スレイヤーズを見る順番はこれしかない!各シリーズのあらすじとおすすめ所を徹底紹介!
ライトノベルのアニメ化の先駆けともいえる、大人気アニメ「スレイヤーズ」は、1995年にスタートし、テレビアニメだけでなく、OVAや劇場版も制作されました。内容自体はSFですが、シリアスなシーンがある一方、コメディ要素も非常に多く、幅広い年代が楽しめる作品に仕上がっています。
今回はスレイヤーズのテレビシリーズのストーリーと見る順番を紹介します。
30年近く前にスタートした作品にもかかわらず、今なお高い人気を保っているスレイヤーズですから、スレイヤーズに興味がある人も多いことでしょう。 ぜひ参考にしてみてください。
スレイヤーズ第一期(1995年4月~9月)
物語の主人公である自称天才美少女魔道士のリナ=インバースと、ちょっとバカだけど剣の腕前は超一流であるガウリィ=ガブリエルが出会い、一緒に旅をして様々な困難に立ち向かっていくストーリーです。
ゼルガディスに襲われて捕らわれてしまいますが、ゼルガディスは自分のボスである赤法師レゾに指示されて実行しただけで、実際はレゾを恨んでいましたので、ゼルガディスはレゾを裏切り、リナたちの仲間になります。リナとガウリィ、ゼルガディスの3人はレゾを倒すために動き出します。
スレイヤーズは全シリーズのオープンニング、エンディングテーマともにリナの声優である林原めぐみさんが歌っていますが、第一期から林原さんの歌とストーリーがベストマッチです。
90年代のアニメはいきなりオープニングテーマからスタートするものが多いのですが、スレイヤーズ第一期も林原さんの歌でワクワク感を一気に上げてくれます。 ちなみにガウリィの声優の松本保典さんは、今の子どもたちにとってはドラえもんののび太パパの声優として声がよく知られています。
スレイヤーズNEXT(1996年4月~9月)
第二期の始めはセイルーンのお家騒動からスタートします。この一件をきっかけにアメリアを仲間にしますが、そんなリナたち一行の前に敵か味方かわからない謎の男、神官ゼロスが現れます。 ゼロスはかつて降魔大戦の際に大量のドラゴンを倒した、ものすごく強い魔族であり、目的は魔竜王ガーヴの監視でした。
第一期が好評だったことから、1年後に放送されたスレイヤーズNEXTは第一期よりもストーリー性と戦闘シーンのボリュームがアップし、第一期を見ていなくても、かなり楽しめる内容になっています。
林原めぐみさんが歌うオープニング曲「Give a Reason」はCD発売後、オリコンシングルチャートで初登場8位を記録しました。
当時の18時台のテレビ東京系アニメは全国ネットでないこともあり、限られた層しか見ていなかった印象ですが、そこで声優の曲がオリコンでベスト10以内に入るというのは、ものすごい快挙でした。
スレイヤーズTRY(1997年4月~9月)
前作のスレイヤーズNEXTの終盤でヘルマスター・フィブリゾがロード・オブ・ナイトメアに倒されたことで、大陸を覆っていた結果は消滅、外の世界と自由に往来ができるようになりました。 外の世界からやってきたフィリアに、滅びの神託による世界の危機を救うよう頼まれたリナたちは新しい敵に立ち向かっていきます。
スレイヤーズTRYは完全なアニメオリジナルストーリーですので、原作をよく知っている人が見ると、疑問に思うところがいくつも出てきます。
これまでのスレイヤーズに関連するところは出てくるものの、完全オリジナルということで原作の小説の本筋からは完全に離れていますので、TRYが初めてのスレイヤーズという人は純粋に楽しめます。
今回もオープンニングテーマ、エンディングテーマともに林原めぐみさんですが、歌詞の内容とアニメのストーリーが見事にマッチしています。 TRYを見る人は他のスレイヤーズシリーズのことは一旦忘れて、純粋にTRYだけを楽しんでほしいと思います。
スレイヤーズREVOLUTION(2008年7月~9月)
以前の戦いで失った光の剣に代わる剣を探すべく、旅を続けるリナとガウリィ。旅の途中でかつての仲間、ゼルガディスとアメリアに再会します。2人はルヴィナガルド共和国の捜査官、ワイザーとリナを会わせますが、そこで突然、リナはワイザーに逮捕されてしまいます。
スレイヤーズREVOLUTIONもTRYに続いて完全オリジナルストーリーです。TRYから11年経過したことから、REVOLUTIONでは制作会社に変更があり、スタッフも大きく変わりました。ただし、さすがに声優はそのまま続投となったのはうれしいポイントです。
TRYまでの3作は金曜日夕方6時30分からの放送でしたが、REVOLUTIONは時間帯が深夜だったことと、11年ぶりということで90年代のスレイヤーズ熱が多少落ち着いてしまっていたこともあり、さほど大きな話題にならなかった印象です。
TRYの続編であり、原作の要素も取り入れているということで、スレイヤーズファンも、REVOLUTIONから見始めた人も楽しめる内容になっています。
スレイヤーズEVOLUTION-R(2009年1月~4月)
タフォーラシアの封印を解いて、タフォーラシアの人々を永い眠りから救うべく動き出すリナたち。タフォーラシアの人々を救うには、術をかけた赤法師・レゾの魂が眠る「冥王の壺」を探し出さなくてはなりません。「冥王の壺」は一体どこにあるのか、リナたちの前にまたしても苦難が立ちはだかります。
スレイヤーズEVOLUTION-RはREVOLUTIONの2クール目という位置づけで、REVOLUTIONから続く物語の完結編です。最大の問題は地上波で放送されておらず、「AT-X」のみでしか放送していなかったことです。
地上波での放送がなかった点は、スレイヤーズのファンやアニメファンの一部しか見ていなかったのではないかと思われます。大人の事情が大いに見られますが、非常に悔やまれるところです。
スレイヤーズの見る順番の正解は!?
スレイヤーズをまず見始めるなら、間違いなく「第一期」からです。
パーティーは多少変わるものの、リナとガウリィはシリーズを通して不動ですので、この2人の出会いと最初の旅を見ずして、スレイヤーズシリーズは楽しめません。
次に見るべきなのは間違いなく「NEXT」です。
NEXTは林原さんが歌うオープニングテーマ、エンディングテーマがとにかく秀逸すぎて、この歌を聴くためだけにNEXTを見てもいいぐらい、価値があります。
もちろん、物語自体も第一期からの続編ですし、NEXTまでは原作をベースにした物語ですので、小説からのスレイヤーズファンも楽しめる内容になっています。
NEXTに続いてできれば「TRY」までは見てほしいところです。
TRYも林原さんの歌が秀逸すぎますので、アニメ本編にがっちりのめり込めます。
完全オリジナルのため、確かに違和感もあるのですが、第一期、NEXTが楽しめたのなら、TRYもスレイヤーズの一つの作品として、きっと楽しめることでしょう。
「REVOLUTION」と「EVOLUTION―R」はつながっているため、見るならTRYの後に連続で見てください。
ただし、今回は取り上げませんでしたが、「OVAシリーズ」や「劇場版」もすごくおもしろいため、TRYまで見たらREVOLUTION以降は一旦置いといて、OVAシリーズ、劇場版を見るのもいいのではと思います。
テレビシリーズ以外は番外編という位置づけのため、ガウリィやゼルガディス、アメリアといったテレビシリーズのレギュラー陣は出てきませんので、彼らのファンだから見ているという人は注意してください。
まとめ
小説のシリアス要素多めと違って、テレビアニメの方はコメディ要素多めにして見やすくしている印象です。生粋のスレイヤーズファンでなくとも楽しめるように作った制作陣はさすがとしかいいようがありません。
2020年代の今となってはレジェンドに近い存在となってきたスレイヤーズですが、ぜひ第一期から見てみてください。