俊介)
- アクマ/佐久間 学 (cv.木村 昴)
- チャイナ/孔 文革 (cv.文曄星)
〇あらすじ
ピンチの時にはヒーローが必ず現れるーー。
自由奔放で自信家のペコ(星野裕)。クールで笑わないスマイル(月本誠)。二人は片瀬高校卓球部。子供のころ、ペコに誘われて卓球道場タムラで卓球を始めたスマイルはかなりの腕前だが、今でもペコには勝てない。そんなペコの前に、辻堂学院の留学生、孔 文革(コン・ウェンガ)が立ちふさがる。また、片瀬高校の顧問・小泉は、スマイルの能力をさらに開花させるために個人レッスンに乗り出す。ドラゴン(風間竜一)率いる常勝・海王学園を揺るがすのは誰か。海王に通うペコとスマイルの幼馴染、アクマ(佐久間学)も闘志を燃やす。各人の思いをよそに、インターハイ予選は近づいてくる。274cmを飛び交う140km/hの白球。その行方が、頂点を目指す少年たちの青春を切り裂く。
ヒーローは、現れるのかーー。
公式サイトより
〇感想・レビュー
原作は松本大洋によるスポーツ漫画です。5人の高校生が卓球と向き合う姿を描いており、2002年には窪塚洋介主演で映画化、2014年にフジテレビのノイタミイナ枠でアニメ化されています。アニメ自体は、原作・松本大洋のタッチを活かしつつ、アニメならではの凝った演出を入れており、主人公・ペコを演じた片山福十郎さんの演技も光ります。ただ、ほかの高校生スポーツ漫画よりも顕著なのが「才能と努力」について強く描いているところです。特に「卓球」という題材だからこそなのですが、孔文革(通称チャイナ)は中国からの留学生で、元々は上海ジュニアユースのエリート選手だったものの本国を離れて日本に来ています。「日本で結果を出さなければ自分の居場所はない」と必死で戦う姿は胸が痛みます。今までの人生で、自分の才能について葛藤したことがある人には間違いなく胸に刺さる鬱展開です。
作品紹介:装甲騎兵ボトムズ
- 放送期間
1983年4月~1984年3月 - 公式サイト
https://sunrise-world.net/titles/pickup_100.php - 制作会社
日本サンライズ
〇出演声優
- キリコ (cv.郷田ほづみ)
- ゴウト (cv.富田耕生)
- バニラ (cv.千葉 繁)
- ココナ (cv.川浪葉子)
- フィアナ (cv.弥永和子)
〇あらすじ
アストラギウス銀河を真っ二つに裂いた百年戦争の末期、ギルガメス軍の兵士キリコ・キュービィーは、味方の基地を攻撃するという不可解な作戦に参加した。彼はそこでカプセルに入った素体と呼ばれる女を目撃する。ギルガメス軍の最高機密に触れてしまったキリコは、軍から追われる立場に。途中、友軍に救出されたものの裏切りの嫌疑をかけられたキリコは基地を脱出。追っ手を避けながら星から星へといくつもの戦場を放浪する。そして辿りついたウドの街で再び素体を目撃、自分の運命を狂わせた彼女の謎を探りはじめる。しかしその背後には正体不明の秘密結社が控えており、キリコを抹殺せんと様々な陰謀を張りめぐらせるのだった……。
公式サイトより
〇感想・レビュー
ペールゼン・ファイルズで主人公キリコの仲間全員が惑星モナドの戦争で死んでしまうなど主人公だけが生き残るというのが印象に残った作品です。主人公は強化人間のような人物でして、死なない理由というのがあり、主人公を殺害するために作られたというのが子に作品のバーコフ中隊です。この作品は、主人公が死ぬかどうかというのを実験した作品で主人公がどうやっても死なないから、同じように線上で死ななかった人たちをかき集めて作られたというのがなんとも言えないという作品で結局主人公だけが残り、新たな線上にいくというもので主人公だけを残して主人公と仲が良かった戦友は死んでしまうんです。だからほかのボトムズにおいても同様に主人公だけが生き残りなんといえない作品です。
作品紹介:太陽の牙ダグラム
- 放送期間
1981年10月~1983年3月 - 公式サイト
https://sunrise-world.net/titles/pickup_111.php - 制作会社
日本サンライズ
〇出演声優
- クリン (cv.井上和彦)
- ロッキー (cv.田中亮一)
- チコ (cv.田中 崇)
- キャナリー (cv.山田栄子)
- ビリー (cv.梨羽雪子)
〇あらすじ
地球連邦評議会議長ドナン・カシムが植民惑星デロイアの政変に巻きこまれた。息子クリンは父を助けにデロイアに渡る。父は無事解放され、騒動の主犯は捕らえられたが、植民星の実情に触れたクリンは、父の政策に疑念を持つ。ゲリラの指導者サマリン博士は、デロイア解放のシンボル的兵器ダグラムのパイロットに彼を指名する。決意を固め、連邦軍に接収されたダグラムを奪還したクリンは仲間たちと首都カーディナルを脱出。以降、連邦軍の横暴に対し神出鬼没のゲリラ活動を展開してゆく。新聞記者ラルターフは動乱の真実を求め、彼らを追った。
公式サイトより
〇感想・レビュー
この作品、何が打つ展開ですごいかというと、主人公の努力が一切合切無駄になるんです。主人公のクリンは、父親がデロイア人という人種を地球のために働かせ労働搾取をしていてクリンはそんな父親を止めるべき解放軍というデロイア人で構成された組織に入ります。無論クリンは、デロイア人からすれば敵の子供ですから最初は歓迎されません。しかし、時間とともにクリンはデロイア人に認められるんですが、デロイア人の中には、搾取されている方が仕事もありつけるし、何もない状態からスタートするのは無理という意見を持つ人物が出てきてデロイア人は独立をあきらめるんです。結果、主人公のクリンはドナム家に帰りますがほかの兄弟は離散状態、父親は病気で死亡でドナム家は権力者からただの金持ちになるというもので、クリンがしたデロイア人の開放は無駄なうえ、実は父親の考えが正しかったというのがのちにわかるんですね。
作品紹介:伝説巨神イデオン
- 放送期間
1980年5月~1981年1月 - 公式サイト
http://www.ideon.jp/tv/index.html - 制作会社
日本サンライズ
〇出演声優
- コスモ (cv.塩屋翼)
- ベス (cv.田中秀幸)
- カーシャ (cv.白石冬実)
- シェリル (cv.井上瑤)
〇あらすじ
西暦2300年代、地球の植民惑星ソロ星。
そこに、伝説の無限力イデを求める異星人バッフ・クランの探索隊が接近していた。やがて、高官の娘カララが先行してソロ星に降り立ったことをきっかけに、両者は交戦状態に入ってしまう。突然の異星人の攻撃にパニックに陥るソロ星の人々。そんな中、ソロ星の少年コスモや研究者シェリルらが乗った古代遺跡から発掘された巨大メカが意志を持つかのように動き出す。
それが、伝説の巨神イデオンだった。母星を知られる恐怖から、さらに攻撃を続けるバッフ・クラン。混乱の中、もうひとつのメカが始動する。イデオンの母船ソロシップだった。バッフ・クランの追撃を逃れるため、ソロシップは宇宙へと逃亡の旅に出る。乗りこんだのは、イデオンのパイロット・コスモやカーシャ、リーダーのベス、そして異星人のカララたちだった。未知のエネルギー・イデによって動くイデオンとソロシップは、時に意のままにならない。だが、危機に陥ったときには、思いがけぬ力を発揮してバッフ・クランを撃滅する。その正体はなにか。それは伝説の無限力なのか。バッフ・クランもまた、多くの犠牲を出しつつも、ソロシップ追撃の手を休めることがない。やむなく補給とイデ研究のために地球に救援を求めるソロシップ。だが異星人との接触を恐れた地球はそれを拒否する。わずかに許された月面基地で補給するソロシップだったが、そこにもバッフ・クランの追撃の手が伸びる。もはやソロシップに安住の地はないのか。
人は分かり合えるのか? 憎しみに終止符は打てるのか?そして、イデとはなにか・・・。壮大なテーマのもと、個性豊かなキャラクターたちが錯綜する宇宙の叙事詩。
公式サイトより
〇感想・レビュー
お勧めできる鬱アニメで、このアニメ、主人公たちのせいで世界が崩壊し、地球がなくなってしまうという想像を絶する最期を迎えるアニメです。というのも、イデオンは古代人が作ったロボでよくわからない機構がありその機構が作動すると皆殺しが始まるというものでありえないほど強力なエネルギーで周囲を焼き払うんですね。主人公たちのせいであるとありますが、このロボット、避難民で動かしていてそれらがロボットの防衛システムを暴走させる要因になり、結果多くの人が死んだり、仲間が死んだり、する上、ロボット自体の自己防衛システムは実は人間を守ってないというのがわかるようになるとこのアニメを最後のイデオンの暴走部分の意味が分かり嫌な気持ちが残ります。
機動戦士ガンダムで有名な富野由悠季監督が、初代ガンダムの次に作ったロボットアニメの劇場版です。元々消防車等が合体して悪と戦う子供向けロボットアニメとして企画された作品で、子ども達や赤ちゃんも登場する愉快なアニメのはずでした。しかし、ガンダムを作ったばかりの富野監督がそんな普通のアニメを作るはずがなく、重厚なSF描写や能力・頭脳バトルが展開されるハードなアニメに仕上がったのです。しかし、TVアニメは打ち切りになり最終回を映画として制作する事になりました。作画はかなり綺麗で、特に最近の若いアニメファンにとってはアナログ時代のエモさも感じることが出来るでしょう。小さい子が亡くなるシーンが苦手な人は注意。
作品紹介:推しの子
- 放送期間
2023年4月~6月(第1期)
2024年7月(第2期) - 公式サイト
https://ichigoproduction.com/ - 制作会社
動画工房
〇出演声優
- アクア (cv.大塚剛央)
- ルビー (cv.伊駒ゆりえ)
- アイ (cv.高橋李依)
- 有馬かな (cv.潘めぐみ)
- 黒川あかね (cv.石見舞菜香)
〇あらすじ
「この芸能界(せかい)において嘘は武器だ」地方都市で働く産婦人科医・ゴロー。ある日”推し”のアイドル「B小町」のアイが彼の前に現れた。彼女はある禁断の秘密を抱えており…。そんな二人の”最悪”の出会いから、運命が動き出していく―。
YouTubeより
〇感想・レビュー
アイドルや役者の登場人物が誹謗中傷に遭う瞬間は見ていてかなり鬱になります。あと、黒川あかねと有馬かなが初対面してかながあかねに対して冷たい対応をしてしまう瞬間も思っていたのと違い悲しくなりました。あかねが今まで一緒懸命頑張ってきたのアンチからアピールだの事務所に捨てられただのSNSに書かれるシーンは今のタレントの現状のようで凄くリアルです。アクア、ルビー、memちょも頑張っていて彼らは独自の想いがあります。伝説のアイドル、星野アイに関する話も色んな憶測が逆に鬱になります。とにかく描写がリアルです。
主人公たちの母親であるアイがファンに殺されるという衝撃的な展開から、犯人に復讐するという物語が本格的に始まり、常に暗い影が物語の中に漂っています。アイドル業界や芸能界の光と闇がリアルに描かれており、アイドルや芸能界の裏側、特に嫉妬や悪意、厳しい競争、ファンの執着などについて、登場するキャラクターの多くが悩んでいる所にも鬱要素を感じます。また、主人公であるアイの双子の子供たちは転生したアイのファンでもあり、それぞれの転生前の自分に対する思いや悩みも描かれていて、より闇が深く感じられます。芸能界の光と影、そして人間関係における心理的な駆け引きが描かれている点がおもしろい作品です。
意外なアニメ作品でした。視聴する前のイメージはアイドル系の楽しい作品かと思っていたので。ところが観てみたら、そのイメージとは完全真逆。基本的にシリアス展開が続きますし、人が死ぬ事件もかなりあります。特に酷かったのはアクアですね。まさか自分の目の前で母親が殺されるとか、酷すぎました。結局それがトラウマとなり、アクアの俳優としての能力にも制限を掛けてしまっていたんですよね。また人生の目標も母親を殺した男を突き止めて殺害するという、破滅的なもの。母親の交友関係を探る為に俳優を目指していたわけですし、生き様が悲惨過ぎました。一方妹のルビーが気楽過ぎるのも、アクアの鬱度を高めていたように思います。目標を達成してもアクアは幸せになれないだろうし、悲惨な作品だなって感じました。
作品紹介:金田一少年の事件簿
- 放送期間
1997年4月~2000年9月(テレビシリーズ)
2014年4月~9月(第1期)
2015年10月~2016年3月(第2期) - 制作会社
東映アニメーション
〇出演声優
- 金田 一一 (cv.松野太紀)
- 七瀬美雪 (cv.中川亜紀子)
- 剣持 勇 (cv.小杉十郎太)
- 明智健悟 (cv.森川智之)
- 速水玲香 (cv.飯塚雅弓)
〇あらすじ
金田一一(はじめ)は不動高校に通う高校生。いつもはひょうきんで少しぐうたらな少年だが、ひとたび事件が起こると大人顔負けの鋭い洞察力を発揮し、快刀乱麻を断つがごとく謎を解いてゆく。実は彼は名探偵・金田一耕助の孫なのだ。次から次へと起こる惨劇、迫り来る死の恐怖、そして暴かれる過去の悲劇…しっかり者の幼なじみ・七瀬美雪を良きパートナーに、彼は今日も不可解で恐ろしい事件に立ち向かってゆく。警視庁捜査一課の警部・剣持勇、本庁きってのエリート警視・明智健悟、天才的な犯罪者・地獄の傀儡師など、一と美雪の他にも個性的な人物が数多く登場する。どんな謎でも解き明かし、必ず真犯人を暴き出してみせる。じっちゃんの名にかけて!
dアニメストアより
〇感想・レビュー
殺人シーンだけでなく犯人が大体最後に自殺や逃亡。悲しい生い立ちやいじめ、恋人、家族を殺されたなどの許されない動機が鬱になるポイントです。あまり皆さん注目しない犯人たちの泣き方、絶叫シーンが怖いです。事件の村や建物に伝わる伝説は昔、ここで何人かが亡くなっていたなど悲しい曰く付きがあり主人公金田一一と七瀬美雪の楽しいシーンでも楽しい気分になれない時がありました。黒死蝶殺人事件と悲恋湖殺人事件言う話が鬱度高いです。これから犯人によって殺されるかもと感じた登場人物は高確率でそうなるから鬱です。
作品紹介:名探偵コナン
- 放送期間
1996年1月~ - 公式サイト
https://www.ytv.co.jp/conan/ - 制作会社
TMS、V1Studio、第1スタジオ
〇出演声優
- 江戸川コナン (cv.高山みなみ)
- 毛利 蘭 (cv.山崎和佳奈)
- 毛利小五郎 (cv.小山力也)
- 阿笠博士 (cv.緒方賢一)
- 灰原 哀 (cv.林原めぐみ)
〇あらすじ
第1話「ジェットコースター殺人事件」 数々の難事件を解決する高校生探偵・工藤新一は、ガールフレンドの毛利蘭と遊園地でデート中、ジェットコースターで殺人事件にまき込まれた。ズバ抜けた推理力で事件を解決したが乗客の中にいた怪しげな黒服の男たちが現金受け渡しする犯罪現場に遭遇。現場の証拠を押さえようとするが背後から襲われ気を失ってしまい・・・。
ひかりTVより
〇感想・レビュー
金田一少年と違い犯人や事件のストーリーはあっさりとしていますが主人公の工藤新一と毛利蘭のやりとりが鬱です。コナンになった新一は蘭がまだ自分に気付いていないと思っているのに蘭は少しコナンの違和感に気付いてきていることが何とももどかしくて観ていてハラハラドキドキ、たまにイライラし毎回鬱になります。あと、コナン(新一)は同級生の元太たちと子どものように遊んでる場合じゃない、早く新一に戻って蘭にプロポーズしたい、と思っているのに元太や歩美たちはコナンと沢山探偵団の勉強や研究をまだしたいと思っているのが鬱です。それぞれの距離と合致しない想いが悲しい。
作品紹介:魔法少女サイト
- 放送期間
2018年4月~6月 - 公式サイト
https://mahoushoujyo-anime.com/ - 制作会社
production dóA
〇出演声優
- 朝霧 彩 (cv.大野柚布子)
- 潮井梨ナ (cv.鈴木愛奈)
- 雫芽さりな (cv.山崎はるか)
- 燐賀紗雪 (cv.M・A・O)
- 水蓮寺清春 (cv.松井恵理子)
〇あらすじ
どうやらそのサイトは不幸な人間しか出会えないらしい。だから彼女たちは 選ばれた―。どこにも居場所のない彼女は、いつも死ぬことばかり、考えている。学校ではクラスメイトからの いじめを受け、家では実の兄からの 虐待に耐える日々。朝霧 彩。中学2年生。14歳。ある日、彼女は不気味なWEBサイト「魔法少女サイト」と出会い、魔法の力を秘めた “ステッキ”を手に入れる。彩は魔法の力を手に入れたことで、同じくステッキを持つクラスメイトの奴村 露乃、そしてほかの “魔法少女”とともに、苛烈な 運命に巻き込まれてしまう。これは、魔法の力を手に入れた不幸な少女たちの、友情と青春、そして運命を変える 戦いの記録。
公式サイトより
〇感想・レビュー
家では鬼畜兄に虐待を受け、学校では壮絶ないじめに遭い居場所のない女子中学生が、魔法少女サイトに出会って魔法のアイテムを手に入れるのだが…。主人公の置かれた閉塞感溢れる状況がのっけから鬱まっしぐら、ストレスフルな心理描写もひしひしプレッシャーをかけてきます。絵柄は可愛いものの展開はハードゴアで容赦なく、グロい死に方をする少女たちにトラウマを刻まれました。少女たちの敵に回るクリーチャーの不気味な存在感も必見。鬱百合好きにもおすすめしたいです。主人公の兄が刑事に監禁され拷問を受けるシーンはショッキングです。
魔法少女アニメで鬱展開といえばまどマギを思わせるのですが、それともまた違って、引き込まれるアニメでした。主人公は学校でも家庭でもいじめを受け、どこにも居場所がない状態で、魔法道具である「ステッキ」を手にします。もちろん使い放題というわけも無く、代償として「寿命が縮む」ことになっていきます。それらが分かっていく中で、登場人物やステッキの種類も増えていき、それぞれの魔法少女の生い立ちや思い、信念、仲間意識などがどんどん変化していきます。特に鬱になったのは主人公の兄の非道さで、なまじ賢い人物のため、主人公や登場人物に対して狡猾に振る舞う展開はしんどかったです。しかしその兄もまたストーリーの中で変化していくキャラクターなので、全話つい続きが気になる展開だと思います。
作品紹介:魔法少女育成計画
- 放送期間
2016年10月~12月 - 公式サイト
http://mahoiku.jp/ - 制作会社
Lerche
〇出演声優
- スノーホワイト (cv.東山奈央)
- リップル (cv.沼倉愛美)
- ラ・ピュセル (cv.佐倉綾音)
- トップスピード (cv.内山夕実)
- カラミティ・メアリ (cv.井上喜久子)
〇あらすじ
16人の魔法少女による、残留をかけた、過酷な椅子取り合戦が始まる―!
魔法少女であるために、騙す、出し抜く、奪い合う。「増えすぎた魔法少女を半分に減らす」という運営からの一方的な通告のもと、一週間に一人ずつ、魔法少女がその資格を剥奪されていく。リスクを孕んだ、理不尽なゲームに囚われた16人の魔法少女は、黒幕の意図に翻弄されながらも自分が魔法少女であり続けるために策を練る。特殊な環境下で麻痺していく感覚。しかし、その中で魔法少女たちはそれぞれの想いを持って、この無慈悲な椅子取りゲームを受け入れていく――
美しくも可愛いキャラクターデザインと一般的な魔法少女のイメージとは不釣り合いな苛酷な描写、そして予測を裏切るストーリー。読者や書店員による投票企画でシリーズとして上位にランクインするなど、ライトノベルユーザー大注目作品をいよいよテレビアニメーション化!「ご注文はうさぎですか?」の監督を務めた橋本裕之がメガホンをとり、キャラクターデザインには「アクセル・ワールド」「四月は君の嘘」などを手掛けた愛敬由紀子、シリーズ構成・脚本も「四月は君の嘘」の吉岡たかを。そして、アニメーション制作は『がっこうぐらし!』『暗殺教室』のLercheが担当。
豪華スタッフ陣が贈る、魔法少女×サバイバルレース、ここに開幕――!
公式サイトより
〇感想・レビュー
ある地方都市で活動する16人の魔法少女たちが運営にデスゲームを強いられます。キャッチャーで萌え可愛いキャラデザと、主人公の味方が容赦なく脱落していく展開の落差が凄いです。死に様もなかなかグロくトラウマになる。裏切り・駆け引き・対立と、デスゲームに求める要素が全部詰まっているのも好感触。リップルとトップスピードの友情、スノーホワイトとラ・ピュセルの絆には泣かされました。魔法少女たちの意外な正体が鬱展開の伏線になっているのは人の心がないです。諸行無常を感じる衝撃のラストを目に焼き付けてほしいです。
作品紹介:なるたる
- 放送期間
2003年7月~9月 - 制作会社
プラネット
〇出演声優
- 玉依シイナ (cv.真田アサミ)
- 玉依俊二 (cv.飛田展男)
- 玉依美園 (cv.茉雪千鶴)
- 佐倉 明 (cv.能登麻美子)
- 鶴丸丈夫 (cv.宮下栄治)
〇あらすじ
小学6年生の玉依シイナは小学校最後の夏休みに祖父母の住む島に行き、海で溺れかけたところを星の形をした変わった生き物『ホシ丸』に助けられる。ホシ丸は少年少女の意識とリンクし、変幻自在の能力を発揮する「竜の子」の一体であった。他の「竜の子」の持ち主(リンク者)との出会いのエピソードを挟みながら、シイナは「竜の子」を用いて世界をリセットしようとするリンク者たちの一派との戦いに巻き込まれて行く。キャッチコピーは「未来に贈るメルヘン」、アニメ化に際しては「夢はでっかく地球サイズ」というものである。鬼頭の描く華奢なシルエットを持つ子供達、特に主人公であるシイナを初めとする少女達の活躍や心情、そしてそれらの死に至る描写も過剰に描かれたメルヘン、ひいては童話である。しかし表紙絵などに見られるファンシーな雰囲気は後になるにつれて姿を見せなくなり、暴力表現と性描写が多分に見受けられるようになる。作者によると、一話の時点で8割は流れが決定していて、ラストの展開も当初からあったという。本作では、残酷な描写が多く見られるが、これは意識的ではなく、病んでいた当時の作者の精神状態が反映されたのかもしれないと語っている。
作品データベースより
〇感想・レビュー
鬼頭莫広原作の鬱アニメの傑作。小学生のシイナと謎の宇宙生命体ホシマルが紡ぐジュブナイルSFと見せかけ、中身は全然子供向けじゃないシビアさで、話数を重ねるほどエグみが増していきます。ミミズジュースを飲ませたり試験管をアレしたり、陰湿の極みのショッキングないじめ描写には吐き気がした。竜の子とリンクした少年少女たちが抱える問題も闇深く、息苦しい心理描写に引き込まれます。白昼の小学校で繰り広げられた阿鼻叫喚の虐殺シーン、シイナの友人ヒロコの救いのない末路には絶句です。明るくポップなOPが鬱度を高めています。
作品紹介:うみねこのなく頃に
- 放送期間
2009年7月~12月 - 公式サイト
http://umineko.tv/web/main/index.html - 制作会社
Studio DEEN
〇出演声優
- 右代宮戦人 (cv.小野大輔)
- 右代宮朱志香 (cv.井上麻里奈)
- 右代宮真里亞 (cv.堀江由衣)
- 右代宮譲治 (cv.鈴村健一)
- 紗音 (cv.釘宮理恵)
〇あらすじ
時は、1986年10月4日。舞台となるは、大富豪の右代宮(うしろみや)家が領有する伊豆諸島の六軒島。年に一度の親族会議を行う為に、当家の親族達が集結しつつあった。一見和やかに、久しぶりの再会を楽しむ親族たち。
しかし、島で待っているのは「当主死亡後の財産分割問題」という、親族同士に暗雲を呼び込む議題。かつて当主が、島に隠れ住んでいるとされる魔女ベアトリーチェから、資金調達の担保の為に授けられたとされる10トンの金塊を巡って、長男の横領を疑う親族たち。
それに対して、親族たちの困窮を見透かすかのように反撃に出る長男。さらに余命の迫った当主は、最愛の魔女ベアトリーチェの復活を願っており、自らの命だけでなく、親族郎党・資産の全てを生贄として捧げようとしていた。
そして、まるで彼らを閉じ込めるかのように、島は台風によって外部から隔絶され、巨大な「密室」と化してしまう。魔法陣が描かれた殺人現場から次々と新たな犠牲者が出ていく中、欲望と疑心の渦巻く六軒島に、魔女ベアトリーチェからの予告状が続々と届けられていくのであった。
はたして、これらは人間の起こした連続密室殺人なのか、それとも魔女の魔法によるファンタジーなのか? 各章ごとに繰り返される連続殺人事件の真相を、プレイヤーは神の視点から解き明かしていく。
Wikipediaより
〇感想・レビュー
ひぐらしのなく頃にと同じ竜騎士07が作者の物語です。ひぐらしと同じように死亡シーンやグロテスクな表現、死に戻り、パラレルワールドといった世界観は少し似通っているかもしれませんが、ひぐらしが「雛見沢村」を舞台にした和風な世界観だとすれば、うみねこは洋館であったり、ファンタジー要素も強く、魔女や不可能犯罪であったりといった、洋風なストーリーになっていると思います。キャラクターは皆魅力的で、それぞれの想いが見えた後に死亡シーンが来ると、だいぶ鬱になります。ミステリーとかサスペンス要素もあるアニメだと思うのですが、序盤は「解決のしようがないのでは…」と絶望せざるを得ない展開だと思います。
作品紹介:乱歩奇譚 Game of Laplace
- 放送期間
2015年7月~9月 - 公式サイト
https://www.rampokitan.com/ - 制作会社
Lerche
〇出演声優
- アケチ (cv.櫻井孝宏)
- コバヤシ (cv.高橋李依)
- ハシバ (cv.山下大輝)
- カガミ (cv.小西克幸)
- ナカムラ (cv.チョー)
〇あらすじ
「うつし世はゆめ、よるの夢こそまことーー」
没後50年となる日本を代表する作家・江戸川乱歩が綴った「人間椅子」・「影男」・「怪人二十面相」・「パノラマ島」などの心躍らされる、耽美かつ奇怪、そして幻想的な世界観を、数々の話題作を送り出したアニメ界の奇才チーム監督:岸 誠二、 シリーズ構成・脚本:上江洲 誠、 アニメーション制作:Lercheが、現代に蘇らせた完全新作!!
「その日、初めて退屈じゃなくなったーー」
とある中学校で起こった教師のバラバラ殺人事件。この学校に通う少年・コバヤシは、事件の捜査に訪れた天才探偵・アケチと出会う。異常犯罪ばかりを捜査するアケチに対して興味を持ったコバヤシは、友人のハシバの心配をよそに、自ら「助手」を志願する。次々と起こる奇怪な事件の中で、コバヤシは退屈な日常を捨て置いていくのだった。
公式サイトより
〇感想・レビュー
江戸川乱歩の作品に登場するキャラクターや作品名を題材にした世界観です。殺人、ミステリー要素と分かっていても、罪のない人間が惨い目に遭う描写は毎話鬱になります。特に序盤ストーリーは、胸糞、鬱描写が多い作品だと思います。グロい、惨い、鬱展開のアニメなのですが、作画が奇麗なので引き込まれます。猟奇殺人の描写が本当にグロくて、がっこうぐらしのようなゾンビやバイオハザードのようなファンタジーではなく、現実世界で起こり得る狂気というか、そういった「人間の怖さ」を感じました。サイコパスが好きな方はきっとハマる世界観だと思います。
作品紹介:海の闇、月の影
- 放送期間
1989年10月14日 - 制作会社
ビジュアル80
〇出演声優
- 小早川流風 (cv.荘 真由美)
- 小早川流水 (cv.佐久間レイ)
- 当麻克之 (cv.関 俊彦)
〇あらすじ
小早川流風と流水は、双子の姉妹。同じ高校に通い、同じ陸上部に所属、そして同じ男性に恋をした。恋する相手は、陸上部の先輩・当麻克之。しかし、克之が選んだのは流風だった…。そんな中、女子陸上部の面々はハイキングに出かけた先で雨に遭い、古墳で雨宿りをする。古墳に残されていた太古のウイルスに感染した部員たちが、次々と倒れ息絶えていく一方、ウイルスに唯一適応できた双子は超能力を手に入れる。さらに、ウイルスに負の感情を増幅させられた流水は、残忍な性格に豹変し、流風を殺そうと罠をしかけてきて…。
公式サイトより
〇感想・レビュー
双子の姉妹・流水と流風が謎のウイルスで超能力を得たことで始まる悲劇の物語です。姉の流水はその力に飲み込まれ、冷酷な性格へと変わり、人々を傷つけ、命を奪っていきます。憎しみのきっかけとなった妹を好きな先輩に振り向いてもらえず、先輩の家族を次々殺してしまいます。後に自分の家族の二人の争いに巻き込まれ亡くなります。妹の流風は姉を救おうと奮闘しますが、姉妹の絆は次第に崩壊し、無力感に苛まれます。作品全体を通じて、絶望と闇に飲まれていく彼女たちの姿が描かれ、救いのない結末が心に深い虚しさを残します。
作品紹介:デビルマン
- 放送期間
1972年7月~1973年3月 - 公式サイト
https://devilman-crybaby.com/ - 制作会社
東映動画
〇出演声優
- デビルマン (cv.田中亮一)
- 牧村美樹 (cv.坂井すみ江)
- 牧村健作 (cv.山本圭子)
- 牧村耕作 (cv.鈴木泰明)
- アルフォンヌ先生 (cv.永井一郎)
〇あらすじ
ヒマラヤの氷の中にいたデーモン族が復活し、魔王ゼノンの命令で人間界を滅ぼすために悪魔・デビルマンは不動明の体を乗っ取った。だが彼は、牧村家の娘・美樹を愛したことで、美樹を守るためにデーモン族と戦うことを決意する。
Wikipediaより
〇感想・レビュー
人間の本質的な残虐さと絶望を描いた作品です。主人公の不動明は平凡な人物でしたが悪魔の力を持つデビルマンとなります。デビルマンの力を持つことで周りからの見る目は変わり一見ヒーローのような存在に変わります。その後人類を守るため戦いますが、次第に人間社会は恐怖と偏見に飲み込まれ、理性を失っていきます。終盤には友人や愛する人々が守ってきた人類によって無残に命を落とし、世界は暴力と狂気に支配されます。特に、恋人の美樹が惨殺されるシーンは強烈な鬱描写であり、人間の残酷さが極限まで描かれます。最終的に明も敗北し、救いのない結末が深い虚無感を呼び起こします。
作品紹介:KEY THE METAL IDOL
- 放送期間
1994年12月~1997年6月 - 公式サイト
https://www.at-x.com/program/detail/1409 - 制作会社
スタジオぴえろ
〇出演声優
- 巳真兎季子 (cv.岩男潤子)
- 厨川さくら (cv.長沢美樹)
- 三和土州一 (cv.森川智之)
- 若木知葉 (cv.家中 宏)
- 吊木 光 (cv.三木眞一郎)
〇あらすじ
自分はロボットであると信じている少女・・・“キィ”こと巳真兎季子(みま ときこ)。彼女が山間の村から上京して以来、彼女の回りで続出する不可思議な事件。一見、無関係とも思えるそれらは全て、キィがその細い身体に抱え込んだ、忌まわしき因縁に起因していた。祖母から母へ、そして母から娘へと、巳真家の女性に代々受け継がれたと言われる、常人をはるかに上回る「思い」の“力”を、日々を生きていくのさえ大変そうな、キィが密かに隠しているとはとても思えないのだったが…。そんなキィも、東京という大勢の人の様々な「思い」が交錯する場所で、もはや“ロボット”ではいられなくなりつつあった。黒い野望と好奇心、善意と悪、そして変わらない友情と――周囲に渦巻く「思い」の中で、キィが手にしたものは。“ロボット”キィは“人間”に生まれ変わることができるのだろうか…?
公式サイトより
〇感想・レビュー
田舎に住む少女がアイドルを目指す話です。だいぶ古い作品なので記憶をたどりながらですが、人間なのに感情があまりなく、ロボットだと思い込んで生きています。主人公のあこがれるアイドルに近づくためにがんばりますが不可解な事件などに巻き込まれ、あこがれのアイドルの秘密をも見てしまいます。アイドルの正体のばれ方やキャラの壊れ方が当時10代で見た私は気持ち悪くなりました。最後、主人公はみんなを救うために歌うのですが演出がきれいでそこだけは救いようがありました。歌い終わった後、みんなから賞賛をあびて主人公は、自我を取り戻す感じでした。
作品紹介:AMNESIA
- 放送期間
2013年1月~3月 - 公式サイト
https://www.anime-amnesia.com/ - 制作会社
ブレインズ・ベース
〇出演声優
- 主人公 (cv.名塚佳織)
- シン (cv.柿原徹也)
- イッキ (cv.谷山紀章)
- ケント (cv.石田 彰)
- トーマ (cv.日野 聡)
〇あらすじ
見知らぬ場所で意識を取り戻した主人公の少女は、突如として8月1日以前の記憶を全て失ってしまっていた…。戸惑う彼女の前に現れたのは、自身を『精霊』と名乗るオリオンという少年だった。オリオンの導きにより、彼女は記憶喪失を悟られぬよう手探りで行動することとなる。次第に浮かび上がる周囲の人間関係…。名前も顔も知らない“幼馴染”や“先輩”、そして“恋人”との出会い。記憶のない彼女は、彼らの想いを痛切に感じつつも、それに応えることができずにいた…。失った記憶の先にある『答え』とは…。
dアニメストアより
〇感想・レビュー
乙女ゲームが元のアニメですが、主人公が記憶喪失になっているところから始まったり、様々な危険な出来事に巻き込まれたりと、一般的な恋愛アニメとは違ったサスペンス感が味わえます。また、各キャラクターの心情にフォーカスした展開が特徴的で、観ているとキャラクターに感情移入しやすく、物語を楽しめます。主人公は記憶を取り戻すためにさまざまな「世界」を経験するのですが、常に不安や孤独感に苛まれていて、記憶を失っていることに対する絶望感が描かれているところに鬱要素が感じられます。また、死の影が繰り返し主人公を襲うストーリー展開も暗く印象的です。
作品紹介:打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?
- 放送期間
2007年8月18日 - 制作会社
シャフト
〇出演声優
- 及川なずな (cv.広瀬すず)
- 島田典道 (cv.菅田将暉)
- 安曇祐介 (cv.宮野真守)
- 田島純一 (cv.浅沼晋太郎)
- 和弘 (cv.豊永利行)
〇あらすじ
夏休み、とある海辺の町。花火大会をまえに、「打ち上げ花火は横からみたら丸いのか?平べったいのか?」で盛り上がるクラスメイト。そんななか、典道が想いを寄せるなずなは母親の再婚が決まり転校することになった。「かけおち、しよ」なずなは典道を誘い、町から逃げ出そうとするのだが、母親に連れ戻されてしまう。それを見ているだけで助けられなかった典道。「もしも、あのとき俺が…」なずなを救えなかった典道は、もどかしさからなずなが海で拾った不思議な玉を投げつける。すると、いつのまにか、連れ戻される前まで時間が巻き戻されていた…。何度も繰り返される一日の果てに、なずなと典道がたどり着く運命は?花火があがるとき、恋の奇跡が起きる―
Filmarksより
〇感想・レビュー
ドラマをアニメ映画にリメイクした作品で、「もしも」ということがテーマになっています。夏の花火大会を前にして、転校することになったクラスメートのなずなが、主人公の典道に様々なシーンでの「もしも」の選択を迫っていき、時間や運命が歪むような展開が繰り返されていく中に切なさや不気味さを感じます。一見すると友情や恋についての甘くも切ない青春のひとコマを描いた物語のようですが、現実世界になずなと典道の姿が見えないというシーンで話が終わるオープンエンドとなっており、結末が明確ではないため、2人は「もしも」の世界に取り残されたのか、あるいはどこか別の場所へ消えてしまったのかと、不気味な余韻が残る所に鬱要素を感じます。
作品紹介:selector infected
- 放送期間
2014年4月~6月(第1期)
2014年10月~12月(第2期) - 公式サイト
http://selector-wixoss.com/ - 制作会社
J.C.STAFF
〇出演声優
- 小湊るう子 (cv.加隈亜衣)
- タマ (cv.久野美咲)
- 紅林遊月 (cv.佐倉綾音)
- 花代 (cv.川澄綾子)
- 植村一衣 (cv.茅野愛衣)
〇あらすじ
巷で中高生を中心に大人気のカードゲーム「WIXOSS(ウィクロス)」。だがそのカードの中に「意志を持つ少女キャラのカード」=ルリグカードがあることを知る者は少ない。ルリグの声は特別な少女だけが聴くことが出来、そのカードの持ち主はセレクターと呼ばれていた。そしてセレクターたちは、誰もがそれぞれの「願い」を抱いて、普通の人間には感知出来ないフィールド内でカードバトルを繰り広げている。なぜなら、セレクター同士のバトルに勝ち続ければ、自分の「願い」が叶うと言われているから。小湊るう子はWIXOSSを初めて手にしたその時、ルリグの声を聴いた。驚きと困惑の彼女の前に、同じ学校の生徒でセレクターの紅林遊月にバトルを挑まれる。るう子は要領を得ぬまま、自分のルリグをタマと名付けて、否応なしにセレクターとして戦うことに……。希望、願望、欲望。それぞれの想いを胸に、少女たちは危険なゲームの渦に飲み込まれていく──
dアニメストアより
〇感想・レビュー
WIXOSSはWIXOSSシリーズの第一作目。カードゲームを題材にしたアニメで、少女たちの葛藤と成長を描いています。物語は、特別なカード「WIXOSS」を引き当てた少女たちが、自らの願いを叶えるために戦うことから始まりますが、次第にそのゲームが持つ危険性や、彼女たちの運命がいかに厳しいものかが明らかになっていきます。このアニメの魅力は、表向きは可愛らしいキャラクターたちが、実は深い絶望や心の闇を抱えている点です。特に、友情や愛情が試される場面は胸が苦しくなるほどに切なく、彼女たちの選択がどれだけ重いものかを痛感させられます。鬱展開が続く中で、視聴者は彼女たちの成長と葛藤を見守りながら、時には自分の感情も揺さぶられます。少女たちの「欲望、嫉妬、憎悪」といった女性社会の暗部が描かれており登場人物の蒼井晶は、この作品の真の主人公ともいえる存在で見所満載です。
作品紹介:回復術士のやり直し
- 放送期間
2021年1月~3月 - 公式サイト
https://s.mxtv.jp/anime/kaiyari/news.html?page=11909_1 - 制作会社
ティー・エヌ・ケー
〇出演声優
- ケヤル/ケヤルガ (cv.保住有哉)
- フレア/フレイア (cv.渋谷彩乃)
- セツナ (cv.石上静香)
- クレハ (cv.相川奈都姫)
- イヴ (cv.高森奈津美)
〇あらすじ
【癒】の勇者としての素質に目覚め、勇者たちと世界を救う冒険の旅に出ることになった少年・ケヤル。しかし戦闘能力のない回復術士には、勇者たちにその能力を搾取され虐待を受ける日々が待っていた。自由と尊厳を奪われ、自我すらも失いかけたケヤルはある日、正気を取り戻し《回復》の真実に辿り着く。《回復》はただの癒やしではない。《回復》は世界を、人を、根源から揺るがす力である、と。ケヤルは世界そのものを《回復》し、四年前からすべてを“やり直す”ことを決意する。そして勇者たちへの報復に胸を躍らせるのだった……。「さあ、パーティー<復讐>のはじまりだ─」
公式サイトより
〇感想・レビュー
異世界で回復魔法を使う青年、ケヤルが主人公の物語です。彼は、勇者たちによって裏切られ、屈辱的な目に遭いながらも、ある特別な力によって過去に戻ることができます。この力を使い、彼は自らの運命を変えるために再び挑戦する姿が描かれています。このアニメの特徴は、単なるファンタジーにとどまらず、痛みや裏切り、復讐といった深いテーマが扱われている点です。回復術士としての立場を逆手に取り、自らの手で運命を切り開こうとする彼の姿は、視聴者に衝撃を与えます。特に、彼が味わった苦しみや絶望が再生の糧となる過程は、思わず心が締め付けられるほど。この作品は主人公ケヤルの復讐行為以外にも敵側も虐殺といった残虐行為をする者が多いので終始鬱展開が多く見所満載です。
作品紹介:イノセンス
- 放送期間
2004年3月6日 - 制作会社
Production I.G
〇出演声優
- バトー (cv.大塚明夫)
- 草薙素子 (cv.田中敦子)
- トグサ (cv.山寺宏一)
- 荒巻 (cv.大木民夫)
- イシカワ (cv.仲野裕)
〇あらすじ
映画「イノセンス」の舞台は、人々が電脳化され、声を出さずとも、コンピューター端末を打たなくとも、ネットワークを通じたデジタルコミュニケーションが可能になる一方、肉体の機械化も進み、人とサイボーグ(機械化人間)、ロボット(人形)が共存する、2032 年の日本。魂が希薄になった時代。決してそう遠くない近未来を舞台に物語の幕が開く。 主人公は、続発するテロ犯罪を取り締まる政府直属の機関・公安九課の刑事バトー。 バトーは、生きた人形(サイボーグ)である。腕も脚も、その体のすべてが造り物。残されているのはわずかな脳と、一人の女性、“素子(もとこ)”の記憶だけ。 ある日、少女型の愛玩用ロボットが暴走を起こし、所有者を惨殺する事件が発生。「人間のために作られたはずのロボットがなぜ、人間を襲ったのか」。さっそくバトーは、相棒のトグサと共に捜査に向かう。電脳ネットワークを駆使して、自分の「脳」を攻撃する“謎のハッカー”の妨害に苦しみながら、バトーは事件の真相に近づいていく。
dアニメストアより
〇感想・レビュー
伝説的なSFアニメ『攻殻機動隊』の続編。前作の主人公である草薙素子が去った後、彼女に恋をしていた元軍人で公安のエージェントである「バトー」が主人公です。最近のアニメは3DCGの背景に手描きの人物を載せる手法は珍しくないですが、そうした技法はこの時代に生み出された物なので、アニメ技術に興味がある人は絶対に見るべきです。彼は少女型の芸者ロボットが起こす連続殺人事件を捜査するのですが、その事件の真相がかなりの鬱展開です。普通にみていると『サイコパス』シリーズの様なSF刑事ドラマなのですが、物語の核心部分を読み解くとかなりエグイ事件である事が分かります。ネタバレをせずにそれを伝えることは難しいですが、性虐待が直接描写される訳ではないですが、苦手な人は見るべきではないでしょう。
作品紹介:さよならの朝に約束の花をかざろう
- 放送期間
2018年2月24日 - 公式サイト
https://sayoasa.jp/ - 制作会社
P.A.WORKS
〇出演声優
- マキア (cv.石見舞菜香)
- エリアル (cv.入野自由)
- レイリア (cv.茅野愛衣)
- クリム (cv.梶裕貴)
- ラシーヌ (cv.沢城みゆき)
〇あらすじ
縦糸は流れ行く月日。横糸は人のなりわい。人里離れた土地に住み、ヒビオルと呼ばれる布に日々の出来事を織り込みながら静かに暮らすイオルフの民。10代半ばで外見の成長が止まり数百年の寿命を持つ彼らは、“別れの一族”と呼ばれ、生ける伝説とされていた。両親のいないイオルフの少女マキアは、仲間に囲まれた穏やかな日々を過ごしながらも、どこかで“ひとりぼっち”を感じていた。そんな彼らの日々は、一瞬で崩れ去る。イオルフの長寿の血を求め、レナトと呼ばれる古の獣に跨りメザーテ軍が攻め込んできたのだ。絶望と混乱の中、イオルフ一番の美女レイリアはメザーテに連れさられ、マキアが密かに想いを寄せる少年クリムは行方不明に。マキアはなんとか逃げ出したが、仲間も帰る場所も失ってしまう……。虚ろな心で暗い森をさまようマキア。そこで呼び寄せられるように出会ったのは、親を亡くしたばかりの“ひとりぼっち”の赤ん坊だった。少年へと成長していくエリアル。時が経っても少女のままのマキア。同じ季節に、異なる時の流れ。変化する時代の中で、色合いを変えていく二人の絆――。
dアニメストアより
〇感想・レビュー
「あの花」の脚本家、岡本磨里の初監督作品です。時代や戦争に翻弄された二人の少女が母となり、成長していく物語。この時点で不穏な雰囲気を感じる方もいるでしょう。その予感は半分くらいは当たっています。直接的な性暴力シーンはありませんが、それを示唆する台詞やセクハラシーンはたくさんあり、苦手な人は注意が必要です。美少女アニメを制作しているスタッフによる作品でもあるため、そういったシーンを性的に消費することも可能でしょう。一方で、女性クリエイターによるフェミニズム的な志を持った作品である事も明白です。それは主人公の息子の『エリアル』に着目して見れば分かります。女性、とりわけ美少女キャラを描くアニメはフェミニズムとどう向き合うか、その回答の一つがラストシーンで示されるのです。
作品紹介:灰と幻想のグリムガル
- 放送期間
2016年1月~3月 - 公式サイト
http://grimgar.com/ - 制作会社
A-1 Pictures
〇出演声優
- ハルヒロ (cv.細谷佳正)
- レンジ (cv.関 智一)
- ランタ (cv.吉野裕行)
- キッカワ (cv.浪川大輔)
- マナト (cv.島﨑信長)
〇あらすじ
生きるって、簡単じゃない。
目が覚めると、ハルヒロは暗闇の中にいた。ここがどこなのか、なぜここにいるのか、そしてどこから来たのかもわからないまま。周りには自分と同じ境遇らしき数名の男女。彼らとともに暗闇から踏み出した先には見たことのない世界、「グリムガル」が広がっていた……。
記憶も、お金も、特別な力もーー
何もない僕たちが手に入れた現実。
公式サイトより
〇感想・レビュー
異世界転移系のファンタジー作品なんですけど、最後まで鬱展開が続く作品でした。序盤からキツイんですよね。なんとかパーティーに入れたものの、そのメンバーは他パーティーに入れてもらえない戦力の低いものばかり。そんな人達でパーティーを組んだわけですから、ゴブリン相手にも大苦戦。さらにそんなパーティーでもなんとかやれていたのはリーダーを務めていた人が有能だったからなんですが、それすらも失ってしまった時はこのパーティーどうするの?とハラハラしまくりでした。亡くなったメンバーを生き返らせるには大金が必要。かといって集められる手立てもなく。それどころか自分達の生活すらままならないという感じで悲惨な状況が続くので、異世界ファンタジー系だとダントツの鬱アニメ作品だと思います。
作品紹介:ダンガンロンパ
- 放送期間
2013年7月~9月 - 公式サイト
https://www.nbcuni.co.jp/rondorobe/anime/danganronpa/ - 制作会社
Lerche
〇出演声優
- 苗木 誠 (cv.緒方恵美)
- 舞園さやか (cv.大本眞基子)
- 桑田怜恩 (cv.櫻井孝宏)
- 霧切響子 (cv.日笠陽子)
- 十神白夜 (cv.石田 彰)
〇あらすじ
卒業するだけで、人生の成功が約束されるという「私立 希望ヶ峰学園」。だがこの学園に入ることができるのは、ごくごく限られた人々ーー”超高校級”と呼ばれる、突出した才能を持つ生徒たちだけだった…。
そして今、この学園に一人の少年が足を踏み入れようとしていた。取り立てて特徴のない、ごく平凡な主人公・苗木誠。彼こそは、抽選によってただひとり入学を許された”超高校級”の幸運の持ち主だった。自らの幸運と新しい環境に興奮を隠しきれない苗木。しかしそんな彼を待っていたのは、想像だにしていなかった事態だった。
学園の門に足を踏み入れた途端に身体を走る衝撃。そして次に誠が目を覚ましたとき、彼は14人の仲間たちとともに、封鎖された校舎に閉じ込められていることを知る。さらに突然の状況に戸惑う苗木たちの前に現れたのは、学園長を名乗るモノクマ。彼はこう告げる。「これからみなさんには一生、ここで暮らしていただきます。学園から卒業したければ、仲間を殺さなければなりません」と……。
公式サイトより
〇感想・レビュー
第一印象とは全く異なった展開をする鬱作品でした。最初は楽しい学園生活を送る系かな?モノクマっていうマスコットキャラクターも可愛いし?なんて思ったんですよね。でも実際は全然違いました。登場人物がガンガン殺されていくんですよね。しかもその犯人は誰かわからないわけで。さらに犯人を特定できないなら出来ないで、クラスメートの一人がモノクマの手によって殺害されていくわけで。しかもその殺害方法はかなり残虐でした。犯人が誰かわからないのでみんな疑心暗鬼になっていきますし、そんな状態ではまともに寝ることすら出来ず。最初から最後までエグイ展開の続く作品でした。
作品紹介:シュタインズゲートゼロ
- 放送期間
2018年4月~9月 - 公式サイト
https://steinsgate0.jp/ - 制作会社
WHITE FOX
〇出演声優
- 岡部倫太郎 (cv.宮野真守)
- 椎名まゆり (cv.花澤香菜)
- 橋田至 (cv.関智一)
- 牧瀬紅莉栖 (cv.今井麻美)
〇あらすじ
2010年11月 β世界戦ーー
主人公・岡部倫太郎が数々の苦難、悲哀を乗り越えた果てに「彼女」を救うことをあきらめてしまった世界線。
失意の底にある岡部倫太郎。彼を心配する仲間たち。
救われなかった「彼女」はどうなったのか?新たなキャラクターを迎えて描かれる「ゼロ」の物語。
そう、そこに『彼女』は今もいるーー
公式サイトより
〇感想・レビュー
シリーズで通して見るとシュタインズ・ゲート本編にあたる無印との橋渡し的なポジションになるゼロだが、ゼロ単体で見た時の主人公、岡部倫太郎の生涯は鬱展開そのものです。彼の壮絶な人生を見た視聴者からはご理解頂けるだろうと思います。シュタインズ・ゲートの正統続編。と言う位置付けで世に送り出されたゼロだが…無印の時の鳳凰院凶真は見る影もなく、トレードマークの白衣は封印され、黒色のシャツに身を包み、俯きながら街を歩き、かつては毎日の様に通っていたラボにも顔を出さない…こんな導入から始まる物語です。正直見ていて辛くなって何度か挫折しそうになったが、期待は裏切られなかったです。見てよかったと感じました。そんな作品に仕上がっています。
作品紹介:ドラゴンクエストダイの大冒険
- 放送期間
1991年10月~1992年9月(1991年版)
2020年10月~2022年10月(2020年版) - 公式サイト
https://dq-dai.com/ - 制作会社
東映アニメーション
〇出演声優
- ダイ (cv.種﨑敦美)
- ポップ (cv.豊永利行)
- マァム (cv.小松未可子)
- レオナ (cv.早見沙織)
- アバン (cv.櫻井孝宏)
〇あらすじ
かつて、魔王ハドラーにより苦しめられていた世界は、 「勇者」と呼ばれた一人の剣士とその仲間たちの手により平和を取り戻した―― 時は流れ…。魔王から解放されたモンスターたちが暮らす南海の孤島・デルムリン島。 島唯一の人間であり、勇者に憧れる少年「ダイ」は、モンスターたちと平和に暮らしていた。だが、その暮らしも、魔王ハドラーの復活により一変する。 師との約束、仲間との出会い、逃れられぬ宿命…再び危機が訪れた世界を救うため、勇者を目指す少年・ダイの冒険が始まるー!
dアニメストアより
〇感想・レビュー
令和の今ではよく見られるテーマとなった「勇者VS魔王」、そして「魔王を倒した勇者のその後は?」という部分を、平成の時代からしっかりと掘り下げて物語を作っていたのが『ダイの大冒険』だと思います。確かに、世界を破滅に追いやる魔王を倒すほどの武力を持つ勇者が、たとえ「人間の味方だ」と言っても、心から安心できないというのは、人間の本能的な心理かもしれません。人間のために頑張ってきた勇者ダイが報われないのはもちろんのこと、パーティーメンバーのポップやマァム、レオナ姫なども本当に気の毒に感じます。このような心理描写を膨らませ、魔王を倒した後に迫害される勇者を描いた作品が、平成後期から令和にかけていくつか生まれてきているように思います。『ダイの大冒険』がどれほどの影響を与えたかは分かりませんが、「魔王を倒して勇者は幸せに暮らしました」という結末に一石を投じた作品であることは間違いないでしょう。
作品紹介:Helck
- 放送期間
2023年7月~12月 - 公式サイト
https://www.helck-anime.com/ - 制作会社
サテライト
〇出演声優
- ヘルク (cv.小西克幸)
- ヴァミリオ (cv.小松未可子)
- アズドラ (cv.松岡禎丞)
- ホン (cv.石田彰)
- アスタ (cv.青木志貴)
〇あらすじ
魔界のとある国。
一人の勇者の手によって魔王が倒され、新魔王の座をかけた競技会が開かれることとなった。大会責任者の帝国四天王ヴァミリオは、敵であるはずの人間の勇者ヘルクの参加に激怒する。決勝戦を前に魔王ウルムの城が陥落した一報を受け、ヴァミリオはヘルクを含む決勝に残った選手たちと共にウルム城奪還へと旅立った。笑顔で「人間を滅ぼそう」と語るヘルク。果たしてその言葉は本心か?笑顔に隠された真実とは……
公式サイトより
〇感想・レビュー
アニメ化が決まったとき、とても期待していました。実際にアニメが放送され、その出来はとても良かったと思います。ただ、尺が足りていないのが残念です。最後まで物語をしっかり描き切ってこその名作だと思いますが、尺が足りないことを承知の上で、無理に駆け足にしなかった制作サイドの判断は賢明だったとも感じます。ただし、現在アニメ化されている部分だけで続編がなく終わってしまったら、ヘルクがただ可哀想なだけの鬱展開アニメになってしまいます。作品自体は非常に良いもので、2クールでのまとめ方も素晴らしく、キャストや作画にも力が入っています。だからこそ、ぜひ完結編を作ってほしいと思います。ヘルクを鬱展開のまま終わらせず、救いのある結末を描いてほしいです。